ニキビを治す絆創膏の使い方。市販薬を併用して効果を引き出すコツ

ニキビに絆創膏を張るメリット

薬がとれるのを防ぐ

絆創膏を使用して、ニキビを保護しましょう。せっかく薬を塗っても、髪や服について取れてしまうパターンは多いですよね。

また、薬を塗るタイミングは寝る前が多いため、絆創膏を貼ると、布団に入ってすぐに寝具によって薬が取れるのを防ぐこともできます。

手で触れたり、擦れたりするのを防ぐ。

触る・こすれるなどの刺激は、ニキビを悪化させます。ニキビができると無意識で触ってしまいやすく、雑菌が付着して悪化する、うっかり潰してしまうなどの場合が考えられます。

また、服や髪にこすれて刺激を与えてしまうのも、ニキビの悪化につながります。たった1枚の絆創膏を貼るだけでも、外からの刺激からニキビを守り、悪化させない大切な役目を果たします。

ニキビに絆創膏を張るデメリット

ニキビが潰れてしまう事がある

ニキビに絆創膏を貼る場合、注意しなくてはニキビを潰してしまう場合があります。とくに貼り替える際に、爪でひっかいてしまう・粘着部分で刺激してしまうなどが考えられます。

また、絆創膏で保護していても、上から手が当たってしまう・寝具に強くこすれるなどした場合、ニキビが潰れてしまいます。絆創膏を貼っていても、外からの刺激がないよう、注意を払う必要があります。

蒸れて菌が増殖しやすい

肌が蒸れるとアクネ菌や雑菌が繁殖します。同じ絆創膏を長時間貼り続けると、炎症したニキビの周りに熱がこもって蒸れてしまいます。

必ず定期的に貼り替える・寝る前に貼ったものは起きてすぐにはがすなど、注意をしながら使用しましょう。

自分のニキビのタイプを把握する

白ニキビや黒ニキビは絆創膏で蓋をすると悪化

「白ニキビ・黒ニキビ」に絆創膏を貼るのは逆効果です。白ニキビも黒ニキビも毛穴が詰まった状態で、炎症は起こしていません。

上から絆創膏を貼って隠してしまうと毛穴がふさがれてしまい、蒸れによってアクネ菌を増殖させて、炎症ニキビに進行させる場合もあります。白ニキビ・黒ニキビには、絆創膏よりも、毛穴の汚れをしっかり取り除くケアの方が効果的です。

絆創膏は赤ニキビに効果あり

絆創膏が最も効果を発揮するのが「赤ニキビ」です。とくに炎症し始めの「初期赤ニキビ」であれば、適切に絆創膏を活用すると、ニキビの治りを早められます。アクネ菌が繁殖し、炎症を起こした赤ニキビは、痛みがあり赤く腫れあがっています。

また、手で触るとつぶれて雑菌が繁殖してしまいます。絆創膏の正しい使用によって、ニキビが外部の刺激や雑菌の付着から守られ、悪化を防ぎます。

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黄ニキビは跡が残る前に専門家に見せよう

「黄ニキビ」は絆創膏による改善が見込めません。黄ニキビはニキビの中でも「最も悪化した状態」で、肌へのダメージが深く、潰れるとクレーター状のニキビ跡になる場合もあります。

また、膿がたまったニキビは潰れやすく、絆創膏を貼る際に潰れてしまうことも考えられます。キレイに治すなら自分では触らず、すぐに皮膚科医に相談しましょう。
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悪化しないよう、絆創膏を張る準備

ニキビのある場所をきちっと洗顔

絆創膏を貼る前には、必ず肌を清潔にしておきましょう。入浴や蒸しタオルを使用し、肌が温まった状態で洗顔すると、刺激が少なく汚れもしっかり落ちるのでおすすめです。

泡立てネットを使い、せっけん・洗顔フォームをたっぷりと泡立てたら、こすらずやさしく洗います。手のひらと肌の間に泡のクッションをはさんで、円を描くようにゆっくりと洗いましょう。

すすぐ際は35℃~36℃のぬるめのお湯で、時間をかけて十分にすすぎましょう。すすぎ残しはニキビの原因になり得ます。とくにあごやフェイスラインは注意が必要です。

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化粧水でしっかり保湿しよう

乾燥すると肌は敏感になり、ニキビが発生しやすくなります。洗顔後は肌の汚れが取れて、乾燥しやすい状態になっています。

乾燥した状態では、絆創膏自体の刺激に負けて、肌が荒れる場合もあります。ニキビを刺激しない低刺激のもので、自分の肌に合った化粧水をたっぷり使い、しっかりと保湿しましょう。

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ホホバオイル等でフタをして、刺激を減らす

保湿の後は、せっかくの化粧水が蒸発しないよう、油分のあるもので「フタ」をしましょう。敏感になったニキビ肌には「ホホバオイル」がおすすめです。植物の種子から作ったピュアオイルのため、肌に刺激となる成分が含まれず、敏感肌の方でも使えます。

肌の代謝を高めるビタミン類が含まれ、皮脂量を調節するはたらきもあるため、ニキビ肌にとても効果的です。

おすすめの絆創膏

キズパワーパッド

フィット感が高く患部をしっかりと覆い、雑菌・外部刺激からニキビを守るため、悪化しにくくなります。「赤ニキビが沈静化した」という体験談もありますが、最も効果を発揮するのは「潰してしまったニキビ」です。

傷を乾燥させずに早くキレイに治す「モイストヒーリング」により、潰れて傷になったニキビも、早くキレイに治します。粘着力が強いため、はがす場合は入浴時がおすすめです。

素肌タッチ救急バン ケアリーヴ 円形サイズ

湿度をこもらせず、蒸れにくい設計になっているため、蒸れによる菌の繁殖がおさえられます。フィット感があり、絆創膏をはがす際の皮膚細胞のはがれを極力おさえてくれますよ。

貼り替え時の刺激が軽減されているので、敏感肌の方から「貼り替え時の刺激がやさしい」との声が多数あります。

アルゴフィット フィルムタイプ スタンダード

とてもやわらかく、つけているのを忘れるフィット感です。シリコーンを使用した特殊な粘着剤のため、貼りつけ時は貼りにくさを感じますが、一度つければしっかりホールドされます。

「防水機能が高く、水仕事もOK」との声もあり、やわらかさと強い粘着性で、外的刺激からニキビを守ります。

びふナイトパッチ

寝る前にニキビに貼る、夜用ニキビパッチです。抗炎症作用がニキビの炎症を予防し、抗菌成分によって、アクネ菌の繁殖と服・髪・寝具からの雑菌の付着を予防します。塗り薬のようにこすり取れてしまうことがなく、服や寝具が汚れないのもメリットです。

愛用者からは「はがれやすい」との声があるものの、使用前に貼りたい部分の水分をしっかりふきとるとはがれにくくなります。

併用すると効果のある薬品

オロナイン

ニキビケアに、絆創膏と併用している愛用者が多いオロナイン。ニキビケアに使用するものとしては珍しく、保湿作用があるため、肌を乾燥からも守ります。

殺菌・抗菌作用のある「クロルヘキシジングルコン酸塩液」がニキビの原因菌を殺菌するだけでなく、抗炎症作用によって炎症ニキビの症状も緩和させます。

また、防腐剤やステロイドが入っていないため、赤ちゃんから妊婦にまで使えるやさしさが、長年愛されている理由とも言えます。

ベアアクネクリームW

殺菌・抗菌・抗炎症作用があり、ニキビの原因菌を殺菌し、炎症を鎮めます。また、毛穴詰まりをおさえるはたらきもあり、新しいニキビの予防にもなります。

塗ると透明になるため日中でも使いやすく「悪化を防いで治りが早かった」との実感から、リピーターになる方が多いようです。

エバユース

非ステロイドで抗炎症作用のあるイブプロフェンピコノールが配合されており、炎症を起こした赤ニキビ・黄ニキビに使用できます。

白いクリームはさらりと伸びが良く、塗ると透明になるため、日中の外出時にもストレスになりません。

クレアラシルニキビ治療薬クリームレギュラー

皮脂吸収作用により、毛穴に詰まった余分な皮脂を吸収して、殺菌成分が毛穴の中で増殖したアクネ菌を殺菌します。配合されているビタミンEには抗炎症作用・血行促進・活性酸素除去のはたらきがあり、ニキビの炎症をおさえつつ、新しく発生するのを防ぎます。

クリームの使用感は少し重めで、伸びはあまり良くありません。「使用部分が乾燥する」といった声が多く、使用後にはしっかりと保湿を行う必要があります。

絆創膏を張る場合の注意点。

一日一回、薬を塗ったガーゼを取り換えよう

ニキビの上に直接絆創膏を貼るよりは、清潔なガーゼを挟んでの使用をおすすめします。絆創膏の種類によっては、患部にあたる部分に「傷の治りを早める薬」が塗られており、肌がかぶれる場合があるためです。

また、絆創膏とニキビの間にガーゼのクッションができ、絆創膏の上からの刺激でニキビが潰れるのを防ぐ効果もあります。しかし、通気性の良いガーゼとはいえ貼りっぱなしはNGです。アクネ菌・雑菌を増殖させます。1日1回は必ず新しいガーゼに取り換えましょう。

ニキビに対して絆創膏をべたっと貼り付けない

ニキビに対して絆創膏をべたっと貼ると、ニキビが潰れてしまいます。また、毛穴がふさがれ蒸れやすくなり、ニキビが悪化します。絆創膏は必ず「ふわっと」貼るよう心掛け、絆創膏の上からも刺激が当たらないよう注意しましょう。

一度使ったガーゼや絆創膏は再利用しない

一度ガーゼや絆創膏をはずしたら、絶対に再使用はしないでください。見た目的に汚れていなければもう一度使いたくもなりますが、再使用は不衛生で、ニキビの悪化につながります。新しいものに替えるか、一定時間何も貼らずに皮膚を休ませるのも良いでしょう。

適切な使い方をしてニキビを効果的に治す

ニキビは刺激によって悪化しやすく、絆創膏で外部刺激から守ることは、ニキビの治りを早める画期的な方法です。しかし、絆創膏を使ったニキビケアで「悪化した」と言う人がいるのも事実。どんなに良い方法も、やり方を間違えると悪い結果を招きます。

ニキビに絆創膏を貼る場合は、必ず正しいやり方に沿って、効果を感じられるよう使用していきましょう。