目次
体脂肪の特徴
エネルギー源を貯蔵して体温を保つ
体脂肪とは、体にたくわえられた脂肪のことで、脂肪細胞に貯えられています。脂肪細胞の働きは、体温の調整などの、体の機能を正常に保つために必要なホルモンを作り出します。
女性にとっての体脂肪の役割は、正常月経の維持や妊娠・出産などに大切な役割を担っています。エネルギー源である脂肪を貯蔵して体温を保ったり、外部からの衝撃から内臓を守る役目もあります。
皮下脂肪と内臓脂肪がある
皮下脂肪は、全身の皮膚の下につく脂肪で、女性に特に多くつきやすいです。一度、皮下組織に脂肪が蓄えられると分解されにくい性質があります。つまり、落としにくい脂肪です。
内臓脂肪は、内臓を囲むようにつく脂肪で、男性に特につきやすく、ポッコリお腹の原因になります。分解されやすく、比較的、落としやすい脂肪です。
皮下脂肪は多くても人体に害はそれほどありませんが、内臓脂肪は生活習慣病を引きおこす可能性があるので、注意が必要です。
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体脂肪が体に与えるデメリット
多いとさまざまなリスクがある
体脂肪が多いと生活習慣病のリスクが上がります。見た目や体重が変わらなくても、見えない部分で脂肪がついている場合があり、健康被害があるものです。体重が標準なのに体脂肪率が高い場合、中性脂肪がついている隠れ肥満といえます。
正常な人に比べ脂質異常症になり、心疾患を発症するリスクが約5倍あり、体脂肪が多いと肥満になる他に、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を招きます。発症している場合は悪化させる場合があります。
少なすぎると体温や筋力の低下につながる
体脂肪は、少なすぎても体によくありません。体脂肪が少なすぎると、体温の調整がうまくできなくなります。脂肪は体温の調整をする役割があるためです。服を脂肪に例えると、服が分厚いと暖かく、服が薄いと寒いですよね。
ホルモンの分泌異常により、筋肉が作られず分解されることで筋力が低下してしまいます。皮膚や髪の毛の再生もしっかりと行われずに、ハリやツヤが失われることもあります。体の機能を維持する働きがうまく作動せず、体調不良を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
女性の場合、妊娠すると胎児を守るために脂肪をため込みますが、脂肪がなければ脳が妊娠の準備ができないと判断し、妊娠しにくい身体になります。
体脂肪が増える原因
基礎代謝の低下
若いときは、食べても全然太らなかったということが心当たりがある方も多いと思いますが、年齢とともに筋肉は衰えていきます。20歳前後をピークに何もしなければ、筋肉は減っていきます。
筋肉が減ると、体全体の基礎代謝が低下し、消費できるエネルギーが減ってしまいます。そうすると、余分に取ってしまったエネルギーが脂肪となり体に蓄積され、太る原因になってしまうのです。
栄養バランスの悪い食事
タンパク質や炭水化物、脂質などすべての栄養は単体では、消費されません。ビタミンやミネラルと結合して消費される場合など、それぞれの栄養素は、栄養素同士で結合することで消化吸収され代謝されていきます。
栄養バランスが悪いと、結合する栄養素が片方足りないという状況になってしまい、余った栄養素は脂肪として蓄積されてしまうのです。特にビタミンやミネラルは脂肪燃焼効果があるので、野菜や果物、海藻類を積極的に摂りましょう。
睡眠不足
睡眠不足によって、ストレスがたまると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは、人間の疲労回復や細胞を生まれ変わらせるための成長ホルモンの分泌を妨げます。
成長ホルモンは筋肉の再生や筋肉をつけるときに必要なホルモンです。筋肉が減ってしまうと基礎代謝も下がり結果として、太りやすい体になってしまうのです。
また、コルチゾールは、食欲増進効果もあり、お腹を空かせる働きがあります。睡眠不足はいいことがないので、できるだけ睡眠時間は確保しましょう。
運動不足
運動不足によって、筋肉の量が落ちると基礎代謝が減ってしまい、太りやすい体になっていしまいます。現代の生活は、便利になっていて、車やエスカレーター、バイクなど歩く機会が減ってきています。
結果として運動不足を生じ、年齢とともに筋力が低下してしまいます。運動を意識的に入れることで、消費エネルギーが増え、脂肪を燃やしてくれたり、筋肉がつくことで基礎代謝を和えてくれたりします。
筋肉を落とさないためにも、階段を使ったり日常生活で運動する習慣を身につけていきましょう。
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体脂肪を落とすときのポイント
糖質の量を減らす
人間の体は、力を発揮するのに消費する栄養の順番があります。簡単にいうと1.糖質、2.タンパク質、3.脂肪の順番に燃焼されます。糖質やタンパク質は、血液中や筋肉内に蓄えられたものを使います。
全てが無くなってから、次の栄養素の燃焼が始まるので、一番最初の糖質を減らすことによって、脂肪の燃焼に行き着くまでの長さを短くします。
血糖値を上げない食事をする
血液中には、糖が溶けていて、血液中の糖の濃度を血糖値と呼び食後に高くなりやすいです。数値が高いほど含まれる糖が多くなっています。糖質を摂ると体内でブドウ糖に分解され血液中に入り血糖値を上昇させます。
血糖値が上がるとすい臓からインシュリンが分泌され、糖をエネルギーとして筋肉や臓器などに送ります。それと同時に、使われなかった糖を脂肪として溜め込んでしまうのです。血糖値を上げずらくするには、最初に野菜を食べたり、食事を少ない量で回数を増やして生活をすることです。
普段の生活から運動量を増やす
現代の日本は、生活が便利になりすぎていて、運動量が格段に減っています。例えば、移動は車や電車、階段はエスカレーターやエレベーターがあります。買い物もネットショッピングが充実していて外に出る機会も減ってきています。
普段の生活から意識して運動量を増やしていかないと、便利な道具に身を任せていたら、自然と運動しない生活になってしまいます。階段を使ったり、一駅先の駅まで歩くようにしたり、運動量を増やしていきましょう。
1日何時間運動するなどと決めて行うよりも、日常生活で取り入れた方が長続きしやすく、運動の習慣がつきやすいです。
筋トレ後に有酸素運動
筋トレ後に有酸素運動をすることで脂肪燃焼が促進されます。特に脂肪を減らしたい部分の筋トレをしてから有酸素運動をすると、筋トレした部分の脂肪が燃焼されます。
筋トレをせずに有酸素運動をすると、始めてから15~20分後に脂肪燃焼が始まりますが、筋トレを先に行うことによって、脂肪燃焼される時間が早まります。特に脂肪を燃焼させたいところを筋トレして有酸素運動を最後に取り入れ、脂肪を燃焼させましょう。
体重や体脂肪の変化を記録する
朝起きたら体重を測りましょう。決まった時間に毎日測定することで、変化に気づきやすくなります。毎日測ることで、どの運動が自分は体重が減りやすく、どの食べ物が自分には向いているのかが見えてきます。
体重計に体脂肪率が測れるものもあるので、体重と一緒に記録することで変化が見られます。ない場合は、決まった時間に自分の体の写真を撮って記録していくこともオススメです。
自分の体を客観的に見ることによって、落としたい部位が減りやすい部位が目に見えてわかるので、運動プランを考えやすくなってきます。
体脂肪を落とす糖質制限ダイエット
糖質制限ダイエットのメカニズム
食事によって、取り込まれた糖質は筋肉や肝臓ではグリコーゲンといして貯蔵されます。筋肉や肝臓の貯蔵量は限りがあり、筋肉で200~300g、肝臓で50~80gが限度です。余剰の糖質は体脂肪として脂肪組織に貯蔵されてしまいます。体脂肪になるわけです
糖質制限ダイエットは大量の糖質を摂らないため、食後の急激な血糖値の上昇を起こさせません。インスリンの分泌がほとんど起こらないためです。インスリンは、糖質を脂肪組織に貯蔵する働きがあるので、この働きが起こらないことで、体脂肪がくことを避けれます。
制限する食べ物
糖質が多く含まれている食材は、主食(ごはん、パン、麺)、いも類、甘い飲料、お酒(日本酒、ビール)が主にあります。主食は糖質がほとんどを占めています。特に注意したいのが、飲み物類です。
ジュースやお酒は飲み物なので非常に飲みやすく量が飲めてしまいます。飲み物だからこそ、しっかりと量を制限して、糖質の入っていないミネラルウォーターや緑茶などのお茶類を摂るようにしましょう。
タンパク質は欠かさず取る
タンパク質不足は、筋肉が分解されてしまう場合があり、基礎代謝を落としてしまう原因にいります。また、人体の大部分は、タンパク質から構成されているため、不足すると健康障害を伴います。
女性ホルモンや男性ホルモンなどの成長ホルモンを作っているのもタンパク質なので、不足すると女性機能や男性機能の低下が進んでしまいます。タンパク質は健康上も、ダイエット上も必要なものなので、意識して摂取しましょう。
良質な脂質を取る
脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれています。脂質は、体の細胞膜の成分やホルモンの材料などになる働きがあり、不足すると発育の障害や、皮ふ炎の原因になったりしてしまいます。
脂質は油脂に溶けやすい脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)の吸収をサポートします。脂質を1日のエネルギーの20%程度にすることが理想です。摂らないと、ホルモンバランスが崩れる原因にもなってしまうので、適量を摂るようにしましょう。
体脂肪を減らす食事
食物繊維が多く取れるキャベツ
キャベツには、水溶性の食物繊維が多く含まれていて、お腹の中で膨れ、腹持ちがよくなります。食物繊維が豊富に含まれていることで、体の中の毒素や不要になったものを流してくれ、便秘解消にもつながります。
水溶性食物繊維は、水分を蓄え摂取した食品を包み込み、粘度の高い大きな塊に変化します。この変化により、胃が膨れ、満腹感を得られやすくなるのです。過食を防ぐ可能性があり、余計なカロリー摂取の抑制につながる効果が期待できます。
また、脂質の吸収を抑える働きがあります。
カリウムが豊富なリンゴ
カリウムには、ナトリウムを排泄させる働きがあります。ナトリウムは、体のむくみの原因になるので、カリウムを摂取し、ナトリウムを流した方がよいです。
むくみが日常化すると、血流が悪くなり、水分が溜まるようになってしまいます。血流が悪くなると、隅々まで栄養が行き届かなくなり、脂肪がつきやすくセルライトの原因にまでなります。
むくませないためにも日頃からカリウムをしっかり取り、水分をしっかりと排泄させましょう。
ゲニポシド酸が含まれる杜仲茶
ゲニポシド酸は、杜仲茶の代表的な成分です。副交感神経を高める作用があり、主に心や体をリラックスさせる働きがあります。自律神経を整えてリラックスさせる働きや、不眠を解消する働き、腸内環境を整えて便秘を解消する働きなどがあります。
また、杜仲茶の利尿作用は他のお茶類の中でも優秀です。むくみの主成分の余分な水分を尿として排泄してくれます。血管を広げて血の巡りを良くすることで身体に溜まっていた老廃物や毒素が流れやすくなり、むくみの改善へとつながります。
脂肪の燃焼と筋肉の強化が見込めるブロッコリー
ブロコリーは、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEが特に豊富に含まれています。ビタミンAやビタミンC、ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の再生を促す効果があります。古くなった筋肉細胞を新しくするので、筋肉の強化につながります。
また、ビタミンB群が豊富なことで、タンパク質と結合し、脂肪の燃焼を促します。ブロッコリーは栄養価が高いですが、特に栄養が詰まっているのは茎の部分です。普段捨ててしまいがちな部分ではありますが、薄くスライスし、茹でると美味しく食べれます。
特にビタミン類は熱に弱いものが多いので、短い時間でさっと茹でることがおすすめです。
低カロリーシメジやエノキ等のキノコ類
きのこ類は、低カロリーで、高栄養なものがほとんどです。特に脂肪燃焼に必要なビタミンB群や食物繊維が豊富に含まれています。
また、ビタミンDも豊富に含まれているので、筋肉を強くする働きや、肥大してしまった脂肪細胞を正常な大きさに戻す働きがあります。マッシュルームには、旨み成分のグルタミン酸が豊富に含まれているので、料理のアクセントにも使いやすくおすすめです。
ミネラルが多く含まれるワカメやヒジキなどの海藻類
海藻類には、鉄やマグネシウムなどのミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。海藻類に含まれていてる食物繊維は、水溶性なので水分と一緒に摂取することで、かさを増して、満腹感を高めます。
食物繊維の効果で、炭水化物や脂質の吸収を遅らせて、体脂肪になりにくくする効果や、血糖値の上昇も抑えられる効果があり、なおかつ海藻類に含まれるヨウ素には余分な体脂肪の燃焼を助ける働きがあるのです。
海藻類を主役にしてご飯にするのは、栄養が偏ってしまいますが、補助として摂ることで、脂肪燃焼を促進します。
活性酸素と闘う抗酸化作用を含む緑茶
緑茶には、カテキンが多く含まれ、抗酸化作用があります。抗酸化作用により、活性酸素と戦おうとするため、細胞の老化を防ぐ働きがあります。細胞の老化を防ぎ、細胞が若いと細胞が活発に働くため、体全体の代謝がよくなります。
結果として、基礎代謝の向上につながるのです。体を若々しく保つことが、代謝維持にもつながるので、抗酸化作用のある緑茶などは積極的に摂りましょう。
カフェインが入っているものもあるので、カフェインは取りすぎると不眠などにつながってしまうので、飲み過ぎに注意して飲むようにしましょう。
食事で体脂肪を落とすコツ
食事の回数は減らさない
食事の回数を減らしてしまうと、食事をしたときに血糖値の上昇が激しくなってしまいます。血糖値の上昇が激しくなると、太りやすくなってしまうので、食事の回数は減らすべきではありません。一回の食事の量を少なくし、回数を増やしこまめに栄養を補給することで、血糖値の上昇を抑えられ、太りにくくする効果があります。
寝る前の食事は脂肪を溜め込んでしまう場合があるので、日中の活動しているときの食事をこまめに分けてとるようにしましょう。
食事前に水を飲む
食事前に水を飲むことで、満腹感を得やすくなります。また、食べ物をお腹に入れる前に水を飲むことで、胃酸を弱めることができ、胃酸による栄養の破壊を防ぐことができます。
現代の人は、水分不足の人が多くいるので、水分不足解消にもつながります。体に水分が行き渡っていることで、細胞が活発になり基礎代謝の向上にもつながります。
できれば食前30分前に500mlの水分を取ることが理想です。難しければ、コップ1杯から始めましょう。
カロリー計算をする
カロリー計算をすることで、自分がどの程度カロリーを取っていて、必要なカロリー数をオーバーしていれば、抑えることができます。カロリーを気にすることで、食べ物を見た時にだいたいどの程度のカロリーがあるのかをわかるようになってきます。
ガムや飴、飲み物にもカロリーは含まれていますので、口にするものすべてのカロリーを気にしてみましょう。余分に食べているものや、ついつい口にしているものが見えてきます。
しっかり噛んでゆっくり食べる
しっかり噛んで、ゆっくり食べることで、満腹中枢が刺激され、少ない量でも満腹に感じられます。しっかり噛むことで、脳への刺激にもなりますし、顔の筋肉を使うので、小顔効果もあります。
また、食べ物が細くなることで、消化吸収がしやすくなり、より栄養素を吸収しやすくなります。消化もしやすいので、便秘予防にもつながるのです。ゆっくり食べることで、インスリンの分泌も穏やかになるので太りにくくなる効果も見られます。
小さな器に盛る
小さな器に盛ることで、視覚的に量が多く見えます。特にダイエット中に控えたい炭水化物は小さな器に盛ることがおすすめです。このとき、小さな器は、深さが浅く、器の厚みがあるものだと、よりたくさん入っているように見え、効果的です。
野菜や肉類などダイエット中に摂りたい食材に関しては、大きめのお皿に盛るようにします。控えたいものは、小さめの厚みがあるお皿、多く摂りたいものは、大きめのお皿に入れ、メリハリのある盛り付け方にしましょう。
すべてを小さめのお皿に盛ってしまうと、質素に見えてしまい、脳への刺激にもよくありません。
食べる順番を考える
よく、野菜から食べましょうと耳にしますが、ダイエット中も野菜から食べたほうが効果的です。野菜など食物繊維が豊富な食べ物から食べることによって、お腹の中で膨らみ、満腹感が得られます。
食物繊維が先に体の中に入っていることによって、血糖値の上昇が緩やかになり、急激に血糖値が上がることを避けることができるのです。血糖値を急激に上げないことがダイエット中の食事にはポイントなので、食べ順にはこだわりを持ちましょう。
野菜、肉、炭水化物、この順番が一番血糖値が上がらず、消化吸収もスムーズに行えます。
体脂肪を落とすおすすめの筋トレ
脚の筋肉を鍛えるスクワット
基礎代謝を上げるには、足の筋肉を鍛えることが一番の近道です。足の筋肉は体全体の4分の1をしめているので、足の筋肉を鍛えることで、基礎代謝が上がります。特に太ももの筋肉(ハムストリングス)を中心に鍛えましょう。
スクワットの方法は、足を肩幅に開き、上体をまっすぐにし、膝がつま先より前に出ないようにゆっくりと足を曲げていきます。
このとき、スクワットに慣れていない人は、腰に突っ張るような感覚が出る場合がありますが、普段使えていないだけなので、慣れてくればなくなります。
自分が一番辛いところで止め、体を元に戻していきます。最初は、10回を3セットから始め、徐々に増やしていきましょう。ハムストリングスを鍛えることで、ヒップアップ効果もあるので女性は特に取り入れたい種目です。
腕の筋肉を鍛える腕立て
腕の筋肉は、二の腕のたるみ防止にもつながります。正しい腕立て伏せは、胸の筋肉である大胸筋へのアプローチにもなりバストアップ効果もあります。
正しい腕立て伏せは、四つん這いの姿勢から膝を伸ばし、体が一直線になるようにします。腕は肩幅のまま、お尻の穴を閉め、一本の棒のようになったら、ゆっくりと肘を曲げていきます。このとき、肘が外に開かないようにし、胸を前方に出すように行います。
腰が下がってしまうと、肩や首に無駄な力が入ってしまい、無駄な筋肉がついてしまうので、注意が必要です。辛い場合は、最初は膝をついた状態から行いましょう。
お腹の筋肉を鍛える腹筋
ぽっこりお腹にも効く腹筋運動です。腹筋を鍛えることで、腸のぜん動運動を促進させる効果があるので、便秘にも効果的です。腹筋の下部を鍛えることで、ぽっこりお腹の解消にもなります。
腹筋には、いろいろなやり方がありますが、腹筋の下部を鍛えることが、お腹の引き締めには効果的です。一般的な上体起こしだと腹筋の上部が鍛えられ、お腹周りの解消にはなりません。
横になった状態から、膝を伸ばしたまま足を上げ、ゆっくり下ろし、地面すれすれの自分が一番きついところでとめます。これを最初は10回3セットから始め、増やしていきます。
背中の筋肉を鍛える背筋
日本人の骨格は、背筋が弱い作りになっています。背筋を意識して使っていないと、みるみるうちに衰え、余分な脂肪が蓄積されていきます。特に背中の広背筋は、筋肉の中でも大きく、鍛えることで代謝が上がります。
背筋を鍛える方法は、ダンベルなどの重りを使うものが多いですが、ある程度筋肉がつくまでは、自重で行います。背筋の筋トレは間違うと腰を痛めやすいので、怪我防止のためです。
自重で行う背筋は、うつ伏せで寝転がり肘を曲げ肩甲骨を寄せ、ゆっくり上体を起こしえび反りの形にし、ゆっくり戻していくことを繰り返します。10回を3セットから行いましょう。
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体脂肪を減らすための筋トレを始めよう。初心者むけ筋トレ基礎講座
体脂肪を落とすおすすめの有酸素運動
脂肪燃焼に最も効率的なランニング
ランニングは脂肪燃焼に効果的です。人としゃべれるくらいの息遣いで走ることが、最も脂肪燃焼されます。走り始めてから20分後に脂肪燃焼は始まるので、20分以上走るようにしましょう。
最初は、辛いと思うので、少しづつ時間を増やしていき、無理なく続けられるように行っていきましょう。続かなくなってしまうことや、ストレスになることが一番よくありません。
また、長く走りすぎたり、ペースを速くしすぎたりすると、膝に負担がかかってしまい怪我の原因になりかねないので、様子を見ながら行いましょう。
負荷が著しく少ないウォーキング
ランニングに比べると負荷が少ないのがウォーキングです。ウォーキングを行う上で気をつけなければいけないことは、テキパキと歩くことです。背筋をまっすぐに伸ばし、地面を蹴るように大股で早足で歩きます。
そうすることで全身の筋肉が使われ脂肪燃焼が促進されます。だらだら歩いても意味がなくなってしまうので、フォームに気をつけながら行いましょう。
手軽に行える踏み台昇降
踏み台の昇降は、足首を細くする効果や、足全体を鍛える効果があります。一見地味に見えますが、使われている筋肉が多いので消費できる量も多いです。
足全体の筋肉をつけることにもつながり、脂肪燃焼しながら基礎代謝を上げる効果があります。楽に行えるようになってきたら、つま先で行うようにもしてみましょう。ふくらはぎの引き締め効果もあり、美脚を目指せます。
健康や美容面などにも効果のある水泳
水泳は、有酸素運動の中でも体に負担が少なくできる大変優れた運動です。水圧により消費するカロリーも多く、浮力により関節にかかる負担は少なく、怪我の心配がほとんどありません。
体力の向上や、基礎代謝アップには欠かせないものなので、ジョギングなどの陸上で行うものが苦手な人や、怪我の心配がある人、極度の肥満の人には特におすすめです。
爽快感を得ることができるサイクリング
通勤や通学、買い物の手段を自転車に変えてみることもよいです。自転車は全身の筋肉を使うのでジョギングやウォーキングなどよりも消費するカロリーが高いです。
特に太ももやふくらはぎの筋肉をつけることができるので、続けていくうちに基礎代謝が上がっていき、痩せやすい体になっていきます。
負荷をかけるために、重くしすぎると無酸素運動になってしまい、脂肪が燃焼されなくなるので軽くできる負荷で行いましょう。
運動で体脂肪を落とすコツ
運動前にカフェインを取る
運動前にカフェインを摂ることで、脂肪燃焼が促進されます。カフェインの効果が発揮できるまで、カフェインを摂ってから30分ほどかかります。運動をする30分前に100ml程度のカフェインを摂取しましょう。
摂りすぎると、逆効果になってしまうので、量は守るようにしましょう。
水分補給は水
水は、飲んでから吸収されるまでに1分程度の時間で吸収されます。なので、カラカラになった細胞にすぐに水分が届くようになり、疲労の蓄積が最小限になります。
ジュースなどを摂ってしまうと、せっかく運動しているのに糖分が入っていて、運動していることで吸収率も上がり太りやすくなってしまいます。
水分補給は水で行い、こまめに摂るようにしましょう。体内の水分がしっかりあると、体の隅々まで栄養が行き届いたり、隅々の脂肪が燃焼しやすくなります。
有酸素運動は20分以上続ける
脂肪が燃焼されるのには、有酸素運動を始めてから20分程度経ってから燃焼されます。それまでは、蓄えられていた糖質などがエネルギー源として使われています。
20分未満でやめてしまうと、脂肪燃焼されずに終わってしまうのでもったいないです。20分以上続けられるように、配分を考えて行いましょう。
体脂肪を落とすときの注意点
リバウンドを起こさない努力
体重が落ちてきて、嬉しくなるとついつい無理をしてしまいがちです。1か月で3キロ程度を目安に体重を落としていきましょう。これ以上落としてしまうとリバウンドの危険があります。
また、基礎代謝が上がってきて、消費カロリーが増えたからといって、ドカ食いをしてしまうとリバウンドしやすくなるので、日々調整し、気をつけるようにしましょう。
停滞期の乗り越え方
ダイエットをしていると必ず停滞期がやってきます。これは、人間のホメオスタシスという機能が発揮されることにより行われます。現状を維持しようとする働きです。
この停滞期は、辛抱強く今まで通りのダイエットを続けることが重要になってきます。体重が落ちないからといって、負荷をかけたり有酸素運動を増やしたりはせず、今まで通りのペースで行いましょう。
体脂肪を落とす目安や期間
体脂肪を落とす目安は、1カ月で3キロ程度の減量にします。それ以上は、リバウンドやホルモンバランスが崩れてしまうことがあるので、少しずつ落とすようにしましょう。3カ月単位で、ダイエットを行い、徐々に慣らしていきましょう。
目標の体重と期間を調整して、コツコツ落としていきます。コンスタントに落としていくのは、なかなか難しいので、自分がストレスにならない期間を招いて行いましょう。
自分に合った方法で理想のスタイルと健康な体へ
ダイエットを成功させるには、自分がストレスなく続けられることが一番です。ハードなトレーニングをすれば、結果はすぐに見えたりすることもありますが、続かなかったらまるで意味がありません。
自分が続けやすいトレーニングや、取り入れられる食材を明確にして、健康な体を手に入れながら理想的なスタイルを作り上げていきましょう。
理想の自分をイメージしてダイエットをすることがダイエットを続けられるコツです。