目次
黄ニキビと間違えやすい白ニキビの特徴とは
ニキビの中でも一番初期の段階
白ニキビは大きさが直径1~3mmほどで、まだ薄い皮膜で覆われている状態です。ニキビの中にある白い膿は、白血球の死骸です。
ニキビが発生するタイミングはニキビの原因菌が繁殖していますが、白ニキビの状態になった膿に、菌はほとんど含まれていません。しかし、皮膜を擦って傷付けると、外から雑菌が入って悪化してしまう可能性があります。
角栓で毛穴が塞がれて中に皮脂が詰まっている
ニキビができるメカニズムをおさらいしてみましょう。角栓は、皮脂と古い角質が混ざり合ってできます。角栓には外部から肌を守る役割がありますが、肌が乾燥するなどして皮脂が過剰に分泌すると、角栓が詰まって毛穴の出口が狭くなります。
角栓が毛穴を塞いでいるだけの状態は、痛みも炎症もなく、まだニキビ初期段階です。皮脂を餌にして、ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖すると炎症が起きて、痛みを感じるニキビに進行します。
閉鎖面皰や閉鎖コメドと呼ばれている
平らな皮膚が盛り上がったら、内部で炎症が起きているのでニキビと認識されます。しかし、毛穴はふさがった状態ですので、白ニキビは別名「閉鎖面皰(へいさめんぽう)」や「閉鎖コメド」と呼ばれます。初期段階なので、適切なケアを行えば、痕を残さずきれいに治せます。
小さいものが突然大量に発生したりする
一度に大量の白ニキビが発生したら、寝不足や栄養の偏り、ストレスが関わっている可能性があります。また、女性であれば生理前や生理中はホルモンバランスが崩れやすく、ニキビのリスクが高まります。日々のスキンケアと同時に、生活習慣の乱れを正すと早期にニキビ肌を改善できます。
おでこやフェイスラインにできやすい
おでこやフェイスラインは皮脂腺が多いので、皮脂の分泌が活発になります。詰まった角栓をそのままにしておくと、炎症してニキビの原因となってしまうので、常に清潔を保ちましょう。
また、髪の毛や帽子、マスクは肌にとって刺激です。菌がついていればニキビに移りますし、擦れるなどして何度も刺激を感じると、肌は防衛するために厚く変化します。皮膚が厚くなると皮脂の排出が滞るのでニキビが治らない悪循環に陥ってしまいます。
二の腕や背中にもできる
肌の薄い二の腕や背中は、衣類の刺激などによって白ニキビが発生しやすい場所でもあります。顔のニキビと同じく毛穴が詰まった状態なので、保湿をして炎症しないよう注意が必要です。
痛みや炎症がない
白ニキビ周辺の皮膚は正常で、毛穴の中に皮脂がたまり始めたばかりなので、炎症や痛みはありません。患部が軽く盛り上がる程度なので、最初は気付きにくいでしょう。白い膿が角栓と似ているので、取り除いてしまいたくなりますが、炎症や痛みがなくても皮膚は弱っています。ほんの少しの刺激で悪化する恐れがあるので、ニキビ跡を残さないために、潰さないようにしましょう。
白ニキビが悪化するとどうなる?
黒ニキビ
白ニキビが空気に触れて、参加した状態です。まだ初期段階なので、白ニキビ同様早く治ります。
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赤ニキビ
アクネ菌が増えて炎症している状態です。皮膚が赤く腫れて、かゆみや痛みを感じる場合もあります。肌の奥深くで炎症が起きていると、ボコッと盛り上がり、しこりのようになっているケースもあります。
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黄ニキビ
赤ニキビがさらに悪化して、膿が発生しているニキビです。アクネ菌に加え、ブドウ球菌も繁殖しています。この段階で潰してしまうとニキビ跡になってしまうので、注意しましょう。
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白ニキビが突然発生する原因とは
加齢による乾燥による皮脂の過剰分泌
加齢とともに、肌に含まれる水分量は減っていきます。皮脂や角質層に含まれているセラミドなどが減っていくので、肌の水分蒸発を防ぐのが難しくなり、過剰に皮脂が分泌される原因となります。間違ったスキンケアを重ねると、常に乾燥状態になってしまうので、早い段階で改善が必要です。
年齢を重ねてターンオーバーが遅くなってきている
肌が年を取ると、細胞の働きが弱まり、ターンオーバーのサイクルが遅くなります。古い角質が肌表面に溜まり、ごわつきや毛穴詰まりの原因となります。また、紫外線や寝不足が続いても、肌にダメージが蓄積します。新しく生まれるはずの細胞も未熟なままになってしまうので、外側と内側の両面から対策していきましょう。
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洗いすぎにより肌がダメージを受けている
肌にニキビがあると、清潔にしようと過剰にクレンジングしたリ、洗顔してしまいます。しかし、肌に水分を蓄える角質層の厚さはたったの0.02mmです。食品用ラップと同じくらいの薄さなのでとてもデリケートです。
ニキビができている肌は、すでに弱っている状態なので、いつも以上に刺激を与えないようやさしく丁寧に汚れを落としましょう。洗い終わりにタオルを使用するときも注意してください。繊維が肌の角質層を傷付けてしまう恐れがあります。
化粧の厚塗りで肌にストレスをかけている
一般的な化粧品は油分を含んでいます。ニキビがあると隠そうと、厚塗りしてしまいますが、毛穴を詰まらせる原因になるので避けましょう。また、長時間メイクする状況もニキビには悪影響です。なるべく早くクレンジングでメイクを落とし、肌ストレスを軽減させるよう心がけましょう。
また、リキッドファンデーションなど液体のコスメは、密着力が高いので皮脂が過剰に分泌されます。気になる部分だけコンシーラーでカラーコントロールして、全体はフェイスパウダーを使うなど、工夫してみましょう。
糖質や脂質の摂りすぎによる食生活の悪化
糖質や脂質などの嗜好品はビタミン類を大量に消費
ターンオーバーに必要なビタミン類が、糖質などの分解や吸収に使われてしまうので、肌に角質が蓄積しやすくなり、ニキビを繰り返す原因となります。カフェインも同じようにビタミンを大量に消費するので、ストレスが溜まらない程度に減らしていきましょう。
香辛料は内蔵に負担を与える
辛い食べ物は胃腸を刺激しますので、フェイスラインにニキビが発生しやすくなります。代謝が上がる良い点もありますが、過剰に摂取するのは控えましょう。
食事を見直すとアンチエイジングの効果もある
ビタミンが肌に行き渡ると、毛細血管の血の巡りがスムーズになるので、うるおいが生まれます。髪の毛にハリが生まれ、乾燥肌も気にならなくなる効果もあります。
タバコの吸いすぎによりビタミンが不足している
タバコを吸うとニコチンの影響で血流が悪くなり、肌に必要な栄養が届かなくなります。新陳代謝が滞り、ターンオーバーの周期が乱れる原因になります。
また、体内に活性酸素を多く発生させるので、ビタミンやミネラルを大量消費します。カフェイン同様、ストレスが溜まらない程度に量を減らしていきましょう。
白ニキビを悪化させる間違ったケア方法
一日に何度も洗顔を繰り返す
洗顔の回数が増えると、皮脂が過剰分泌して、乾燥肌の原因になります。1日2回、朝晩行うだけに留めましょう。また、洗顔後は保湿ケアを十分に行うようにしてください。
スクラブ入りなど刺激の強い洗顔料を使う
ニキビ肌用の洗顔料には、サルチル酸や硫黄などの殺菌成分が含まれています。ニキビの炎症がひどいときは効果的ですが、白ニキビの状態であれば刺激が少ない商品を選びましょう。
グリコール酸やAHAなどのピーリング剤は、古い角質を剥がしてターンオーバーを促進し、肌を柔らかくさせる作用があります。ごわつきが気になるときは、化粧水の浸透もよくなるので使用してみましょう。
ただし、継続的に使うと肌のバリアが弱まってしまう可能性もあります。長期使用はやめましょう。
雑菌のついた汚い手で触る
白ニキビは炎症していない状態ですが、雑菌のついた手で触るのはNGです。刺激を与え、雑菌が繁殖して赤ニキビに進行してしまう可能性もあります。
爪で無理やり押し出す
ニキビができたとき、ついつい爪で潰してしまう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。ニキビを無理やり潰して芯を押し出してしまうと、ニキビ悪化の原因になります。
初期のニキビは芯を取り除くと早く治るとも言われていますが、傷がついてしまい雑菌が入る可能性があります。
コンシーラーやファンデーションで厚く塗って隠す
ニキビを隠そうと、コンシーラーやファンデーションを厚く塗ってしまいがちです。化粧自体が肌に負担を掛ける行為なので、薄めのメイクを心がけましょう。メイク直しで1日に何度もファンデーションを重ねると、皮脂が詰まってしまいます。頬や鼻の頭だけかるくフェイスパウダーで整えるなど、ポイントメイクで工夫してみましょう。
メイクをしたまま寝てしまう
忙しさのあまり、メイクを落とさず寝てしまうのはNGです。クレンジングが面倒で、拭き取りシートを使っている方もいるかもしれません。どんなに丁寧に拭いても、肌が擦れてしまいます。
毎日繰り返していると色素沈着の原因にもなるので、低刺激のクレンジングと洗顔料を使い、ぬるま湯か水でしっかり洗い流す習慣に戻しましょう。
肌に負担をかける成分を配合した化粧水の使用
クレンジングや洗顔料には、しっかり汚れを落とせるように、石油系界面活性剤が含まれている商品があります。界面活性剤は、肌にとっては必要な油分まで洗い流してしまうので、使い続けると為―字が蓄積していきます。
また、化粧水の成分にアルコールが入っている商品があります。アルコールは揮発性が高く、肌の熱と水分を奪って蒸発します。蒸発する際に、スーッとした感覚になるので、さっぱりしたように感じますが、化粧水が乾燥の原因にもなり得ます。乾燥肌はニキビに繋がるので、アルコールフリーの化粧水を選ぶようにしましょう。
皮膚科で行われる白ニキビの治し方と注意点
ホルモン療法で男性ホルモンを抑制させる
ホルモンのバランスが崩れて、男性ホルモンが過剰分泌されている状態を整えるために、低用量ピルが処方されるケースがあります。
喫煙者や妊娠中、授乳中、脂質異常症、高血圧などの既往がある方は使用できません。他にも使用に制限がありますので、医師に相談の上服用を判断してください。
アクネプッシャーで角栓除去
ニキビの中に詰まっている皮脂や膿などの内容物を、専用の器具を使って取り除く治療法です。別名「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」とも呼ばれています。
どの段階のニキビにも使える治療法ですが、炎症が起こる前の初期段階の白ニキビには効果的です。レーザーを使用して穴を開ければ、殺菌作用もありニキビの再発も防げます。
角質の肥厚を抑制する外用薬の塗布
皮膚科では「デフェリゲル」という外用薬が推奨されています。デフェリゲルは、初期断簡の白ニキビや、炎症を起こしている赤ニキビにも使われています。ただし、デフェリンゲルは使用した方の80%に副作用が認められています。
症状は乾燥・赤み・ヒリヒリとした皮膚刺激があげられます。副作用は通常1カ月ほどで落ち着きます。副作用が出たときには、量が適正か頻度が多くないかチェックしましょう。
ケミカルピーリングで角質除去
ケミカルピーリングとは、アルファヒドロキシ酸というフルーツ酸やサリチル酸といった酸性の薬剤を皮膚に塗布し、余分な角質を除去することでターンオーバーを早める治療法です。
肌表面の角質化してしまった古い皮膚を除去するので、ニキビを繰り返さない肌になります。ただし、やりすぎると必要な角質層まで除去してしまい、敏感肌になります。すでに敏感肌の方や、炎症を起こしてしまっている方には刺激が強すぎるかもしれません。
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あくまで対処療法であって根治の可能性は低い
皮膚科でのニキビ治療はあくまでも今できているニキビに対しての治療で根本の原因を解決するものではありません。ホルモンバランスの乱れを整えるような根本原因に働きかける治療であれば根治の可能性もありますが、多くの場合は対処療法です。
皮膚科で治療を受けてもニキビを繰り返すようであれば、原因はほかにあります。ニキビの根治を目的にするのであれば正しい洗顔や十分な睡眠など生活習慣を見直すことが大切です
薬を過剰に使うのはNG
薬は一時的にニキビの炎症を抑え、ニキビができにくい状態をつくります。ステロイドが含まれていると、副作用が発生するリスクもあります。
根本的な原因は、ストレスや外的刺激によるものが大きいので、時間が経てばぶり返してしまう可能性があります。スキンケアを見直して、自然に治せるとベストです。
白ニキビを繰り返さないための正しい洗顔方法
洗顔の前に入浴や蒸しタオルで毛穴を開かせる
洗顔前に蒸しタオルなどを使って温めることで、毛穴が開いて溜まった汚れや皮脂を洗い流しやすくなります。また、熱でメイクが浮くので肌に負担をかけることなくクレンジングできるようになります。
1分程度電子レンジで加熱する
蒸しタオルを電子レンジで温めます。おしぼりくらいの小さめのタオルを水で濡らし、水滴が垂れない程度に軽くしぼってラップで包みます。耐熱皿にのせレンジで30秒から1分加熱しましょう。
適温になるまで冷ます
レンジから取り出したら適温になるまでタオルを広げて冷まします。腕の内側などにあてて熱くて気持ちいいと思える温度が適温です。熱すぎるとやけどしてしまうので気をつけてください。
蒸しタオルを顔にのせる
適温になった蒸しタオルを顔に2~3分あてます。このときタオルでごしごしこすらないように注意してください。
たっぷりの泡を使って肌を擦らないように洗う
洗顔料を泡立てる
洗顔料をしっかり泡立てから肌を洗います。手で泡立てるのが苦手な方は、泡立てネットを使うと簡単にきめの細かい泡が作れるのでおすすめです。
肌に直接触れないよう泡をのせる
しっかり泡が作れたら、おでこやあごなど皮脂の多いところからやさしく洗っていきましょう。泡で汚れを浮かせるように、やさしく肌になじませていきます。決して擦らないように気をつけてください。
目元や口元は皮膚が薄いので力を入れすぎないように注意が必要です。長時間洗顔料をつけていると肌に負担になるので、1分程度でさっと洗いましょう。
ぬるま湯で丁寧にしっかりと泡をすすぐ
ぬるま湯は33~36℃の人肌
洗顔料をぬるま湯でしっかりと落とします。お湯の温度は33~36℃が適温です。20回以上すすいで洗顔料の落とし残しがないようにしましょう。肌に刺激を与えないよう擦るのは厳禁です。
生え際やフェイスラインもしっかりと
髪の毛の生え際やこめかみ、フェイスラインなどすすぎ残しやすい部分にも注意です。すすぎのときにシャワーで洗い流す方もいますが、直接シャワーをあてるのは肌に刺激を与えてしまうので、シャワーで流すのもしないようにしましょう。
清潔なタオルで優しく水分をふき取る
すすいだあとは、乾いた清潔なタオルでやさしく水気を取りましょう。このときも擦らず、押し当てるようにして水分をとります。タオルは洗顔よりも摩擦を与えやすく肌には大きな負担がかかるので、優しく押し当てるようにしてください。
洗顔後は間をおかずにすぐ保湿する
洗顔後は肌が乾燥しやすい状態になっています。できるだけ素早く化粧水や美容液をつけて保湿するようにしましょう。汚れが落ちてクリアな状態なので、有効成分が角質層まで浸透しやすい状態になっています。手を使うと、リラックス効果も得られ、血行も良くなります。
白ニキビを予防する保湿剤の選び方
肌に優しい無添加のもの
清潔になった肌に、刺激の強い保湿剤を使っていたらニキビは改善しません。肌に優しく無香料・無着色の無添加化粧水を選びましょう。無添加化粧水を選ぶポイントは、肌に刺激になる成分が入っておらず、高保湿成分が含まれている点です。
無添加化粧水には、アレルギーのもととなる、防腐剤、界面活性剤、香料・着色料が含まれていないので、肌トラブルが起きにくく、乾燥肌や敏感肌の方を中心に愛用されています。
油分の少ないノンコメドジェニックのもの
ノンンコメドジェニック化粧品は、ニキビができにくい成分が含まれているという意味です。毛穴が詰まりにくい成分が配合されているのであって、ニキビケアに良いという意味ではありません。
スキンケア用品以外に、下地やコンシーラー、ファンデーションなどのベースメイクにもノンコメドジェニック商品があります。
角質を作りにくいノンコメドジェニックテスト済のもの
化粧品の原料をテストしてコメドを誘発しにくいことを証明する試験を、ノンコメドジェニックテストといいます。アクネ菌の養分になるような成分は入っておらず、毛穴も詰まりにくいのでニキビができやすい肌の方におすすめです。
肌質に合うかどうかはわかりませんが、ニキビ肌に悩んでいるのであれば試してみる価値はあるでしょう。
保湿成分が含まれているもの
化粧水には、保湿効果が高い成分が含まれている商品があります。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンが配合された基礎化粧品が各当します。
セラミド
セラミドは表皮の一番上にある角質層に含まれています。細胞と細胞の間を埋め、水分を蓄えるとともに、外からの刺激を遮断します。セラミドは、細胞と細胞を繋ぐ細胞間脂質の約50%を占める重要な成分です。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は皮膚の真皮に存在し、網状の構造をしたコラーゲンやエラスチンのすき間を埋める役割があります。1gで6Lの保水力を持ち、肌の弾力とうるおいをキープすします。肌以外に、軟骨や関節、目にも存在しています。
コラーゲン
コラーゲンはたんぱく質の一種です。皮膚の90%を占める重要な成分で、量や割合によって再生機能が変化します。重要なのはコラーゲンの大きさです。皮膚に浸透するタイプの商品を選びましょう。
成分名にナノ化表記のあるもの
ナノは、10億分の1mです。肌は250nm(ナノメートル)より大きい物質は通せません。「ナノ化」は物体を小さくする技術で、有効成分を肌に浸透・吸収させます。ナノ化によってデメリットもあります。体内の摂り込まれやすくなり、体に悪影響を及ぼすかどうかも懸念されているので、美容業界の調査は随時チェックしておきましょう。
肌を健やかに保つビタミンC誘導体が配合されたもの
ビタミンCは不安定な物質なので、化粧品に配合するのは難しいとされています。しかし、美肌やニキビケアにも効果が高いので、化粧品の成分としてどうにか使えるようにと考えられたのが「ビタミンC誘導体」です。効果を行き渡らせ、ニキビが治ったあとの色素沈着を予防することができます。
自分でできる白ニキビ対策
長時間紫外線に当たることを避ける
紫外線はニキビを悪化させ、ニキビ跡の原因にもなります。紫外線にはUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)の3種類があります。C波は一番人体に悪いのですが、オゾン層に吸収されて地上には届きません。
UVAは、波長が長いので、曇りや雨の日も地表に届き、コラーゲンやエラスチンを変形させます。ニキビだけではなくしわやたるみの原因ともなります。
UVBは波長が短いので、肌深くまで到達しませんが、真っ赤に焼けたり水ぶくれができる原因になります。また、活性酸素を発生させるので、ビタミンを多く消費してニキビが悪化する原因をつくります。
生理前後は甘いものと油ものを控える
生理前後はホルモンのバランスが崩れています。男性ホルモンが優位な状態になっているので、甘いものや油ものを摂ってしまうと皮脂の過剰分泌が促されてしまいます。糖質や脂質はニキビ悪化だけではなく、肌を老化させるリスクも持っています。
野菜や果物からビタミンを摂る
白ニキビ予防に欠かせないのはビタミンとミネラルです。糖分や脂質の摂りすぎなどでビタミンやミネラルは消費されやすくなります。そのため肌の栄養として使われる前になくなってしまい、肌のコンディションを整わなくなってしまうのです。
ビタミンB群
ビタミンB群は脂質の代謝を活発にします。不足すると、肌が脂性に傾いて、ニキビが発生しやすくなります。胚芽米やマグロ、卵、納豆などのたんぱく源、レバーなどの肉類にも多く含まれます。
ビタミンC
ビタミンCが不足すると、肌のターンオーバーが乱れ、あらゆる肌トラブルに発展します。水溶性と不溶性があります。どちらもバランスよく摂取しましょう。アボカドやレタス、レモン、いも類に多く含まれます。
ビタミンE
抗酸化作用があり、活性酸素を除去します。血行を増進させる作用もあるので、肌まで栄養が行き届きやすくなります。魚卵やナッツ類、オリーブオイルなどに含まれます。
ビタミンA
皮膚の粘膜や免疫をアップさせる効果があります。アクネ菌と戦える強い肌に育ちます。レバーやにんじんなどに多く含まれます。
毎日睡眠を6時間以上とる
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、傷ついた細胞を修復してくれます。成長ホルモンが分泌されるのは眠り始めて3時間の深い眠りの最中です。良質な睡眠を保つため、最低でも6時間の睡眠時間が必要です。
十分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促してくれるだけでなく、疲労回復、免疫力の保持など様々なことに影響を及ばします。また、生活のリズムを保つためにも夜10時から深夜2時の間には寝るようにしましょう。
パフやブラシの化粧用品はこまめに洗浄する
毎日使う化粧用品は、常にファンデーションなどの化粧品がついている状態なので少しずつ雑菌が繁殖してしまいます。直接肌につけるものなのでニキビを悪化させる原因にもなります。
少なくとも1週間に1度はパフやブラシ、アイシャドウチップなどの化粧用品は洗って清潔な状態を保つように気をつけましょう。
寝具は毎日交換して清潔な状態を保つ
枕カバーや布団カバー、シーツ、毛布など寝具は寝ている間にかいた汗によって雑菌が繁殖しやすくなっています。特に顔周りに当たる枕カバーなどはできるだけ毎日変えるようにしましょう。布団や毛布などは晴れた日は干すなどして、なるべく清潔に保つようにしてください。
頭皮の白ニキビ対策
髪の毛や帽子で群れて毛穴が詰まった状態です。シャンプーやコンディショナー、整髪剤など刺激になるアイテムを見直してみましょう。また、紫外線のダメージを受けやすい場所なので、外出するときは帽子や日傘を優先しましょう。
おでこや生え際の白ニキビ対策
シャンプーや整髪剤の洗い残しや、前髪が原因の可能性があります。なるべく前髪が当らないようにして、皮脂が過剰に分泌しないよう保湿を重視しましょう。
口周りの白ニキビ対策
悪化しやすい場所なので、絶対に潰さないようにしましょう。ストレスやホルモンバランスの乱れ、女性であればメイクが原因になっている可能性もあります。リップは低刺激の商品を使用し、口紅はなるべく使わないようにしましょう。治療中は、カミソリの派などは当てないようにしましょう。
首元の白ニキビ対策
口周りと同じように、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。ストレス解消を優先させ、早めの睡眠を心がけてください。軽い運動や、仕事や学業を休むタイミングをつくりましょう。汗をかいたらこまめに拭き、髪の毛が当らないようにしましょう。
白ニキビを潰してしまったら
ニキビは潰した直後、毛穴が開いた状態です。引き締め効果のある化粧水や、炎症を抑えるグリチルリチン酸が配合された商品なので、悪化を防ぎましょう。不衛生にしていると、雑菌が入って悪化してしまいます。潰したニキビが完治するまで、スキンケアで丁寧にケアしましょう。赤みが残ったら、ビタミンC誘導体が配合された商品がおすすめです。
白ニキビができにくい肌を目指すには保湿と洗顔が重要なカギ
白ニキビはまだ初期段階なので、悪化させないよう早めに生活習慣を改善させましょう。洗顔は1日2回までに留め、肌負担をなるべく減らします。しっかり保湿して、皮脂の過剰分泌を抑えれば、白ニキビは早い段階で完治するでしょう。決して潰したりせず、外側と内側の両面からニキビにアプローチしていきましょう。