目次
なぜ敏感肌になるのか
間違ったスキンケア
肌に良かれと思って行っているケアも、実は肌を傷めてしまう行為になってしまっていることがあります。肌はとても繊細で傷つきやすいもの。間違ったスキンケアは今すぐやめて敏感肌を克服しましょう。
何度も洗顔を繰り返す
肌を清潔に保とうとするあまり、何度も洗顔を繰り返してしまうことはありませんか？確かに雑菌などは寄せ付けませんが、肌の水分が奪われ乾燥肌の原因となってしまうことがあります。適度な洗顔の回数は1日に2回程度。過度な洗顔は禁物です。
また、タオルで顔を拭く時も力を入れて擦らずに、優しくポンポンと抑えるように水分を取ってください。摩擦も肌には相当なダメージとなりるので注意しましょう。
クレンジングや洗顔でゴシゴシ洗ってしまう
クレンジングや洗顔の仕方もその１つです。肌の汚れを落とすためには必要なケアですが、汚れを落とそうと一生懸命にやりすぎると肌の油分が必要以上に奪われ、角質層を傷めてしまいます。結果肌のバリア機能が損なわれ敏感肌になってしまう事があります。クレンジングや洗顔料はたっぷりと使い優しく汚れを落とし、それぞれ１分ほどで終わらせるのがコツです。洗顔後のスキンケアも強すぎ・やりすぎは禁物です。肌は優しく大事に扱いましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
敏感肌向けのおすすめ洗顔料。優しく丁寧なケアで改善しよう
肌のバリア機能を壊さないように心がけて
肌にはバリア機能というものがあります。肌の一番表面にあり、厚さ０.０２ミリほどの角質層と言われる部分が皮膚に触れる全てのものから身を守り、中の水分が蒸発しないように守る、正にバリアの働きをしている素晴らしい機能です。
その角質層の中で水分を保持するのに重要な役目をしているのがセラミドという細胞間脂質。このセラミドが上記で説明したような間違ったスキンケアが原因で減少し、肌の水分量も低下すると乾燥肌になり、バリア機能も失われてしまいます。
バリア機能がなくなると外からの刺激が入り込みやすくなり、少しの刺激にも反応してしまいます。これが化粧水がしみたり、髪が触れたりなど少しの刺激で痒くなったり赤くなったりする敏感肌の原因となるのです。
▼さらに詳しい解説はこちら
敏感肌はこうしてできる！バリア機能を高め、肌にうるおいを保つ方法。
肌に合わない化粧品
現在、市場にはとても多くの化粧品が溢れています。その中には濃いメイクを落とすためのものや殺菌力が強いものなど、目的によって自分の肌に合わないものもあります。刺激が強いものも中にはあるので、敏感肌の方は特に注意が必要です。毎日のケアを正しいもので正しく行えばきっと肌は変わっていきます。
季節の変わり目による乾燥
春から夏にかけては、花粉などの影響で肌が荒れる人も多く、紫外線の量も一気に増えるので肌がダメージを受けやすい時期です。秋から冬は、気温が下がり空気も乾燥する環境の変化と、夏に受けた肌ダメージにより特に乾燥肌になりやすい時期です。また、環境の変化は自律神経を乱す原因にもなります。角質層を作り出すターンオーバーの周期も自律神経によってコントロールされていますので、自律神経が乱れると肌のバリア機能も低下することがあります。普段からのスキンケアなどで環境に負けない肌作りをしておく事が大切になります。
睡眠不足や食生活の乱れ
肌の状態は睡眠の量や質・食生活に大きく影響されます。それもそのはず、肌を作る成分はすべて摂った栄養をもとに作られています。細胞自体はタンパク質でできていますが、細胞を作る過程や活性酸素から細胞を守るためにビタミンなどの微量栄養素も健康な肌には必要不可欠です。甘いものやお酒を控え、不足しがちな野菜類を中心にバランスのいい食事でしっかりと栄養を摂りましょう。
肌のターンオーバーを助ける睡眠
摂った栄養をもとに肌が再生・修復されるのが睡眠中です。睡眠時間が短いと肌細胞を再生するターンオーバーがスムーズに行われないため、角質層がうまく作られず肌荒れの原因になってしまいます。細胞の再生・修復を促す成長ホルモンは、眠りについてから３時間以内で分泌されるため、そこから細胞が再生される時間を含めると、最低でも６時間の睡眠は必要と言われています。
また、眠りにつく時間帯がバラバラだったり遅すぎたり、寝る直前までテレビやスマホを見ていたりすると自律神経が乱れ、成長ホルモンがスムーズに分泌されなくなります。寝る１時間くらい前から部屋を暗くして、なるべく深夜１時より前の決まった時間帯に眠りにつくといいでしょう。
月経などホルモンバランスの変化
生理前に肌荒れをした経験がある人は多いと思いますが、これは生理前になるとエストロゲンという女性ホルモンが減少し、黄体ホルモンであるプロゲステロンが増加することが原因です。このエストロゲンは別名美人ホルモンとも言われ、コラーゲンやヒアルロン酸・セラミドの生成を促進する作用があります。
エストロゲンとホルモンバランスの関係
エストロゲンが増える生理後から排卵期にかけて肌はみずみずしく弾力がありますが、生理の１週間前から減少し始めるので肌の保湿力が落ちて肌荒れを起こしがちになります。さらにこの時期に増えるプロゲステロンの影響でニキビやシミができやすい状態でもあります。肌も普段よりも弱くなって言いますので、過度なスキンケアは避け最低限の保湿に留めた方がいいでしょう。このようにホルモンバランスの変化周期を知った上でスキンケアにも変化をつけるといいでしょう。
また、加齢や無理なダイエット・睡眠不足や生活習慣の乱れで、ホルモンバランスが崩れて若くてもエストロゲンがうまく分泌されない事がありますので、生理不順がある人や出血の量に変化が合った場合などは、早めに婦人科を受診するとともに普段の生活習慣の見直しをおすすめします。
敏感肌の化粧水選びのポイント
セラミドなど肌のバリア機能に特化しているもの
肌のバリア機能を維持する保湿成分のうち最も多いのがセラミドになります。このセラミドが不足し水分を保持出来なくなっているのが敏感肌です。乾燥しているからと言って化粧水をたっぷり使っても角質層にセラミドが少ないとせっかく入れたその水分を保持することができません。
敏感肌用の化粧水はセラミドや保湿成分がたっぷり配合されていて、バリア機能を高める効果が期待できるものを選ぶのがポイントです。毎日のスキンケアで環境に左右されにく肌を作りましょう。
刺激やアルコール感がなく毎日使える
敏感肌は少しの刺激にも反応してしまいます。化粧品の中には濃いメイクを落とすための刺激の強いクレンジング剤や、清涼感を出すためにアルコールを配合してあるものもあります。刺激が強すぎるものは、角質層にダメージを与えてしまい、乾燥肌・敏感肌の原因や悪化の原因になってしまいます。
アルコールは揮発性が高いため、肌の水分と一緒に蒸発してしまい、肌の乾燥を引き起こしてしまいます。健康な肌を作るためには優しい成分でできているものをスキンケアに取り入れることが大切です。
トライアルセットのあるもの
自分にあった化粧品を見つけるためにも、お手軽価格で試せるトライアルセットは魅力的です。敏感肌になっていると合わないものも多いので、まずは自分に合うかどうかを試してから通常サイズのものを購入するのがおすすめです。
敏感肌が避けたい成分
殺菌や消毒、収れん効果があるアルコール（エタノール）
ニキビ化粧品や毛穴を引き締める目的の化粧水には、消毒・殺菌や収れん作用のためアルコールが配合されているものがあります。
健康な肌作りに保湿は欠かせませんが、アルコールはすぐ蒸発してしまう性質のため、肌につける量が多すぎると肌に必要な水分まで一緒に奪ってしまい、乾燥肌の原因になります。アルコールが配合されていない化粧水をたっぷりと使いましょう。
肌のバリア機能を溶かす石油系界面活性剤
界面活性剤とは、水分と油分を乳化させるものです。メイクや皮脂の汚れを落とすため、乳液を作るためにも化粧品には必ず使われています。この界面活性剤が天然由来のものでしたら肌への刺激も少なく問題もないのですが、石油由来のものになると刺激が強すぎるので肌にダメージを与えてしまいます。
確かに濃いメイクや汚れは良く落ちますが、バリア機能であるセラミドも脂質で出来ているため影響を受け溶けててしまい、バリア機能が損なわれてしまいます。クレンジングも乳液なども石油系の界面活性剤が使われていないものを使いましょう。
肌にダメージを与える香料
いい香りはリラックス効果があると言われますが、その効果は天然の香り成分のみに限定されます。敏感肌の人は少しの刺激でも反応してしまう事があります。合成香料は化学物質で作られるため、肌への刺激が強いものが多いため敏感肌への使用は極力控えましょう。また、ハーブや花の天然香料でも複数あると刺激になることがあるので注意が必要です。
皮脂量が減るビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、美白効果や抗酸化作用、ターンオーバーやコラーゲン生成の促進など素晴らしい美容効果があるため化粧品にはよく使われています。ただし皮脂の分泌をコントロールする作用もあるので、オイリー肌の人にはおすすめですが、敏感肌の場合はあまり強いと皮脂量が減り、より乾燥する原因になってしまいます。敏感肌が改善されてからの使用をおすすめします。
皮膚障害の原因となる着色料
タール系の着色料は発色がよく、メイク用品を始めとする化粧品に多く使われています。しかし、発色がいい反面、色素沈着などの皮膚障害を起こす原因になることも。化粧品には、安全基準をクリアしたものが使われていますが、長年発色の良い濃いメイクをしていると肌が黒ずんで硬くなり、乾燥を引き起こしてしまう場合があります。
特に敏感肌の人はバリア機能が弱いため、そういったトラブルの原因になりやすかったりします。普段使うメイク用品などもなるべく天然色素を使ったものがいいでしょう。
はっ水性がある合成ポリマー
合成ポリマーとは石油から作られるビニールのような成分で、耐水性・はっ水性があり、赤ちゃんのオムツや車のコーティング剤などに使われるものになります。化粧品にはファンデーションやとろみのある化粧水に使われています。
高いコーティング力で、使用した瞬間からピタッと肌に張り付いたような使用感で、肌表面もツルツルになるのですが、肌にラップをしているような状態なので長時間経過すると徐々に皮脂の分泌が減ってしまいます。そうなると肌が水分を保持する力が弱くなり乾燥肌やインナードライになってしまいます。
さらに耐水性のため落ちにくいというのも難点です。合成ポリマーを落とすため強い刺激のクレンジングを使わないといけなくなり、角質層がダメージを受け、より乾燥肌に傾いていくという悪循環に陥ってしまいます。
敏感肌におすすめの化粧水
無印良品 化粧水敏感肌用高保湿タイプ 200ml
岩手県釜石の天然水を使用した化粧水。肌保護成分としてスベリヒユエキス、グレープフルーツ種子エキス、保湿効果の高いリピジュアＲ（ポリクオタニウムー５１）、ヒアルロン酸が配合された敏感肌用の高保湿化粧水です。乾燥が気になる肌に潤いをたっぷりと与えて保護します。価格帯も魅力的な商品です。・無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリーと肌にも優しい低刺激です。
DECENCIA アヤナス ローションコンセントレート 125ml
肌の皮脂と馴染みやすい「高浸透グリセリン」配合で高い浸透性とみずみずしい感触を実現した化粧水です。さらに通常のセラミドの４倍の浸透力を持つ「セラミドナノスフィア」が配合されていて、乱れたセラミド配列に適合し保湿効果をサポートします。また、心理的ストレスによる肌荒れを内側からケアする３種類の成分を複合化して配合し、敏感肌の土台を立て直します。アルコール、香料不使用で敏感肌の方でも安心して使用できます。芯からしなやかで、ふっくらとしたハリのある肌へ導く徹底保湿化粧水です。
DECENCIA アヤナス ローションコンセントレート 125ml
アベンヌ アベンヌウオーター 50ｇ
南フランスのアベンヌ村から湧き出る、肌にいいミネラルバランスを持つ温泉水から作られたスプレータイプの化粧水です。源泉からピュアなまま直接ボトリングされているため、余分なものが加わってなく、肌にいい成分がそのまま生きています。
温泉水の絶妙なミネラルバランスで、皮膚のターンオーバーが整えられ健康な角層を作り、キメを整え、敏感肌も健やかな滑らかな肌へ導きます。無菌室製造、無香料、無着色、アルコールフリー、防腐剤フリーで赤ちゃんにも使える化粧水です。
ヒフミド エッセンスローション 120ml
ヒトの肌に存在するセラミドと同じ形をした3種類のヒト型セラミドを配合しているため、角質層に自然に浸透し、肌本来の保水力を発揮して潤いをサポートし、丈夫なバリアで肌を守ります。滑らかで柔軟性があり、奥から弾むようなハリのある肌へと導きます。しっかりと潤いを与えることで乾燥による小じわも目立ちにくくなります。
ヒフミド エッセンスローション 120ml
ファンケル 無添加アクティブコンディショニングEX化粧液II 30ml
美肌の鍵となる角層の元になる細胞が、美容成分を多く取り込んで肌が自分の力で美しい肌を生み出す力を育む「アクティブセラミド」を配合した化粧水です。このアクティブセラミドが角層のすみずみまで浸透し、肌の自活力を高めます。また独自の適応型コラーゲンも配合されていて、、ふっくらハリのある美しいすっぴん肌へと導きます。
ファンケル 無添加アクティブコンディショニングEX化粧液II 30ml
お手頃な価格の敏感肌用化粧水
ちふれ Chifure化粧水とてもしっとりタイプ 180ml
アルコールフリーなので、敏感な方でも安心して使用できます。保湿成分であるヒアルロン酸とトレハロースが配合されていて、トロッとした滑らかな使い心地で、肌にしっかりとなじみ、もっちりとした潤い肌へ導きます。
ちふれ Chifure化粧水とてもしっとりタイプ 180ml
明色化粧品 明色薬用ホワイトモイスチュアローション 170ml
美白しながらたっぷり潤う美白＆保湿の薬用化粧水。メラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぎながらしっかりと保湿ます。べたつかないしっとりとした使い心地で、透明感のある肌に整えます。無着色・弱酸性で敏感肌の方でも気軽に安心して使えます。
明色化粧品 明色薬用ホワイトモイスチュアローション 170ml
肌ラボ 白潤薬用美白化粧水しっとりタイプ 170ml
ナノ化ヒアルロン酸などの保湿成分を配合した、とろりとしたリッチな使用感のしっとりタイプの化粧水です。美白有効成分である高純度アルブチンも配合されていて、乾燥しがちな肌に潤いを与えながら、メラニンの生成も抑え、シミ・ソバカスを防ぎます。美白と保湿をサポートし、内側から澄み渡る透明感のある肌へ導きます。弱酸性・無着色・無香料・無鉱物油・ノンアルコールと低刺激なので安心して使えます。
肌ラボ 白潤薬用美白化粧水しっとりタイプ 170ml
ナチュリエ スキンコンディショナーハトムギ化粧水 500ml
天然植物成分ハトムギエキスが肌に潤いを与えてスキンコンディションを整え、肌荒れのない滑らかな肌へ導きます。しっとりしているのにベタつかない使用感で、角質層への浸透に優れています。重ねるほどに肌になじみ、お顔にも全身にも使っていただける化粧水です。日焼け後のケアにもおすすめです。
ナチュリエ スキンコンディショナーハトムギ化粧水 500ml
敏感肌の化粧水のつけ方
洗顔後お肌の水分をしっかりとる
洗顔後は、肌表面を守る皮脂膜が取り去られている状態でとても無防備です。水分が残ったまま放置したりすると、水分が蒸発する時に内部の水分も一緒に蒸発してしまい、より乾燥する原因になります。乾いたタオルで軽く抑えるようにしてしっかりと水分を取りましょう。
化粧水の正しい使用量を守る
化粧水はケチらずにたっぷりと使いましょう。角質層にしっかりと水分を浸透させないと健康な角質層と正常なバリア機能を保つことができません。一度に使う化粧水の使用量の目安は、製品によりますが大体500円玉と言われます。それぞれの化粧水の使用方法の欄に記載してあったりしますので、確認してから使いましょう。
洗顔後すぐにつける
先に説明したように洗顔後は皮脂膜による保護ができていない状態です。放置している時間が長ければ長いほど、肌の水分はどんどん失われていきます。必要な水分の蒸発を防ぐためにタオルドライの後、すぐに化粧水をつけるようにしましょう。
手で優しくつける
コットン派の人もいるとは思いますが、敏感肌の人はコットンの繊維が刺激になってしまいますので、化粧水は手でつけることをおすすめします。化粧水が手で温まることにより肌への馴染みもよくなります。両手の平で顔全体をじっくりと優しく抑え込むように浸透させます。また適量を一度に付けるよりは、３・４回に分けてつける事で、よりすみずみまで浸透させる事ができます。
乾燥しやすい部分は指でなじませる
目元や口元など乾燥しやすい箇所にもしっかりと浸透するように、細かい部分は指の腹でトントンと優しくなじませます。敏感な箇所なので力が入らないように注意してください。
してはいけない敏感肌の化粧水のつけ方
強い力でパッティングする
パシパシと強くパッティングしても化粧水は浸透していきません。強い力でのパッティングは、毛細血管が切れて赤ら顏の原因になったり、角質層が硬くなり化粧水が浸透しにくくなるので、乾燥しやすくなったりします。強く叩いても引き締め効果も浸透効果もありませんのでやめましょう。
コットンでつける
コットンの繊維が肌への負担となったり、コットンが肌の必要な油分を奪ったりします。敏感肌の人は天然素材のものでも使用しない方がいいでしょう。同じ理由でシートマスクなどもつけっぱなしはよくありません。
お肌に合った化粧水を見つけて美肌を手に入れましょう
敏感肌の原因に心当たりはあったでしょうか？メカニズムを理解して、お肌に合ったもので正しいスキンケアを実践すればきっと肌は変化していきます。生活習慣にも気をつけながら環境に負けない、健康で美しい肌を手に入れましょう。
