「ワキガをこっそり改善」原因を知って、気になる匂いを軽減しよう

2017.07.11

「ワキガをこっそり改善」原因を知って、気になる匂いを軽減しよう

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

ワキガの悩みは、なかなか人に相談できません。ワキガはアポクリン腺から出る汗と皮脂や老廃物が合わさり、皮膚表面にいる常在菌が繁殖、分解することで匂いが発生します。ワキガの原因や、自分でできるワキガ改善方法、専門機関での治療方法などの対策を知ることで、ワキガを軽減することができます。

INDEX

目次

    ワキガの原因

    アポクリン腺から分泌される汗

    脇の下には、3つの分泌腺があります。エクリン腺から出る汗の成分がほとんど水分なのに対し、アポクリン腺から出る汗は脂質、タンパク質、糖質、アンモニアなどが含まれています。二つの汗腺から出る汗は、初めは無臭ですが、アポクリン腺から出る汗と皮脂腺から出る皮脂や老廃物などが合わさり、皮膚の常在菌が繁殖分解するため、匂いが発生します。

    個人差はありますが、アポクリン腺は男性より女性の方が多いです。皮下脂肪も多く、ホルモンの影響で汗腺が開きやすくなっています。皮脂の分泌が多く、アポクリン腺から分泌される汗も多くなり、雑菌が繁殖分解しやすい状態になり、匂いが強くなります。

    親からの遺伝

    ワキガは高い確率で、親から子供へ遺伝する体質です。両親のどちらもワキガの場合80%、両親のどちらか一方がワキガの場合50〜70%遺伝するといわれています。

    アポクリン腺の数や量、大きさは生まれつき決まっており、遺伝でワキガ体質になった場合、アポクリン腺の数や量が多く、活動も活発です。親がワキガだけど、今は発症していないので、匂いがしないということもあります。

    内臓の調子が良くない

    老廃物を身体から排出する役割を持つ「腎臓」の働きが悪いと、おしっことして出されるべき老廃物を、体外に出すことができなくなります。毒素を分解する「肝臓」の機能が弱いと、毒素であるアンモニアを尿素にできなくなります。

    脂肪を消化する「膵臓・胆のう」が弱くなっていると、脂肪を充分に消化することができません。腎臓、肝臓、膵臓、胆のうなどの内臓の調子が悪いと、体外に出されるはずの老廃物を、出すべきところから出せずに、脇から出てしまうことになります。

    排泄機能がうまく働いていない

    排泄機能がうまく働かなくなると、腎臓機能が低下することで、おしっこの回数が少ない、便秘でうんちが出なくなる、おならをいつも我慢している、自分の足に合っていない靴を履いているために、足の裏からの排出を妨げているなどがあります。排出されるはずの老廃物が、体内に留まることで脇から匂いとして、出ることになります。

    食生活などを気をつけて腎臓機能回復や便秘改善するようにしたり、通気性がよく、疲れにくく自分の足に合った靴を葉kなどして排泄機能がうまく働くようにしましょう。

    ワキガはうつらない

    ワキガは、遺伝によるものです。ですので、洋服やタオルなどの貸し借りが原因で、ワキガになることはありません。一時的に匂いが付着することはありますが、ワキガは、体質によるものなので、風邪などの病気のように人に感染するという意味での、うつるということはありません。一緒に入浴しても、ワキガはうつりません。

    もし、洋服やタオルの貸し借りをした後や一緒に入浴をした後に、ワキガになってしまった場合は、元々ワキガ体質で、今までの食生活やそのほかの事が原因で発症してしまったということです。

    ホルモンバランスの影響によって急にワキガになる

    ワキガになる女性の中には、妊娠や出産後の女性に多いとされるのは、妊娠や出産で、ホルモンバランスが崩れるためです。新陳代謝が活発化して多汗になったり、免疫力が低下して雑菌が繁殖しやすい状態になったり、自律神経が乱れてアポクリン腺が活発なったりといった状態に変化します。母乳をあげることで乳腺が発達し、アポクリン腺を刺激することも匂いが強くなる原因です。

    妊娠や出産後にワキガになった場合、一時的に汗腺が発達してワキガになってしまっているときと、体質の変化や、食生活の乱れが原因のときがあります。後者の場合、元に戻ることはないかもしれません。授乳期が終わる頃にならないと、自分がどちらの状態のワキガか分かりません。

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    自宅で行うワキガの改善方法

    シャワーの回数を増やす

    脇を清潔に保つため、汗をかくたびに入浴できればよいのですが、時間的にも肌が乾燥するなどの肌への負担のことを考えると、なかなかむつかしいです。定期的にシャワーを浴びることで、皮膚に付いた汗を流すことで、脇を清潔に保つことができるので、雑菌が繁殖分解しづらい環境にすることができます。

    野菜中心の食事へ改善

    体臭予防に効果のある梅干しや海藻や緑黄色野菜などのアルカリ性食品と砂糖や肉や卵や乳製品などの酸性食品があります。体が酸化すると匂いが強くなるため、酸化に傾かないようにします。

    アルカリ性食品を食べ、体を中和させ、匂いが強くならないようにします。アルカリ性食品ばかりをとるのではなく、アルカリ性食品と酸性食品をバランスよく食べることが大切です。

    わきがクリームや制汗スプレーなどの使用

    収れん作用と汗の抑制、雑菌を殺菌する作用がが含まれているワキガに特化した、わきが対策専用クリーム。消臭、殺菌、制汗効果が揃っている制汗スプレー。このようなクリームや制汗スプレーを使用することでワキガの匂いを抑えることができます。一つでも成分が足りないと効果があまり期待できません。

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    お酒とタバコは控える

    お酒に含まれているアルコールはそのものが匂い物質です。アルコールが体内に入り、汗として分泌されると、匂いはより強くなります。タバコに含まれるニコチンは、交感神経を刺激するため、発汗促進の働きがあり、アポクリン腺やエクリン腺の分泌が増えます。

    お酒はアルコールを分解するときに、タバコは体が細胞を守ろうとして、活性酸素を発生します。

    入浴時しっかりお湯につかる

    汗腺の機能が衰えていると、ミネラルやアンモニアなどの匂い成分が混ざった、べたべたした匂いの強い汗が出るようになっています。手足高温浴とぬるま湯での半身浴や全身浴をすることで、代謝がよくなり、汗腺の機能を上げ、いやな匂いの汗の分泌を減らすことができます。

    手足高温浴のやり方は、バスタブの中にバスチェアを入れ、43℃〜44℃くらいの熱めの湯を、バスチェアが浸からないくらいに少なめに張り、膝下、肘から先を入れ10分〜15分くらい温めます。

    バスチェアを使用しないときは、四つん這いになり膝下、肘から先を湯に浸ける方法でも大丈夫です。湯に浸けて、5分ほどすると全身から汗が出てきます。手足高温浴の後は、36℃〜38℃くらいのぬるま湯で半身浴か全身浴をします。

    脇毛は抜かずに剃る

    ワキガは、アポクリン腺や皮脂腺から出る汚れや皮脂などが合わさり、雑菌の繁殖、分解によって生じます。脇毛があることで、雑菌が繁殖、分解しやすい状態になるので、脇毛の処理はして、脇に脇毛のない状態にする方がよいです。

    処理は、毛抜きで抜くと、アポクリン線を刺激してしまいます。アポクリン腺が刺激されると、汗の分泌が活発化します。アポクリン腺を刺激しないために脇毛は剃るようにしましょう。

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    洗濯方法の見直し

    衣類に染みこんだ脇汗やワキの臭いは、通常の洗濯に仕方では、落ちていないことがほとんどです。匂いの残っている衣類に汗が付くと、匂いはもっと強くなります。1回1回の洗濯で、しっかり汗や匂いを落として、汗や匂いが残っていないようにすることが大切です。

    洗濯直前に衣類の脇の部分に漂白剤を直接つけます。このときに使用する漂白剤は、色柄ものでも使用可能な洗濯用漂白剤を使用してください。そして、洗濯をするときにも、脇に付けてものと同じ漂白剤を入れて洗濯します。

    洗濯物の枚数が溜まっていないからという理由で、匂いの付いている衣類を放置しておくと、匂いが取れにくくなります。枚数が溜まるまで待つのではなく、なるべくこまめに洗濯をして、匂いがより強くなってしまわないようにしましょう。

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    衣類の収納に注意する

    衣類は、収納している間に匂いが移ることがあります。一度匂いが付くと、選択をしても落ちにくいです。そのため、衣類を収納している間に、匂いが移るのを防ぐようにします。

    匂いが移るのを防ぐには、消臭剤や防湿剤を使用するとよいです。また、週に何回か、衣類を収納してあるクローゼットやタンスの引き出しを開けて、風を通すことで匂いが移りにくくなります。

    疲れとストレスを極力なくす

    疲れが溜まると、血液の中にアンモニアや乳酸が増え、肝臓の働きが悪くなります。アンモニアを解毒することができず、アンモニアを含んだ汗が分泌されます。乳酸が分解したときに作られる物質が汗の質を悪くします。また、ストレスや疲れの影響で皮脂分泌が促進されますので、常在菌が繁殖しやすくなります。

    ストレスを軽減しようと、体がホルモンを分泌し、活性酸素が作られ、抗酸化作用のあるビタミンCがなくなることで、さらに活性酸素の影響を強く受けるので、匂いも強くなってしまいます。このため、疲れやストレスを少なくできるようにしていくことが大切です。

    消毒液で脇を拭く

    アルコール消毒などの消毒液で脇を拭くことで、99%以上の雑菌が死滅するので、ワキガの匂いもなくなります。ですが、雑菌の繁殖力は非常に強く、3〜4時間で効果は消えます。

    そのため、3〜4時間ごとに消毒液で拭き直すことになります。消毒液は揮発性が高く、消毒液が揮発するときに、肌の水分も一緒に蒸発してしまうので、乾燥によって肌が荒れてしまうことがあります。

    汗を出す有酸素運動を行う

    運動不足だと血行が悪くなり、疲労物質の乳酸が大量に発生します。乳酸は、汗腺の中にアンモニアの分泌を増加させる働きがあり、匂いが強くなります。有酸素運動を続けることで、質のよいサラサラの汗が出るようになります。質のよいサラサラの汗は、アルカリ成分である重炭酸イオンの少ない酸性の汗になります。酸性の汗が出るようになると、皮膚表面で雑菌が繁殖しにくくなります。

    運動不足の人が運動を始めても、初めのうちはアルカリ性が強い雑菌が繁殖しやすい、ドロドロの匂いのある汗です。ここで運動をやめてしまわずに、続けることでサラサラの酸性の汗が出るようになります。

    睡眠をしっかりとる

    睡眠不足は、胃腸や肝臓の働きが弱くなったり、ホルモンバランスが崩れたり、新陳代謝の低下などがあります。胃腸や肝臓の働きが弱くなることで、消化酵素の分泌が減少、消化できなくなり、腸に残った食べ物が、毒素や有毒ガスを発生、血液にのって汗の不純物が増えます。

    ホルモンバランスの崩れは、自律神経の乱れや男性ホルモンの過剰分泌につながり、大量の汗や皮脂分泌が作新されることになります。新陳代謝が低下することで、肌のターンオーバーが遅れ、肌荒れが起こり、古い肌や老廃物、乳酸が肌に残ります。これらのことが原因で、より匂いが強くなってしまうため、睡眠不足にならないようにしましょう。

    抗酸化力の高いサプリメントをとる

    抗酸化力の高いサプリメントは、アポクリン腺の活性化を抑えたりや皮脂分泌がされにくくなる効果があります。活性酸素を除去する抗酸化作用のある成分が、腸内環境を整え、老廃物がスムーズに排出されるようになることで、活性酸素を生み出さない体になるものを選ぶことが大切です。また、ワキガの匂いの悪化が、加齢などにより、女性ホルモンの低下が原因の場合は女性ホルモンバランスを整えるサプリも効果的です。

     

    病院やエステで行うワキガの改善方法

    ワキガの治療を受ける

    わきがの治療には、制汗剤の処方、ボックス注射の他に

    超音波法:数ミリの小さな穴に超音波発生器を差し込んで行う方法。傷跡は目立たない。

    吸引法:数ミリの小さな穴を開け、エクリン腺、アポクリン腺、皮脂腺をかき出しながら、吸い取る方法。傷跡は目立たない。

    そうは法:数ミリの小さな穴を開け、アポクリン腺、エクリン腺、皮脂腺をかき出す方法。傷跡は目立たない。

    剪除法:脇を切開し、アポクリン腺、エクリン腺を取り除く。切開するため、傷跡が残ります。

    などがあります。手術代は30〜50万円程になります。保険が適用される場合もあり、その場合は3割程度の負担で済みます。どの治療法を選ぶのかや執刀医の力量によって、効果の差が出ます。傷跡の大きさや術後どう過ごさなければいけないのかなど、治療法によってさまざまです。よく考えて、自分にあった治療法を選ぶようにしましょう。

    抗コリン剤などの内服薬を服用する

    抗コリン剤を使用すると、副交感神経が抑制されるため、汗腺に発汗の命令をしている神経伝達物質アセチルコリンの働きを抑制し、発汗を抑える目的で使用されます。発汗を抑えることで、匂いの発生を防ぎます。臭化プロパンテリンという抗コリン剤が、一般的に使用されます。口や目の渇きや尿の出が悪くなるという副作用があります。

    十全大補湯や補中益気湯などの漢方薬を飲む

    漢方は病院などで処方される薬のように、すぐに効果が現れるわけではありません。体内の代謝を良くして、悪臭の原因になる老廃物が血液、汗に混ざり、強い匂いを発することがないように、キチンと排出させようとするものです。

    十全大補湯は、発汗調整をします。が低下していたり、精神的肉体的にも疲れが溜まっている方向け。胃腸が弱くなっている方には、向いていません。補中益気湯は、精神的な汗を抑えます。胃腸が弱っていて、体力低下や精神的、肉体的に疲れている方向け。両方とも、体質改善をすることで、匂いの原因になる汗の分泌を正常に戻そうとします。

    脇毛の光脱毛をする

    ワキガは、アポクリン腺を除去しなければ完治はしません。ですが、光脱毛をして、脇毛がなくなることで、アポクリン腺が引きしまり、毛穴に汚れが溜まりにくくなります。脇毛がないことで、汗や汚れが拭き取りやすくなるため、清潔を保ちやすくなります。清潔が保たれるようになると、雑菌が繁殖や分解しにくい状態になるので、匂いの軽減につながります。

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    脱毛によるワキガ対策。ワキガの匂いを抑えるためにできること

    電気凝固法で針治療を受ける

    電気凝固法は2種類あります。電極の付いた針を脇毛の1本1本に刺し、電流を流して毛根を熱凝固します。アポクリン腺も毛穴にくっついているので、脇毛と一緒に熱凝固され、汗腺の働きが止まります。もうひとつは、脇の端から針を入れ、複数のアポクリン腺をまとめて串刺し、熱凝固します。痛みはほとんどありませんが、火傷や色素沈着の可能性があります。

    汗止めボトックス注射を受ける

    ブックス注射を、エクリン腺に注射をすることで、エクリン腺に発汗を促がしているアセチルコリンの働きを抑制します。ボックス注射に含まれるボツリヌスキシンは、神経や筋肉の働きを抑える働きがあります。

    エクリン腺に注射をすることで、交感神経から汗腺へ発汗を促しているアセチルコリンが出なくなり、脳の指令が汗腺に行かなくなるため、脇の汗が止まります。エクリン腺からの汗が減ることでも、雑菌が繁殖分解しにくくなるので、匂いの改善につながります。

    ワキガの原因を知り、対策をおこなうことが大切

    ワキガの悩みは、なかなか人に相談しにくいものです。まずはワキガの原因をよく知る事が大切です。自宅で行えるワキガの改善方法。エステ、病院など専門機関での治療方法など、自分に合った対策改善方法を見つけることができます。

    キチンとした対策をすることで、ワキガを軽減したり、ワキガだったことを忘れてしまうくらい改善したりすることができます。

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