目次
ワキガ体質の耳垢の特徴
飴状でかなりの粘度がある
ワキガの人の場合の耳垢の特徴は飴状でかなり粘土がある耳垢だということです。普通の人の耳垢は粉っぽくなっており粘土がありません。粉っぽい耳垢の人は木でできた耳かきで耳垢をさっと取ることができますが、ワキガの人が木でできた耳かきで耳垢を取るとトロッとした粘着力のある耳垢が出てきます。
トロッとした耳垢は糸を引く場合もあり、綿棒で耳垢を取ろうとすると綿棒にべったりと耳垢がくっついて出てきます。
色はキャラメルのような濃い茶色
ワキガの人の耳垢の色はキャラメルのような濃い茶色をしています。綿棒で耳を掃除したときに溶けたキャラメルのような耳垢がくっついてきたら耳垢が湿っているということなので、ワキガを疑いましょう。普通の人の耳垢はキャラメル色ではなく白かったり黄色かったりしており、濃い色にはなりません。
いつも湿っていてべたべたしている
耳垢がいつも湿ってベタベタしている場合はワキガの可能性があります。ワキガではない場合の人の耳垢は粉っぽかったりして、ポロポロやパサパサといった感じの耳垢が多いです。お風呂上がりは耳垢と水が混ざり合って耳垢が湿っていますが、お風呂上がり以外のときにも耳垢が湿っている場合はワキガかもしれません。
皮脂が酸化したような臭いがする
ワキガの人の耳垢は皮脂が酸化したような臭いがすることがあります。ワキガの臭いを発生させるのは汗ですが、普通の汗だとそこまで臭いません。汗を菌が分解することによってワキガの臭いを発生させることになります。耳の中にも汗を掻くので、ワキガの人は耳垢も臭うということになります。
乾燥した耳垢でもワキガの人は存在する
耳垢が湿っている人はワキガだと思われますが、ワキガの人でも乾燥した耳垢の場合もあります。耳垢が湿っていなくてもワキガの可能性が稀にあるので、耳垢が乾燥していてもワキガを疑うようにしましょう。体調によって耳垢の状態が変化することもあるので、注意するようにしましょう。
湿った耳垢にワキガが多い理由
アポクリン腺が発達している
ワキガの原因はアポクリン腺から出てくる汗を、菌が食べることによって臭いが発生します。汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺の2つが存在するのですが、アポクリン腺が発達しているとアポクリン腺から汗が出やすくなり臭いの原因となってしまいます。
アポクリン腺は脇、肛門周辺、性器周辺、乳輪周辺、外耳道、内耳道、頭部などにも分布しており、アポクリン腺が発達している場合は、それぞれの場所からワキガのような臭いがする場合もあります。ワキ以外の部分でも臭いが気になる場合はアポクリン腺が発達している可能性があるので、ワキガも疑われます。
?汗の分泌異常が起きている
人は緊張を感じたり体調不良になると汗の分泌異常を引き起こしてしまうことは有名です。アポクリン腺は感情の影響を受けやすく、緊張、不安、ストレスを感じるとアポクリン腺から汗が出てきてしまいます。ロラックスしているときと比べて、何らかの原因でストレスを感じているときの方がアポクリン腺の汗の量に関係しているという研究結果もあります。
不安、緊張などのストレスを感じることで、筋肉が収縮してしまうため内部から脂質やタンパク質が皮膚の表面に押し出されてきます。皮脂やタンパク質はワキガの原因ともなります。
皮脂やたんぱく質が分泌されている
アポクリン腺からは皮脂やタンパク質が分泌されています。汗は粘土があって少し白っぽいような濁った色です。白っぽい汗の原因は皮脂やタンパク質が含まれているからです、さらに汗には糖質、中性脂肪、アンモニアなども含まれておりこれらもワキガの臭いの原因となります。
アポクリン腺から出てきたばかりの汗は無臭です。皮膚の常駐菌や空気中に含まれるバクテリアがアポクリン腺から出るタンパク質や皮脂を分解することで、ワキガ特有の臭いが発生してきます。コリネバクテリウムという常在菌が脇の下にはいるのですが、この常在菌が脂質やタンパク質を分解したとき強烈な臭いがします。
90%の割合でワキガと診断
耳の中にはエクリン腺は存在しないのですが、アポクリン腺が存在します。耳の中が湿ってしまうということはアポクリン腺から汗が分泌されているということになるのです。常に耳垢が湿っており、キャラメルのような色の粘りっけがある場合は90%の確率でワキガの可能性があります。
耳の中はもともとアポクリン腺が少ないのですが、耳垢を常に湿らすほどのアポクリン腺が耳の中にあるとすれば、脇にもかなりの数のアポクリン腺があることが考えられます。ただ耳垢が湿っていてもワキガ体質というだけで、ワキガだとは限らない場合もあります。
耳垢でワキガをチェックする時のポイント
綿棒で耳垢の色を確認する
耳垢でワキガかチェックするときは綿棒を使用するようにしましょう。ワキガの場合は耳垢の粘着力が強いためしっかりと取ることができませんし、耳垢の色のチェックがしづらくなってしまいます。白い綿棒を使って耳垢を取って色を確認するようにしましょう。
運動後など汗をかいている時にはしない
運動後など汗をかいているときには耳垢のチャックをするのは避けるようにしましょう。汗をかいた後は耳の中のアポクリン腺からも汗が分泌されるため、耳の中が湿っています。耳垢がいつも湿っているかをチェックしたいので、運動後などの汗をかいいているときはやめましょう。
入浴後やプールの後も避ける
入浴後やプールの後も耳垢のチェックをするのは避けるようにしましょう。水が耳の中に入ってしまって耳垢が湿っているのは当然ですし、水分と耳垢が混じり合って色も薄くなってしまうため色のチェックもしっかりとできなくなってしまいます。
緊張やストレスを感じている時もやめておく
緊張や不安、ストレスを感じているときは汗の分泌が盛んになり、耳の中も湿ってしまう可能性があります。ワキガ体質というわけではなくて、ただ単に汗をかいて耳の中が湿っているという可能性もあるので、ストレスを感じているときは避けるようにしましょう。
中耳炎など耳の病気がないか確認する
中耳炎などの耳の病気になると黄色っぽいどろっとした耳垢が出てくるようになります。ワキガの耳垢と似ているので見分けは難しいですが、たくさん液状の耳垢が出てくるときは注意が必要です。大人が中耳炎にかかると悪化しやすいので、気になる場合は耳鼻科にかかりましょう。
なるべく毎日耳垢の状態をチェックする
ストレスなどの影響によって耳垢の状態は変わってくるので、耳垢のチェックをしたい場合はなるべく毎日行うようにしましょう。毎日行うことで平均的な耳垢の状態がわかるようになってきます。白い綿棒を使用するようにしましょう。
耳垢以外でワキガを判断する基準
親や兄弟にワキガの人がいる
親や兄弟にワキガの人がいる場合は、遺伝によってワキガになる可能性が高くなります。両親がワキガの場合は80%の確率で遺伝します。片親がワキガの場合は約50%の確率で遺伝してしまいます。ワキガは優先遺伝になるので遺伝しやすくなってしまうのです。
ワキガが遺伝したかどうかは体が成長する、思春期に分かる場合が多いです。家族にワキガの人がいる場合はワキガを疑うようにしましょう。
わき毛が太くて濃い
わき毛が太くて濃い場合はワキガの可能性があります。体毛が濃いということはそれだけアポクリン腺があるということになり、ワキガになる可能性があるということです。さらに体毛が濃いので分泌物が脇に溜まりやすくなり、ワキガの臭いを発生させてしまいます。
わき毛を剃ることはワキガの臭いを抑えることに繋がります。わき毛が多いとそれだけ臭い遠くまで伝えてしまうので、わき毛がなくなるとワキガの臭いが抑えられるのです。わき毛を自分の手で抜くと、アポクリン腺に刺激を与えて働きが強くなってしまう可能性があるので抜くのは控えましょう。
衣類の脇の部分が黄色く変色しやすい
衣類の脇の部分が黄色く変色しやすい人はワキガの可能性があります。ワキガの人の場合はアポクリン腺から出ている物質が衣類に付着すると黄色いシミを作ってしまいます。ただ衣類の脇の部分に黄色いシミを作る原因はワキガ以外にもあるので、黄色いシミができたらワキガとは限りません。
ワキガ以外の原因で衣類に黄色いシミを作る原因としては、制汗剤が原因の場合があります。臭いを気にして制汗剤を使用する人が多いと思いますが、制汗剤の成分と汗が混じり合うと黄色いシミとして衣類に残ってしまいます。
わきに大量の汗をかきやすい
わきに大量に汗をかきやすい人はワキガの可能性があります。運動をしたりするとわきから汗が分泌されますが、ワキガの人は緊張や不安といったストレスによっても汗が分泌されます。そのためわきから分泌される汗の量が必然的に多くなってしまうのです。
汗は臭いの原因になるため、汗をこまめに拭き取ったりすることで臭いを抑えることができます。わきに汗を大量にかきやすい人は、デオドラントシートなどで脇汗をこまめに拭き取るようにしてみましょう。
自分からワキガの臭いがする
自分からワキガの臭いがする場合はワキガの可能性があります。自分の臭いは自分ではあまり分からないものですが、臭いが強いと自分で分かります。着ていた服の脇の部分がワキガの臭いがする場合は、ワキガの可能性があります。自分で確かめるために嗅いでみるのも1つの手です。
自分でワキガの臭いが分からない場合も多いので、ワキガかもしれない人は信用できる人に聞いてみたり、医者に聞いてみたりするのが良いでしょう。
耳垢の湿りを解消する方法
入浴後はドライヤーで乾かす
耳の中が湿っているととても気になります。入浴後は髪の毛を乾かすついでにドライヤーで耳の中を乾かしましょう。耳は敏感なので熱風よりも冷風の方が心地よく乾かすことができます。入浴後綿棒をしてもまだ湿った感じがするようであれば、ドライヤーを使用してみましょう。
ドライヤーで耳を乾かすときは耳を傷つけないように注意するようにしましょう。強風ではなくて弱風で耳の中をやさしく乾かすようにします。間違っても熱風、強風を耳に当てないようにしましょう。
イヤホンなどで密閉しない
イヤホンなどで耳を密封しないようにしましょう。イヤホンなどで耳を密封してしまうと、水分が蒸発せずに耳の中が湿ったままになってしまいます。耳の中は狭くて奥が深いので密封してしまうと、熱がこもったり水分がこもったりして耳垢が湿ってしまう原因になってしまいます。
イヤホンを日頃からよく使う場合は回数を減らしたり、途中でイヤホンを取って耳の中に空気が入るように工夫してみたりするようにしましょう。
肉類や油っぽい食事を減らす
肉類や油っぽい食事を減らすようにしましょう。肉類や油っぽい食事を多く摂取すると、汗に混じって脂質が出てきます。そのため汗もべたつくようになってしまいます。脂質が多く混ざっている汗は常在菌が分解していくので、それだけ臭う汗になってしまいます。
肉類や油っぽい食事を減らして、野菜やフルーツなどのヘルシーな食材を摂取するようにしましょう。美容にも良いですし、体の不調も改善してくれます。
生活習慣の乱れに気をつける
生活習慣の乱れに気をつけるようにしましょう。生活習慣の乱れとは睡眠不足や偏った食生活、運動不足などが挙げられます。生活習慣が乱れると血液がドロドロになったり、体にストレスが溜まったりしてストレスによる汗を分泌するようになるのでワキガの臭いに繋がります。
バランスの良い食生活や、十分な睡眠時間、運動をするなどして、生活習慣を整えて健康的な体を目指すようにしましょう。
定期的な運動を心がける
定期的な運動は体にとても必要なことです。定期的に運動をして体の調子を改善するようにしましょう。好きなスポーツがある場合は楽しみながら運動できますし、良いストレス解消にも繋がります。運動をするのが嫌いな人は軽いウォーキングやストレッチだけでも効果があります。
運動することによって脂質やタンパク質などが汗と一緒に排出されたり、血液の循環が良くなって健康的な体になるためワキガの臭いが軽減されます。ストレスはワキガの臭いを強くするので、ストレスを感じないようにいろいろと工夫してみましょう。
耳掃除をやり過ぎない
耳掃除をやり過ぎないようにしましょう。耳垢は自然に耳の外へと排出されるようになっているので、普段から耳掃除を毎日やるべきではありません。ワキガでない人は耳垢がパサパサしていることが多く、自然に排出されやすいです。
ただ、ワキガの人の耳垢は湿っていて粘着質なので、ついつい綿棒で取り除いてしまう場合があります。綿棒で耳掃除をしすぎると耳の中を傷つけてしまうことになるので、耳掃除のしすぎには気をつけましょう。また綿棒はなるべくコットン100%の柔らかい素材のものを使うようにしましょう。
最終的なワキガの判断は医師に任せよう
ワキガを耳垢で判断することは信憑性が高いので、ワキガかもしれないと思ったら自分でチェックしてみるようにしましょう。耳垢以外にもワキガかどうかチェックする方法もあるので参考にしてみましょう。生活習慣を整えることは、ワキガの臭いや体臭を防ぐのにとても効果的です。
ワキガかもしれないと悩んでいる場合はまず始めに、生活習慣を整えるように工夫してみるようにしましょう。自分でワキガかどうかチェックしても分からない場合は、医師に相談してみると良いでしょう。ワキガの判断や対策法などを詳しく教えてくれます。