【薬剤師・北岡千明の美容成分講座】ビタミンC誘導体

2017.07.18

【薬剤師・北岡千明の美容成分講座】ビタミンC誘導体

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

毎日使っているスキンケア商品や化粧品。しかし、裏の成分を読んでもそれらがどんな作用があるか、理解している方は少ないのではないでしょうか。そのような「難しい」美容成分について、NADECICAモデルで薬剤師としても活躍中のchiaki♡さんにご説明していただきます。

INDEX

目次

    ビタミンC誘導体とは?

    美肌や美白に欠かせないビタミンCは、そのままだと不安定で壊れやすく、肌のバリア機能によって浸透しにくいという弱点があります。そこでお肌に浸透するように改良され、酸化しにくくし安定型に変えることで、新鮮なビタミンCを肌に届けることができるのがビタミンC誘導体です。

    またビタミンC誘導体は、厚生労働省が美白成分と認めた有効成分の1つでもあり、1980年代の半ば頃から国内で本格的に使われ始め、美白成分としての歴史が比較的長いことから、一般的にも効果が認められている成分といえます。

    ビタミンC誘導体の効果

    ビタミンCのさまざまな効果をしっかりお肌に浸透させ、お肌に届けてくれるビタミンC誘導体には以下の効果があります。

    ・消炎症作用、皮脂分泌コントロール作用(ニキビ改善)
    ・ニキビ色素沈着防止
    ・活性化酸素を抑える抗酸化作用
    ・メラニン色素抑制(美白効果)
    ・コラーゲン生成作用(ニキビ跡、シワ、ハリ、たるみ改善)
    ・毛穴引き締め効果
    ・新陳代謝促進効果(シミ、くすみ改善)

    ビタミンC誘導体の種類と効果

    ビタミンC誘導体には大きく分け「水溶性」「油溶性」「両方の特性」の3種類があります。実際に配合されている化粧品などの成分表示で以下のように表記されていることが多いです。

    リン酸アスコルビルMg(水溶性)

    原料が顆粒状や粉末で、クリーム・化粧水・パウダーなどに配合できますが、濃度が高いと沈殿しやすいです。生体内の酵素によってビタミンCに転換されます。

    リン酸アスコルビン酸ナトリウム(水溶性)

    リン酸アスコルビルMgマグネシウムよりも効果が低めとされていますが、濃度が高く配合できるので使いやすいとう特性があります。また、浸透性に優れるという特性もあります。

    テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性)

    化粧品には「VCIP」・「アスコルビン酸イソパルミテート」・「イソパルミチン酸アスコルビル」などと表記されていることもあり、油分を含むクリームなどの化粧品に配合されることが多いです。油溶性であるため、持続時間が長いことが特性としてあげられます。

    アスコルビン酸-2リン酸-6パルミチン酸

    APPS(アプレシエ)とも呼ばれる「新型ビタミンC誘導体」は、即効性や浸透力に優れ、肌への刺激や乾燥の心配もありません。

    脂質や水分にもなじみやく、浸透力は水溶性のビタミンC誘導体の100倍ともいわれ、肌本来の働きを取り戻してくれるなどの効果が期待されています。

    • 【薬剤師・北岡千明の美容成分講座】ビタミンC誘導体
      【薬剤師・北岡千明の美容成分講座】ビタミンC誘導体
      9907-1:ビタミンC誘導体の種類と効果

      20代後半から、体が疲れると隠れシミやニキビ痕が出てくる様になりました。 ここ近年は、市販の美白化粧水が沢山出ておりますが、出来てしまったシミへのアプローチは、化粧品扱いの為、シミやニキビ痕を消す点では、効果が出るのに時間が掛かる肌質でした。 クリニックで相談した所、ビタミンC誘導体にも、水溶性と油溶性がある事を知り、その中でもAPPSだとより効果が高い事を知りました。 APPS水溶性・油溶性のビタミンC誘導体は、出来てしまったニキビの消炎作用や、ターンオーバーのサイクルを戻す力もあるので、非常におすすめです。 洗顔後、先行美容液としてAPPSのビタミンC誘導体を使用します。 しっとりと肌の奥まで浸透しますので、インナードライや混合肌・荒れ性・シミやニキビにお悩みの方、是非使ってみて下さい。

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    乾燥肌・敏感肌の方は注意

    ビタミンC誘導体には皮脂分泌コントロール作用があるので、敏感肌や乾燥肌の方は注意が必要です。

    皮脂分泌量が減ってしまうことで、肌が乾燥しやすくなるので、肌が敏感になりやすくなります。濃度が高いビタミンC誘導体は刺激がその分強いため、敏感肌の方が高濃度のものを使うときには、使用する前にパッチテストを行いましょう。

    ビタミンC誘導体配合の化粧品を使うときは、肌のコンディションなどにも十分注意するようにし、また保湿成分を補うくらいの使い方が適切です。

     

    薬剤師・北岡千明のワンポイントアドバイス

     

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