目次
ニキビが顎に繰り返し発生する原因
生理前のホルモンバランスの崩れ
生理と言えば、女性にとっては毎月周期で訪れる子宮のお掃除であり、健康のバロメーターですが、ホルモンバランスが崩れる原因ともいわれています。
生理と関係の深い女性ホルモンは、主に卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つ。この2つが正常に分泌されないとホルモンが乱れ、生理周期が崩れたり、生理予定日1週間前くらいからニキビが増えるということがあります。
▼さらに詳しい解説はこちら
エストロゲン・プロゲステロンのことを知って、女性ホルモンを整えよう
ストレスによる自律神経の乱れ
顎のニキビができる理由として一番多いのがストレス。仕事や人間関係からの社会的なストレスが、もっとも大きく影響しているといわれています。
休みたいけれど休む時間をまとまって取れない方や、生活している中で嫌だなと思うことがあればストレスは少しずつ蓄積されていき、免疫力を低下させます。そうすると、肌の新陳代謝が悪くなり、肌のバリア機能も低下していくため、皮脂の分泌もコントロールできなくなってしまい、吹き出物ができやすくなります。
シェービングによる刺激
顎周りは細かい毛が生えるので、お化粧前にシェービングを行なったり、美容室では、メイクのりが良くなるということで顔剃りをしてくれるところもあります。
しかし、そのカミソリなどによる刺激や目には見えない傷の影響で、そこからアクネ菌や細菌が繁殖してニキビができるということもあります。安全カミソリと言っても万能ではないため、カミソリの刃が劣化してきたらすぐに新しいものに変えるのが賢明。
カミソリは、ずっと使っていると雑菌が隙間に住み着いてしまい、毛を剃るつもりが雑菌を塗り付けている事になってしまいます。
栄養の偏った食事や不規則な生活
食事は体を作る大切な生活習慣の一部です。好きなものだけを食べたり、食べたい時に食べたいだけ食べるというような体を無視した食生活は、ホルモンバランスを乱れさせたり、栄養の偏りが出て皮膚の免疫力を下げることに。
また、睡眠時間も重要です。22時から2時までの4時間は「お肌のゴールデンタイム」と言われ、ターンオーバーを促進し、体の中をデトックスする時間です。この時間に深夜番組を見ていたり、ゲームや何か趣味を行う、仕事を持ち帰って必死でやっていたりすると、デトックスができません。
そういった要因からニキビができてしまうのです。
▼さらに詳しい解説はこちら
ビタミンの力でニキビ改善。5つのビタミンの特徴は?汚い手で触れている
何か考え事をしたり、何気なく顎に触れてしまうという時がありませんか?その時、手はきれいでしょうか?
手というのは目に見えない雑菌がたくさん住みついています。その手で顔を無意識にさわったり、かゆみや毛穴などが気になって無意識に触ってしまうと雑菌を顔に塗りつけているのと一緒。
雑菌はニキビの大敵です。家に居ても手は汗をかいて雑菌が増えたり、雑菌の住処に触れている可能性もあります。
合わない化粧品の使用
カバー力重視で自分の肌質に合わない化粧品を使っていることはありませんか?カバー力が強いということはそれだけ油分も多く、粒子が毛穴に入りやすくなります。
メイクの後、しばらくして汗をかいたり、何もしてないけどいきなりかゆみが現れるという時はお化粧品が自分の肌に合っておらず、汗と反応してアレルギーを起こしている可能性があります。肌が炎症を起こしがちになり、そこに雑菌が入るとニキビができてしまいます。
リンパの流れが滞っている
顎のラインを手をグーにして耳までグーッと持ち上げていってみると、ゴリゴリした感触を感じませんか?リンパの流れが滞っており、老廃物がたまっている証拠です。
リンパの流れが滞ると、皮膚の新陳代謝が悪くなり、正常な働きができないため、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが促されなくなります。リンパの流れが滞っている時は、血流の流れが悪いことあるので、皮膚に必要な栄養と酸素も不足して、クマやくすみの原因になってしまうことも。
顎の大人ニキビの適切な治し方
肌に負担をかけないクレンジング
メイクオフをするときは、使っている化粧品にあったクレンジングを使って落とすようにしましょう。ウォータープルーフや、リキッドファンデーションなど、油分が多いものについてはメイククレンジングを使うことをおすすめします。
石鹸や洗顔料でゴシゴシ何度も洗ってしまうと、必要であった油分まで落としてしまい、肌は勘違いをして余計に肌バリアを強めようと皮脂を出してしまいます。皮脂を出せばアクネ菌などの餌になるため、ニキビが増える原因に。
できるだけ擦らないでも落ちるクレンジングを使って優しく落としましょう。
低刺激な洗顔料に変える
洗顔料の選び方は、汚れだけを落として、潤いは残すことができる低刺激なものにするのがポイント。汚れをしっかり落とす、さっぱり洗顔という洗顔料の中には、洗浄力を高めるために強い成分が配合されている場合があるので、ニキビ肌の人にはかえって刺激物となります。
スクラブやピーリング効果のある物を使うのも厳禁。ニキビ肌の方には刺激が強すぎるので、泡立ちの良い弱酸性のものや、刺激の弱い洗顔料に変えましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
ニキビ肌におすすめの洗顔料ランキング。正しいスキンケア手順も確認保湿をしっかりと行う
顔を洗顔した後は、皮脂が少なく無防備な状態になっています。その時に大切なのが保湿。
保湿をすることで、皮脂が出るのを抑えたり、肌バリア機能を強め、外的要素から肌を守ることができます。夏であっても保湿は重要。季節によってクリーム、ジェルなど変えながら保湿は通年行いましょう
ニキビ用の市販薬を塗って様子を見る
痛みを伴う赤ニキビや、膿などがたまる黄ニキビができた場合は、ニキビ用の市販薬を塗ってそっと様子を見ましょう。
潰すととかえってニキビ跡ができてしまう原因になります。そのため、抗炎症作用のある市販薬を使ってそっとしておくことが大切です。
悪化する場合は皮膚科を受診
広範囲にわたってニキビができてしまったり、最初はそんなに大きくなかったのに、だんだん大きくなって痛みが増してきたなど、ニキビが悪化した場合は、専門家の力を借りましょう。
皮膚科を受診して的確な薬を使ったほうが治りが早く進むことがあります。悪化してしまうとコラーゲン組織が破壊され、その後クレーター肌になることも。我慢せずに頼るときは頼って苦痛を取り除くのも一つの手段です。
顎ニキビに負担をかけないクレンジング
ハウス オブ ローゼ ミルキュア ピュア クレンジングクリーム
肌あたりがマイルドな、クリームタイプのクレンジング。肌の上をするするとのびていき、なめらかな使い心地で、汚れとなじみが良いのが特徴です。
メイクや毛穴の汚れを浮かせて、しっかりと落とすことができます。保湿成分グラスミルク乳清が配合されており、ふき取り・洗い流しの両方の使い道が可能です。無香料・無着色・アルコールフリーで肌に優しい成分でできています。
フリープラス マイルドクリームクレンザーa
6種の和漢植物混合エキス(タイソウ・チンピ・トウニン・ヨクイニン・カンゾウヨウ・センキュウ)がたっぷりの保湿成分配合のうえ、さらにナイアシンBを配合しているので角質をはがし過ぎず、程良く保護してくれます。
テクスチャーはなめらか感触のクリーム。パラベン無添加、無香料、無着色、アルコール(エタノール)無添加、紫外線吸収剤無添加、弱酸性で、敏感肌の方でも安心して使えます。潤いを守り、汚れをからめとってくれるクレンジングです。
イグニス ブラン クレンジング クリーム
白神産米ぬかエキス配合の濃厚なクレンジングクリームです。クリームのわりに軽やかなテクスチャーでとろけるような気持ちよさがあり、メイクや汚れなどを迅速かつ確実にオフできるクレンジング効果があります。
黒米エキス(コメヌカエキス)、コメヌカ脂質(コメ胚芽油)も配合しており美肌効果が期待できます。香りはハーバルフレッシュの香りです。
顎ニキビを優しく洗える洗顔料
ノブ A アクネソープ
お肌に必要な潤いを守りながら、にきびの原因となる余分な皮脂や汚れをすっきり落としてくれるやさしい感触のにきび肌用石鹸です。臨床皮膚医学に基づいて作られているという徹底ぶり。
アクネ菌の餌となる成分は配合しておらず、肌あれを緩和させるグリチルリチン酸2K、オウバクエキスを配合。刺激に敏感な肌にも使える低刺激性石鹸なので、洗いあがりはさっぱりしながらも適度なうるおいを保てます。
プライマリー Non A
消炎剤である甘草成分、皮脂の抑制に役立つダイズエキスを配合した、薬用ニキビ専用洗顔石鹸です。カリ含有石ケン素地を使用しているので、弾力があり、キメ細やかで均一な泡立ちが特徴。
ローヤルゼリーエキス・スクワラン・ヒアルロン酸ナトリウムなどの保湿成分も配合で、しっとりしつつもさっぱりとした洗い上がりが体感できます。無香料、無着色料、無エタノール、無鉱物油、ピーリング成分は一切配合していないので低刺激な石鹸となっています。
ミノン ミノン薬用スキンソープ
洗浄成分は100%アミノ酸系を含んでおり、潤いを守りながら汚れを落とし、洗いあがりは、しっとりすべすべ。さらに、肌あれ防止成分(アラントイン、グリチルリチン酸アンモニウム)を配合しています。
アレルギーの原因物質を極力カットし、無着色・無香料。防腐剤無添加で作られていますので、ニキビ肌におすすめ。素肌と同じ弱酸性で、洗い上がりのつっぱり感を防ぎ、素肌に余計な負担をかけず、健康的な素肌に導きます。
大人ニキビの解消におすすめの化粧水
ドクターケイ ケイカクテルVローション
12種類のビタミンで構成されたカクテルビタミンV12(ビタミンC誘導体、ビタミンA誘導体、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンH、ビタミンP)をドクターケイ独自のバランスで配合し、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分を処方した肌のためのサプリメントローションです。
肌ストレスの原因の1つとなる長時間の乾燥から肌を守り、キメ細やかなふっくらとした美しい肌へと整えてくれます。イオン導入用や、ブースターとしても使えます。
ドクターシーラボ VC100エッセンスローション
100倍浸透型ビタミンC誘導体を200%で配合し、美容液のように濃厚な化粧水。即効性と持続性を合わせ持っており、ハリや弾力のある肌へ導いてくれます。
オレイン酸誘導体とウィルブライトを配合し、美容成分の浸透力を高める効果も。無着色、無香料、無鉱物油、ノンアルコール、パラベンフリーで、原材料に富山湾の海洋深層水を100%使用しているという水へのこだわりが感じ取れます。グレープフルーツの香りですっきりさわやか。
グラングレース ローション(ビタミンC誘導体APIS配合化粧水)
ビタミンC誘導体APIS配合を配合した、とろみのあるテクスチャーの美容ローション。角質層のすみずみまでうるおいを届け、シミ、小じわ、乾燥、毛穴などのトラブルに総合的にアプローチしてくれます。
500施設以上の皮膚科・美容皮膚科でも採用されているエイジングケア化粧品。肌の内側から潤いが溢れ、ふっくらと弾力のある柔らかな肌に整えてくれます。
顎ニキビの治りを助ける市販薬
オロナイン オロナインH軟膏
ニキビの治療薬として親しまれている第2類医薬品のオロナインH軟膏は、抗炎症作用であるクロルヘキシジングルコン酸塩液を配合しており、ニキビの炎症を沈め、治療する効果があります。
人によっては、オロナインに化粧水を混ぜて使ったり、冬は乳液・クリーム代わりに使ってニキビケアをする方もいます。
ペア ペアアクネクリームW
大人ニキビにも有効といわれているペアアクネクリームWは医薬品で、炎症を鎮めるイブプロフェンピコノールと、症状を悪化させるアクネ菌を殺菌できるイソプロピルメチルフェノールがダブルで配合されている処方となっています。
洗顔した後に、このペアアクネクリームWを塗ってから基礎化粧品でケアをするのがおすすめ。最初は白いクリームのようなテクスチャーですが、肌になじませていくと透明になる、軽やかな付け心地が特徴です。
アポスティー アポスティークリーム
アポスティークリームは、抗炎症、殺菌成分、肌の新陳代謝を促すビタミンEを配合したニキビ治療薬。やわらかくて伸びの良いテクスチャーで、肌に塗ると透明になるクリームタイプです。
抗炎症作用のあるイソプロピルメチルフェノール配合で、初期ニキビにもアプローチして炎症を広げずに治めていく作用があります。朝晩の洗顔後の他、メイク前・外出中などいつでも使える手軽さが魅力の一つです。
顎ニキビの治りを早めてくれる食べ物
ニキビを抑制する緑黄色野菜
ニキビを抑制し、ニキビができてしまっても治す効果のある野菜と言えば、緑黄色野菜。特に、ベータカロチン(ビタミンA)を野菜から摂るように意識してみましょう。
ベータカロチンは、抗酸化作用が強く、肌荒れを防ぐといわれています。また、老化予防にもなるので、アンチエイジングにも効果的。おおよそ1日100gを目安に食事の中に取り入れたいところですね。
しかし、サラダなど生で食べにくいものが多いため、スープや煮物に含むと食べやすくなります。
ベータカロチンを含む野菜はニンジン・カボチャ・ほうれん草・キャベツ・ブロッコリー・オクラ・ピーマン・パプリカ・さやいんげん・ニラなど。
炎症を抑える柑橘類
柑橘類の中でもミカンは、顎や口周りにできたニキビの炎症を沈めるのに効果的といわれています。ミカンには、「ヘスペリシン」という別名「ビタミンP」が豊富に含まれています。このヘスペリシンは他の果物にあまり含まれておらず、ミカンに含まれているという珍しいビタミンです。
ヘスペリシンは、肌の新陳代謝を活性化させる働きを持っており、ターンオーバーを促す効果があります。よって、皮脂の詰りを解消し、ニキビ跡を改善にも期待できます。ミカンの果肉よりも、白い筋にへスぺリシンが300倍も含まれているので、白い筋も一緒に食べるようにするとベスト。
また、ミカンにはビタミンCが含まれており、肌の酸化作用を抑えて、コラーゲンの生成を促す働きや、肌の活性酸素を取り除く作用があります。
便秘を改善する大豆食品
スーパーフードと言われている大豆。その中の大豆イソフラボンという成分が深く関係しています。大豆イソフラボンに含まれるポリフェノールは便秘の改善に適しているとされており、かつ抗酸化作用が非常に強く、人間の体の体調を改善したり、免疫力を強化してくれて病気にかかりにくくするという有効成分です。
大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似ており、大豆製品を取ることにより女性ホルモンを正常化させ、乱れを改善する役割もあります。ホルモンの乱れはニキビを発症させるというように、ホルモンを整えられるので、大豆食品はニキビを抑制するのにも適しているといわれています。
顎ニキビを再発させないための秘訣
紫外線対策の徹底
紫外線はお肌の大敵です。ニキビに紫外線が当たると体が防御反応としてメラニン色素を生成し、色素沈着を起こしてニキビ跡が黒くなったり、日焼けをして軽いやけどのような状態になり、ニキビが再燃しやすい状態になります。
ニキビができやすい方は、特にデリケートな方が多いので、日焼け止めクリームはあまり強くないものを使うか、使わない方が賢明。肌を出さないようにして、軽めの日焼け止めクリームを使うことで紫外線を予防できます。帽子や日傘など紫外線を避けるための対策を練りましょう。
定期的なピーリング
ピーリングは毛穴の汚れや古い角質を取り去って、ターンオーバーの促進につながります。毎日するのではなく、1週間に2回程度を目安に肌の調子が良い時や生理など不安定な時期を避けて行いましょう。
毛穴に汚れが詰まったままでは、アクネ菌が毛穴の中で増殖し、皮脂を食べてニキビを作るという悪さをします。悪さをさせないために、定期的なピーリングはニキビ予防には有効です。
しかし、肌の弱い方にとって、ピーリングは負担が大きいもの。使用方法を間違えないように、最初は既定の量より少し減らして使用を始めてみましょう。
マッサージで体の冷えを解消
身体の冷えは、免疫力の低下や、新陳代謝の滞りにつながっています。エアコンの効いた部屋に居続けたり、冷たい飲み物を飲んでばかりいると内臓が冷え、弱ってしまいます。
そういったことから、ニキビができたり、さらなる体調不良にもつながるので、マッサージをして新陳代謝を促し、体を温めながら免疫力をアップさせましょう。特に便秘がニキビとの関連が強いので、お風呂でおなかに「の」を書くようにマッサージするとベストです。
食生活や生活習慣の見直し
食事は体の基本となる大事なものです。バランスよく食べ、そして良く眠ること。肌のゴールデンタイムを含めて7時間は睡眠をとりましょう。
また、油分の多い食事をとったり、煙草などの喫煙もNG。皮脂を多く出しがちになる油分の多い食事は、アクネ菌が大好きな皮脂を過剰分泌させ、ニキビへとつなげてしまうからです。
喫煙をすると、ビタミンCが破壊され、ターンオーバーを乱すといわれています。ビタミンCは抗酸化作用もあり、ニキビを作らないためには重要な役目。タバコは少しずつ本数を減らして体のためにも、ニキビのためにもやめた方が賢明ですね。
ストレスを貯めないことが大人ニキビの一番の予防法
ストレスは貯めていても何の得もありません。しかし、現代社会を生きる人々にとってストレスは知らずしらず蓄積され、ニキビだけでなく、体の不調にもつながってしまいます。
「ストレスを発散させるってどうすればいいの?」なんて悩んでいたらもう末期。顎ニキビの原因はほとんどストレスです。自分の好きなことに果敢に挑戦して、少しずつストレスを発散させ、正しいケアでニキビを予防していきましょう。