目次
クレンジングと洗顔の役割
クレンジングは界面活性剤でメイクなどの油分を落とす
クレンジングと洗顔は一緒だと思っている人もいるかもしれませんがそうではありません。クレンジングは界面活性剤でメイクの油分を浮き上がらせて落とします。
水やお湯ではファンデーションや口紅などに含まれる油分と混ざりあわないためメイク汚れを落とせないのが現状。界面活性剤はその混ざりあわないものを「混ぜ合わせることができる」分子のため、メイク汚れとなじみ簡単に落とすことができるのです。
洗顔は不要な皮脂や角質を落とす
クレンジングで終わりではありません。クレンジングでしっかりメイクを落としたあとに行う、洗顔ですがこの洗顔が大事です。
皮膚は古い角質を落とし新しい皮膚へと自然に生まれ変わることのできるターンオーバーで保たれています。しかしこのターンオーバーが正常でないと肌荒れの原因になり、その手助けをするのが洗顔です。洗顔で不要な皮脂や角質を落とすことでターンオーバーをより正常なものにするのです。
クレンジングは「メイクを落とす」、洗顔は「不要な皮脂や角質を落とす」といったようにそれぞれに大事な役割があります。
朝と夜で落とす汚れが違う
夜は日中に蓄積した汗や皮脂をしっかり落とす
日中はメイクもして汗をかき皮脂も蓄積されます。また外に出ることで紫外線やホコリの影響で肌負担も大きくなります。仕事で疲れた・眠たいからといってそのまま寝ずにメイクをしっかり落としましょう。
面倒くさいからと適当にするとメイク残りの原因に。メイク残りは汚れが蓄積されたままの状態なので肌負担が大きくなり、いくら洗顔をしても意味がなくなってしまいます夜は汚れを落とすことが大事なので手を抜かずしっかり行いましょう。
朝は肌の調子によりぬるま湯だけでOKな場合もある
夜、化粧を落として洗顔をしたあとに外に出る人はあまりいないと思います。あとは寝るだけ。その間に顔がホコリなどで汚れることもほとんどありません。実は朝の洗顔は、肌の調子にもよりますが水やぬるま湯で軽く流すだけで十分なのです。
しかし、睡眠中に汗もかくし気持ち悪いなど、それだけではスッキリしない人は洗顔しましょう。朝は、夜に比べて軽めの洗顔で大丈夫ですよ。
メイク落としのタイプ
「オイルクレンジング」は濃いメイクのときに
なめらかなすべり具合と使い心地の良さ、洗浄力が強くウォータープルーフのマスカラやアイライナーなど濃いメイクと素早くなじんで落とすのに効果的。
オイルクレンジングは刺激が強すぎて肌に良くないイメージがありますが、正しい使い方をすれば肌荒れを防ぐことができます。また、肌の状態や肌質によってはオイルクレンジングは強い味方にもなってくれます。
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「ジェルクレンジング」はグロスやアイメイクに乳化させる
ジェルクレンジングはナチュラルメイクにおすすめの水性タイプ。濃いメイクにおすすめの油性タイプがあります。濡れた手でも使えるものが多くグロスやアイメイクに乳化させ洗顔後もべたつかずサッパリしています。
クレンジング剤はメイクになじむと乳化します。乳化は混ざりあわないも(水と油など)が混ざりあうこと。つまり界面活性剤と同じ役割をしてくれます。
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「ローションタイプ」はコットンを使う
ローションタイプのクレンジングはナチュラルメイクにおすすめ。ローションがメイクにすっとなじんで簡単に落とせます。コットンにたっぷりの量を染み込ませゴシゴシこすらずなでるように拭き取ります。
量が少ないとコットンと肌との間に摩擦ができ肌を痛めてしまいます。また、摩擦が起きているあいだはメイクになじむことができないので、コットンの裏側にまで染み込むくらいたっぷり使うのが理想です。
「ミルククレンジング」は普段使いにおすすめ
ミルククレンジングは洗浄力が弱いので、普段からナチュラルメイクをする人、BBクリームやお湯で簡単に落とせるタイプのアイメイクなどにおすすめ。オイルやジェルと違い刺激も弱く、潤いを保って洗うので洗顔後も突っ張らずしっとりとしています。
ミルククレンジングは生理中や体調不良など、一時的に肌の調子が悪いときにも優しく化粧を落とせます。
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「クリームクレンジング」は乾燥肌におすすめ
ミルククレンジングより油分が多めで、乾燥しがちな冬場や乾燥肌の人、紫外線の影響や肌の老化によるシワやたるみが気になる人におすすめ。
洗浄力が強いですが濃厚でコクのあるクリームが肌への負担をやわらげ、メイクになじみしっかり落とします。油分が多いので洗顔後も肌に潤いとハリが残り、肌の水分が失われ乾燥することで起きる、シワやかゆみにも効果が期待できます。
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「シートクレンジング」は押しつけるように使う
手軽にサッと拭き取るシートクレンジング。メイク汚れを素早く浮かし、包み込むように拭き取り洗い流しも不要なため忙しい時には便利なアイテムです。
簡単にメイクも落とせてとても良いのですが、“拭き取る”というだけに少し抵抗がある人も多いかもしれません。ゴシゴシと何度も拭くのは肌荒れの原因になりますし、力を入れ過ぎてしまうとくすみの原因となる色素沈着が起きてしまいます。
こういった肌トラブルを避けるためにもシートクレンジングを使用する際は拭き取らず、“押しつける”ように使用することが効果的です。
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メイクの濃さでクレンジングを使い分ける
単に、肌に良いから・刺激が少ないからといってミルククレンジングやクリームクレンジングを使うのはおすすめできません。濃いメイクなのにミルククレンジングなどを使うとなかなか落ちず、強くこすったりして肌を痛めてしまいます。逆になめらかで使い心地が良いからといってナチュラルメイクなのに、オイルクレンジングなどを使うと刺激が強く、余分な水分や油分まで落としてしまい乾燥・シワの原因に。
クレンジングは種類がたくさんありますが、自分のメイクの濃さで使い分けるようにしましょう。
薄めのメイクならW洗顔不要のクレンジング
最近では、クレンジングでまずメイクを落としあとに、洗顔をするという“W洗顔”が主流になってきました。ですがこのW洗顔、薄めのメイクや出かける予定がなくずっと家にいた時も必要でしょうか。
ずっと家にいた時は洗顔だけでも十分ですし、薄めのメイクなら洗顔をしなくても済み、一度でスッキリ汚れを落としてくれるW洗顔不要のクレンジングを使ってみるのがいいかもしれません。
適量を使って肌負担を最小限に
クレンジング量をたくさん使うと肌に負担がかかってしまう。なんて思っていませんか。それは間違いです。確かに「少量で落ちる」というような記載がされているものもあるかもしれません。ですがそれは、クレンジングやメーカーによって成分・量の違いがあり使用量も決められています。
また決められた量より少ないと肌への摩擦が起き大きな負担に。決められた適量をきちんと使い肌負担を最小限に抑えましょう。
擦ると色素沈着の原因に
スキンケア全てにおいて言えることですが、肌は“擦らない”が鉄則です。水分をしっかり拭き取るためにどうしても擦ってしまいがちですが、肌のことを思うと擦らずに軽くポンポンと叩くのがポイントです。
ゴシゴシ擦ってしまうと肌を痛めてしまい、くすみ、シミになる色素沈着の原因になってしまいます。たくさん気を付けなければいけないことがありますが、本来の綺麗な肌を保つために、細かいことにも注意していきましょう。
W洗顔不要のおすすめメイク落とし
肌習慣 洗顔のいらないクレンジング 150ml
潤い豊かなクリームが、メイクの汚れと古い角質や皮脂を一度で綺麗にスッキリ落としてくれます。ウォータープルーフのマスカラなども落としてくれますが、洗顔後は乾燥からくる肌のツッパリも感じさせません。
化粧水の浸透を妨げる毛穴の詰まりも解消し、みずみずしい素肌へ。濡れた手でも使えるのでお風呂でも使えます。
ラフェージュ クレンジング&ウォッシュ 200ml
デリケートな乾燥肌さんにおすすめ。泡で出てくるタイプなので泡立てネットを使う手間がはぶけます。
きめ細かな泡が毛穴の汚れをしっかり落とし、8種類の保湿成分であるアミノ酸が、肌荒れ・シワの原因になる乾燥から肌を守ってくれます。洗顔後はしっとりとしたみずみずしい素肌に。元々、乾燥肌の人・最近、乾燥が気になるという人にもぜひ使ってみてほしいメイク落としです。
D.U.O. ザ クレンジングバーム 90g
クレンジング、洗顔、角質ケア、マッサージケア、トリートメントと5つの機能がある「とろけるクレンジング」。洗浄成分と美容成分を閉じ込めた毛穴よりはるかに小さい微粒子カプセルが汚れを絡め取ります。
肌にのせるととろける感じで、洗顔後もしっとりとしています。血行促進効果もあるので、マッサージクリームとしても使えるのが魅力的です。
True Nature(トゥルー・ネイチャー) シンデレラタイム ブースターセラム ナノクレンジングゲル 敏感肌タイプ 310ml
ジェルタイプの美容液導入クレンジングで、洗顔後のスキンケアの効果を高めてくれます。敏感肌の人にも使えるよう、肌への優しさにこだわったクレンジング。まつエクにも使えすっきりとした洗い上がりですが、肌はモチモチしているのが実感できます。
使用し続けることで、毛穴の黒ずみ・ひらきや肌のたるみといったトラブルを防ぎ、キメとハリのある素肌が実感できるのではないでしょうか。
Re dermalab モイストゲルクレンジング 150g
こちらは毛穴が気になる人におすすめのジェルタイプのクレンジング。毛穴が開くと肌がボコボコになるし、黒ずみや毛穴が詰まることでニキビなどの原因にもなります。
Re dermalab モイストゲルクレンジングは、開いた毛穴を濃厚美容液がキュッと引き締めツルツルの肌にしてくれます。さらに、ハリとツヤ、透明感も実感できるぜいたくなメイク落としです。
メイク落としに代用できるアイテム
オリーブオイルなどの天然オイル
メイク落としなどのクレンジングをたくさん紹介してきましたが、他にもいろいろ試したい・買い忘れたという時に代用できるアイテムがあります。
ココナッツ油やオリーブオイルなどの天然オイルです。化粧品には油分が多く使われており、また一般的なクレンジングも油分などが含まれています。基本、油で油を落とすという考えから、天然オイルが代用でき、洗顔後も、肌がしっとりする・毛穴が引き締まる・肌のくすみが解消されたなどの効果がみられるそうです。
ココナッツ油は肌トラブルに効果があり美容効果もあるので一石二鳥です。
スキンケア用の乳液やクリーム
ウォータープルーフのマスカラなどにはあまり効果がありませんが、お湯で落ちるタイプのマスカラやBBクリームなどのファンデーションなら比較的簡単に落とすことができます。
アイメイクには綿棒で、ほかの部分にはティッシュやコットンなどに含ませて軽く叩くか、抑える感じで落としましょう。一度で落ちない場合はもう一度。気をつけて欲しいのは肌トラブルを避けるためにも、決してゴシゴシ擦らないこと。
自分に合ったメイク落としを選んで負担を減らす
今回ご紹介したようにメイク落とし(クレンジング剤)は、種類が豊富にあります。肌のためにも普段からナチュラルメイクがおすすめですが、濃いメイクがお好みならそのメイクの正しい落とし方を理解して、自分に合ったメイク落としで肌への負担を減らしてあげましょう。
肌荒れの原因はメイク落としだけが悪いのではありません。正しい使い方、正しい選び方をすればきっと自分に合うものが見つかるはず。肌の調子が良ければ毎日のスキンケアもきっと楽しくなるはずです。