目次
角栓の正体とは
毛穴に詰まった皮脂のこと
毛穴の黒ずみや汚れなどの「角栓」の正体は、毛穴に詰まった皮脂汚れです。過剰に分泌された皮脂(油)や古い角質、メイクの落とし残しなどが詰まってザラザラ、ブツブツの角栓を作っています。
酸化すると毛穴が黒ずむ
この角栓は長時間放置されると酸化して黒ずんできます。このように毛穴の汚れに古い角栓が詰まって黒ずんだ状態を「黒ニキビ」といいます。
鼻の周りは特に空気抵抗を受けやすく、酸化が早く進みます。黒く硬くなってしまった角栓はなかなかとることができません。
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顔の毛穴の開きや黒ずみ対策。毛穴の目立たない美しい素肌に
ニキビの原因になる
角栓の内側に溜まった皮脂はニキビの原因菌、アクネ菌の大好物です。放置されて毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態が、見た目にも目立って痛い「赤ニキビ」です。
鼻の角栓を自分で取る方法
毛穴パックで角栓を抜く
鼻の毛穴ケアといえば定番なのが毛穴パック。主に剥がすタイプと洗い落とすタイプがあります。
剥がすタイプのパックは、シートタイプのパックを濡らしておでこや小鼻に貼り、乾燥したら剥がすというものです。パックの吸着性により、毛穴に詰まった汚れや角栓、産毛を根こそぎ取り除くことができます。
洗い流すタイプは「クレイパック」と呼ばれる粘土を原料にしたパックで、粘土の吸着性、抗炎症作用、殺菌作用を利用して汚れを取り除きます。シートタイプのように、角栓や汚れが取れている様子が目に見えるわけではありませんが、かなり強力な洗浄効果があります。
綿棒オイルで浮かせて取る
最近話題になった方法です。オリーブオイル、クレンジングオイルなどに浸した綿棒で、毛穴をマッサージするようにこすって汚れを落としていきます。毛穴パックに比べて肌への負担が少ないこと、ほとんど費用が掛からないことで人気の方法です。
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綿棒で「取れない角栓」のケア。正しく除去して近距離素肌美人へ
ピーリング剤で黒ずみを溶かす
ピーリングとは、古くなった角質を取り除く洗顔方法です。自宅で簡単にできるものでは、ピーリング石鹸やピーリングジェルを使う方法があります。
古くなった角質は、肌の生まれ変わり・ターンオーバーによって垢として剥がれ落ちていきますが、このターンオーバーのリズムが遅れると肌に残ったままになり、毛穴詰まりの原因になります。ピーリング石鹸では主にAHA(リンゴ酸、クエン酸などフルーツ由来の酸)で溶かして落とします。
ピンセットやコメドプッシャーで押し出す
毛穴の汚れ(コメド)を物理的に押し出して取ってしまう器具が「コメドプッシャー」です。いきなり押し出すと肌に負担かかってしまうため、入浴後や蒸しタオルで毛穴を開いた後、コメドプッシャーで押し出して使います。
角栓を取ることで考えられるデメリット
刺激が強く肌に負担がかかる
毛穴の汚れを取ることはメリットばかりではありません。どんな方法でも、無理に毛穴の汚れを取ると肌に負担がかかります。シートタイプの毛穴パックは剥がすときの刺激で皮膚まではがれてしまう危険もあり、コメドプッシャーも強くこすりすぎると肌を傷つけることになります。ピーリング石鹸や綿棒を使った洗顔などは比較的刺激の少ない洗顔方法ですが、それでもやりすぎは肌への負担になります。
必要な水分や油分まで奪ってしまう
肌を守るためには多少の皮脂、角質は必要です。ところが毛穴パックなどは、吸着性が高いため、肌に本来必要な表面の角質や油分、水分まで剥がしてしまうことがあります。
乾燥が引き起こされる
肌に必要な角質、皮脂が無くなってしまうと、そこから水分、油分が逃げ出してしまいます。ある程度の角質は肌にとって必要なもので、取ってしまうとかえって肌へのダメージになるのです。
毛穴の開きが誘発される
肌に水分がなくなると、皮膚が硬くなり毛穴はたるんでいきます。いわゆるキメの整っていない状態です。毛穴がたるむと、開きが目立つようになります。
そこからまたコメドプッシャーや毛穴パックで無理に毛穴の汚れを引き出そうとすると、さらに毛穴が目立つようになります。
バリア機能の低下・皮脂の過剰分泌が起こる
必要な皮脂や水分がなくなると、肌は外側からの刺激に弱くなります。そこで皮膚の細胞を守るために、毛穴はさらに皮脂を分泌し、バリア機能を復活させようとします。これがさらに毛穴に詰まり、角栓の汚れを悪化させます。
ニキビができやすい肌になる
結果、過剰なケアは肌に必要な水分、油分、時には皮膚の一部まで取り除いてしまうことになります。これがかえってニキビや肌荒れのできやすくなる原因です。
毛穴パックの正しい使い方
シートタイプ・使用前の注意
シートタイプの場合は、次の手順で行います。また、パック後に赤みが生じることがあるため、入浴後や運動後など、血行の良くなっているときは使用をしないようにします。
1.水で鼻をたっぷりと湿らせます。乾いているところがあるとパックがしっかり密着しません。
2.シートパックを小鼻のきわまでむらなくぴったりと密着させます。
3.パッケージにかかれている時間まで乾かします。乾いたら端からゆっくりと剥がしていきます。一気に剥がした方が角栓が取れる気がしてしまいますが、ここで一気に剥がしてしまうと、皮膚まではがれてケガをすることがあります。
4.シートの成分(カス)が残っていたら、ぬるま湯でしっかり洗い流します。
5.化粧水、乳液などでケアします。
使用後の注意
パックのあとは角質が剥がされて無防備な状態になっています。速やかにケアするようにしましょう。
また、毛穴が開いたままになっているので、保湿ケアを行った後、保冷材や氷を包んだガーゼ、タオルなどで冷却し、毛穴を引き締めます。
クレイタイプ・使用前の注意
次にクレイタイプ手順を解説します。こちらも、血行が良くなっているときの使用は避けます。また、あらかじめしっかりと洗顔しておきます。
1.使用前に蒸しタオルを顔全体、またはパックをするところにあて、毛穴を開かせておきます。
2.パックする箇所の肌が隠れるぐらいの分量を塗り、パッケージに書かれている時間を守って乾かします。
3.完全に乾いたらぬるま湯で丁寧に洗い流します。冷水だと落ちにくく、熱湯だと肌への負担になってしまうため30℃ぐらいのぬるま湯を使います。
使用後の注意
クレイパックは天然の粘土を使っていますが、高い洗浄効果があります。パックを塗るときは、目元や口元など、敏感な部分を避けて塗るようにしましょう。
それ以外の場所でも、肌がヒリヒリしてきたり、刺激を感じたらすぐに洗い流すようにしましょう。また、パック後は「洗顔」ではなく「すすぎ」を行います。洗顔料などでさらに洗う必要はありません。クレイが肌に残らないよう、ぬるま湯でしっかりすすぎます。
綿棒で毛穴の角栓を取る方法
用意する道具
綿棒はどんなものでも構いません。なるべく芯のしっかりしたものがおすすめです。折れたりへたったりしてしまったときのために数本スペアを用意しておきます。最近では洗顔用に綿の部分が大きくなった綿棒も登場しています。
オイルは肌に直接付けるものなので、なるべく香料、着色料の入っていないものを選びます。エクストラバージン・オリーブオイルは、人の肌の組成に近く、肌にもなじみやすいといわれています。
綿棒を使った毛穴ケアの方法
1.洗顔でメイクや汚れを落とします。普段と同じ洗顔で問題ありません。
2.蒸しタオルで毛穴を開かせます。他にもスチーマーなどで、毛穴を十分に開いておくことで、より効果的が期待できます。
3.綿棒にオイルを多めに染みこませます。
4.鼻や角栓の気になる部分に馴染ませます。
5.くるくると円を描くようにマッサージしていきます。ゴリゴリこする必要はありません。
6.角栓の特に気になるところは、綿棒を2本使って挟むように押し出します。オイルが足りなくなって滑りが悪くなってきたら肌に直接塗ります。
7.再び洗顔をしてオイルを落とします。
8.化粧水、乳液などでケアします。
市販のおすすめオイル
無印良品 ホホバオイル
手ごろな価格で大容量、たっぷり使えるホホバオイルです。肌なじみが良くさらっとした使用感で、毛穴ケアだけでなく、肌の保湿やマッサージから髪、頭皮のケアなど、全身使える万能オイルです。クレンジングオイルとしても使えるので、持っておいて損はない1本です。原材料はホホバの種子のみで、無香料・無着色なので、敏感肌の方、小さいお子さんでも安心して使うことができます。
DHC オリーブバージンオイル
オリーブの木から、新鮮な果実のみを使って作られた未精製の天然の美容オイルです。自然の美容成分を損なわないため、圧搾をせず石臼で砕いて作られています。少ない量でも肌なじみ、水なじみが良いので、お風呂上りや洗顔、化粧水のあとにつけてもしっとりサラサラ肌をキープできます。特にオリーブオイルは人の肌に似た組成のため、天然の皮脂膜として肌を守ります。また、オリーブオイルは植物オイルの中でも特に酸化しにくく、保存料や酸化防止剤は配合されていません。世代を選ばず使えるオイルです。
トリロジー ローズヒップオイル
ローズヒップオイルは毛穴の開きやくすみを改善する効果があるため、綿棒ケアには最適です。種の収穫からオイル充填まで、すべての工程でオーガニック認定を受けたこだわりのオイルです。必須脂肪酸(EFA)が多く含まれているため、肌にハリ、弾力を与えて、若々しく保ちます。毛穴ケアだけでなく、ニキビ跡、ほうれい線などのしわのケアにも有効で、これだけで肌に様々に良い効果が期待ができます。オイルですが使い心地はさらっとしていて、洗顔後の肌に数滴なじませるだけでも化粧水の吸い込みが変わるのが実感できます。
ピーリング剤の適切な使い方
用意する道具
ピーリング石鹸を使う場合を解説します。ピーリング石鹸は普通の石鹸より泡立ちが悪いため、泡立てネットがあると便利です。
1.洗顔で余分な皮脂を落とすします。ピーリング石鹸によって、事前にクレンジングが必要な場合と、クレンジング機能も持っている場合があります。どちらの場合でも、顔をぬるま湯で濡らしておきます。
2.泡立てネットを使ってピーリング石鹸をよく泡立てます。しっかり固めの泡が立つようにします。
3.最初は角質が厚いところ、額やあご、鼻などに泡を乗せていきます。指でごしごしこすらず、泡でふんわり撫でるようにします。
4.次に頬など、皮膚の薄いところに泡を乗せます。口元や目元、傷のある部分には泡を付けないようにしましょう。
5.このまま泡でパックするように2、3分待ちます。
6.ぬるま湯でピーリング剤をよくすすぎます。
7.ピーリング剤を使った後は肌はデリケートになっています。なるべく早く化粧水、乳液などでケアします。
市販のピーリング石鹸
クレンジングリサーチ ソープ
手ごろな価格で手に入りやすいピーリング石鹸です。クエン酸、リンゴ酸とAHA(天然フルーツ酸)が2種類配合でされていて、メイクまで落とせるW洗顔いらずの石鹸です。刺激も少なく、ピーリング石鹸を初めて試す方にもおすすめです。シラカバ樹皮エキス・ブドウ葉エキス配合で、洗い上がりはきゅっとさっぱりしながらもつっぱりません。
ドクターライン 薬用リファインソープ
リンゴ酸、クエン酸の他に薬用炭を配合した真っ黒な石鹸です。泡立ちがよくもっちりとしたクリーミーな泡は作れて、毛穴の奥の汚れや古い角質をすっきりきれいに落とせます。洗浄効果は高いものの、肌の弾力のもとになるアミノ酸、敏感な肌を守る和草エキスを配合し、敏感肌にも安心して使えます。これまでのピーリング石鹸ではイマイチ効果を実感できなかった…という方にも愛用されています。グリチルリチン酸ジカリウムはくすみやシミの予防になるので、年齢肌の悩みにも試してほしい石鹸です。
専用の器具を使って角栓を取る方法
用意する道具
コメドプッシャー(角栓プッシャー)と、ピンセットを使用します。どちらも必ず清潔なものを使用しましょう。コメドプッシャーは先端の角栓を押し出す部分に丸みがあって、厚手のタイプのものが、比較的肌に負担をかけにくくおすすめです。
1.蒸しタオルで毛穴を開かせます。または、お風呂に漬かって体を温めたあとなど、肌が清潔で、やわらかくなっているときに使います。
2.コメドプッシャーの先端の穴を取り出したい角栓の上に置き、角栓に合わせて軽く押し当てます。
3.飛び出した角栓をピンセットで抜きとります。ただし、あまり角栓を深追いしすぎると、肌を傷つけたり余計に毛穴を広げてしまう原因になります。
4.使用後は軽く洗顔し、保湿します。
5.使い終わった後のコメドプッシャー、ピンセットはきれいに洗って清潔に保管します。ここに雑菌がついていると、余計にニキビを悪化させることになります。
自分で角栓を取る場合の注意点
手で取る場合の手順###
今にも角栓が取れそうになっている場合は、細心の注意を払って角栓を取り出します。
- 爪を切り手を清潔にしておきます。くれぐれも雑菌が入らないよう、丁寧に手を洗います。
- 無理な力をかけたり強く擦ったりせず、軽くつまむ程度にしておきます。
ケア後の注意
指で角栓を押し出すのは、あくまでも角栓が取れそうになっているときだけです。あまり頻繁に行わないようにしましょう。また、ニキビができていたり乾燥していたり、肌の調子が良くない時はやめておきましょう。ニキビから雑菌が入って化膿することもあります。
医療コンサルタントの滝沢日花里です。毛穴の黒ずみは肌トラブルの中でも多くの方が悩まれる一つだと思います。ただ、原因と正しいケアを行い事で綺麗になりますので、私も実践している方法をご紹介致します。毛穴の黒ずみの原因として多いのは、毛穴の開き・皮脂や化粧品の残りです。黒ずみが気になるのを理由に厚化粧をしてしまうと、クレンジングで過剰に皮脂を洗い流してしまい乾燥からの皮脂分泌に繋がります。まず、黒ずみが気になる時は出来るだけ厚化粧は控え、クレンジングはミルククレンジングに変えるのはお勧めです。併せて私はゴマージュによるピーリングを行なっています。クレンジング・洗顔後は早い段階で化粧水での保湿、乳液を忘れない様にして下さいね。市販の酵素パウダーを使った洗顔もお肌がツルツルになります。無理に指で押し出し事はせず、丁寧なスキンケアを心掛ける事で黒ずみレスなお肌になります。是非、手抜きをせず美肌を目指していきましょう。 ブツブツイチゴ鼻を解消!あなたに合った鼻の角栓ケア方法は?さんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
自分で角栓を取った後のアフターケア
冷やした化粧水でコットンパック
角栓ケア後は、毛穴が開いた状態です。冷やした化粧水を裂けるパックに浸し、毛穴ケアした部分に当てれば毛穴をひきしめることができます。
収れん化粧水で毛穴を引き締める
収れん化粧水とは、肌を引き締める効果のある化粧水です。収れん化粧水には主に
■肌を引き締める
■汗や皮脂の分泌を抑え、コントロールする
効果があり、毛穴ケア後にはピッタリです。
収れん化粧水の成分には、毛穴を引きしめてテカリを防止する効果のあるビタミンC誘導体、毛穴の開きを引きしめるアルコール分などがあります。
収れん効果のある市販の化粧水
ロゼット ロゼットスキンコンディショナー
肌を柔らかくほぐして成分を浸透しやすくする出雲温泉水に、肌コンディションを整える「浸透型ハトムギ」、美肌効果のある「ローズフルーツ」を配合した肌に優しいやさしい収れん化粧水です。植物由来(ハマメリス)の収れんエキスで肌の状態を整えながらきゅっとひきしめ、毛穴の開き、皮脂のテカリを防ぎます。
SIBODY VCローション
最新のビタミンC誘導体「VC200」でしっかり毛穴の開きをケアしてくれます。毛穴の開きを引き締めるだけでなく、大人ニキビ、思春期ニキビを予防し、できてしまったニキビ跡にも効果を発揮します。無香料、無着色、界面活性剤不使用で低刺激なので、トラブルを繰り返して疲れた肌にも安心です。
セラミドの含まれた化粧水で保湿
セラミドは細胞と細胞の間で水分を保つ成分です。表皮が傷つき、水分を失った肌にはおすすめの成分です。また、肌表面の水分蒸発を防いでくれる保湿効果もあります。
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美肌を保つために欠かせないセラミド。効果的な美容液の選び方は?
セラミドの配合された市販の化粧水
小林製薬 ヒフミド エッセンスローション
人の肌に浸透しやすいヒト型セラミドⅡ、肌のうるおいバリアとして機能するセラミドⅠ、セラミドⅢという3種類のセラミドが配合された化粧水です。シンプルな素材で低刺激かつ高保湿なローションです。
菊正宗 日本酒の化粧水 高保湿
2種類のヒト型セラミドの他に、エイジングケアに効果のあるプラセンタエキスやアルブチンを配合し、洗顔後のケアはこれ1つで足りてしまうほどの保湿力。コストパフォーマンスが良いのでたっぷり使えます。
美容液をプラスして乾燥を防ぐ
洗顔のあと化粧水と乳液だけで済ませんでいませんか?ここに美容液をプラスするだけで、肌質を一気に改善させることができます。
使う順番は化粧水で水分を補い、美容液で保湿や美白など気になる個所を集中ケア、乳液、クリームでフタをします。
角栓を大きくさせない環境作りが大切
角栓は取ることも大切ですが、まずは角栓を作らない生活が大切です。生活習慣の具体的な改善点は、
■脂肪分の少ない野菜中心の食事
■十分な睡眠(特に22~26時はなるべく眠っているように)
■適度な運動(体の血行を良くする)
■ストレスの少ない生活を送る
など、気軽に始められることばかりです。
できれば毛穴ケアの必要のない肌になれるよう、日ごろから気を付けていきましょう。