「ノンケミカル」日焼け止めは低刺激。紫外線からやさしく肌を守ろう

2017.07.18

「ノンケミカル」日焼け止めは低刺激。紫外線からやさしく肌を守ろう

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

ノンケミカルとよく耳にしますが、そもそもどういう意味なのでしょう。使用している成分がお肌に低刺激で、石けんで落とせるタイプが多いのがいいところ。白浮きや乾燥しやすいデメリットは、少しのコツで解消できます。肌にやさしく紫外線を防ぎましょう。

INDEX

目次

    日焼け止めのノンケミカルについて学ぼう

    ノンケミカルの意味

    ノンケミカルは、ケミカルフリーや吸収剤フリーとも表記されます。ノンケミカルでない日焼け止めには、紫外線吸収剤が含まれていますが、ノンケミカルの日焼け止めには含まれていません。

    ノンケミカル日焼け止めとは、紫外線吸収剤の代わりに、紫外線散乱剤を使用しているということです。紫外線散乱剤は、粒子の膜をはって、紫外線を反射し散乱させて肌を守るという働きをします。

    ノンケミカルは化学的な成分を含んでいないことではなく、肌を守る方法が非化学的ということです。紫外線を鏡のように反射するという、物理的方法だということ。

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    紫外線吸収剤のしくみと影響

    紫外線吸収剤は、紫外線エネルギーを熱や赤外線に変換して放出するか、分子構造を一時的に変換するために消費して、肌を紫外線から守ります。紫外線を浴び続けていると、ずっと化学変化をしていることになり、変化しきれなくなった分子は壊れます。壊れた分子は肌への安全性が危惧され、環境へ悪影響があるとも言われます。

    日本で使われる紫外線吸収剤の75%の成分が、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン-3の三種類です。すべて有機化合物で、商品に配合する分量が、法律で制限されているものに含まれます。紫外線吸収剤は、UV-Aを吸収できるものが少ない上、配合量が制限されているため、紫外線散乱剤と組み合わせて、高SPFや高PAの日焼け止めを製造しています。

    無色なので白浮きせず、なめらかな感触なのが利点ですが、紫外線吸収剤はすべて有機化合物なので、肌に刺激があると感じる人もいます。

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    日焼け止めの紫外線吸剤不使用とは。違いを知って紫外線対策をしよう

    ノンケミカルがおすすめの理由

    紫外線散乱剤は、ファンデーションやパウダーなどに使われる、白色顔料の酸化チタンや酸化亜鉛が原材料です。UV-AとUV-Bの両方を防ぎ、成分が化学変化を起こさないので長持ちします。有機化合物でないため、肌への負担も軽く済むのです。

    紫外線散乱剤を使った日焼け止めは、クレンジングの必要がなく、石けんで落とせるタイプが多いです。ノンケミカルの日焼け止めは、有機化合物でない点、石鹸で落とせる点などにおいて、肌への負担が少ないといえます。

    効能別ノンケミカルの日焼け止めの紹介

    SPF50 スーパーサンシールド EX

    商品名通りSPF50+、PAも4+で、アクセーヌ史上最高のUVカット効果のある、日焼け止めベースクリームです。明るめのベージュの色付きで、下地として塗ってからパウダーをのせるだけでもベースメイクができますし、日焼け止め効果も抜群。

    ウォータープルーフなのでクレンジングが必要ですが、香料やアルコールフリー、ノンコメドジェニックテスト済みなので、低刺激になっています。伸びもよく、崩れにくいのが好評です。

    石鹸で落ちる ユースキンS UVミルク

    肌荒れ対策商品を開発しているユースキンの日焼け止め。SPF25、PA2+で、お子様も安心して使える低刺激性。紫外線吸収剤無配合なので、石鹸で落とせます。

    日焼け止め特有の塗っているベタベタ感がせず、乾燥も感じにくいです。ミルクタイプでやさしいつけ心地。

    化粧崩れしない デルファーマ デイプロテクション+

    皮膚科や美容皮膚科でも紹介されている商品です。透明に近い肌色なので、白浮きの心配がなく、化粧下地としても万能の日焼け止めです。

    しっとりコクのあるテクスチャーで、伸びがよく使いやすいのが特徴。保湿効果のあるエーデルワイスエキスと、ビタミンC誘導体を配合しています。

    1000以下で購入できるプチプラBBクリーム

    赤ちゃんのパッケージが目を引く、ベビーピンクのBBクリーム。乳液・美容液・クリーム・UVケア・化粧下地・ファンデーション・コンシーラー・フェイスパウダーの8役を1本でこなせる優れものです。毎日忙しい方におすすめ。

    SPF35、PA2+、赤ちゃん肌を目指せるなめらかなつけ心地。香料、アルコール不使用。全2色。

    顔にも使用可能 薬用ホワイトニングセラム UV

    SPF50+、PA4+で高い紫外線カット効果があるのに、W薬用成分配合でホワイトニングまでしてくれます。顔にも使用でき、美容液・乳液・化粧下地・日焼け止めの4役を果たすので、化粧水のあとに塗れば、ベースメイクの完成です。

    香料・着色料・パラベンフリーで、肌にひりつきなどの刺激がないかのテスト済み。のびもよく、白浮きも乾燥も気になりません。

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      「ノンケミカル」日焼け止めは低刺激。紫外線からやさしく肌を守ろう
      7677-1:ノンケミカルの日焼け止めの選び方

      ノンケミカルの日焼け止めクリームって何を定義にしているのかわからない方も多いと思いますが、ノンケミカルの日焼け止めは紫外線吸収剤不使用で、代わりに紫外線錯乱材を使用したものになります。肌の上で跳ね返すイメージです。肌に優しいのでお子様でも肌の弱い方でも使いやすい日焼け止めです。2000円以下のプチプチで購入できるものでは、私はDHCのノンケミカル日焼け止めクリームを使用しています。伸びも良く白くなりにくいし、コスパも良くお気に入りです。ノンケミカルだから必ずしも肌に合うという訳ではないので、特に肌の弱い方は一度パッチテストしてからのご使用をおススメいたします。

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    ニベアのノンケミカルの日焼け止め商品

    ニベアサン プロテクトウォーターミルクマイルド

    ヒアルロン酸配合でうるおいを保ちながら、ベタつき感なく使用できます。SPF50+、PA3₊ですが、肌にやさしくのびるミルクタイプ。

    香料・着色料・アルコールフリーでアレルギーテスト済みです。お手頃なのに、お肌にやさしい処方が好まれています。

    ニベアサン プロテクトウォータージェル こども用

    SPF28、PA2₊でヒアルロン酸と天然植物エキス配合。うるおいを保ってくれるので、赤ちゃんから使えます。クレンジング不要で、石けんで落せるのも嬉しい。

    ジェル状でスーッとのび、さらっとしたつけ心地。お手頃価格でたっぷり使えるのも嬉しいところです。香料・着色料・アルコールフリー。アレルギーテスト済み。

    ニベアサン プロテクトウォータージェル

    ボトルから出すとジェル状ですが、肌にのばすとローションになってすぐ馴染みます。パウダー配合で、塗った後はすべすべに。SPF35タイプとSPF50タイプがあります。

    リニューアルしてうるおい効果がアップしたので、カサつき感もなく白浮きしないのが好評です。香料・着色料フリーでアレルギーテスト済み。石けんで落とせます。ポンプタイプもあるので、体全体に塗るときにとても便利。詰め替えもあります。

    オーガニックのノンケミカルの日焼け止め商品

    無添加工房OKADA 天然由来100% 岡田UVミルク

    紫外線吸収剤・シリコーン・合成ポリマー・合成界面活性剤・香料・着色料・鉱物油・防腐剤・合成安定剤のすべてが無添加で、お肌のことを本気で考えた日焼け止めです。赤ちゃんや敏感肌の方におすすめです。SPF20、PA2₊で石けんで落せます。

    嫌なにおいもせず、UV乳液ですが、化粧水感覚で塗れて白浮きもしません。食品にも使われている成分や植物由来のエキスを配合しているので、安心感があります。保湿力もしっかりあると高評価です。

    ノンケミカルの日焼け止めの選び方

    ミネラル粒子がコーティングされている

    紫外線散乱材として使われる酸化チタンは、活性酸素を発生させて細胞をがん化させる可能性があります。粒子がコーティングされていれば、肌が活性酸素の悪影響を受けずに済むそうです。

    酸化チタンが活性酸素を発生させないようにするには、厚めにコーティングしなければいけません。

    厚くコーティングすると、カバー力や紫外線反射効果が落ちてしまいます。コーティングに何を使用するか、何層にも重ねてコーティングするかは、化粧品会社の考え方によって異なるよう。

    粒子のコーティング剤にも種類がある

    コーティング剤は活性酸素を防止するものから、使用感をよくするものなどさまざまです。酸化チタンは、主にシリコーンオイルが使用され、その他は酸化アルミやシリカなどでコーティングされています。

    ミネラル粒子はパウダーを避ける

    酸化チタンをコーティングしていても、吸引してしまうと体内に蓄積されて、発がん性のリスクがあるとの説があります。コーティングされていれば、吸引しても問題ないとの説もありますが、はっきりどちらが正しいかという見解が示されたわけではありません。

    リスクを避けるためにも、吸引することは避けた方がよいでしょう。また、吸引とはどういう状況で起こるかというと、パウダーに酸化チタンが含まれている場合です。

    紫外線カット効果のあるフェイスパウダーなど、メイクの最中に無意識に吸い込んでしまうことがあると思います。成分表示に酸化チタンのあるパウダーを選ぶのは避けましょう。

    白浮きしにくい

    ノンケミカルの日焼け止めは白色顔料が原料なので、白浮きしザラつき感があるのがデメリットですが、ナノ粒子にすることで解決できます。ナノ粒子まで粒を細かくすれば、白さは目につきませんし紫外線を散乱させる効果も高まります。ナノ粒子にしてしまうと、肌の奥深くまで紫外線散乱剤が入りこんでしまうのではないかと、安全性が問題になりました。

    ナノサイズ酸化チタンの実験をし、肌の深部の真皮までは到達しないので、安全であるとの見解を日本化粧工業連合会が出しています。酸化亜鉛などについても同様に考えてよいそうです。コーティングされていればより安心ですが、コーティングされているかどうかは表示がないこともあるので、メーカーに問い合わせするのが確実です。

    塗りむらが少なく伸びがよい

    粒子をナノ化してあるものは肌なじみがいいので、塗りムラが解消されて伸びがよくなっています。商品パッケージに「ナノ化処方」と表示があるそうです。

    もし、ナノ化粒子の安全性が心配であれば、ナノよりは粒子の荒い、微粒子タイプの日焼け止めを選べば安心です。

    乾燥しにくい

    粒子のコーティング剤が保湿成分であれば、ノンケミカルでも乾燥を防ぐことができます。アミノ酸やセラミドなど、保湿効果もあって天然の成分でコーティングされていると刺激も少ないので、さらに安心して使用できます。

    安全性の高い界面活性剤や乳化剤を含む

    界面活性剤と乳化剤は、名前は違っても同じ役割のもの。本来なら混ぜ合わせられない、水と油を混ぜる働きをします。界面活性剤はすべて悪いもののように言われますが、危険なのは石油系の界面活性剤です。

    石油系界面活性剤は、安価に手に入ってコストが抑えられるメリットがあります。デメリットは、肌のバリア機能を壊して、皮膚障害などを引き起こす危険があることです。

    「レシチン」「グリセリン」「脂肪酸エステル」などは、皮脂に含まれる成分。界面活性剤や乳化剤の中で低刺激な成分なので、安全性が高くておすすめです。

    ノンケミカルの日焼け止めの使い方

    白浮きを防ぐための保湿

    ノンケミカルの日焼け止めは白浮きしやすいのが難点ですが、化粧水や乳液でしっかり保湿してから塗ることで防止できます。保湿をしておくと、白浮きだけでなくムラづきや乾燥も防げるので、ノンケミカルの日焼け止めを使う日はきちんと保湿しておきましょう。

    塗りむらを減らす重ね塗り

    日焼け止めの効果を高め、塗りむらを減らすために重ね塗りするのがおすすめです。紫外線を防止したい部分全体に一度薄く塗ります。塗り終わったらもう一度、薄く重ね塗りすることで肌にもフィットして、紫外線防止効果をきちんと発揮できます。

    仕上げは手でやさしく包む

    仕上げにやさしい力で包むように押さえると、さらに肌に馴染みやすくなり、日焼け止めが落ちにくくなります。あまり強い力で抑えてしまうと、日焼け止めが落ちにくい原因になるので、やさしい力を心がけましょう。

    開封、未開封の日焼け止めは使えるの?

    日焼け止めの使用期限

    化粧品には雑菌の繁殖や酸化を防ぐために、防腐剤が使用されています。商品の使用期限内で効果を発揮するだけの分量しか配合されていません。期限をすぎると、防腐剤の効果は半減します。

    雑菌が増殖して酸化の進んだ日焼け止めを塗ると、肌トラブルが起きたり、肌の酸化が進行して老化の原因となります。

    開封済みの日焼け止めの場合

    日焼け止めのタイプによって、目安が異なります。ミルクやジェルタイプは1年以内、スプレーやエアゾールタイプ(煙や霧状)は開封しても空気に触れにくいので3年です。無添加タイプなら6ヶ月以内に使い切りましょう。

    未開封の日焼け止めの場合

    ミルク・ジェル・スプレーともに3年、無添加タイプなら1年以内に使い切りましょう。薬事法により、3年以内に品質が変化するものは使用期限を表示する義務があります。

    表示がない日焼け止めがほとんどですが、たいていの場合3年もつと考えていいということ。「正しく保管している場合」という条件がつくのがネックです。

    使用可能かは臭いを確認

    未開封で直射日光にあてず常温で保管していた場合は、基本的に3年を過ぎていなければ使用して問題ありません。

    開封済みで使用できるか不安な場合は、色や臭いを確認してみましょう。黄ばんでいたり、購入したときと違う臭いがしていたら、使用は中止してください。

    使用可能かは分離を確認

    色や臭いのほかに、液体が分離していないかどうかも確認しましょう。ボトルから出すときに、透明な油だけが出てくるなどしたら使用しないでください。

    分離もしていなければ、使用しても問題ありませんが、目立たないところでパッチテストすることをおすすめします。新品でないものを使用する際は自己責任になるので、しっかりと自分で確認するようにしましょう。

    大人用の日焼け止めは子供に使用していいの?

    子供の肌へは負担になる

    子供の肌は大人よりも薄くなっています。その肌に刺激の強い日焼け止めを塗ると、大人よりも強い影響が出てしまいます。大人は肌トラブルにならない日焼け止めでも、子供にはトラブルの原因になることがあるので気をつけましょう。

    敏感肌の人は子供用の日焼け止めがおすすめ

    子供用の日焼け止めは、石けんで落とせるタイプや低刺激処方が多いです。天然由来成分や植物性、5フリーでもSPF35など、紫外線散乱剤使用でも高い紫外線防止効果があるタイプもあります。

    敏感肌だから、あえて子供用の日焼け止めを使うと決めている方もいるほど。敏感肌のかたは、低刺激の大人用日焼け止めだけでなく、子供用の日焼け止めも選択肢に入れると良いかもしれません。

    ノンケミカルで肌を守る

    ノンケミカルは白浮きや乾燥が気になって、今まで試せなかった方もいると思います。粒子がコーティングされているものや、薄く重ね塗りするなどのポイントを押さえ使用してみてください。

    ノンケミカルの肌にやさしいというメリットを生かして、これからの紫外線からお肌を守りましょう。

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