大人二キビは「できる位置」で原因が分かる。効果的なケアで美肌へ

2017.08.02

大人二キビは「できる位置」で原因が分かる。効果的なケアで美肌へ

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

十代のころとは違い、若さのシンボルだけでは片付けられない「大人ニキビ」。実は、ニキビができる位置によって、原因や体のどの場所が弱っているのかが分かります。「なぜそこにできるのか」を理解して効果的なケアを行い、ニキビのない素肌を作りましょう。

INDEX

目次

    大人になってからニキビができる原因

    内蔵機能の低下

    内臓機能の低下とニキビの発生。一見無関係のようですが、深い関わりがあります。

    忙しい日常の中で、食事を抜いたり食事の時間が不規則だったりしがちですが、胃や腸などの消化器官に負担がかかり機能が低下した場合、肌の健康に必要な栄養素が十分に吸収できません。栄養不足に陥った肌が正常な新陳代謝をできなくなれば、古い角質が毛穴に詰まりニキビになってしまいます。

    他にも、塩分の取りすぎなどで腎臓の機能が低下すれば、よぶんな水分や老廃物を尿として体外に排出することがスムーズにできなくなり、過剰な老廃物が毛穴を詰まらせニキビを発生させることに。このように、内臓機能の低下が、大人ニキビの原因の一つになっています。

    ホルモンバランスの乱れ

    女性は生理周期に合わせて、二つの女性ホルモンのバランスが大きく変化します。このホルモンが、卵胞ホルモンと黄体ホルモンです。

    卵胞ホルモンには肌の潤いを保つ働きがあり、このホルモンが徐々に増えていく生理の後から排卵の前までは、肌のコンディションがアップ。一方、黄体ホルモンは皮脂の分泌を促す働きがあり、このホルモンが急激に増える排卵から生理までの間は、肌のコンディションがダウンします。

    ただでさえホルモンの影響を受けている肌のコンディションですが、ホルモンのバランスが乱れて黄体ホルモンが増えすぎれば、皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まり、ニキビを発生させることになります。
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    ストレスでもニキビはできる

    大人ニキビの大きな原因の一つにストレスがあります。人間の脳は、ストレスを感じると身を守るためにさまざまなホルモンの分泌をしますが、その一つの「男性ホルモン」がニキビの発生に関わってきます。

    男性ホルモンと聞くと、女性には関係ないように思うかもしれませんが、ストレスによる男性ホルモンの分泌は性別に関係なく行われるもの。もともと男性ホルモンには、皮脂の分泌を促す働きがあるため、毛穴を詰まらせてニキビをできやすくします。

    睡眠不足はお肌の敵

    よく「睡眠不足はお肌の敵」といいますが、大人ニキビの敵でもあります。肌は、ターンオーバーと呼ばれる約28日周期の新陳代謝により、日々新しく生まれ変わっていますが、睡眠不足により、このターンオーバーのサイクルが乱れると、古い角質が残り毛穴を詰まらせてしまうのです。

    また、睡眠不足によりストレスが溜まると、女性ホルモンのバランスを乱すことに繋がります。ホルモンバランスが乱れて皮脂が過剰に分泌されれば、やはり毛穴が詰まってニキビが発生。さらにストレスが溜まるという悪循環が生まれてしまうこともありますから、注意が必要です。

    便秘はニキビの大敵

    ニキビは、毛穴に余分な皮脂や老廃物が詰まることで発生しますが、この老廃物の量を増やしてしまう大きな原因の一つに便秘があります。便秘は、食物繊維の不足や運動不足・ストレスなどによっておこってきますが、その不快な症状じたいが食欲不振やイライラを招き、さらなるストレスを生んでしまうことも。

    便秘になると、大腸に留まった便から余分な老廃物まで吸収してしまいます。当然毛穴から排出される老廃物も増えてくるため、毛穴が詰まってニキビができやすくなるのです。

    過剰な飲酒は肌にも悪い

    仕事上の付き合いや、プライベートでお酒を飲む機会もあると思いますが、肌の健康のために注意したいのが、過剰な飲酒です。なぜなら、適度な飲酒はストレス解消というメリットがありますが、過剰な飲酒は、肝臓に大きな負担をかけるというデメリットがあるためです。

    肝臓はアルコールなどの毒素を分解するという大切な役割があり、飲酒でこの機能が低下すると、毒素は血液と一緒に体の中を巡り、体の免疫力を落とすことに。肌の免疫力も低下するため、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなり、ニキビの発生や悪化を招くことになります。

    毎日浴びている紫外線

    紫外線がシミの原因になることはよく知られていますが、ニキビの原因になることはあまり知られていないかもしれません。肌にダメージを与えている紫外線には、UVAとUVBの2種類があります。短時間で肌に日焼けなどの変化を起こす紫外線がUVB、知らず知らずのうちに肌の奥まで届き、シミやたるみの原因になる紫外線がUVAです。

    紫外線を浴び続けると、肌の奥へのダメージを防ぐために角質が厚くなっていきます。角質が厚くなれば毛穴の入り口が狭くなり、中には塞いでしまうことも。こうなると、皮脂がスムーズに排出されずに毛穴に詰まり、ニキビになってしまうのです。

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    ニキビができる位置によって分かる原因や弱っている場所

    頬のニキビ

    比較的皮脂の少ない頬のニキビ。頬は皮脂が少ない分、少しでも過剰に皮脂が分泌されると毛穴が詰まりやすい傾向があります。皮脂の過剰分泌の原因となるのは、生活習慣の乱れやストレスによるホルモンバランスの乱れなど。

    他にも、胃腸や肝臓などが弱っている場合も、頬にニキビが出やすくなります。また、不潔な寝具の使用による雑菌の感染も、ニキビの発生や悪化に繋がります。

    おでこのニキビ

    おでこは顔の中でも皮脂の分泌が多いTゾーンにあるため、もともとニキビができやすい場所ですが、髪の刺激やシャンプーなどの洗い残しによる刺激を受けやすいため、さらにニキビができやすい条件が揃っている場所です。

    おでこにニキビができた場合は、胃腸などの消化器官が弱っていることが考えられます。胃腸が弱ってしまうと、肌の健康を維持するために必要な栄養が十分に吸収できずに、皮脂の過剰分泌や乾燥を招くことになります。
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    眉間のニキビ

    おでこと同様に、皮脂の多いTゾーンにある眉間のニキビ。その原因もおでこのニキビと同様に、生活習慣の乱れやストレスなどがあげられます。しかし眉間は凹凸がある部位であるため、メイク汚や洗顔料が落ち切れずに残ってしまい、ニキビに繋がることも。

    また、眉間にニキビができた場合は、アルコールの過剰摂取や食べすぎなどによる肝機能の低下が考えられます。肝臓の役割は、アルコールなどの毒素や老廃物を分解することです。しかし処理しきれない場合は毛穴からも老廃物として排出されるため、老廃物の量が多くなれば、毛穴が詰まるリスクが大きくなるのです。

    首のニキビ

    皮脂の分泌が少ない部位にも関わらず、できてしまう首のニキビ。その原因のひとつに、冷えによる自律神経の乱れがあげられます。自律神経は体の体温調節も行っているため、冬場の薄着や夏場の冷房などで体を冷やしてしまうと、その機能が乱れて常に体が冷えた状態になってしまうことがあります。

    体が冷えてしまうと血行が悪くなりますから、肌の新陳代謝も落ちて、正常なターンオーバーが行われなくなります。つまり、ニキビができやすく治りにくくなってしまうのです。

    顎のニキビ

    繰り返しできる顎のニキビは、ホルモンの乱れが原因かもしれません。睡眠不足や不規則な食生活が続くと女性ホルモンの乱れを招き、顎のニキビをできやすくします。

    他にも顎を無意識になでたり頬杖をついたりといった癖がある場合は、その刺激がニキビの原因となることもありますので、意識して顎に触れないようにしましょう。
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    鼻のニキビ

    ストレスや不規則な食生活などが原因となりホルモンバランスが乱れてしまうと、皮脂の過剰分泌を招き、結果としてニキビを発生させてしまうことがあります。そもそも鼻は皮脂の分泌が多く、ただでさえニキビ発生のリスクが高い場所ですが、つい手で触れたり寝具で擦ったりといった外部刺激も受けく、できたニキビが悪化しやすいという特徴があります。

    口の周りのニキビ

    口の周りのニキビの原因としてあげられるのが、偏った食事や暴飲暴食などによる胃腸の不調です。消化器官である胃腸が弱って機能が低下してしまうと栄養を十分に吸収できなくなるため、肌の新陳代謝がスムーズにいかなくなり、古い角質が毛穴に詰まってしまうとニキビの発生に繋がります。

    鼻の下のニキビ

    鼻の下は皮脂腺が多いため、もともと毛穴が詰まりやすくニキビができやすい場所ですが、原因としてあげられるのがストレスや不規則な生活です。

    ストレスというと仕事や対人関係などによるものが浮かぶと思いますが、睡眠不足や不規則な生活がストレスに繋がる場合があります。ストレスが溜まってくると、ホルモンバランス乱れや胃腸などの内臓機能の低下を招き、肌のコンディションが悪化。ニキビをできやすくします。

    こめかみのニキビ

    皮脂の分泌が盛んな場所というわけではないのにできてしまう、こめかみのニキビ。原因の一つにあげられるのは、ストレスです。過度のストレスは、自律神経の働きを乱してしまうことがあります。自律神経には、交感神経と副交感神経の二つがあり、お互いにバランスを取って体の健康を保っていますが、ストレスによりこのバランスが崩れると、ホルモンの乱れや免疫力の低下を招き、ニキビを発生させることに。

    他にも、髪の刺激やシャンプー・洗顔料などの成分がよく落ち切れていない場合にも、こめかみのニキビの原因になります。しかし、これらの点に注意していてもニキビができてしまうときは、ストレスで自律神経の働きが弱っているのかもしれません。
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    胸元のニキビ

    胸元は、皮脂の分泌が多く汗をかきやすい特徴があります。毛穴が詰まりやすいという、ニキビ発生の条件が揃っている胸元。ニキビ発生の引き金になるのは、主に衣服の蒸れや紫外線です。

    胸元は、普段衣服で覆われていることが多いためどうしても蒸れてしまい、詰まった毛穴の中でニキビの原因菌であるアクネ菌や他の雑菌が繁殖しやすくなります。それなら胸元の開いた服を着ていればニキビの心配がないのかというとそうではなく、今度は紫外線による刺激でニキビが発生するリスクが出てくるのです。

    背中のニキビ

    胸元と同じく皮脂腺の多い場所である背中も、やはりニキビが発生しやすい場所だといえます。ニキビの原因としてあげられるのは、食生活の乱れや睡眠不足です。

    食生活が乱れると、肌の健康を維持するための栄養が不足してしまいます。栄養が不足した肌は正常なターンオーバーができなくなり、古い角質が毛穴に詰まりニキビが発生することに。また、睡眠不足もホルモンバランスを乱して皮脂の過剰分泌を促すため、背中のニキビを発生させる原因の一つになっています。
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    ニキビ予防と改善対策

    クレンジングや洗顔をきっちり行う

    ニキビ予防でまず行いたいのが、正しいクレンジングや洗顔です。ニキビは毛穴によぶんな皮脂やメイク汚れなどが詰まって起こるため、この汚れをきっちりとしたクレンジングや洗顔で、きれいに落としてあげましょう。

    食生活を見直す

    食生活を見直すことも、ニキビを予防するうえで大切な要素です。食生活の見直しのポイントは食事の回数と内容の二つ。1日3食、栄養バランスを考えた食事をきちんと取ることで、肌の健康を維持しましょう。

    睡眠をよくとる

    睡眠をよくとること。それも良質の睡眠をとることが、肌の正常なターンオーバーを促進し、ニキビ予防に繋がります。ぬるめのお風呂にゆっくりつかる、アロマテラピーを利用するなど、就寝の前にリラックスする工夫をして良質の睡眠をとれるようにしましょう。

    副交感神経を高める

    人間の心や体の健康を維持するために大切な役割を果たしている自律神経の一つ、副交感神経。その働きは、心や体をリラックスさせることです。ですから、副交感神経を高めることはストレス緩和に繋がり、ひいてはホルモンのバランスを整えることに繋がります。

    ホルモンバランスが整うと、肌の健康を維持するために必要な量の皮脂がきちんと分泌されるため、ニキビになりにくくなるのです。

    深呼吸、38~40度くらいのお風呂に入る

    肌の健康を維持するために必要な良質な睡眠をとるためには、ぬるめのお風呂に入ることが効果的ですが、その温度の目安は38~40度くらいになります。これは、リラックスする働きがある副交感神経を高める温度です。お湯の温度が40度以上になると、今度は興奮させる働きがある交感神経が高まり、眠れなくなるため注意が必要です。

    髪の手入れをする

    髪の毛が汚れていると、髪が触れる額やこめかみなどの毛穴を刺激して雑菌の増殖を促し、ニキビを発生させてしまう原因になることもあります。ロングヘアの人は、髪が胸元や背中のニキビの原因になることも。髪の毛はいつも清潔を心がけ、ニキビの発生や悪化をさせないように気をつけましょう。

    適度な運動

    ニキビ予防や改善には、適度な運動も効果が期待できます。運動することで体の新陳代謝がアップすると汗をたくさんかきますが、汗といっしょに体の中の毒素や老廃物が体外に排出されるため、肌のコンディションがアップしニキビ予防に繋がるのです。

    ニキビ予防やニキビ改善におすすめの栄養素

    水に溶けやすいビタミンB群

    ニキビの直接の原因は、毛穴に過剰に分泌された皮脂が詰まることですが、このよぶんな皮脂の分泌を抑える働きがあある栄養素が、水に溶けやすい性質があるビタミンB群のビタミンB2です。ビタミンB2は、レバーや卵、納豆の他ウナギなどに多く含まれています。また、ビタミンB6は肌のターオーバーを整えてくれる働きがあり、ニンニクやマグロに多く含まれています。

    ビタミンAとビタミンC

    肌の新陳代謝を促す働きがある栄養素が、ビタミンAとビタミンCです。ビタミンAはレバーや緑黄色野菜に多く含まれていますが、レバーなどに含まれる動物性のレチノールと、緑黄色野菜などに含まれる植物性のβカロテンの二つに大別できます。

    肌のターンオーバーを促してくれるビタミンAですが、取りすぎると弊害がでる可能性があるため注意が必要です。その点、植物性のβカロテンは、たくさん食べても必要な分だけビタミンAに変わってくれる優れもの。毎日の食事に積極的に取り入れましょう。

    また、ビタミンCは美白効果や抗酸化作用が知られていますが、過剰な皮脂分泌を抑えてくれる働きもあるため、ニキビケアの面でも積極的に取りたい栄養素です。
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    ニキビ改善にはビタミンCが効果的。効率良く摂取する方法とは?

    さまざまな効果や効能があるビタミンE

    ビタミンEは、ひまわり油やアーモンドなどに多く含まれているビタミンです。その働きは、ホルモンバランスを整えたり血流を促したりとさまざまですが、紫外線による害から肌を守る働きもあります。

    紫外線を浴びて発生した活性酸素は、肌に潤いやハリを与えてくれるコラーゲンの生成を妨げたり、肌のバリア機能を弱めたりして、肌荒れやニキビを招きます。この活性酸素を押さえてくれるの抗酸化物質の一つがビタミンEです。ただし、ビタミンEにはニキビ発生の原因にもなる男性ホルモンの分泌を促す働きもあるため、取りすぎには注意しましょう。

    便秘予防に効果がある食物繊維

    ニキビの原因の一つである便秘ですが、その予防に効果がある栄養素が食物繊維です。食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性食物繊維は、腸の中で善玉菌であるビフィズス菌などを増やして、腸内環境を整えてくれるれます。一方、不溶性食物繊維は胃の中で膨らみ、胃腸の働きを活発にして排便をスムーズに促してくれる働きがあります。

    水溶性の食物繊維を多く含んでいる食品は、海藻・果物・イモ類など。水溶性の食物繊維を多く含んでいる食品には、穀類・豆類・キノコ類などがありますので、毎日のメニューに取り入れましょう。

     

    ニキビのない肌になろう

    大人ニキビにはさまざまな原因がありますが、ニキビができる位置で体のどこが危険信号を発しているのか、どんなケアを行えばいいのか、おおよその目安にできます。

    ご紹介したポイントを押さえて、ニキビの原因に、体の中と外の両方からアプローチしてみましょう。そしてぜひ、1日も早くニキビのない素肌を手に入れてくださいね。

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