目次
角質が溜まってしまう原因
肌が乾燥している
肌の一番外側にある角質は、肌を外的刺激から守り、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ役割があります。肌が乾燥すると、それ以上水分が蒸発するのを防ごうと、肌細胞をたくさん生み出し、角質が厚くなってしまいます。
肌に摩擦のダメージを与え続けている
毛穴が詰まっていると「しっかり洗わなくては」と、ごしごし洗顔をしていませんか。ごしごし洗顔は、摩擦となりダメージになります。すると、肌は摩擦のダメージから守ろうと防御反応をだし、角質はどんどん厚くなっていきます。
洗顔するときは、洗顔料をしっかりと泡立て、肌にのせるように洗い、タオルも肌に優しくのせるようにしましょう。肌への摩擦をできるだけ防ぎ、余計な角質の蓄積を防ぐことが大切です。
紫外線の影響を受けている
紫外線を浴びると、肌は刺激を感じ、肌を守ろうとして活性酸素を生み出します。ところが、活性酸素が多くなると、皮膚内のヒアルロン酸、セラミドが酸化され、ダメージを与える事に。ダメージを受けた肌は乾燥しやすい状態になり、自身を守ろうと角質を厚くしてしまいます。
このように、紫外線は肌にダメージを与え、角質を厚くしてしまいます。
加齢によるターンオーバーの低下
通常肌のターンオーバーは28日程度ですが、30~40代だと、45日程度になってしまいます。このようにターンオーバーが加齢や何らかの原因により低下すると、古い角質が押し上げられず、溜まったままとなり、角質が厚くなることも。加齢によるターンオーバーの低下が、角質を厚くする原因になっています。
▼さらに詳しい解説はこちら
美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法
生活習慣の乱れ
肌のターンオーバーには、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要で、いずれかが不足しても、ターンオーバーが遅くなる原因に。
また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーの周期を一定に保っていますが、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が不十分になり、ターンオーバーの周期が遅くなります。ターンオーバーが遅くなると、剥がれるべき角質が留まり、厚い角質になるのです。
このように、食生活の乱れや睡眠不足は、角質を厚くしてしまいます。
角質ケアをした方がいい理由
化粧水の浸透が良くなるから
肌の上に必要以上に溜まった角質は、硬く厚い層を形成しているため、化粧水が十分に行き届かなくなっています。化粧水が十分に浸透しない肌の内部は、乾燥した状態が続き、肌を守ろうとさらに角質を厚くするという悪循環に。
古い角質を除去すれば、化粧水が浸透して肌内部が潤い、この悪循環をストップさせることができます。
顔色を明るくしてくれるから
古い角質には、黒ずみやくすみの原因であるメラニンが蓄積されているため、角質が溜まったままにしていると、肌はくすみがちになることも。
古い角質を除去することで、くすみの原因であるメラニンも除去することができ、肌のトーンを明かるくすることができます。
ゴワゴワした肌を柔らかくしてくれるから
古い角質が溜まった肌は、手で触るとわかる通り、ゴワゴワと硬くなっています。これは、古く変形し、スカスカになった肌細胞が積み重なっているからです。
これらの肌細胞を取り除くことで、正常な肌細胞が一番表面に出てきて、肌が潤った柔らかな状態になります。
このように、角質ケアは、肌を柔らかい状態に戻してくれるので大切なケアの一つです。
角質肥厚の状態を改善してくれるから
角質ケアをせずに角質肥厚の状態が続くと、様々な肌トラブルの原因に。メラニンを蓄積されたままの古い角質がシミになり、肌表面のしなやかさが無くなるとシワになって、古い角質と皮脂がまざりあって角栓となります。
肌の内部は乾燥したままのため、角質肥大はさらに進み、トラブルはひどくなるばかりです。角質ケアにより古い角質を取り除くことで、これらの肌トラブルを一気に改善することができます。
シミの原因をなくしてくれるから
肌は、紫外線を受けるとダメージから肌を守ろうとしてメラニンを生産します。メラニンができた肌細胞は、本来は肌のターンオーバーによって新しい細胞に押し出され、剥がれ落ちるはずですが、ターンオーバーが遅くなると、メラニンが長時間残るため、これがシミとなります。
角質ケアをすることで、シミの原因となるメラニンができた肌細胞を除去することができます。
メイクのノリが良くなるから
古くなった肌細胞は、潤いがなく、形がめくれ上がったように変形していて、ゴワゴワ、ザラザラの手触りに。このような肌では、ファンデーションののびはよくありません。
角質ケアをして古い細胞を取り除けば、正常な肌細胞が外側になり、弾力と潤いに満ちた肌となり、メイクのノリが良くなります。
おすすめの角質ケア用品
ファンファレ きらりのつくりかた 30g
古い角質のみを優しくピーリングすると同時に、米ぬかエキスを始めとする植物由来成分が、肌に潤いを満たし、本来のキメと白さへと導きます。石油系界面活性剤、パラベン、鉱物油、シリコン、紫外線吸収剤、着色料がフリーで、肌に優しい処方です。
半透明のジェルで、軽い付け心地。肌にのせてから、かるく撫でるだけで、古い角質が白い消しゴムのカスのように出てきます。洗い流せば、むきたての卵のようなつるつるの肌に。
ナチュラルアクアジェル Cure 250g
角質除去成分、ジココジモニウムクロリド・ステアルトリモニウムブロミドが、古い角質と反応して浮かび上がらせます。成分の91%が水でできており、無香料、無添加、無防腐剤で、とことん安心安全にこだわりました。グリセリンを始めとした、安全性の高い保湿成分に加え、アロエベラエキスで美白効果、イチョウ葉エキスでシミ、ソバカスを防止。
ジェル状で、肌にのせて軽くなでるだけで、古い角質が白いポロポロとなって剥がれ落ち、化粧水をぐんぐん浸透するようになります。
四季彩 ピールオフゴマージュ 150g
プルプルの白いジェルが、みずみずしいテクスチャーでするすると伸び、優しくなでるだけで、余分な角質がポロポロと出てきます。
日本酒製造過程で生産された、アミノ酸やビタミンなどの美肌成分の他、3つの保湿成分であるコメ発酵液、コメヌカスフィンゴ、糖脂質、水分蒸発を防ぐコメヌカ油、皮膚コンディショニング成分オリザノールが、肌に潤いを与えて閉じ込めます。
無着色、無香料、パラベンフリーで、敏感肌の方にも優しい角質ケア用品です。
セルフューチャー 泡立つホワイトパック
毛穴の10分の1と極小の濃密炭酸泡が、通常の洗顔では取りづらい角質や、毛穴の中の汚れも取り除くことが可能。また、ツバメの巣エキスを始めとする10種類の美容成分が浸透し、しっとりもちもちの肌へと導きます。
日本屈指の高濃度炭酸泉として有名な、大分県長湯温泉にある、「ラムネ温泉」の温泉水を使用しているため、高い美肌効果が期待できます。半透明のジェルが、肌の上にのせると約30秒で炭酸泡に変化。シュワシュワとした発泡が心地よく、そのまま1分パックすることで、角質除去効果と保湿効果を最大限に引き出します。
健康コーポレーション テンデシカ 150g
こちらのテンデシカは、洗顔、パック、ソフトピーリングの3役をこなす、泡立て時間ゼロの濃密炭酸泡が体感できます。
炭酸は角質を柔らかくする作用があるため、不要な角質を剥がしやすく。また、テンデシカの炭酸泡は、毛穴の大きさより非常に小さいため、毛穴に入り込んで汚れをはじきだし、浮かせて落とします。
様々な種類の樹液から抽出された天然フルーツ酸を、ピーリング成分として配合。また、天然由来のアミノ酸成分も配合されていて、泡立てた後1分ほど放置することで、肌の表面の潤いやハリを守るパックの役割を果たします。
ボトルを振ってからプッシュするだけで出てくる、きめこまかいムース状の泡を伸ばして1分パックすると、もっちりとした肌に近づきます。
ソシア リメンバーリンクス ホワイトジェル
角質を柔らかく、汚れを吸着、お肌を引き締める、キメを整える、潤いを与える、の5ステップを1つに。
フルーツ由来のピーリング成分で、古い角質だけを排除。米エキスが汚れをしっかり吸着し、アーティチョークエキスが毛穴を引き締めます。グリチルリチン酸2Kが肌のキメを整え、ヒアルロン酸を含む3種の保湿成分が潤いを。さらに、美白成分として水溶性プラセンタエキスが、ハリと透明感のある肌へと導きます。
柔らかな白っぽいジェルは、フルーツの香りが優しく香り、肌に伸ばすと水ように変化。優しくなでると、不要な角質が白い垢となって出てきます。
オーガニックレーベル ホワイトヴァージンピール
フルーツ由来のマイルドなピーリング成分が、古い角質だけを柔らかくして剥がします。医薬部外品であるグリチルリチン酸ジカリウムは、殺菌作用と抗炎症作用でニキビや炎症のできにくい肌へ。水溶性プラセンタは、メラニン生成を抑えて白い肌へと導きます。
半透明のジェルで、肌にのせるととろけて水のようになり、軽くなでるだけで古い角質がポロポロと出て、ざらつきの無い肌になります。
ラッシュ パワーマスク 125g
アズキのスクラブで古い角質を落とし、ナチュラルクレイであるベントナイトが肌の汚れを吸着、ハチミツが潤いを与えます。ベントナイトは、皮脂や汚れに対する吸着力が強いため、毛穴が大きく汚れの溜まりやすい小鼻の周りに大きな効果をもたらし、リピーターも多いようです。
小豆スクラブの刺激が心地よく、ナチュラルクレイ特融の清涼感と、すっきりとした爽快感が特徴です。
タカミ スキンピール
ピーリングではない、肌の代謝を上げる角質美容液です。水のようなテクスチャーで、洗顔後に馴染ませると滑らかな肌に。使うたびに、角質層内部のダメージをリセット。化粧水が浸透しやすい状態に整え、トラブルをためこまない肌にします。
角質ケアをする上で気をつけること
頻繁にピーリングをするのは避ける
頻繁にピーリングを行うと、肌表面の角質がまだ古くなっていないのに無理やり剥がすような行為になります。無理やり肌細胞を剥がされると、肌は、刺激を感じて角質層を厚くし、そこでまたピーリングを行うと、更に角質層を厚くする、という悪循環が。
ピーリングを頻繁に行うことは、肌に負担となるので避けましょう。
ピーリング後にはたっぷりと保湿
ピーリングした後は、肌は角質層が薄くなり、乾燥しやすい状態になります。十分に保湿せずにいると、肌が乾燥から自身を守ろうと、肌細胞を生産して、角質層を厚くしてしまうことが。
ピーリング後は、たっぷりと保湿し、肌を乾燥から防ぐことが大切です。
自分に合ったものを選ぶ
角質ケア用品には、スクラブによりこすって落とすものや化学的なピーリング、フルーツ由来の優しいピーリングや炭酸泡などさまざまです。敏感肌の人が、スクラブによる角質ケアを選ぶと、肌にダメージが大きく、肌の防御作用が働いて角質層を厚くしてしまうため、逆効果になってしまいます。
敏感肌の人は、肌に優しいピーリング成分を選んだほうがよいでしょう。
使用法を守る
角質ケア用品の多くは、洗顔後、乾いた顔に使用することがほとんどです。それは、乾いた顔には、角質ケア成分が古い角質にしっかりと密着するため。
せっかく効果の高いアイテムを使っても、使用法に反して濡れた手で触ってしまうと、十分な効果は得られません。選んだ角質ケア用品の使用方法をよく読んでから使いましょう。
ターンオーバーを正常にする方法
ターンオーバーの周期を知っておく
角質が溜まってターンオーバーが正常に進まなかった肌に角質ケアを行うと、ある程度の効果はありますが、本当の効果はその後です。角質ケアを行ったことでターンオーバーが正常化し、肌の表皮の一番内側にあった肌細胞が、一番外側の角質層にくるまでが、ターンオーバーの周期。顔のターンオーバーは約28日と言われています。
肌のターンオーバー周期を知ることで、角質ケアの効果がいつごろ現れるのかを知る目安となります。
中性脂肪を減らした食生活
中性脂肪の多い食事をすると、体内のコレステロール値が上がり、血液がドロドロなってしまうため、栄養が全身に行きわたりにくくなります。栄養が不十分な肌は、ターンオーバーが乱れてしまうことに。
中性脂肪を控えめにした食生活をすることで、ターンオーバーを正常化できます。
質のいい睡眠をとる
睡眠中は、脳から生産される成長ホルモンが、肌細胞の増殖を活発にしています。
22時から2時は、お肌のゴールデンタイムと呼ばれ、この時間帯が成長ホルモンが最も多く分泌されると言われています。特に眠りについてからの3時間は、成長ホルモンの分泌が盛んになるため、途中で何度も起きてしまうと、分泌が不十分となり、ターンオーバーが乱れることに。
質のいい睡眠をとり、お肌のターンオーバーを正常に保ちましょう。
適度な運動をして血流をよくする
肌のターンオーバーが正常に行われるためには、十分な栄養が肌に届くことが大切です。体の血行がよくない状態では、肌まで栄養が十分に届かず、ターンオーバーも進みにくくなります。
そこで、適度な運動で血行を促進するのがおすすめです。激しい運動をする必要はなく、日ごろの習慣にしやすいようなウォーキングなどから始めてみるとよいでしょう。
毎日の洗顔で角質ケア
洗顔前はよく手を洗うこと
私たちの手には、無数の雑菌がついています。手を洗わずに洗顔してしまうと、顔に雑菌が付着して、肌荒れを引き起すことも。
これでは、せっかく効果の高い角質ケア用品を使っていても、効果が実感できません。洗顔前に手をよく洗い、余計な肌の炎症を防ぎましょう。
水だけで素洗いをする
「ピーリングや、汚れの吸着力の高い洗顔を頻繁に行っているのに、肌荒れがひどい」という人は、角質を取りすぎて、ターンオーバーが追い付かなくなっている可能性があります。
この場合、角質ケア用品を一度お休みして、水だけで素洗いをすることがおすすめです。水洗いは、肌表面に付いている汚れだけをオフするため、生産が追い付かなくなっていた肌細胞が十分に角質層を形成することができ、ターンオーバーが正常に戻ります。
角質ケアを試しているのに、効果が実感できないという場合、一度角質ケア用品をやめて、水洗いに変えてみることをおすすめします。
洗顔料は手のひらで泡立てる
洗顔料を直接顔の上で泡立てていませんか?これでは肌に摩擦を与えてしまい、ダメージに備えようと肌を守ろうとして過剰な肌細胞を生産してしまいます。結果、角質層が厚くなる原因にもなりかねません。
また、顔の上では空気を入れて泡立てにくいため、泡のキメが荒くなり、十分な効果が得られないことがあります。洗顔料は手のひらでしっかりと泡立ててから、顔にやさしくのせるようにしましょう。
泡だけで丁寧に洗う
Tゾーンは毛穴が大きいため、皮脂や汚れがたまりやすく、肌トラブルが起きやすい場所です。気になってゴシゴシと洗いたくなりますが、摩擦を与えてしまうと、肌の防御性能が働いてしまい、ますます角質層を厚くする原因にも。
泡を手で顔を軽く押さえるようにくるくるとするだけで汚れは十分落ちます。気になる部分だからこそ、泡だけで丁寧にあらい、余計な刺激を与えないことが大切です。
乾燥を招くので熱いお湯で洗い流さない
洗顔料を落とすとき、熱いお湯で洗い流していませんか?熱いお湯は、肌の潤いを必要以上に流してしまうため、肌が乾燥する原因の一つ。
乾燥から肌を守ろうと、肌はますます角質層を厚くしてしまいます。洗顔料を洗い流すときは、体温よりも低いぬるま湯を使いましょう。
角質ケアは使用法を守って正しく使いましょう
肌のくすみやざらつきは、ターンオーバーが正常に進まず、角質が過剰に溜まっていることが原因です。角質ケアを使うことで、余分な角質を除去し、肌本来の潤いと白さを実感することができます。
ただ、角質ケア用品の使用方法を間違えると、必要な角質までも剥がしてしまい、それが刺激となって、ますます角質層を厚くする原因に。それぞれの使用方法を守り、ターンオーバーを正常化して、つるつるの卵肌を目指しましょう。