目次
化粧水をつけるとヒリヒリ…その原因と対処法とは?
いつも使っている化粧水なのに突然ヒリヒリ。急に合わなくなる事ってあるのだろうか?と思いますよね。
肌がヒリヒリするということは、外からの刺激に対して敏感になってしまっている状態です。刺激感を感じるほか、赤みやかゆみが出たりすることもあります。「私は肌が丈夫だから大丈夫!」という方もお手入れ方法によっては、一時的に敏感肌になってしまう事もあるのです。洗顔後すぐに化粧水をつけないと肌が乾燥してガサガサになっちゃう!という方は、敏感肌になってしまう一歩手前なのかもしれません。
化粧水をつけるとヒリヒリ痛い原因
肌のバリア機能が壊れる敏感肌
肌の構造で表皮と呼ばれる部分の一番上にあるのが角質層です。
角質層は「角質細胞」と「細胞間脂質」から構成されています。水分が蒸発するのを防ぎ、外からの刺激(細菌・紫外線・乾燥など)から守ってくれる働きをします。細胞間脂質の成分はセラミド・コレステロール・脂肪酸など。これらの脂質層が水分を挟み込む形で、ミルフィーユ状に交互に重なり合っています。
この規則正しく並んでいる状態が乱れてしまうと水分を保つことができなくなり、乾燥やダメージを受けやすくなる=バリア機能が低下した状態になるわけです。
敏感肌の対策の前に敏感肌が引き起こる原因について理解することが重要です。以下の記事では敏感肌が引き起こされる原因について詳しく解説しています。
アレルギーなどで化粧水が肌に合わない
アレルギーなどの理由により、化粧水が合わない場合は、すぐに使用を中止して、医師の診察を受けましょう。
また、当日だけでなく、翌日になってから、赤みや腫れ、皮膚にブツブツなどができることがあるので、注意しましょう。
特に心配な方や、以前に同じような症状が出た場合は、つけてみたい化粧水をもって医師に相談をして、
パッチテスト検査を受けるなど、自分に合うかを確かめてから使用するように心がけましょう。
化粧水のヒリヒリは敏感肌と思いきや、アレルギーなど別の症状が発見されることもあるので、早めの受診が大切です。
敏感肌について
主な症状はヒリヒリしたり赤くなったり
敏感肌は肌が乾燥しバリア機能の低下する事により、刺激に対して過剰に反応してしまう状態です。いつもと同じ化粧水をつけただけでも、ヒリヒリしたり赤くなったりしてしまいます。
角質層にあり肌の水分を守る働きをする「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」「皮脂膜」。この中の皮脂膜は、角質層の表面をコーティングして、刺激から守るバリアのような役目をしてくれます。
まぶたや目の周りが乾燥したり赤くなりやすいのは、皮脂膜がうまく働いてくれず、刺激の影響を受けやすいからです。唇は皮脂腺と汗腺もないので、自分で肌を守る皮脂膜=バリアが作れません。さらに角質も薄いので顔の中では一番刺激を受けやすい部分で、ひどいと腫れたりする場合もあります。
肌がヒリヒリすると言っても必ずしも敏感肌であるとは限りません。敏感肌の他にもインナードライやストレスなどの可能性もあります。以下の記事では肌がヒリヒリした際の原因やそれぞれの対応方法について詳しく解説しています。
原因は複合的に重なり合っている
敏感肌の主な原因な原因である、バリア機能の低下を引き起こしてしまうのは何なのでしょうか。
まずは乾燥肌です。乾燥肌はヒフの中の水分をキープできず、保護の役割をしてくれる皮脂膜もうまく働いてくれず刺激を受けやすい状態です。乾燥肌は敏感肌になる一歩手前という感じですね。だからといって保湿をしなきゃ!と化粧水パックのし過ぎはよくありません。化粧水の付け過ぎは化粧水が肌から蒸発する際に、肌の水分も一緒に蒸発させてしまうこともあります。保湿をし過ぎると肌が「もう水分足りているから大丈夫なんだ!」と勘違いしてしまい、もともと肌が持っている正常な働きをしなくなってしまいます。
また生理が始まる12~16日前の黄体期もホルモンの影響を受け、肌のトラブルが発生しがちです。生理前の肌トラブルとしてよくニキビがあげられますが、ほかにも肌のバリア機能が低下して敏感になったりします。この時期に新しい化粧水にチャレンジするのは避けた方がいいかもしれませんね。
温度の変化により急に敏感肌になることも
皮膚の温度が低いと皮脂や汗の分泌が減り皮脂膜がうまく作られず、バリア機能が低下してしまいます。急激な温度低下が肌への刺激となる場合もあるのです。特に敏感肌は表皮が薄くなっているため、温度変化による刺激が真皮に直接伝わりやすい状態です。真皮にある毛細血管が広がる事で顔がほてったり、赤くなることがあります。
化粧水でヒリヒリ【敏感肌】の対処の仕方
合わない化粧水や洗顔料の使用中止
まず現在使用中の化粧品を一度やめましょう。肌が敏感になっているときは、まず医師に相談をしましょう。
そして、相談のうえ、極力シンプルなケアにするのがおすすめです。
よく肌が敏感なときこそシンプルケアに!と化粧水だけつける方がいますが、水分が多く含まれているものの方がヒリヒリしたりと刺激を感じやすいです。手持ちの化粧品を使用する場合は乳液の方がいいでしょう。
一番良いのは刺激の少なく、水分の蒸散を抑えてくれるワセリンを使う事です。両手のひら全体にワセリンをのばし、顔をこすらず覆うようにワセリンをつけましょう。手の体温でワセリンが柔らかくなり、まんべんなく着けることができますよ。
お湯での洗顔はNG。水かぬるま湯でする
お湯で洗顔すると、必要な皮脂や天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質まで洗い流してしまい、バリア機能が低下する原因となってしまいます。肌が敏感になっているときが洗顔料は使わず、手で冷たいと感じる程度のぬるま湯で、やさしく洗いましょう。
-
0
たまに旅行などに出かけると、いつもと違う化粧水を使ってみたり、サンプルのを持って行ってたりすると、乾燥しやすい場所は特に敏感になっているので、ヒリヒリ感じることがあります。そのときは使用をすぐやめて冷水などで顔を冷やすことをおすすめします。そして、なるべくいつも使っている化粧水に近い成分を見て使いましょう。
化粧水後のヒリヒリ感はレスキューサイン。実は敏感肌予備軍かも?さんを0人が応援しています!
SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
バランスの良い食事で敏感肌を改善
スキンケアも大切ですが、体の内側からのケアも重要です。暴飲暴食を避けたんぱく質やビタミン、ミネラルなどバランスよく食事をとりましょう。
たんぱく質(皮膚を作り出す元になる)
肉、魚介類、卵、豆腐や納豆、乳製品
ビタミンA(皮膚や粘膜の保護、ターンオーバーを促す)
鶏や豚のレバー、うなぎ、ニンジン、カボチャ、卵、海藻類
ビタミンC(コラーゲン合成に関わる、免疫力の向上)
赤ピーマン、パセリ、ブロッコリー、レモンなどの果物類、緑茶
亜鉛(細胞の新陳代謝とコラーゲン合成に関わる)
カキ、豚レバー、牛肉、納豆、玄米ご飯
ヒリヒリしないための【敏感肌用】スキンケア
洗顔&クレンジングの仕方
クレンジング剤はメイクを落とす力が強いほど、肌への負担も大きくなります。オイルタイプよりミルクやジェルタイプの方がいいですね。クレンジング剤の量が少ないと肌に負担をかけてしまう原因に。メイクを落とす際は適量を使用し、肌の上をこすらないようにしましょう。すすぐときはぬるま湯で。生え際やフェイスラインなどすすぎ残しのないように!
またヒリヒリしないためにはクレンジングの種類にも気をつけたほうが良いでしょう。以下の記事で編集部が厳選した20代向け、40代向けのおすすめのクレンジング商品を紹介していますので是非参考にしてみてください。
化粧水のつけ方&ダメなつけ方
肌が敏感なときはコットンでつけると刺激になってしまうので、できれば手でつけましょう。
手のひらに適量を出し、顔全体を覆い抑えるようにつけます。顔全体になじんだらもう一度化粧水を手にとり、今度は目の周りや鼻の脇など細かい部分にもつけていきます。2回にわけることで、まんべんなく化粧水をつけることができます。
顔をバシャバシャ叩くようにパッティングするのは良くないと言われています。とにかく刺激を与えないようにこすらないようにやさしくつけることがポイントです。
敏感肌に良い化粧水成分&注意したい成分
化粧水選びのポイントは、刺激を与えないことと十分に保湿することです。
角質柔軟成分であるフルーツ酸やサリチル酸などが入っているものや、アルコールや添加物が入っているものは乾燥や刺激を感じる事もあるので避けましょう。敏感肌用の化粧水にもよく配合されている、ヒアルロン酸やセラミドなどはもともと私たちの体の中にある保湿成分です。
その中でもスーパーヒアルロン酸は、分子量が小さいため肌へのなじみがよく、高い保湿力が特徴です。セラミドは種類が沢山ありますが、セラミド1はバリア機能に重要でセラミド2は保湿効果が一番高いとも言われています。
また化粧品のパッケージに「アレルギーテスト済み」や「スティンギングテスト済み」と記載されているものを選ぶのもポイント。これは「肌への安全性や刺激の有無を確認しましたよ」という表記なのです。
おすすめ敏感肌用化粧水BEST3
dプログラム モイストケアローションW
資生堂の敏感肌用のシリーズ。さまざまなタイプの敏感肌に対応しています。
とろっとした感触で乾燥やバリア機能を整え、しっとりもちもちした肌に導いてくれる化粧水です。無香料・無着色・弱酸性の低刺激設計に加え、敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み。一週間のトライアルセットもあるので、気軽に試せるのもいいですね。
dプログラム モイストケアローションW
NOV フェイスローションR
皮膚科医の協力に基づき開発された、敏感肌用化粧品のNOV。
スクワラン・アミノ酸・天然型セラミドを配合しており、バリア機能の低下によって乾燥や肌あれを起こしやすい肌をサポートします。無香料・無着色・低刺激性・パッチテスト・アレルギーテスト済み。
NOV フェイスローションR
アルピタバリアローション
天然セラミドを配合することで潤いバリアを形成。水のようにさらっとしながらも乾燥など外部の刺激からお肌を守り、うるおいも保ってくれます。保湿成分としてヒアルロン酸、アロエエキス、カンゾウ葉エキスも配合。
ミストスプレータイプなので、乾燥が気になったらメイクの上からシュッとできる手軽さがいいです。
細かい霧状なので、顔全体にまんべんなくつけられます。27種類のアレルギー特定原材料不使用。敏感肌の方も安心して使えます。
アルピタバリアローション
原因は乾燥と敏感肌。化粧水や洗顔方法を見直そう
肌の乾燥や敏感肌とは無縁だという人もいるかもしれません。しかし、季節や年齢を重ねるごとに肌の状態は変化していきます。肌の状態に合わせたスキンケアをしないと、どんな人でも敏感肌になってしまう可能性はあるのです。化粧品を使うとヒリヒリするという事が起きたら、肌からのレスキューサイン。レスキューサインを感じたら、しっかりと医師に相談をして、化粧水やスキンケアを見直してみましょう。自分の肌と向き合って、乾燥知らずのうるおい肌を目指しましょう。