目次
ニキビのもとになる毛穴トラブル
乱れた生活で皮脂が過剰分泌
皮脂が過剰に分泌される原因はいくつかあります。一つ目は脂質や糖質の摂りすぎです。摂りすぎた脂質や糖質を消化するために、ビタミンやミネラルが使われるので、皮脂をコントロールするためのビタミンやミネラルが不足することになります。
二つ目はストレスや夜更かしによる睡眠不足です。ストレスや睡眠不足は自律神経の働きを乱してしまい、ホルモンバランスを崩すことにつながります。ホルモンバラスが崩れると皮脂の分泌が正常に保てなくなり過剰分泌を起こしてしまいます。
外的刺激による角質の多角化肥大
紫外線などの外的刺激により、お肌は乾燥して角質が分厚くなります。このような現象を「角質肥厚(かくしつひこう)」と言い、ニキビやシミ、しわなどあらゆる肌トラブルを引き起こす原因となります。
紫外線は肌の奥深くの毛穴にダメージを与える
紫外線は皮膚の一番奥にある基底層にまでダメージを与え、ターンオーバーの周期を乱してしまいます。皮膚の生まれ変わりが遅くなり古い角質がたまってしまい、角質が肥厚するトラブルを起こしてしまうのです。
厚くなった角質は化粧水の浸透を邪魔するので、乾燥気味になってしまい、改善するまでには時間がかかります。
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ベースメイクの厚塗り
ニキビができると、赤みが気になってメイクで隠したくなってしまいます。下地やコンシーラー、ファンデーションといったベースメイクには、肌に密着させて馴染みを良くするために、油分が多く含まれます。
油分は毛穴を塞いでしまう原因になります。隠すつもりのメイクで 余計にニキビを悪化させてしまいます。
角質ケアのやりすぎによる毛穴の開き
ニキビは毛穴に詰まった角質と皮脂が混ざり合った角栓が炎症すると発生します。ニキビになる前の、硬くなった角質を取り除くために、毛穴パックやピーリングをする人がいると思います。
特に鼻の頭の角栓を取る毛穴パックは、毛穴に詰まっていた角栓がごっそり取れるので、気持ちよくてついつい癖になってしまいます。しかし、毛穴に詰まっていた角栓を無理やり引っ張り出してしまうので、毛穴が広がり、雑菌が入り込んで炎症するリスクが増えてしまいます。
ピーリングで肌が乾燥して皮脂分泌が過剰に
ピーリングでいらなくなった角質だけを落とせば問題ありませんが、お肌のうるおいに必要な角質まで落としてしまうと、乾燥の原因となります。
皮脂が過剰分泌するうえに、毛穴パック同様毛穴が広がって炎症する可能性があります。やりすぎは控えましょう。
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保湿の不足や洗いすぎによる乾燥
保湿と聞くと、化粧水などで水分補給をすればいいと思いがちですが、実は違います。肌に補給した水分は、蒸発して逃げないよう蓋が必要です。ニキビ肌にしっかり潤いを届けるため、化粧水で水分を補給したあと、乳液やクリームを使いましょう。
また、お肌を清潔にしようと、1日に何度も洗顔してしまうと、皮脂や汚れと一緒に大事な保湿成分も洗い流してしまっています。1日朝晩2回までに留めましょう。
遺伝的要素
毛穴の大きさには、遺伝的な要素が関係しているケースがあります。また、肌質に関しても同様で、親子で同じような肌質になる可能性もあれば、まったく似ていないケースもあります。
ただ、家族は一緒にいる時間が長いので、食事の内容が同じであったり、ストレスを感じる場面も同じだったりで、遺伝とは関係なく肌質が似てくるでしょう。
加齢によるコラーゲンの減少でたるみが発生
加齢とともに新陳代謝が落ちて、コラーゲンの生成も行われなくなっていきます。お肌のハリや弾力を支えているのは新しいコラーゲンです。
加齢により新しいコラーゲンの生成が減少し、なおかつ古いコラーゲンがたまってしまうと、お肌のハリや弾力が失われてたるみの原因になります。
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毛穴の詰まりを解消する洗顔方法
洗顔前に蒸しタオルで毛穴を開かせる
洗顔前蒸しタオルで顔を2~3分温めます。温めることで血行もよくなり毛穴も開きます。毛穴が開くことで角栓や毛穴の中の汚れが落ちやすくなります。
メイクをクレンジングできちんと落とす
メイクはクレンジングを使ってきちんと落として毛穴に汚れを残さないようにしましょう。クレンジングにはいろいろなタイプがあり、オイルタイプは特に洗浄力が高く毛穴の汚れを落とすのに効果的と思われがちです。
しかし、洗浄力が高いあまり必要な皮脂まで落としてしまいます。乾燥肌の人には逆効果です。敏感肌や乾燥肌の人には、刺激の少ないジェルタイプのクレンジングがおすすめです。
濃密な泡を作り擦らないように洗顔
手で直接お肌を擦ると刺激になります。洗顔をする際は、洗顔料をしっかり泡立てて、泡をお肌になじませるようにして洗います。濃密な泡を立てるには、泡立てネットを使うと誰でも簡単に泡立てられるので試してみてください。
冷水で肌を引き締める
気温の高い時期に冷水で顔を洗うとお肌がひんやりして気持ちいいのですが、毛穴の引き締め効果は一時的で、急激な温度変化がお肌には負担になります。
毛穴を引き締めようと冷水を進んで使用している人もいるかもしれませんが、汚れがたまりやすくなり、化粧水の浸透を妨げるなどあまりいい効果が望めません。洗顔をする際にはぬるま湯で行うようにしましょう。
洗顔後はすぐに保湿を
洗顔は汚れとともに皮脂や水分も失ってしまいます。そこで重要なのは洗顔後すぐに保湿ケアをすることです。洗顔後つっぱった感じがするようであれば一刻も早く保湿ケアをしてください。
洗顔後はなるべく3分以内に保湿するように心がけてください。時間がたてばたつほど乾燥が進んでしまいます。タオルで水気を取ったらすぐに保湿できるように化粧水や乳液を準備しておくといいでしょう。
毛穴ケアに最適な注目の美容成分
コラーゲンの生成を助けるもの
お肌のハリや弾力を支えるコラーゲンの生成を高めるためには、ビタミンCが不可欠です。お肌への浸透力を高めたビタミンC誘導体や、コラーゲンの生成に働きかけるAPPSという美容成分が、美肌を作る化粧品として注目されています
アクネ菌を抑える効果のあるもの
ニキビの原因菌である、アクネ菌を殺菌する「グリチルリチン酸」は、ニキビ肌用の化粧水に良く配合されていています。アクネ菌の殺菌効果のほか抗炎症作用もあるので、ニキビ跡やニキビによる炎症も鎮静化してくれます。
活性酸素を吸着してくれるもの
肌トラブル全般の原因となる活性酸素を吸着してくれる成分に、「フラーレン」があります。フラーレンは、ビタミンCの約200倍の抗酸化作用があるので、活性酸素を除去して肌トラブルを防いでくれます
肌の張りを改善する保湿成分
ヒアルロン酸の保水力と皮膚の土台を作るコラーゲンは、お肌の張りや弾力を保つために必要な成分です。ヒアルロン酸とコラーゲンはお互いに助け合って肌を正常に保っています。
ヒアルロン酸が減少すると肌は乾燥し、コラーゲンが減少すると肌はたるんでヒアルロン酸を保持できなくなります。どちらも欠かせない成分です。
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すぐに治したい場合は専門機関へ
ダメージを受けたお肌が正常になるには時間がかかります。ニキビが炎症しているのに、また違う場所にニキビが発生するようなら、皮膚科や美容皮膚科などの専門機関を受診しましょう。
内服薬や外用薬といった薬は保険が適応されますが、レーザーやピーリングといった治療は保険が適応されません。保険適用内での治療を希望するなら皮膚科へ行きましょう。
継続的なケアできれいな毛穴を目指そう
専門機関を受診し、薬を使って一時的に改善しても、普段のスキンケアや生活のサイクルが乱れていれば、何度もニキビに悩まされます。正しい洗顔で毛穴の汚れを除去し、乾燥しないよう保湿を心がけましょう。
また、ストレスは肌だけではなく、体や心にも悪影響です。ストレスの原因を取り除き、適度な運動を取り入れるようにしましょう。生活を改善して、毛穴の引き締まった美肌を手に入れれば、外出も楽しくなりますよ。