目次
鼻の毛穴が開く原因
鼻は皮脂腺が多い
皮膚を保湿するために欠かせない皮脂。顔の部位によって、分泌量が異なるといわれています。
皮脂腺は、顔の中心部にたくさん存在し、おでこから鼻にかけての、いわゆる「Tゾーン」の位置は、顔の真ん中。なので、皮脂の分泌が活発なのです。鼻がテカったり、毛穴が目立つ原因は、この皮脂腺の多さが関係しています。
皮脂の過剰分泌
肌の乾燥や、脂っこいものを食べすぎたり、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな理由で皮脂の分泌が過剰になってしまいます。
皮脂の分泌が増えたのに、いつも通りのスキンケアだと、毛穴の開きが目立ってしまうことも。肌の調子が変わったな、と感じたら「普段用」と「テカりが気になるとき用」など、スキンケアを変えるとよいでしょう。
角栓のつまりによる開き
皮脂や汗と、古い角質やメイクの汚れなどが混ざることで発生する角栓。角栓とは、「毛穴に詰まったガンコな汚れ」なのです。
鼻の毛穴に、白っぽいものが詰まっていたら、これが角栓の可能性大。角栓はニキビやイチゴ鼻の大きな原因となるため、できてしまわないように対処しておくことが必要です。
角質層に水分を蓄えきれず潤い不足
毛穴の汚れや開きの大きな原因となる皮脂。皮脂の過剰分泌と、乾燥肌は大きな関連があります。テカりが気になるからといって、さっぱりした化粧水を使ったり、乳液などでの保湿ケアを省略してしまう方も多いのではないでしょうか。実はこの「さっぱりケア」が原因で皮脂が過剰分泌している可能性が。
保湿不足で水分を失った肌は、乾燥から肌を守るために、皮脂を多く出すように働くのです。つまり皮脂をおさえるためにしているスキンケアが、反対に皮脂を増やすという、皮肉な結果になっていることがあるのです。
皮脂が増えたと感じたら、肌が乾燥しているサインかもしれません。一度、保湿をしっかりおこない肌の様子を見てみましょう。
コラーゲン減少によるたるみ
肌のうるおいを保つために欠かせないコラーゲン。残念ながら、年齢とともにその数は減少していきます。コラーゲンには、肌の細胞を均等に並べる効果が。細胞がキレイに並んでいる肌にはハリが感じられますが、コラーゲンが減ることで細胞の並びがバラバラに。これが顔の「たるみ」の原因となるのです。
顔の皮膚がたるむことで、毛穴も一緒に引っぱられることに。すると毛穴が広がってしまい、毛穴が目立つ原因になります。
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ターンオーバーの乱れ
肌の生まれ変わりを促す「ターンオーバー」。「年齢プラス28日」ほどの日数がかかるともいわれています。つまり30歳の女性だと約58日。真皮層で生み出された肌細胞が表面に出てくるまで、なんと2カ月近くかかることに。歳をとるとシミが消えなくなるのは、ターンオーバーが遅くなることが原因なのです。
ターンオーバーの乱れは、あらゆる肌トラブルを招きます。そのひとつが「角質の硬化」。はがれ落ちるはずの角質が肌にたまったままとなり、顔の表面が分厚くなるのです。すると毛穴のまわりの皮膚が盛り上がり、毛穴のまわりに影ができてしまうのです。これにより、毛穴が大きく見える原因になってしまいます。
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遺伝によるもの
顔や体型が似るように、肌質も遺伝するものです。機会があれば、ご両親に若い頃の肌悩みを聞いてみたり、兄弟とも比較してみましょう。もしかしたら、効果のあったスキンケアの情報をゲットできるかもしれません。
そして遺伝性だからといって、諦めることはありません。自分に合ったケア方法を見つけられれば、毛穴を撃退できるはずです。

毛穴開き方と種類
見た目で角栓が詰まってる
まずは、毛穴を観察してみましょう。白い汚れが詰まってはいませんか?これは皮脂や汗と、メイクや角質の汚れが混ざった「角栓」の可能性が高いです。
角栓が詰まっている=そのぶん毛穴が押し広げられているため、角栓が詰まった毛穴はとても目立つのです。角栓が詰まる原因として考えられるのは皮脂の分泌量ももちろんですが、クレンジングがうまくできていない可能性も。
パックリ開いたみかん肌
体温が上がると毛穴が広がり、汗が出やすいように変化します。この状態が「毛穴がぽっかり開いた」状態。夏場はもちろん、毎日の入浴後にも毛穴は開きます。また毛穴の汚れをと取るケアなどをしたあとも、汚れがなくなった分、毛穴が開きます。
このまま放置してしまうと、毛穴が開いたままとなってしまい「みかん肌」になってしまうのです。毛穴を引き締めるケアも取り入れましょう。
黒ずみによるイチゴ鼻
女性の毛穴の悩みで多く挙げられる「イチゴ鼻」。黒くポツポツと目立ち、見るたびに憂鬱になりますよね。このイチゴ鼻の正体は、もともとは「角栓」なのです。毛穴を押し広げ、表面に露出した角栓。これが空気に触れて酸化することで黒くなるのです。
そしてこの黒ずみは、黒ニキビと呼ばれる状態。黒ニキビを放置すると、炎症をともなった赤ニキビになるため、早めに対処することがおすすめです。
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たるみにより毛穴が楕円形に
乾燥や加齢、表情筋の衰えなどで、顔の皮膚はたるみます。すると当然ながら、皮膚の上に存在する毛穴もたるむことに。
ハリのある肌なら、毛穴はキレイな円形でほとんど目立ちませんが、重力で引っ張られることで、毛穴が縦方向に伸び、楕円形になってしまうのです。赤ちゃんの肌がツルっと見えるのは、ハリがあり、毛穴が目立たないおかげ。毛穴ケアは、美肌に見せるためにも重要です。

鼻の毛穴が開かないために気をつけること
優しく洗顔する
皮脂をしっかり取りたいあまり、同じところを何度もこすったりしていませんか?ゴシゴシこすらないのは、洗顔の鉄則。
肌の厚さは、2枚重ねのティッシュの1枚分ほどといわれています。肌はそれほど繊細なものなのです。ティッシュをゴシゴシこすると、当然ながらボロボロになってしまいますよね。肌を洗うときは、手で直接肌に直接触れないように。手ではなく「泡で洗う」ように意識してみましょう。
熱いお湯を使わない
洗顔料を洗い流すとき、お湯の温度まで気にしていますか?シャワーやお風呂の温度は、繊細な顔の皮膚にとっては熱すぎるのです。熱いお湯は肌の水分を奪い、乾燥肌を招くことに…。
洗顔をするときは32度ほどの温度が最適。触ったら「少しぬるいかな?」と感じる程度が適温なのです。洗顔のときはお湯の温度を下げる工夫をしましょう。
勢いのあるシャワーを直接顔にかけない
入浴中に洗顔まで済ませている方は多いのではないでしょうか。シャワーの水圧をティッシュに当てたらどうなるでしょう?穴が開き、ボロボロになってしまいますよね。
入浴中に洗顔をするときは、シャワーで洗い流さずに、お湯を手ですくって顔にかけるように心がけを。またこのときも、お湯の温度には注意しましょう。
毛穴パックやピーリングをやりすぎない
即効性があり、使用すればすぐに毛穴汚れをオフできる、毛穴パックやピーリング。使いかたを誤ったり使用の頻度が多いと、肌を傷つけたり、毛穴を余計に広げる原因にも。
毛穴パックやピーリングは、製品ごとの使用回数をかならず守りましょう。また効果が高いぶん、肌を傷つけるリスクも高いため、敏感肌の方は使用に際して注意が必要です。
あぶら取り紙を使いすぎない
メイク直しやテカりのオフのときなどに活躍するあぶら取り紙。ポーチにインしている方も多いのではないでしょうか。
このあぶらとり紙、その効果の高さのあまり、顔に必要な皮脂まで吸い取ってしまっている可能性が。年齢とともに皮脂が減っているため、あぶらとり紙だと皮脂の取りすぎになってしまうことも。
皮脂があまり気にならない方や、30代以降の方は、ティッシュで軽く抑える程度でも十分に皮脂をオフできます。あぶら取り紙は卒業して、代わりにティッシュを使うとよいでしょう。
オロナインパックを安易にやらない
ヤケドやキズの治療、肌トラブルの改善などに用いられるオロナイン。毛穴パックとしての効果もあるといわれています。これはオロナインを塗ったあとに毛穴パックをおこなうといったもの。実際に効果があったという声も多いですが、オロナインは、本来は毛穴パック用品ではありません。
パック中に異変を感じたら、すぐに中止しましょう。また効果があったとしても、高頻度でのパックはやめましょう。週に1度くらいが目安です。
メイクを落とさないで寝ない
毛穴汚れの大敵となる、メイクの成分。とくにリキッドファンデーションなどは、油分がたっぷり含まれているものが。メイクを落とさないで寝るということは、油分を顔中に残したままにする、ということなのです。
顔に残ったメイク汚れは、皮脂や汗と混ざり毛穴を詰まらせます。メイクを落とすのは、もっとも基本で簡単なケアといえるでしょう。
油分の高い乳液やクリームを使いすぎない
乾燥性ではなく、もともと皮脂の分泌が多い方は、人よりも皮脂の分泌が多いということが考えられます。そんな方は、油分を多く含んだ乳液やクリームは不向き。皮脂が多い肌に、さらに油分を与えることになってしまうからです。
季節を問わず、Tゾーンだけではなく、顔全体がテカり気味の方は脂性肌の可能性が。そんな方はさっぱりとしたタイプの化粧水や、ベタベタしない乳液などを取り入れましょう。

開いてしまった鼻の毛穴の対処方法
ビタミンAとビタミンEを摂取する
目の健康のための栄養素、という印象が強いビタミンA。実はビタミンAは、肌や粘膜の代謝をアップさせ、コラーゲンを増やすなど、ツヤやハリのある肌を若く保つためには欠かせないものなのです。
ビタミンAを多く含む食材として、鶏・豚・牛のレバー、ウナギ、卵黄、チーズといった動物性食品と、カボチャ、ニンジン、ほうれん草、モロヘイヤなどの緑黄色野菜が挙げられます。
また、ナッツ類や卵に含まれるビタミンE。血中脂質や細胞が活性酸素によって酸化してしまうのを予防する効果に期待できます。肌の老化を防ぐ「アンチエイジング効果」がほしい方には欠かせないものなのです。
ビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂取することで効果が最大限に発揮されます。ビタミンEを摂取するときは、アセロラやレモンなど、ビタミンCが豊富なものとあわせて食べるとよいでしょう。
朝は水洗顔にする
ターンオーバーの正常化をうながすためにも、過度な洗顔はNG。あまり皮脂を取りすぎてしまうと、肌のリズムが崩れてしまいます。
洗顔は1日2回程度におさえましょう。そして朝は水かぬるま湯だけで、やさしく洗うだけでOK。テカりが気になるときは、Tゾーンのみ洗顔料を使うなど、工夫をしてみましょう。
化粧水で保湿をしっかりする
化粧水をつけるとき、手で塗り広げるだけで済ませてしまうと、せっかくの化粧水の効果を生かしきれていない可能性が。
均一に塗るには、コットンで塗るのがおすすめ。コットンで顔全体に広げたら、ハンドプレスでしっかりと化粧水を入れこみましょう。さらに保湿力をアップさせたいときは、手軽な化粧水のコットンパックもよいでしょう。コットンに適量を含ませたコットンを顔にペタペタ貼り付けるだけの、かんたんな方法です。
毛穴を引き締めるケアをする
入浴後など、体温や気温が上がることで毛穴が開きます。反対に、冷やすことで毛穴は閉じます。そこで取り入れたいのが毛穴を引き締めるケア。
お風呂上りや毛穴のケアをしたあとは、収れん化粧水の使用を。また手軽にできるケアとして、冷水をかけたり、冷やしたタオルを顔に置き、毛穴を引き締めるとよいでしょう。化粧水やフェイスパックを冷蔵庫で冷やしておくのもおすすめです。
美顔器を取り入れる
人間の耳には聞こえない超音波を発する「超音波美顔器」は、細かい振動を肌に与えます。これによって、毛穴の奥深くに入り込んでしまった汚れをかき出します。また「イオン導入」にも同様の効果が。毛穴の汚れを取りのぞき、栄養を与えます。
また温冷機能つきの美顔器もいろいろと販売されています。この機能は、まず「温」モードで、肌を温めて毛穴を開きます。そこに超音波やイオン導入をおこないます。そして最後に「冷」モードで肌を冷やし、毛穴をぴたっと閉じるのです。

開いた毛穴にオススメの洗顔料
DOROWA どろ豆乳石鹸どろあわわ
クッション性の高い濃密泡は、まるで生クリームのよう。キメの細かいもっちり泡がしっかりと毛穴に吸い付きます。汚れの吸着性の高さの秘密は、海底泥「マリンシルト」と火山灰からつくられた「ベントナイト」の2種類のクレイ成分にあり。汚れをオフし、ワントーン明るい肌へと導きます。
保湿力も申し分なし。汚れを落としてクリアになった肌に、豆乳発酵液、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、黒砂糖エキスの、4種類の保湿成分を配合。洗顔後の無防備な肌のキメを守ります。
長寿の里 然よかせっけん
天然ミネラル成分「シリカ」を使用した、熟成練り石けん。独自の技術でキメの細かい「超微細シリカパウダー」を開発し、肌に負担をかけない洗顔を目指しました。汚れをしっかり吸着し、透明感の溢れる肌へと導きます。
空気を包みこむようにしっかりと泡立てます。直接手が顔に触れないよう、泡をつかって洗顔を。泡立ちがよいため、すぐにはヘタらないモコモコ泡を、かんたんに作りだせます。ジャー(石けん)タイプとチューブタイプの2種類が。好みにあわせて選べるのもうれしいポイントです。
POLA Dソープ
無着色・アレルギーテスト済で、肌が敏感な方や成分が気になる方にもおすすめ。天然由来の保湿成分、キイチゴエキスや黒糖エキス、大豆エキスなど10種類を配合。洗顔しながら肌の水分はしっかりと守ります。
糸をひくような、ねばりの強い泡が特徴。汚れをすっきりと絡めとる濃厚でコシのある泡が、かんたんに作りだせます。「肌に元気がない」「前より毛穴が目立つ」「くすみや小ジワが気になる」といった悩みを感じた肌から、不要な物を「捨てる」という発想の洗顔ソープ。エイジングケアに最適です。
ランリッチ しっとりソープ
卵の内側にある卵殻膜には、肌のうるおいに欠かせないアミノ酸が豊富に含まれていいます。この無着色の洗顔石けんは、その卵殻膜のエキスを抽出したものを配合。保湿能力を整え、赤ちゃんのような、透明感のある肌へと導きます。
また米ぬかエキス、カワラヨモギエキス、アロエベラ液汁、オリーブ油と、4種類の天然由来成分を配合。そしてヒアルロン酸にも勝るといわれている保湿成分「リピジュア」も含まれています。この美容液なみの成分で、肌を乾燥させることなく洗い上げ、キメやハリを与えるのです。

丁寧なケアで鼻毛穴の目立たない肌を目指そう
毛穴レスなつるつる美肌は、1日ではゲットできません。日々の丁寧なケアの積み重ねが重要で、美肌を手に入れるためには欠かせないものなのです。
高い化粧品をいろいろ試す前に、まずは基本の「クレンジングと洗顔」を丁寧におこなってみましょう。黒ずみやニキビなど、さまざまなトラブルの原因となる「毛穴汚れ」を溜めこまないことが、毛穴の目立たない肌づくりには大切です。