目次
二重あごになる原因
そもそも全身の脂肪が多い
「痩せているのに二重あご」とはちょっと異なるかもしれませんが、一番多いのは全身の脂肪が多いという原因。顔だけじゃなく、全身の脂肪が多ければ当然あご付近にも脂肪がつきやすくなります。
また、中には見た目には痩せてるのに体脂肪率が高い隠れ肥満の女性もいらっしゃいます。スタイルには脂肪が目立たなくても顔には肉がつき二重あごになっているパターンですね。自分が隠れ肥満かどうか調べるためには、体脂肪計で計測するのがおすすめ。30%以上だと隠れ肥満となります。
あごの筋肉量が少ない
顔全体の筋肉やあごの筋肉が衰えていると、ハリがなくなり二重あごになりやすいです。特に顔の筋肉はほか部位の筋肉と比べて薄いのが特徴。使わなければ衰えてしまうのも早いのです。
特に、二重あごに大きく関わっているのがあごを動かす筋肉であるオトガイ筋。食事の際に噛む回数が少なかったり、筋肉を使わない柔らかい食べ物ばかりを食べているとどんどん筋力が低下してしまいます。あごの筋肉は意識して動かし、筋力をキープする必要があります。
痩せていても二重あごになる
二重あごの方が必ず太っているとは限りません。もちろん、肥満も二重あごに大きく影響しますが原因はそれだけではないのです。体脂肪率が低く痩せている方でも筋力が衰え、たるんでいると二重あごになってしまいます。
つまり、二重あごと体型はあまり関係していないということに。痩せてる方が二重あごに悩んでいる場合は脂肪以外の原因だと考えて良いでしょう。まずは、原因を突き止めるのが先決。それに合った対策を行っていきましょう。
年齢を重ねることによる皮膚のたるみ
加齢にともない発生するのがたるみ。二の腕や顔などあらゆる皮膚にたるみが生じます。これは、年齢とともにコラーゲンが減少しハリや皮膚を支える力が低下してしまうことが原因です。
フェイスラインの皮膚がたるむと、あごについている脂肪を支えることができなくなります。その結果二重あごに。加齢が原因の場合は二重あごのほか、ほうれい線など顔全体にたるみができていることが多いようです。27歳前後から徐々にハリや弾力が低下すると言われています。
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リンパの流れが悪いことによるむくみ
むっちりとした二重あごはむくみが原因であると考えられます。むくみといういのは、リンパの流れが悪いために血液中の水分が一部に溜まってしまう状態。老廃物の排出が滞っているのです。足や手にもよく見られる現象ですね。
輪郭がパンパンになっていたり不自然な場合はこのむくみのせいで二重あごになっているのかもしれません。この場合リンパの流れを改善し、老廃物や水分を排出する必要があります。
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骨格や病気が原因になることも
二重あごになりやすい骨格というのも存在します。あごの大きさが小さかったり、下あごが奥まっている方は特に二重あごになりやすいです。あごが大きい方と比べるとどうしても脂肪がつきやすくなってしまうんですね。
また、中には病気が潜んでいるリスクの高い二重あごも。二重あごがあることで、気道が狭くなると睡眠時無呼吸症候群や肺炎といった疾患にかかりやすくなってしまうのです。病気にならないためにも二重あごは早めに解消することをおすすめします。
こんな人は二重あごになりやすい
やわらかい食べ物が好き
やわらかい食べ物はあごの筋肉を使わず摂取できます。そのため、やわらかい物ばかりを食べていると筋力が衰えていきやすいのです。
特に小さな頃からやわらかい物ばかりを食べている方は、あごの筋力が十分に発達していない可能性があります。あごの筋肉がしっかりと鍛えられていなければ、たるんだり脂肪がつき二重あごになりやすくなってしまいます。いま一度、普段の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
食事中にしっかり咀嚼しない
「ゆっくりよく噛んで食べましょう」なんて小さい頃からよく言われてきたかもしれませんね。実は二重あごにも咀嚼が大きく関わります。きちんと咀嚼をしないと、あごの筋力がどんどん低下してしまうのです。
やわらかい食べ物だと咀嚼しなくてもスルっと飲み込めますが、どんな食べ物もよく噛んであごを使うことが大切。噛まなければ噛まないだけ、二重あごになってしまうリスクが高まります。食事のスピードが早い方は特に注意が必要です。普段何回くらい咀嚼しているのか確認してみましょう。
スマホやPCをよく使う
スマホやPCの画面を見るときはついつい猫背になってしまいがち。前かがみになっていると、首の位置がずれている可能性が高いです。首が前に出ていることで脂肪の重さがかかり二重あごになってしまうのです。
また、猫背は内臓を圧迫するためリンパの流れを悪くする要因に。顔全体にむみが発生し、二重あごの原因なってしまいます。普段からよくスマホやPCを使う方は、自分の姿勢がどのようになっているのか確認してみましょう。首と肩の位置がずれている場合は要注意です。
普段の生活で表情が硬い
普段思い切り笑わなかったり、口を動かさなかったりと表情が硬い女性は多くいらっしゃいます。表情が硬いと、顔の筋肉もほぐれずどんどん硬くなってしまいます。
硬くなり使われない筋肉は衰えていく一方。顔の筋力が低下すると、老化も促進し二重あごの原因に。表情がつくる機会が少ないデスクワークだったり、人との会話が少ない場合は注意が必要です。
水分をあまりとらない
むくみと大きく関係するのが摂取する水分量。「むくみは水分が溜まっている状態だから水分の摂取は控えたほうがいいのでは」と思いがちですが、水分不足が原因となることもあるのです。
身体の水分が足りなくなると、必要量を確保しようと体内の一部に水分を溜め込んでしまいます。その結果むくみが発生してしまうんですね。反対に水分を摂りすぎた場合、一時的にむくんでしまうことはありますが長期的なむくみの原因となることはありません。
冷え性の人
女性に多い冷え性。冷え性の方は、むくみが生じやすいと言われています。これは内臓などの器官が冷え、血流が悪くなってしまうのが原因。老廃物の促進ができずに、水分が一部に溜まってしまうのです。
そのため、冷え性の方は二重あごになりやすい傾向にあります。冷え性によりむくみが生じている場合は、まず冷え性自体の改善を行う必要があります。軽い運動や漢方などで対策を行っていきましょう。
二重あごの改善方法
フェイスラインのリンパマッサージ
フェイスラインのリンパマッサージを行い、血行を改善することでむくみを防止し二重あごを解消できます。
1.クリームを適量手に取る
まずは、適量のクリームを手のひらに馴染ませます。美容液やクリームなど肌に良いものを使用しましょう。
2.フェイスラインに合わせてクルクルとマッサージを行う
力をかけすぎると肌に負担がかかるので、優しく行うのがポイント。余計な力がかからないように中指と薬指で行うのがおすすめです。
3.老廃物を流すイメージで首のリンパに沿ってマッサージを行う
フェイスラインをマッサージしたあとは、そのまま首のリンパに。耳の後ろへ老廃物を流すイメージでクルクルとマッサージを行いましょう。
口を開けたり閉じたり筋肉を鍛える体操をする
口を開けたり閉じたり、表情を大きくつくることで顔やあごの筋肉を鍛えることが可能です。筋力をアップさせて二重あごを解消させましょう。
1.口を大きく開ける
まずは口を大きく開けます。思い切り「あ」の発音の形に開きましょう。実際に声に出す必要はありません。
2.口をキュっと閉じる
次に、口をキュっと閉じます。「う」の発音の形が良いでしょう。思い切り口をすぼませてください。少しオーバーに思えるくらい大きく口を動かすことがポイントです。
3.30秒程度繰り返す
口を開いて閉じてを30秒程度繰り返します。テレビを見ているときなど時間があるときに行ってくださいね。こまめに行うことでより効果に期待できます。
口を大きく開けて舌をくるくる動かす体操
口の中で下をくるくると動かすことで周辺の筋力を鍛え、二重あご対策へと繋がります。小顔効果にも期待できますので、ぜひ実践してみてくださいね。
1.口を閉じた状態で左回りに舌を回す
口内で舌を左回りに動かします。歯に沿って動かすと分かりやすいですね。15~20回を目安に回しましょう。
2.右回りに舌を回す
左回りが終わったとは、右回りにチェンジします。こちらも15~20回を目安に行います。
3.2~3セット行う
1.2を1セットとし、2~3セット行いましょう。最初は負担が大きいので、徐々に回数を増やしていくことをおすすめします。
硬いものをすすんで食べるようにする
日常生活であごの筋肉を鍛える方法としておすすめなのが、硬いものをすすんで食べるようにすること。自然と咀嚼回数が増え、あごを使うので効果的に筋力アップを目指せます。
するめやフランスパンなどはあごを鍛えるためにも適した食材。おやつや食事に取り入れましょう。硬いものを食べることで、小顔効果や老化防止にも期待ができます。
よく噛んで食事をする
二重あごにおいて咀嚼回数を増やすことはとても重要。やわらかい食べ物であってもよく噛んで食事をしましょう。最低でも30回以上は噛むようにしたいですね。
また、噛む習慣がない方にはガムがおすすめ。味がなくなるまでよく噛めば、あごの筋力アップにつながります。甘いチューインガムは比較的カロリーが高い傾向にあります。キシリトールガムなどカロリーが低いものを選ぶと良いでしょう。口臭・虫歯予防にもなり一石二鳥です。
姿勢を正しくする
二重あごの原因にもなる猫背。たるみや身体の痛みの要因になってしまうことも。正しい姿勢を身につけましょう。
姿勢を正すには壁立ちがおすすめ。頭・肩甲骨・ヒップ・ふくらはぎ・かかとを壁にぴったりとつけて、まっすぐ立つという方法です。肩がつきにくい場合は、一度くるっと回すと壁につきやすくなります。壁にぴったりと身体を沿わせた状態が本来正しい姿勢。毎日行うことで徐々に姿勢を改善できます。朝・夜の1日2回を目安に行ってください。
スマホやPCを使用する際下を向かないようにする
どうしても前かがみになってしまいがちなのが、スマホやPCの使用時。なるべく下を向かないようにしましょう。
PCを使うときは、椅子に深く腰をかけ画面から一定の距離を保ちます。肘は90度をキープしてくださいね。また、スマホをみるときに下を向くと二重あごの原因に。スマホは目の高さ程度に持ち、できるだけ首に負担をかけないことが大切です。最初は慣れないかもしれませんが、毎日意識することで自然なスタイルとなるでしょう。
面白い動画などを見て笑う
二重あごを改善するには、表情を豊かにし顔全体の筋肉を存分に使用することが重要です。一人暮らしなどで表情をつくる機会が少ない場合は、面白い動画などを見て思い切り笑いましょう。
最近ではテレビだけではなくインターネット動画なども多彩。ぜひ思い切り笑えるお気に入りを見つけてくださいね。また、よく笑うことはストレス解消にもつながるため、自律神経やホルモンのバランスが安定します。そのため、血行改善の効果にも期待できるでしょう。
鼻呼吸を心がけよう
口呼吸をしているといつも口が半開きの状態に。筋肉がゆるみ、二重あごの原因となってしまいます。鼻呼吸へと切り替えましょう。
鼻呼吸すると顔やあごの筋肉が引き締まりやすくなります。さらに、風邪やインフルエンザなどウイルスが原因の病気にかかりにくくなるという嬉しいメリットがあります。いきなり切り替えるのは難しいかもしれませんが、意識的に口を閉じ鼻呼吸を心掛けてください。
隙間時間ですっきりあごに
毎日こつこつ体操などをしよう
二重あごを解消させるには、毎日継続してこつこつ体操を行うことが効果的です。体操は即効性のあるものではありませんので、最初は効果が出なくとも諦めずに行ってくださいね。
いままで使用していなかったあごや顔全体の筋肉をまんべんなく鍛えることで二重あご解消だけではなく小顔効果・たるみ防止にもつながります。
トイレに行くついでなどに行い習慣化しよう
普段行っていない体操を毎日行うのは大変ですが、習慣にしてしまえば苦になりません。日常生活の一部に体操を取り入れましょう。
例えばトイレに行く場合は体操をする…などですね。ルーチン化させることで、体操をするのが当たり前になります。習慣になるまでは、「体操をする」など張り紙やメモをしておくのもおすすめです。
おすすめの時間は入浴中や入浴後
体操を行う一番のおすすめは入浴中や入浴後。身体が温まっており、リンパの流れがいい状態です。そのため、より体操が効果的になります。また、入浴前にコップ一杯分の水を飲むと、さらに老廃物が排出されやすくなります。
入浴時はぼーっとしているだけの時間も多く、体操に充てる時間としてベストですね。腕や脚のマッサージを行いつつ、体操を行ってみてはいかがでしょうか。
美容グッズを使うこともいい
体操だけではなく、美容グッズを使うことも効果的。小顔ローラーを使えば、顔全体の筋肉をほぐし血流を良くすることが可能です。コロコロと転がすだけなので負担もありませんね。
また、二重あごを解消するには補正ベルトなども活用できます。さまざまなグッズが販売されていますので、ぜひご自分にあった商品を見つけましょう。
こつこつ続けてすっきりあごに
体型関係なくなってしまうのが二重あご。さまざまな原因があることが分かりました。二重あご改善は難しいと思われがちですが、毎日こつこつと行うことで徐々に解消できます。
まずは、普段の生活習慣の見直しから。咀嚼回数や呼吸法、姿勢などを意識して切り替えることが大切です。さらに効果的に二重あご対策をしたい場合は体操がおすすめ。毎日の習慣にしてしまえば、無理なく行えるでしょう。ご説明した解消法を実践し、すっきりフェイスを目指しましょう。