目次
背中にできる吹き出物の種類
カビが引き起こすマラセチア真菌
人の皮膚には常在菌が存在します。そのマラセチア菌は真菌というカビの一種です。人の皮膚にカビがいるなんて不潔のようなイメージが湧くかもしれませんが、マラセチア菌は皮膚から分泌される皮脂を食べてくれたり、乾燥や皮膚トラブルから守ってくれています。普段はいい菌として存在するのですが、常在菌のバランスが何かのきっかけで崩れマラセチア菌が大量増殖することがあります。
老廃物が皮膚の内側に留まってできる粉瘤
皮膚の内側からボコッとシコリのように膨らんで、まるで吹き出物に見えるていても実はそれは粉瘤かもしれません。特に背中、首、顔、耳周辺にできやすい傾向があります。何故か毛穴の上部の皮膚が内側にめくりこんでしまい、内側に入った表皮は痕なって剥がれ落ちます。それが中で大きくなり良性の腫瘍となるのです。中で膿がたまり化膿する場合もありますので早めに摘出する必要があります。
毛穴に角質が詰まる毛孔性苔癬
二の腕や背中、太もも、お尻などに広がってできやすい傾向があります。原因はまだ解明されていませんが、分泌された皮脂が角質となって毛穴を詰まらせ、さらに古くなった角質は「角栓」となって毛穴を完全に塞ぎます。
見た目は水疱瘡みたいですが、皮膚は乾燥して触るとザラザラしたような感触です。毛包性角化症とも呼ばれ、10代に多く発症する傾向があり、肥満気味の方や乾燥肌の方にもよく見られます。ホルモンバランスの乱れとも関係があるようです。
マラセチア真菌の対処法
抗真菌剤を投与する
カビ菌の一種となる真菌により、皮膚、爪、などに感染した際の症状に対してイミダゾール系の抗真菌薬に属する、ニゾラールクリームやローションを用いることにより、真菌の壁を破壊して増殖を防ぎます。
日常で感染する皮膚の真菌症には水虫、カンジタなどがあり、真菌を殺菌する効果があります。副作用が少ない抗真菌薬なので多くの方が処方されています。
内服薬を使用
体の内側から真菌を殺菌するには効果のある、ニゾラール錠剤などがあります。主にカンジタ症、水虫など内側から確実に真菌感染症を治療していきます。塗り薬だけでは難しいとされる爪水虫に対しては、錠剤も併用する場合もあります。
粉瘤腫
切除手術をする
一度できてしまうとなかなか自然には治りません。良性の腫瘍ではありますが、ほっとくと大きくなってしまい、悪くすると炎症を起こしてしまいます。
できるだけ小さいうちに早く完治させるには、手術で垢が溜まっている袋を取り除く必要があります。炎症を起こしてなければ、局部麻酔をした上で皮膚を切開し、袋を周りの組織から外して摘出します。短時間で終わる手術で、再発もほとんどありません。
抗生物質を使用する
炎症や感染症を起こして化膿している場合は、摘出手術をしても傷口を悪化させたり、再発したりしてしまいます。膿が溜まってい場合は、局部麻酔をして再度皮膚を切開し、膿を出します。その後、抗生物質の点滴や内服薬で感染症を起こしている細菌を一掃します。
毛孔性苔癬の対処法
尿素配合のクリームを使用する
毛包性角化症とも呼ばれザラザラした肌は乾燥して硬くなっています。尿素が配合されているウレパールクリームは肌の角質を柔らかくして潤いを与えるので、ブツブツに効果があるとされています。
レーザーで治療する
短時間で滑らかな元の肌に戻すにはレーザー治療も効果的です。
皮膚の深部まで届くレーザーによる刺激で肌内部のコラーゲンが大量に増産されるため、皮膚を入れ替えることができます。
ケミカルピーリングで古い角質を除去
古い角質が溜まることで毛穴に角栓が詰まっています。家でも手軽にできるケミカルピーリングで角質を剥がし、正常な肌へと導くことができます。週に2、3回ピーリングを行えば毛穴のつまりを予防し、肌のターンオーバーを正常に保つことも可能です。
▼さらに詳しい解説はこちら
ケミカルピーリングが自宅でできる?憧れのツルツルたまご肌を目指す
背中に吹き出物ができてしまう要因
汗をかく
外の作業や、スポーツをした後は大量な汗を掻きます。汗を吸い込んだ衣類は雑菌を繁殖させやすく、背中に擦れることで雑菌が毛穴に侵入しやすくなります。
皮脂が雑菌と一緒に毛穴に付着し、角質と共に毛穴を塞いでしまう可能性もあります。
石鹸やシャンプーの残留
背中は手が届きづらく、お風呂でのすすぎが足りず背中に石鹸やシャンプーが残ってしまうことで毛穴を塞ぎ、そのまま皮脂が溜まってしまってニキビができる可能性があります。
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美容師です。 ほとんどの原因はシャンプーのすすぎ残しです。 市販のシャンプーは石油系界面活性剤を使用しているため、石油系はとても肌に残りやすいのです。 アミノ酸系界面活性剤のものは肌に残りずらく、赤ちゃんなどにも使用できるのでオススメです。 ぜひシャンプーを買う際に裏面を見てみてください。 あとは洗う順番を頭を1番先に洗ってみてください。その後お顔や体を洗うことによりしっかりすすげる為、背中にできずらくなると思います。
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ゴシゴシ洗いすぎる
背中のニキビを無くしたいあまり、ゴシゴシと力任せに強く洗ってしまいがちです。皮脂も落ちますが、必要以上に皮脂を落としてしまうと肌が乾燥し肌本来の保湿力を失ってしまいます。バリアが壊れて更に炎症を起こして、ニキビ跡がそのまま色素沈着してしまう可能性があります。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れからくる睡眠不足も肌荒れの原因になります。肌のターンオーバーに良いとされている22時〜深夜2時の間に睡眠がとれないと、肌荒れの改善ができないままになってしまいます。
食生活の乱れ
お酒を飲む機会が多かったり、忙しくついつい外食や油物が多い食事になってしまうと、栄養バランスが偏り内臓機能にも負担をかけます。ターンオーバーの乱れに繋がり、過剰な皮脂が分泌され、毛穴を詰まらせる原因になります。
疲労やストレス
過度の疲労やストレスは交感神経と副交感神経のバランスを乱れさせ、ホルモンバランスの崩れに繋がります。ホルモンバランスが崩れると「アンドロゲン」が多く分泌され皮脂の分泌量も多くなります。
背中に吹き出物ができないように予防ケア
規則正しい生活をする
できるだけ夜更かしはしないよう、生活を正しくする必要があります。
人の体は日没と共に副交感神経が活発になります。リラックス状態にさせるホルモンが出ている時に睡眠を取るようにすれば、ホルモンバランスの乱れを正しく直すことができます。
バランスのとれた食事を心がける
大量に飲酒をすると肝臓に負担をかけ、糖質も多く摂取することになります。休肝日を作るなどして飲酒は控え、また油分や糖質の多い食事も皮脂の分泌が増える原因となりますので避けるようにしましょう。ビタミンやタンパク質メインの食事にするよう意識すると良いです。
ストレスをためない
ストレス社会の中で生活しているので、どうしてもストレスは感じてしまいます。ですができるだけストレスが発散できるよう、休日は体を動かしたり、気分転換したりすることでホルモンバランスを崩さない体づくりに繋がります。
肌の乾燥を防ぐ
肌が乾燥することで、肌は皮脂を出して自ら保湿すようになりますが、これは過剰な皮脂分泌にも繋がります。日頃から乾燥肌を防ぐために保湿を保つ化粧品を使うなどして、乾燥を防ぐことで過剰な皮脂分泌を抑えます。
通気性の良い服装を身につける
汗を掻きやすい衣類や、汗を吸収した蒸れたままの衣類は雑菌を繁殖させやすくなっています。できるだけ通気性、吸湿性の良い素材の服装を心がけ、清潔にしとくことを心がけましょう。
洗剤や柔軟剤は刺激のないものを使う
洗濯をする際の刺激の強い洗剤や柔軟剤は、敏感になっている肌のバリアを壊してしまう可能性もあります。なるべく刺激の弱いものを選び、菌への抵抗力を防ぐ必要があります。
背中の吹き出物の原因を理解して日常生活から予防ケアを
背中は特に皮脂分泌が多い部位です。ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などでホルモンバランスが崩れ皮脂分泌がさらに多くなり、毛穴がつまりニキビができる原因になります。背中に触れる衣類を清潔に保ち、日頃の生活をできるだけ正すように心がけることがニキビケアに繋がります。