目次
ワキガの外的要因
肥満気味
まず最初の外的要因として「肥満」が挙げられます。普通に考えると、肥満気味の人は汗をかく量が多いからワキガになると思うでしょう。しかしこれは一概には正解とは言えません。なぜなら、ワキガは「アポクリン汗腺の脂肪分が多いこと」が原因だからです。
いわゆる汗っかきと言われる人は「エクリン汗腺が多い」ので、ワキガの原因にはなりません。つまり、肝心なのは「アポクリン汗腺」なのです。
とは言え、肥満の人は、食生活が乱れている人が非常に多いです。体内に「脂肪やタンパク質や糖質」を多く含んでいるので、アポクリン腺からも「臭いの原因物質」となって出てくるのです。これが肥満気味の人がワキガになる大きな要因です。
脇毛の手入れをしない
脇毛の手入れをどのくらいの周期でしているか考えてみてください。女性は頻繁に手入れをしていることが多いと思いますが、男性に関しては全く手入れをしない人もいると思います。脇毛が生えていると、汗がたまりやすくなります。さらに毛量が多いほどに蒸れて匂いがたまってしまいます。これが臭いにおいの原因となってしますのです。
つまり脇毛の手入れは、においを抑えるのにとても効果的です。脇毛がなくなることで、わきの乾燥も早くなり、蒸れることが少なくなるので汗の量も自然と減ります。
ただし注意したいのは、除毛方法です。「毛を抜く除毛方法」は、毛穴や毛根に、強い刺激を与えます。この刺激が、「アポクリン腺」の働きを強め、ワキガを悪化させてしまう可能性があるので注意しましょう。
細菌が繁殖している
体臭は「細菌の繁殖時」に発生します。これはワキガにも全く同じことが言えます。逆の視点から見ると、ワキガの人の汗も「菌に分解されるまでの時間は無臭」ということになります。しっかりシャワーで流した直後は臭くないですよね。つまりワキガ臭は最近の繁殖により臭いの原因となるのです。
ワキガの内的要因
ワキガ体質は遺伝によるもの
ワキガの根本的な原因は、「アポクリン汗腺」から分泌される汗です。そしてアポクリン汗腺の量は生まれつき決まっています。何で量が決まるかというと、「遺伝」で決定します。実際ワキガの人は、血縁関係でワキガの人が多いはずです。
ワキガは優性遺伝なのです。つまり両親のどちらかがワキガの場合、子供は50%の確率でワキガの子が産まれます。両親共にワキガの場合は80%の確率で産まれてきてしまいます。
ではこのワキガにはいつ気づくでしょうか?「アポクリン汗腺」は9~13歳頃の、大人の体に成長する第二次性徴と言われる時期に活発化されます。そのため、だいたい思春期以降に発覚するパターンが多いと言えるでしょう。
ストレスを溜めている
ストレス=ワキガ?と思う方も多くいるかと思います。しかしこの二つは非常に繋がりがあるのです。
まずストレスを溜めてしまうと、自律神経が働いて、汗が大量にでる場合があります。緊張している時にでる汗もこの原理が働いています。この汗は、「アポクリン腺」から出る汗であることが多いので、臭いにおいが発生することがあるのです。
アクポリン線が活発
通常、体全体に存在する汗腺は「エクリン腺」と呼ばれています。この汗腺は、さらりとした汗が出る汗腺です。そしてワキガの原因となる汗腺は「アクポリン腺」と呼ばれるものです。またこのアクポリン腺は、「脇、耳の穴、乳頭、陰部」の場所にしか存在しません。このアクポリン腺がワキガの大きな内的要因なのです。
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夏場の汗を多くかく季節、ふとした瞬間に「もしかして、ワキガかな?」と汗の匂いに気付く方も多いと思います。 汗腺には、アクポリン腺とエクリン腺があります。 ワキガの原因はアクポリン腺からの汗が原因です。 汗の匂いだけであれば、銀イオン等が配合されたスプレーを使用したり、汗拭きシートで小まめに体を拭いてあげるだけで解決出来ます。 私はワキガではありませんが、夏場にはインナーの替えを持ち歩き、汗をかいた際に小まめに着替えております。 バランスの良い食生活や入浴で、しっかり汗を出す事も心掛けています。 上記の点は今日からでも始めれますので、お悩みの方は試してみて下さい。 では、本当にワキガだった場合2つの対応策があります。 1、ボトックスの注入。 こちらは、エクリン腺に働きかけますのでワキガの根本治療にはなりませんが、汗を抑える働きがありますので、軽度のワキガの方には人気の治療法です。 処置時間も5〜10分と短く、痛みも殆どの無いので安心です。 2、ミラドライ ミラドライはマイクロ波を照射して熱を発し、水分に反応。ワキガ・多汗症の原因である、アクポリン腺とエクリン腺のみを破壊します。 ミラドライのメリットは、切開をしませんので傷跡が残らず、破壊した汗腺は再生しませんので、効果も半永久的に継続すると言われています。再発しにくい治療になりますので、本気で悩んでいる方は是非専門家に相談されてみて下さい。 ご質問等がありましたら、お気軽にInstagramからご相談下さいね。
ホルモンバランスの乱れ
ストレスとも深い関係があるホルモンバランス。男性の場合は、ストレスによって「男性ホルモン」が活発化します。この時に「アンドロゲン」という男性ホルモンが多く分泌されます。これが汗に混じることでクサイにおいを発生させるのです。
また女性の場合は、生理中に「女性ホルモン」が活発化します。「プロゲステロンとエストロゲン」の分泌量が増えて、ワキの臭いをきつくしてしまうのです。
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ワキガを悪化させてしまう習慣
肉中心の食生活
肉は「タンパク質」豊富な食材です。もちろんタンパク質は生きる上でとても大事な栄養素です。しかし体臭の原因の1つでもあります。理由は熱量にあります。タンパク質は糖質に比べて、約5倍の熱量を生みます。つまり肉を食べることでエネルギー量が増え体温が上がり、汗をかきやすくなります。
また、肉には、「脂肪」がたくさん含まれています。余分な脂肪が血液に運ばれ、汗腺や皮脂腺から排出されます。この脂肪が原因で、結果においやすくなるのです。
食生活の改善により体臭もグッと抑えられます。野菜中心の生活を心がけることも大切です。
不規則な生活をしている
人間は規則正しい生活で健康が保たれます。しっかりと朝起きて、睡眠時間6時間ほどが理想的だと言われています。これは体内機能は万全に保つために非常に大切なことです。これができないと、体に無理が出てしまい、ホルモンバランスが乱れたりしてワキガの原因を呼んでしますのです。
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体臭・加齢臭・ワキガ予防を予防。気を付けたい生活習慣とは
運動不足
運動不足とワキガは密接な関係にあります。運動不足だと新陳代謝が低下して、体内の老廃物が外に流れていきません。通常より遅く排出される体内の空気は、においもきつくなります。適度な運動をして、しっかり汗を流すことで体内循環の巡りを良くし、汗のサイクルも早くなります。
ワキガチェックリスト
脇部分が黄ばむことがある
普段汗をかいたとき汗は透明ですよね。しかし、ワキガだと汗に皮脂などを多く含んでいるため、洋服についた汗染みが黄色くなることがあります。ただ、ワキガでなくても、日頃あまり運動などで汗を流す機会の少ない人は、運動不足で汗腺が衰えている場合があります。そのせいで、汗染みが黄色くなることもあるので、汗染みが黄色いからといってワキガと決めつけるのは少し早いかもしれません。
両親またはどちらかがワキガ
父親か母親の両方がワキガの場合、子供は80%の確率でワキガになり、父親か母親の片方がワキガの場合、子供は50%の確率でワキガになると言われているので、両親共にワキガ、または両親のうち片方がワキガの場合はあなたもワキガの可能性が高いことになります。しかし、両親共にワキガではなくても、家系の中にワキガの人がいる場合、10%程度の確率でワキガになる可能性があります。
耳垢が湿っている
「アポクリン汗腺」は、毛深い所に存在しているものなのです。具体的な場所としては「脇の下・耳の中・乳輪の周り・おへその周り・陰毛部分」。この中で、汗腺が多いか少ないかを最も簡単に確認できるのが「耳の中」なのです。耳の中の汗腺が発達している場合、耳垢が湿ります。つまり、耳垢が湿っているタイプの人は、ワキガである可能性があると言えます。
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ワキガは耳垢で分かる?ベタつく耳垢ならワキガの可能性あり
脇汗を沢山かく
夏で暑いから、など季節による原因や、緊張しているなどの精神状態に関係なく、粘り気のある汗を常に書いている場合、ワキガの可能性が高いです。ワキガと混同されやすい多汗症という症状があるのですが、多汗症の場合は体温調節や精神状態によって、ワキだけでなく全身エクリン腺の汗が大量に出ますので、よく汗をかく部位や状況、汗の状態などをチェックしてみるといいでしょう。
脇毛が濃い
ワキガの原因となる「アポクリン汗腺」は、毛深い所に存在していて、なんと毛が濃い人は、毛が薄い人と比べて、ワキガである可能性が3倍以上あると言われているのです。脇毛に限らず、体毛が濃い場合はワキガである可能があるかもしれません。
以上が5つのワキガチェックリストです。いくつ当てはまりましたか?当てはまっていることが多い場合、ワキガの可能性が高いかもしれません。では自分の症状に合わせた解決方法をみていきましょう。
ワキガの症状が軽い場合
塩化アルミニウム液(オドレミン)
塩化アルミニウムは、汗を抑える収れん効果というものがあります。できるだけ汗の出ていない状態で皮膚に塗りましょう。汗に含まれるタンパク質と結合し、毛穴を塞ぐことによって発汗を抑えてくれます。毛穴を塞ぐなんて、大丈夫なの?と思うかもしれませんが、数日中には皮膚のターンオーバーによって取り除かれるため、問題はありません。
臭化プロバンテリン
臭化プロバンテリンは、服用することで発汗を止めてくれます。ワキガの臭いというのはアポクリン腺から出される汗が、皮膚の常在菌の餌になり、繁殖する際に分解されることによって発生する臭いなのです。臭化プロバンテリンで汗を止めるこによって、汗自体がなくなるので、ワキガの臭い消しとして有効といえるでしょう。
ワキガの症状が中度の場合
レーザー脱毛
ワキガの臭いの原因である「アポクリン腺」「エクリン腺」にレーザーを当てて、汗腺を刺激します。再発の可能性もあると言われていますが、時間はそれほどかからず、傷も残らないため、手術は怖い、傷を残したくないという場合はいいかもしれません。
ワキのボトックス注射
「ボツリヌストキシン」という成分を脇に注入することで、エクリン汗腺の活動を抑制し、汗の分泌を抑えることでワキガを治します。病院によっては保険が適用されるため、料金を抑えることができます。汗腺を取り除くわけではないので、効果がずっと続くものではありませんが、約半年~1年位の間は汗の量を抑え、汗の分泌が減ることで、ニオイも軽減することができます。
ワキガの症状が重度の場合
まずは病院に行って相談しよう
自分でワキガだと思っていても、過敏になり過ぎているだけで、実際にはワキガではなかった、なんてケースもあります。専門家でなければ診断が難しいため、自己判断をせずに、病院へ行って専門家であるお医者さんの意見を聞いたほうがいいでしょう。
もしワキガだった場合も薬や手術で直していくことができます。自分が本当に重度なのか確かめるためにも、まずは皮膚科へ行って相談してみましょう。
症状に合った対策をしよう
ワキガの要因を知ることで、改善できる部分もたくさんあると思います。もし遺伝などの治せない原因出ない場合は生活改善を行いましょう。そしてもし深刻なワキガで悩めているのであれば、ぜひ一度病院に行ってみてください。治せない病気ではないので、悩みすぎず行動に起こすことが最善策です。においに悩まされない毎日を過ごしてくださいね。