目次
スキンケアファンデーションとは
メイクしながら素肌もきれいに
人の第一印象を決めるといっても過言ではないベースメイクの仕上がり。ベースメイクがきれいであれば、ポイントメイクも際立たせてくれますし、メイクのトレンドを握る重要な部分でもあります。
きれいな肌を演出するために欠かせないメイクアイテムといえばファンデーションですが、塗るだけで肌の悩みを隠すことができるようなカバー力の高いファンデーションは、肌にも負担をかけてしまいます。
今、コスメ好きな人はもちろん、普段あまりメイクをしない人にも話題となっているアイテムとして、「スキンケアファンデーション」というものがあります。
人気の艶肌作りには保湿力が必要不可欠です。また最近はミネラルコスメなど肌に優しいメイクアイテムが人気なこともあり、出来るだけ肌に負担がかからないメイクに注目が集まっています。
しかし成分はもちろんですが、紫外線対策やカバー力なども実際は気になる所。スキンケアファンデーションはどのような成分でできていて、どのような種類があるのでしょうか。
美容液成分がたっぷり
スキンケアファンデーションの最大の魅力は、含まれている成分にあります。肌の負担になるような刺激を抑えた物、豊富に美容液成分を含んだ製品がほとんどです。また美容液成分が贅沢に含まれているということで、日中の乾燥対策にもなります。夏でも冬でも肌は意外と乾燥しているものです。
日中もファンデーションで肌をカバーしながら、スキンケアをできるということは、忙しい現代女性にとって最大の魅力ではないかと思います。
軽い付け心地
スキンケアファンデーションは、肌に負担を感じさせない軽い付け心地が魅力です。
リキッドはまるで乳液のようなテクスチャーで伸びがよく、肌に摩擦を与えることなく肌表面に馴染み自然なツヤ感を与えてくれます。またパウダーも粒子の細かい粉が素肌を守ってくれます。肌にヨレることなく、フワっと素肌に乗ることで、自然に肌の悩みもカバーし素肌感を演出してくれます。
最近のベースメイクのトレンドは透明感がありつつ、素肌感のある肌です。そのため、スキンケアファンデーションはトレンドを取り入れた肌を、手軽に演出してくれるアイテムといえるでしょう。
紫外線も防いでくれる
紫外線対策は美肌のためには欠かせないスキンケアになります。一度浴びた紫外線は肌に蓄積され、シミの原因となるメラニン色素を生成してしまうからです。
スキンケアファンデーションの多くには、紫外線防止効果があります。そのため、紫外線防止下地や日焼け止めをメイクのステップとして取り入れる必要もなく、肌への負担も減らせますし時短にもなるのです。
しかし、化粧自体が崩れてしまうと紫外線防止効果も下がってしまいます。時間が経てば塗り直すということを忘れず行いましょう。パウダータイプのスキンケアファンデーションは、化粧直しも手軽におこなえるので持ち歩きにもおすすめです。
メイクの工程が早い
スキンケアファンデーションには紫外線防止効果があるものがほとんどですので、日常生活で浴びる程度の紫外線は、1本で防ぐことができます。そのため下地の必要がないのです。パウダータイプなら軽く肌に滑らせるだけで、リキッドタイプであれば上から軽くパウダーで押さえるだけでベースメイクは完成です。
スキンケア後すぐにつけることができるというのは忙しい朝の時短にもなりますし、素肌感のあるナチュラルメイクでトレンドを押さえることもできます。
スキンケアファンデーションの使い方のポイント
仕上がりを左右するのはファンデーションの使い方
このようとても美容効果の高いスキンケアファンデーションですが、実際どのように使っていくのが理想的なんでしょうか。このファンデーションの限らず大切なことは、メイク前のスキンケアの段階で十分に保湿するということ。
化粧水で肌に水分をきちんと補い、乳液で蓋をして、きちんと土台をきちんと整えてからメイクに入りましょう。
全体に丁寧に伸ばす
ファンデーションはできるだけ肌に少量乗せます。
両頬、鼻、顎、額に五点置きした後、指の腹で薄く肌に伸ばしていきます。そのあとパフやスポンジでポンポンと叩くことで、ムラをなくし余分な油分も取り除くことができます。スキンケアファンデーションは重ねても厚くなりにくい物が多いので、カバー力が足りないところは後から少量ずつ重ねづけしていくといいでしょう。
気になるところはコンシーラーでカバー
スキンケアファンデーションは薄付きなものが多く、薄く重ねづけするだけではニキビやシミが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
もうすこしでいいからカバー力が欲しい…そんなときはコンシーラーを使用しましょう。コンシーラーも今はミネラル成分で作られているものなど様々なものがあります。
また、パウダーファンデーションの場合はファンデーションを塗る前に、クリームファンデーションやリキッドファンデーションはファンデーションを塗った後にコンシーラーを塗るのがオススメです。
テカリや崩れが気になればまずティッシュオフ
どんなに丁寧にメイクしても、時間が経過することでメイクが崩れてしまうのは仕方ありません。しかしスキンケアファンデーションは崩れ方が汚くないことも、魅力の一つです。
テカリや崩れが気になった際はまずティッシュで軽く肌を押さえましょう。あぶら取り紙などでは肌に必要な油分まで取ってしまう可能性がありますが、ティッシュオフだとその心配はありません。それから崩れが気になる所をフェイスパウダーで押さえましょう。
またメイク直しの時だけではなく、朝のメイクの際にもパウダーを付ける前に軽くティッシュオフすることで、日中の化粧崩れの防止になります。
クレンジングがいるものといらないものがある
スキンケアファンデーションには、石鹸で落とせるような「クレンジング不要」のものが多く存在しています。
クレンジングによる肌への負担が減ることは良いことですが、クレンジングを勘違いすることはとても危険な事です。全てのスキンケアファンデーションがクレンジング不要なわけではありませんので、注意書きはきちんと読むように心がけましょう。
また、マスカラやアイシャドウはポイントメイク専用のクレンジングでしっかり落とすようにしましょう。不十分なクレンジングでは毛穴を詰まらせてしまうのはもちろんですが、色素沈着の原因にもなりかねません。
普段のスキンケアをおろそかにしない
スキンケアファンデーションを使っているからといって、普段のスキンケアを手抜きしてしまっては全く効果はありません。高機能なファンデーションが昨今たくさん販売されていますが、仕上がりを一番左右するのは、やはり素肌のきれいさです。
また薄付きなスキンケアファンデーションは、素肌が美しければ美しいほど実力を発揮してくれるとも言えるでしょう。日々の洗顔、保湿などを怠らずに規則正しい生活を心がけていくことはもちろん大切です。
紫外線対策が不安なら下地や日焼け止め併用
日差しが強い夏やアウトドアでは、紫外線対策に不安な面も出てくると思います。そんなときは下地や日焼け止めを併用していきましょう。
今は石鹸で落とせるタイプでありながら、SPF値とPA値共に高い物もたくさんあります。化学的に合成された紫外線吸収剤を配合していないなどのノンケミカル処方のものもありますので、肌に負担をかけずに紫外線対策を行うことも可能となっています。紫外線はシミの元にもなりますし、肌の老化を招く原因になります。きちんと対策を行いましょう。
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「ノンケミカル」日焼け止めは低刺激。紫外線からやさしく肌を守ろう
おすすめのスキンケアリキッドファンデーション
リキッドファンデーションとは…
リキッドファンデーションやクリームファンデーションの特徴は、パウダーに比べてカバー力が高いこと、またSPFも高くこれだけで軽い外出は十分といえるでしょう。
保湿力も十分にありますので、乾燥せず化粧崩れがしにくいのも魅力です。
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艶肌メイクはリキッドファンデーションでナチュラルに長持ちさせる
エスプリーク スキンケア ファンデーション UV
美容液成分85%のこちらのファンデーションは付けると、まるでスキンケアしたてのような肌になるのが特徴です。スキンケア効果で乾燥を防ぎ、肌荒れ防止します。またキメをふっくら整え、毛穴や色ムラも自然にカバー。
アディクション スキンケア ファンデーション
乳液のような軽い伸びのいいテクスチャーですが、カバー力は十分にあります。またこちらは仕上げパウダー不要なので1本でベースメイクが完成。またビスケット、クレープなどお菓子の名前になっているのも可愛いですよね。保湿力も高く、乾燥知らずの肌で1日中過ごせます。
THREE フローレスエシリアル フルイド ファンデーション
天然由来成分80%配合、植物オイルによるスキンケア効果もありながら、カバー力もしっかりあるこちらのファンデーション。薄付きで、素肌のようなフィット感があります。塗ってカバーするというよりは、光でカバーするというようなツヤ感が特徴のファンデーションです。
リサージ リサージ カラーメインテナイザー C1
美容液、化粧下地、ファンデーションの機能を持ったこちらのファンデーション。天然精油成分と水溶性コラーゲン等配合されており、保湿効果は長時間持続します。カバー力は高く、テクスチャーはクリームに近いです。仕上がりはマット寄りなので、ツヤ肌が苦手な方にもおすすめです。
ディオール カプチュール トータル ドリームスキン クッション
こちらはクッションタイプのスキンケアファンデーション。仕上がりはツヤ肌で、自然な光で肌をカバーするというタイプです。このファンデーションの魅力は、なんといってもメイクをしながらエイジングケアができるという事です。美容成分がたっぷり配合され、保湿力も十分にあります。
おすすめのスキンケアパウダーファンデーション
パウダーファンデーションとは…
パウダーファンデーションの特徴はなんといっても付け心地の軽さでしょう。急がしい朝でも手を汚すことなくパッとつけれるのも便利です。天然成分配合であり肌に負担をかけることなく、また持ち運びやすいため化粧直しが楽なのも魅力の一つです。
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艶肌メイクに仕上げるコツ。パウダーファンデーションでテカらない
オンリーミネラル リッチモイストプレストファンデーション
天然由来成分100%配合、肌に負担になるものが一切入っていないため、専用のクレンジング剤などは不要です。美容成分が存分に配合されているのパウダーファンデーションでありながらも保湿力があり、カバー力もしっかりあります。また紫外線防止効果も高いことが魅力です。
DEW パウダーファンデーションデュウ
天然シルクパウダー配合で粒子の細かい肌パウダーが、透明感のある仕上がりに導いてくれます。また、水を含ませて使用することでその日の気分に合わせて肌の質感の変化を楽しむことも可能です。トリートメント効果の高いデュウエキス配合なので、ハリとうるおいに満ちた肌に仕上げてくれます。
ナビジョン スキンケアベール
こちらは皮膚科でのみ取り扱いのあるファンデーションです。カバー力もしっかりあり、スキンケア効果のあるパウダーが肌をしっとりと包んでくれます。また紫外線などの刺激から肌を守ってくれます。ニキビのもとになりにくい処方にもなっています。
アクア・アクア オーガニックトリートメントヴェール
植物エキスを含むパウダーが、スキンケアからメイクまで全てを叶えてくれるオールインワンファンデーションです。天然成分由来でありながらカバー力や保湿力も高く、またSPF値40のため、紫外線もしっかり防ぐことができます。
明色化粧品 モイストラボ BBミネラルファンデーション
ミネラル由来成分100%のミネラルパウダーで肌に優しくありながら、SPF値50で紫外線から肌もしっかり守ってくれます。また光拡散によるソフトフォーカス効果で肌をしっかりカバーし、透明感を与えます。手に取りやすい価格帯も魅力です。
自分に合った色選びの方法
その色、本当に自分に合ってますか?
ファンデーションを使用する上で重要なことが色選びです。ファンデーションの色でメイクの仕上がりが決まるといっても過言ではない位、色選びは重要なのです。色選びは、肌の悩みや季節によっても変わりますので、季節ごとにファンデーションの色を更新するという意識も大切です。
自分に合ったファンデーションの色を選ぶことで、透明感のある若々しい肌へと導いてくれるでしょう。
首からあごや頬にかけて伸ばす
ファンデーションの色を選ぶ際に、色合わせに適した部分があります。
顔の中で面積の広い頬を基準にしている方は多いと思います。しかし頬だけを基準に色選びをするのは、危険です。なぜかというと、顔の色と首の色は全然違う色をしているからです。そのまま頬の色だけを基準に色選びしてしまうと、顔だけ白く浮いたような仕上がりになってしまうので、気をつけましょう。
色を選ぶ際は耳の下から顎にかけての頬を基準にチェックしましょう。その際に普段のファンデーションと複数色並べて比べることも大切です。また「オークル1番」という名称の色であっても、メーカーによっては色の名前や色味が全く異なります。必ず自身の肌で色合わせをして下さい。顔の色と首の色を両方合わせて見た際に、一番自然に見える色があなたに合った色ということになります。
季節によって変える必要も
スキンケア商品を季節で使い分けるように、ファンデーションも季節によって使い分けましょう。肌色も季節によって変わります。
夏場はしっかり紫外線対策をしたつもりでも日焼けをしてしまう場合があります。その際は、通常使っている色より暗めの色を選びましょう。冬場はその逆で日焼けが落ち着き肌色が白くなると思われますので通常使用している色で良いかと思います。そのため季節ごとに自分の肌の色とファンデーションの色があっているかを、確認するよう心がけましょう。
サンプルでじっくり試す
新しい商品を購入する前に、サンプルでじっくりファンデーションの経過を観察することも大切です。自身の肌状態にもよりますが、付けたての色味と時間が経過してからの色味はなかなか違うものです。
付けたては肌に合っていたファンデーションが、夕方にはくすんで見えるということもよくあります。購入前に最低でも一日はじっくり使用し、色の変化や崩れ方を試してみましょう。色選びは時間の経過によって肌に合わせることも、重要となるのです。
色味が違う時は2色使いもOK
メーカーによっては色展開が豊富なものもあれば、2色だけの展開のファンデーションなどもあります。どうしても色が自分の肌には合わない…しかし使用感は素晴らしい…そんな時は思い切って2色使いをしてしまいましょう。リキッドやクリームタイプでしたら2色混ぜて、好みの色合いを出すことも可能です。
また暗めの色合いを顔の外側に入れることで、シェーディング効果が出て顔全体に自然な陰影が生まれます。このことで小顔効果も期待できますよ。
スキンケアファンデーションで素肌から美しく
今回紹介したファンデーションは種類も様々、またツヤ感があるものやマットよりのものなど付けた時の質感も様々です。自分の肌に合った、好みの仕上がりのファンデーションを見つけてください。また色選びの際はポイントを押さえて、自分の肌に馴染む色をしっかり選ぶようにしましょう。
スキンケアファンデーションの、つけた途端にみずみずしくうるおう美容液のような使用感、肌に薄く膜を張って守ってくれる感覚は、従来のファンデーションとは全く違うもの。その優しい使用感はもちろん、時短メイクになる点も、忙しい現代女性には快適で手放せなくなることでしょう。
スキンケアファンデーションで肌に出来るだけ負担をかけずに素肌を守り、肌トラブルのない美肌へ導いていきましょう。