【ニキビの治し方】正しいスキンケアと生活改善で原因から根絶する

2017.07.13

【ニキビの治し方】正しいスキンケアと生活改善で原因から根絶する

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

多忙な毎日の中、慢性ニキビに悩む方は多いですよね。繰り返す大人ニキビは、治し方が間違っている可能性があります。ニキビは色や状態によって種類があり、さまざまな角度からのアプローチが必要です。自分の状態に合わせた、正しいケア法を見つけましょう。

INDEX

目次

    ニキビができる原因

    ストレスによる皮脂分泌過剰

    「オイリー肌だとニキビができやすい」とよく言われるのは、皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まり、ニキビができるのが原因です。実は皮脂の過剰分泌には「ストレス」が関わっている場合があります。

    人間は強いストレスを感じると、体が緊張します。交感神経が優位になり、体内の男性ホルモンの分泌量が増え、皮脂の分泌が過剰になります。

    ホルモンバランスの崩れ

    生理前になるとニキビができやすくなるのは、「黄体ホルモン」が原因です。生理前に分泌される「黄体ホルモン」が男性ホルモンと似たはたらきをし、体内のホルモンバランスが崩れ、ニキビが発生します。

    ホルモンバランスの崩れによるニキビは「Uゾーン」と呼ばれる、顎やフェイスラインに沿って発生します。生理のほかに、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスによってホルモンバランスが崩れるのでニキビの原因となります。

     

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    乾燥による肌バリア機能の低下

    直接的な原因は「毛穴の詰まり」ですが、乾燥肌にも、毛穴が詰まるメカニズムが存在します。乾燥すると肌は防衛本能で皮膚を厚くします。さらに、皮脂も過剰に分泌するので、このタイミングでオイリー肌になる方もいます。

    乾燥肌でもオイリー肌でも、ニキビの原因は一緒です。角質が定期的に生まれ変わるよう肌のバリア機能を高めなければ繰り返しニキビができ続けます。

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      【ニキビの治し方】正しいスキンケアと生活改善で原因から根絶する
      7590-1:乾燥による肌バリア機能の低下

      ニキビと言えば、油分が多いと思いがちですが、乾燥肌だからこそ気をつけないといけないこともあります。ニキビができた時に、油分が多いと勘違いをして、普段のスキンケアよりもさっぱりとしたケアをして、さらに乾燥させてしまってたりしませんか? そうするとニキビが治りにくく、さらに繰り返す原因となります。跡が残ってしまうこともあるんです。 ニキビができたからこそ、しっかりと保湿ケアをすること。乾燥肌だからこそ、ニキビができないよう、しっかりとスキンケアをしましょう。

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    体質や遺伝

    ニキビには遺伝も関係しています。しかし、「ニキビそのもの」が遺伝するのではなく、「ニキビができやすい体質・肌質」が遺伝するのです。皮脂の分泌量が多い体質や毛穴の小さい肌質が遺伝すると、皮脂詰まりを起こしやすく、遺伝によってニキビになりやすいと言えるでしょう。また、遺伝とは少し異なるものの、両親や家族と同じものを食べ、同じ生活リズムの習慣化により似た症状が出やすくなる場合もあります。

    睡眠不足による肌のターンオーバーの乱れ

    皮膚の再生や修復は、眠っている間に行われます。睡眠が不足すると、皮膚の生まれ変わりである「ターンオーバー」が正常に機能できず、古くなった角質がはがれ落ちずに固く分厚く残ります。

    また、傷ついた細胞の修復も行われないため、肌の状態はどんどん悪くなり、ニキビが発生しやすい状態に陥ります。

     

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    ニキビの種類

    毛穴に汚れが溜まっている状態の白ニキビ

    白ニキビは、汚れや角質によって毛穴がふさがれた状態です。生活習慣やストレスによる皮脂の過剰分泌や、加齢によるターンオーバーの乱れが原因と言われています。

    「初期ニキビ」とも言われ、白ニキビの段階で適切に対処しておけば、悪化させずに済む大切な時期でもあります。

     

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    皮脂が酸化し黒く目立った状態の黒ニキビ

    「黒ニキビ」は、白ニキビが進行したもので、毛穴の中に詰まった皮脂が酸化し、黒くなった状態です。肌に強いダメージを与えると炎症を起こし、黒ニキビがさらに増える場合があります。

    黒い部分を消そうと、何度も洗顔する・指で絞り出すなどの対処は、逆効果のため避けましょう。

     

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    ニキビが炎症を起こし腫れを伴っている状態の赤ニキビ

    「赤ニキビ」は、ニキビの原因菌と言われている「アクネ菌」が、詰まった毛穴の中で増殖し、炎症を起こしている状態です。

    炎症を起こしているため、赤くはれて傷みをともない、慢性化しやすくなっています。手で触るだけでも雑菌が付着して悪化し、つぶしてしまうと化膿や色素沈着、ニキビ跡になり、結果的に悪い状態が長引くので注意が必要です。

     

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    黄色く膿を持った状態の黄ニキビ

    「黄ニキビ」は、炎症して膿が溜まった「最も悪化した状態のニキビ」です。赤ニキビほどの痛みはないものの、肌へのダメージは深部にまで届いており、つぶすとクレーター状の凸凹としたニキビ跡が残る可能性が高いので注意しましょう。

     

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    ニキビを治す基本は正しい洗顔から

    洗顔は1日2回まで

    ニキビを治す正しい洗顔の回数は、一日最大でも朝と晩の2回までです。洗顔のやり過ぎはニキビを悪化させるだけでなく、肌を乾燥させ、新しいニキビの発生を招きます。

    また、40℃以上のお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまうため、洗顔に使用するお湯は、必ず35℃~36℃のぬるま湯を使うことを徹底しましょう。肌荒れのひどい方は、もっと低めの温度で洗うことで、少ない皮脂を守りながらやさしく洗えます。

    毛穴を開かせる

    洗顔時に、肌への刺激をおさえる方法として、入浴時や蒸しタオルを活用し、「毛穴が開いた状態」での洗顔をおすすめします。ニキビを治すためには「やさしい洗顔」が基本です。肌が冷えた状態では毛穴が閉じているため、肌に汚れが残りやすくなっています。

    しっかり落とそうとすると、ゴシゴシこする上に、余計な時間がかかり、肌への負担が大きくなってしまいます。また、毛穴にメイク汚れが残るとニキビが悪化、発生しやすくなるため、「やさしく」かつ「しっかり」汚れを取り除きましょう。

    入浴時は最後に洗顔する

    入浴時はしっかり体が温まってから、最後に洗顔しましょう。毛穴が開き、汚れがするりと落ちやすくなっています。少ない力と短い時間で、効率よく汚れを落とし、肌へのダメージが軽減されます。

    また、入浴をしない時は、「蒸しタオル」を使用しましょう。温めたタオルを顔に乗せて冷めるまで待つと、蒸気と熱で肌が温まって毛穴が開き、汚れが落ちやすくなります。

    泡立てネットで十分に泡立てる

    せっけん・洗顔フォームは、泡立てネットを使用して、しっかりと泡立てましょう。毛穴が開いた状態であれば、泡を肌に乗せるだけで汚れを吸着してくれます。

    ただし、せっけんや洗顔フォームの量が少なすぎると泡が弱く、すぐに流れ落ちてしまいます。効果を最大限発揮するためには、十分な量を使用し、CMで見るようなコシの強いむっちりとした泡を作りましょう。

    こすらず泡で円を描くようにやさしく洗う

    せっけん・洗顔フォームをしっかり泡立てたら、「泡で肌を洗うイメージ」でこすらずゆっくり円を描きながら、やさしく洗いましょう。

    手の指でゴシゴシと洗うのはNGです。せっかく作った泡がつぶれてしまいます。心の中でおまじないのように「やさしく、やさしく」と思いながら、肌と手のひらの間に、泡のクッションをはさんだ状態で洗えていればOKです。

    洗い残しがないようにしっかりすすぐ

    すすぎは「少し多いかな」と思うくらい、しっかりとすすぎましょう。とくに髪の生え際やフェイスラインは、洗い残しによってニキビができやすい場所です。

    生え際やフェイスラインに泡が残っていても、「面倒だからタオルでふきとってしまう」という方は要注意。せっけん・洗顔フォームの強い洗浄成分が肌に残るのは、ニキビのもとです。泡が残っていた場合は、必ずもう一度すすぎ直しましょう。

    すすぎを十分に行うだけでも、生え際やフェイスラインにできるニキビの予防につながります。

    冷水で毛穴を引き締める

    最後の仕上げに冷水を使うことで、開いていた毛穴が閉じ、キュッと引き締まります。毛穴が閉じると、見た目的に毛穴が目立たなくなり、新たな汚れによる毛穴詰まりの予防にもなります。

    ただし、この冷水による引き締めは、しっかりと毛穴の汚れを落としてから行いましょう。汚れが残った状態で冷水洗顔をしてしまうと、毛穴の汚れをそのまま閉じ込めた状態で引き締めてしまい、ニキビの悪化や肌トラブルにつながります。

    清潔なタオルで優しく拭く

    洗顔が終わった肌は無防備な状態です。すすぎが終わって一安心ですが、タオルオフが終わるまでが洗顔です。必ず「やさしく」を意識しましょう。

    清潔なタオルを顔に押し当てて、タオルが水分を吸い取るイメージで、やさしくていねいにふきとりましょう。

    白ニキビの治し方のポイント

    毛穴の汚れをきれいに取り除く

    「ニキビの初期状態」といわれる白ニキビは、主に毛穴の汚れが原因です。皮脂を守りつつ毛穴の清潔が保たれると、数日で自然に治ります。肌を温めて毛穴の汚れを取り除く、正しい洗顔を心掛けましょう。

    十分な保湿で乾燥を防ぐ

    白ニキビを治すのはもちろん、新しく作らせないためには、保湿をして肌の乾燥を防ぎましょう。肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、古い角質が分厚く残って固くなり、毛穴詰まりを起こしやすくなります。

    毛穴の詰まりはニキビのもとなので、十分な保湿によってターンオーバーと肌のバリア機能を高めると、ニキビ予防になると言えます。

    ホルモンバランスのコントロール

    ホルモンバランスの乱れはニキビの原因です。ストレス・乱れた食生活・睡眠不足によって男性ホルモンが優位の状態になると、毛穴詰まりの原因である皮脂分泌が活発になるためです。

    ストレスをためず、食生活・睡眠の質を見直した健康的な生活は、男性ホルモン増加による皮脂の過剰分泌を抑制します。皮脂の過剰分泌による毛穴詰まりはニキビの原因のため、男性ホルモンを抑制することは、白ニキビを治し、予防する方法と言えます。

    皮膚科で面皰圧出を行う

    「ニキビを皮膚科で治療」と聞くとかなり重度の印象を受けますが、実は白ニキビのような初期状態のニキビも、皮膚科の治療を受けられます。皮膚科治療の「面皰圧出」は、毛穴に詰まった内容物を専用の特殊な器具で押し出し、悪化させずに白ニキビを早く治します。また、面皰圧出で使用されるレーザーの処置により、皮脂腺にレーザーが影響を与え、同じ場所にニキビができにくくなるというメリットもあります。

    皮膚科でホルモン療法が受けられる

    皮膚科では、薬の服用によりホルモンバランスを整える、「ホルモン療法」を受けることもできます。副作用の少ない低用量ピルを服用し、皮脂分泌を活発にするホルモンの分泌を抑え、体の中からニキビをできにくくする治療です。

    あごやフェイスラインのニキビが慢性化している方で、生理周期による体調の変化が激しい方・生理不順の方・不規則な仕事などで生活習慣の見直しが難しい方などに高い効果が期待できます。

    黒ニキビの治し方のポイント

    基本的には白ニキビの治し方と同じでOK

    黒ニキビは、白ニキビが少し進行しただけの状態なので、基本的な対処法は、白ニキビの場合と変わりありません。炎症も起こしていないので、毛穴の黒ずみをやさしく落とすケアで、自然と治ります。

    しかし、黒い部分がとにかく目立つため、指で押し出す・毛穴パックではがすなどの方法を取りたくなりますが、ニキビの増加や炎症ニキビに悪化する原因にもなるため避けるようにしましょう。

    正しい洗顔が最重要

    黒ニキビの段階こそ「正しい洗顔」が非常に重要です。なぜなら、黒ニキビの段階でケアを誤ると、ニキビは炎症を起こし、痛みやニキビ跡をともなう「赤ニキビ・黄ニキビ」に進行します。肌を傷つけずに黒ずみだけを落としたい黒ニキビの場合に、おすすめしたいのが「AHA配合洗顔料」です。「AHA」は別名「フルーツ酸」と呼ばれ、美容クリニックなどで行われる「ケミカルピーリング」に使用されている成分です。植物由来の「酸」が、古い角質を柔らかくし、溶かして落とします。

    角質をやわらかくする洗顔料の使い方

    使用方法は、基本の正しい洗顔とほぼ変わりませんが、「泡で洗う」というよりは、「泡でパックをする」イメージで、1~2分おいてから流します。

    流す時は通常の洗顔よりも慎重に。角質が取り除かれた肌は非常に敏感で、刺激を与えると角質が厚くなります。可能な限り手が触れないよう注意が必要です。

    AHA洗顔の注意点

    AHA洗顔使用後は古い角質が取り除かれ、一時的に肌が乾燥状態に。洗顔後は、いつもよりも念入りな保湿を忘れずに行いましょう。

    また、「洗顔料」と名前がついていますが、ピーリング効果があるため毎日は使用できません。週に1回を基本として、洗顔料の成分と自身の肌の状態などを見て、回数を調整しましょう。

    皮膚のターンオーバーを促進するビタミンを積極的に摂取

    肌のターンオーバーを助ける栄養素を積極的に取り入れると、肌の生まれ変わりが正常に行われ、黒ニキビの治りを早めます。ぜひ積極的に摂取して、体の中からもアプローチしましょう。

    ビタミンA

    ニンジン、ホウレン草、小松菜、春菊などの緑黄色野菜や、ウナギやレバーに多く含まれ、皮膚から古い角質がはがれ落ちるのを、助けてくれるはたらきがあります。

    ビタミンB6

    バナナやニンニク、鶏ささみやレバー、マグロやカツオに多く含まれ、肌の細胞を活性化させ、ターンオーバーを活性化させます。

    ビタミンC

    ピーマン、パセリ、ブロッコリー、ゴーヤなどの野菜と、ゆず、アセロラ、レモン、キウイなど、酸味のあるフルーツ類に多く含まれ、体内でコラーゲンを作り出し、肌を健康に保つために必要です。

    ターンオーバーを助け、美肌を保つために必要な栄養素です。ニキビ肌の部分が古い皮膚として脱ぎ捨てられ、新しくきれいな皮膚へと生まれ変わります。

    赤ニキビの治し方のポイント

    肌を清潔にしてアクネ菌の増殖を防ぐ

    大きく腫れて痛みをともない慢性化しやすい赤ニキビは、刺激を極力避け、アクネ菌が今以上に増殖するのを防ぐ必要があります。手で触ると雑菌を付着させ、ニキビの悪化につながります。また、髪の毛やマスクで覆うのも、雑菌を繁殖させるためNGです。

    炎症を抑え、ニキビ跡予防ができる洗顔料を選ぶ

    赤ニキビは炎症を起こしている状態のため、炎症をしずめると、状態が良くなると考えられます。化粧品に多く使用されている抗炎症成分に「グリチルリチン酸ジカリウム」があります。

    「グリチルリチン酸ジカリウム」は古くから炎症をおさえるための漢方として使われ、赤ニキビの炎症緩和や、アレルギー反応をおさえるはたらきがあります。

    また「ビタミンC誘導体」には色素沈着を防ぎ、皮脂の分泌を抑えるはたらきがあるため「グリチルリチン酸ジカリウム」と「ビタミンC誘導体」が含まれた洗顔料の使用はおすすめです。

    肌バリア機能向上のため、角質層を保湿する化粧水などを用いる

    「角質層」という言葉はよく聞きますよね。角質層は、皮膚の最も外側にある「古くなった皮膚の集まり」で、皮膚を外的刺激や乾燥から守るバリアのはたらきをしています。しかし、この角質層が水分不足になると、肌は乾燥し、少しの刺激でもトラブルを起こしてしまいます。角質層を保湿する化粧水の使用は、肌のバリア機能の回復と、赤ニキビの悪化防止につながります。

    抗生物質を用いての治療

    風邪や病気に使用するイメージが強い抗生物質ですが、ニキビ治療にも使用されます。病院でニキビに処方される抗生物質には内服薬と塗り薬の2種類があり、ニキビの炎症の原因となるアクネ菌・黄色ブドウ球菌を殺菌し、炎症を起こしたニキビを治療します。

    高い効果が期待できますが、薬であるため副作用が出る可能性があります。また、長く使い続けると薬に対する耐性がつき、効果が出なくなってしまう性質もあるため、あくまでも短期的な使用に限られます。

    男性ホルモンを減らすためのホルモン治療

    赤ニキビの悪化を防ぐには、皮脂の分泌をおさえましょう。男性ホルモンの分泌量が増え、皮脂の分泌が活発になると、増殖したアクネ菌にさらにエサを与えることになります。

    皮膚科では、低用量のピルを使用したホルモン治療が受けられます。ピルの作用によって、男性ホルモンの分泌量をおさえ、皮脂の過剰分泌をおさえます。

    同時に生活習慣を見直して、健康的な食生活を心掛けるなど、ホルモンバランスを整える生活を取り入れるとより高い効果を感じられるでしょう。

    黄ニキビの治し方のポイント

    絶対に触らない&つぶさない

    「黄ニキビ」は、「ニキビの最終段階」と言える状態のため、絶対につぶしてはいけません。黄ニキビによる肌へのダメージは「真皮層」に及んでいる場合が考えられます。

    「真皮層」は肌の中でもターンオーバーが行われない深い部分で、真皮層が傷付けられると、「生まれ変わることがない」ため、ずっと残る跡になってしまいます。

    すでに「跡が残りやすい状態」になっている黄ニキビを悪化させると深い跡が残り、繰り返しつぶすと肌のクレーターの原因にもなるため、じっと治るのを待つのが一番の得策です。

    細かい粒子が肌を傷つけないクレイ洗顔がおすすめ

    少しでも刺激を避けたい黄ニキビのケアには、クレイ洗顔がおすすめです。クレイとは「泥」のことで、非常に小さなクレイの粒子が毛穴の中に入り込み、皮脂・汚れ・アクネ菌を吸着するはたらきがあります。

    また、クレイに含まれるミネラルには保湿効果が期待でき、乾燥によるニキビの悪化
    を防ぎます。クレイには産地によって特徴があります。

    ニキビ肌に向いているのが、モロッコ産の「モンモリロナイト」です。皮脂や汚れの吸着力が強く、肌のバリア機能を低下させずに、汚れをしっかり取り除くと言われています。

    抗炎症作用のある化粧水を使用

    黄ニキビの悪化を防ぐためには、抗炎症作用のある化粧水を選ぶことをおすすめします。黄ニキビは非常に敏感で、少しの刺激でも炎症が広がって悪化し、クレーター状の跡が残りやすい状態です。

    漢方の原料としても使用される「グリチルリチン酸ジカリウム」は、炎症を緩和するはたらきがあり、黄ニキビの炎症・悪化を防ぐ効果が期待できます。

    また、角質軟化作用と殺菌作用のある「サリチル酸」が含まれていると、アクネ菌を殺菌しつつ、固くなった角質を柔らかくできます。

    ビタミンC配合美容液でニキビ跡・シミ防止

    ビタミンCの持つ「抗酸化作用」は、炎症のもとになる「活性酸素」を除去するはたらきがあります。

    また、ニキビ跡の赤みを抑制してくれる上に、肌にメラニン色素が作られるのをさまたげる作用もあるため、色素沈着によるシミの予防につながります。

    皮脂の分泌を抑えるはたらきもあり、新たなニキビ発生、炎症の防止にも役立ちます。

    強力な抗生物質の内服

    病院で黄ニキビの治療を受ける場合には、まず炎症を止めることが最優先されます。なぜなら黄ニキビは、ニキビ自体が膿んでしまうほど悪化している状態です。

    黄ニキビの状態が長引くと肌へのダメージも進行し、クレーターや、色素沈着によるシミなど、重度のニキビ跡が残る可能性が高くなります。

    病院に行った際には適切な処置法で毛穴の膿を取り除き、強力な抗生物質(場合によってはステロイド剤の注射)を用いて、早急に炎症を抑える措置が取られます。

    女性ホルモン類似物質を活用した医薬品、化粧品を用いる

    抗生物質により炎症をおさえる処置が行われた後は、日常的なケアとして、女性ホルモンに似た働きをする「女性ホルモン類似物質」を活用した医薬品・化粧品を用いたケアがすすめられています。

    女性ホルモン類似物質として特に有名な「イソフラボン」は、ホルモンバランスを整えるはたらきがあり、ホルモンバランスの乱れによって繰り返し出るニキビなどに有効と言えます。

    また、イソフラボンにはコラーゲンの生成を助けるはたらきもあるため、肌を美しく保つにも役立ちます。

    生活習慣の見直し方

    睡眠時間の確保

    ニキビの改善に、睡眠時間の確保は必要不可欠です。とくに、眠りについてからの3時間は、ターンオーバーをつかさどる「成長ホルモン」が多く分泌されるタイミングです。

    また、22時~深夜2時のあいだはお肌のゴールデンタイムと言われ、肌の再生、修復を正常に行うため、質の良い睡眠が必要な時間とも言われています。

    22時には眠りにつき、朝までぐっすり眠る質の良い睡眠が、効率よく肌の生まれ変わりを助け、ニキビで傷ついた肌の修復・ニキビ跡の改善を早めると言えます。

    脂質・糖質を控える

    揚げ物を食べると顔が脂っぽくなるように、脂質を多く含むもの食べると皮脂の分泌が活発になり、ニキビができやすくなります。

    また、砂糖などの糖質を多く摂取すると、消化のためにたくさんのビタミンが失われます。ビタミン不足はターンオーバーを乱し、肌の健康維持機能を損い、ニキビや吹き出物が出やすい状態を作ります。

    野菜・果物を積極的に摂取する

    腸内環境の悪化は、肌トラブルに直結します。便秘になると、老廃物や毒素が溜まって、腸が汚れます。人間の体は食べたものを腸で栄養として吸収しているため、腸が汚れると汚れた栄養が吸収され、肌にも汚れた栄養が届き「ニキビ」としてあらわれます。

    野菜、果物など食物繊維の摂取は、腸内環境を整えて便秘を解消し、ニキビ予防につながります。

    紫外線による刺激を避ける

    日焼け止めはニキビに良くないイメージがあり、敬遠される場合がありますが、実はニキビには紫外線対策も必要です。紫外線を浴びた肌は水分が蒸発してバリア機能が低下する上に、紫外線から肌を守るため、角質が分厚く固くなります。

    角質が固くなった肌は毛穴が詰まりやすく、バリア機能の低下によってニキビができやすく、炎症・悪化が起こりやすい状態になってしまいます。

    「肌に悪いから」と日焼け止めを敬遠するのではなく、ニキビを治すためには「肌に負担をかけない」無添加・オイルフリーの日焼け止めを選んで使用しましょう。

    髪の毛、厚化粧、不必要に触るなどといった、刺激を与えない

    ニキビに刺激は大敵です。とくに炎症を起こした赤ニキビ・黄ニキビは、ただ触るだけでも刺激になり、雑菌の付着によって悪化します。

    人目につかないよう髪の毛で隠したくなりますが、NGです。髪の毛自体のチクチクとした刺激と、髪についた大量の雑菌によって、ニキビが悪化しやすくなります。

    また、ファンデーションの厚塗りも、化粧品自体の刺激と、皮膚呼吸のさまたげにより、ニキビ悪化の原因となります。ニキビを改善させたいと思っているのであれば、「触らない」「隠さない」「厚塗りしない」の3点を徹底して、根気強くケアを続けましょう。

    即効性のあるニキビ用の薬

    ディフェリンゲル

    毛穴の詰まりを取り除き、菌を減少させて炎症を鎮めます。炎症のない白ニキビ・黒ニキビ、炎症を起こしたニキビ、どのタイプに対しても、症状の改善が見込めます。

    また、初期の状態から使用して治療を行うと、すでに炎症してしまった赤ニキビを減らしながら、新たな炎症ニキビへの進行を防ぎます。

    ベピオゲル

    ニキビの原因菌であるアクネ菌を抑制し、古い角質を取り除くピーリング効果により、毛穴詰まりを取り除いてニキビを治します。

    ニキビの周辺にも塗り広げると、すでにあらわれているニキビだけでなく「まだ目に見えていない」毛穴の詰まりも除去し、新しいニキビの発生を防ぎます。

    テラコートリル

    抗生物質とステロイドが配合されている市販薬で、化膿した状態のニキビにも使用できます。ただし、抗生物質であるため、長期使用はできません。

    あくまでも炎症が強く、重症のニキビを食い止めるための短期的な使用にしましょう。

    オロナイン

    抗菌作用のある成分が主となっているため、ニキビの原因菌を殺菌する効果があると言われています。また、オリーブオイル・ワセリン・グリセリンの配合により皮膚を柔らかくし、保湿する作用もあります。

    黒ニキビや、乾燥をともなうニキビには、有効成分をより浸透させるオロナインパックがおすすめです。入浴などで肌を温め、毛穴を開き、正しい洗顔で肌を清潔にします。

    オロナインパックの手順

    ニキビ部分や毛穴の詰まりが気になる部分に、オロナインをたっぷりと塗り、15分後にぬるま湯で洗い流します。グリセリンの角質軟化作用によって、角栓が柔らかくなり、毛穴の詰まりを取り除きます。

    なお、オロナインパックは、一度の使用で十分な効果があると言われています。自分の肌の状態に合わせて、毎日ではなく3日~1週間に1度程度で様子を見ましょう。

    スキンケア・生活習慣を見直して美肌を取り戻そう

    さまざまな有効成分を含んだケア用品や、皮膚科で受けられる、プロの手による適切な処置など、ニキビを早期に解決するための選択肢は多くあります。

    しかし、やはり根底にあるのは「生活習慣」です。治療やケアでニキビがキレイに完治しても、乱れた生活習慣がそのままでは、また新たなニキビが発生します。

    スキンケアで今あるニキビを正しくケアしながら、生活習慣をできることから見直しましょう。たとえ時間がかかっても、体の中から美しくなると、ニキビの悩みに振り回されず、自分の肌に自信をもって楽しめますよ。

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