目次
ニキビと肌断食について
スキンケアのやりすぎはニキビをできやすくする
スキンケアは肌を清潔に保ったり、美肌を維持するために必要です。しかし、肌には元から刺激から肌を守るためのバリア機能などの力が備わっています。スキンケアを必要以上に行ってしまうと、肌本来のバリア機能を低下させ肌の力を衰えさせてしまいます。また、肌が乾燥しやすくなるので肌トラブルを引き起こしてしまう原因にもなります。
ニキビのできやすい化粧品の成分
界面活性剤
水と油のように本来混ざり合わないものを混ぜ合わせる働きがあるものが界面活勢剤です。界面活性剤には「レシチン」「ペプチド」などと呼ばれる天然のものがあり、化粧品のクリームに使用されています。
界面活性剤は肌を刺激から守っているバリア機能をとかし出してしまう性質が強いです。バリア機能が壊されることで肌が乾燥しニキビができたり、さまざまな肌トラブルの原因になるので肌に良くないと言われています。
防腐剤
化粧品には細菌などの栄養になる成分が多く含まれているので、微生物が繁殖しないように防腐剤が配合されています。化粧品にも使用期限があり古くなった化粧品は肌トラブルを引き起こす原因にもなりえます。特にアイメイクなど粘膜に使用する化粧品だと病原性細菌に感染してしまう恐れもあるのです。肌トラブルを防ぎ長期にわたって化粧品を使用するために防腐剤は欠かせない成分です。
しかし、防腐剤の中にはアレルギー反応を起こす恐れがあるものがあったり、敏感肌には刺激が強すぎたりすることがあるのも事実です。肌への刺激はニキビができる原因になるので、防腐剤が入っていない化粧品を使用するに越したことはありません。
油性成分
油性成分は化粧品のベースになっている成分です。乳液やクリーム、口紅やファンデーションなどほとんどの化粧品に使用されています。油性成分の中でも特に多く使用されているのは石油由来の油性成分です。
石油由来の油性成分は大量に生産できて保存が効くメリットがありますが、肌への反応が出やすい傾向があります。そのため肌トラブルを引き起こす可能性があるので、敏感肌の方は注意が必要な成分です。
皮膜形成剤
皮膜形成剤とは皮膜を形成する性質があり、アイメイクやファンデーションを崩れにくくするために配合されている成分です。皮膜形成剤には「合成ポリマー」や「ゼラチン」などがあります。
よく化粧品に使用されている合成ポリマーはビニール状をしていて、毛穴をふさいでしまうので体内の汗や皮脂がうまく排出できなくなります。しかし、合成ポリマーが配合されている化粧品を使用すると肌表面がツルツルするので、自分の肌が痛めつけられていることに気がつきにくいです。長期にわたって合成ポリマーが配合された化粧品を使用することで、排出できない皮脂が肌にたまるのでニキビができる原因になります。
肌のバリア機能を取り戻す必要がある
スキンケアをしてもニキビがなかなか治らないという場合は、肌のバリア機能が低下して敏感肌になっているからかもしれません。ニキビを治すためには肌本来のバリア機能を取り戻す必要があります。角質層と皮脂膜の機能を正常化させ、健康な肌に戻してあげることが大切です。
肌本来の力を取り戻すための肌断食
肌断食とは化粧水や乳液、化粧品を極力しようしないようにするスキンケア方法です。肌断食は肌がもともと兼ね備えているバリア機能を向上させます。バリア機能を向上させることで肌に存在する常在菌のバランスを整え、肌のターンオーバーも正常化させるので肌機能を回復させ肌本来の力を取り戻せます。
肌環境が整えばニキビができにくくなる
肌断食をして肌環境を整えると、水分と皮脂のバランスがよくなるので毛穴が小さくなり目立たなくなります。また、バリア機能など肌本来の力を取り戻すことで保湿力や再生力が正常になり強い肌になります。強い肌はニキビができにくいので、肌環境を整えればニキビができにくくなるのです。
肌断食のやり方
順番に肌への刺激をなくす
肌断食はスキンケアも一切しません。しかし、いきなり完全な肌断食をしてしまうと一時的に肌荒れを起こしてしまうことがあります。肌荒れを起こす確率を減らすために、肌への刺激が強いクレンジング→クリーム→乳液→美容液→化粧水の順に肌の状況を見ながら徐々に減らしていきましょう。
化粧品を全く使用しない
肌断食は化粧品に頼らずに、肌本来の力を取り戻すスキンケア方法です。本来、肌はぬるま湯のみで行う水洗顔だけでも十分健康な肌を保つことができます。洗顔するときに使用する洗顔料すら刺激になることがあるので、メイクや普段のスキンケアをやめた後は水洗顔のみにします。
私は敏感肌のため化粧品を使用すると赤くなったり、かゆくなったり…
それでも身嗜みとして化粧はしなければならず大変な思いをしていました。肌断食を知ってからは朝はぬるま湯のみで行う水洗顔、夜や冬は肌が乾燥しているので敏感肌用の化粧水、乳液のみ使用しています。メイクは全体的にするのではなく、気になるとこのポイントメイクにしています。 悩まされるニキビ肌。一度ケアをやめる肌断食でニキビ知らずの肌へさんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
正常化するまでに時間がかかる
肌の環境が悪ければ悪いほど、本来の力を取り戻し健康な肌を取り戻すには時間がかかります。肌の状態の悪さが軽ければ1週間ほどで効果が出ることもあります。しかし、状態が悪ければ1年など年単位で時間がかかることもあるので、根気よく継続することが大切です。
乾燥したら白ワセリンを塗る
乾燥がひどく皮がむけたりしている場合は白ワセリンを使用します。顔全体に乳液やクリームのようにたっぷり塗るのではなく、米粒大の量の白ワセリンを手に取り気になる部分に押し付けるように使用しましょう。白ワセリンはボロボロの肌に耐えられないときのみ使用し、乳液やクリームなどの基礎化粧品の代わりとして使用するわけではないので注意してください。
化粧品を使うときはぬるま湯で落ちる製品を選ぶ
肌断食は化粧品を全く使用しないことが前提ですが、どうしても化粧品を使用しなくてはならないときがあると思います。その場合はぬるま湯のみで落ちる化粧品を使用しましょう。
例えばファンデーションだと、リキッドファンデーションなどはぬるま湯のみで綺麗に落とすことは難しいです。肌断食中はパウダーファンデーションやミネラルファンデショーンを使用するようにしましょう。
冬を避けて始めよう
肌断食を始めた最初の頃はどうしても肌が乾燥してしまいます。いつでも始めることができる肌断食ですが、肌が乾燥しやすい時期に始めてしまうと大人ニキビができやすくなります。肌が乾燥しやすい冬は避けて肌断食を始めることをオススメします。
肌断食の注意点
肌が乾燥する
肌断食で肌本来の力を取り戻すまではどうしても肌が乾燥してしまいます。冷房の効いた場所など乾燥が激しい場所は肌がゴワついてカサカサしたり、皮が剥がれてくる場合があります。また、乾燥すると肌の老化を進めてしまうことがあるので注意しましょう。
一時期にニキビが増える
肌断食を始めると好転反応の影響でニキビが増えることがあります。好転反応とはスキンケアをやめたことで、それまで抑えていた肌トラブルが一気に現れ肌状態が悪くなるものです。好転反応が起きることで、肌に悪いものが排出され新しい肌へと生まれ変わります。
好転反応は肌断食を続けることで乗り越えることができ、その後肌断食の効果を実感できるようになります。
皮脂の分泌が活発なときは純石けんで洗う
化粧品を使用せず最終的にぬるま湯のみの水洗顔にすることが理想ですが、必ず水洗顔にしなくてはならないというわけではありません。もともと皮脂が多い体質だったり、皮脂分泌が活発な場合は純石けんを使用して洗顔をします。
石けんをしっかり泡だてて直接顔に触れないようにすることと、石けんを使用する場合はすすぎを入念に行いすすぎ残しがないようにしましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら無添加仕様の石鹸で洗顔しよう。嬉しい自然由来のメリットは
日焼け止めは出来るだけ塗らない
肌断食の目的は「肌に余計なものを使用しないこと」なので、日焼け止めも使用しないことが理想です。日焼け止めを使用せずに衣服や帽子などで紫外線対策をするようにしましょう。
どうしても日焼け止めを使用したい場合は肌への負担が軽い、散乱剤を使用しているものにしてください。
ニキビ跡は治りにくい
ニキビ跡は肌のターンオーバーが繰り返されることで綺麗になります。ニキビ跡の改善への肌断食の効果は、肌のターンオーバーが正常になり無理のない肌のペースに合わせて肌の再生が行われることで得られます。肌のターンオーバーが正常になるまでには長い時間がかかるので、クレーター化など肌の奥にダメージがあると治りにくいです。
逆に赤みがあるニキビ跡やシミなど色素沈着型のニキビ跡は、肌の表面が受けたダメージなので比較的治りが早いといえます。
肌断食で増えすぎたニキビのケア
ニキビには極力触らない
ニキビは乾燥すると悪化してしまいます。ニキビに触ってしまうと乾燥を招くので、極力触らないようにしましょう。
白ニキビには少しの化粧水を
乾燥がニキビを悪化させる理由は、乾燥することで肌が皮脂の過剰分泌を起こし毛穴に詰まってしまうからです。白ニキビができている場合は少しの化粧水を使用し、乾燥のしすぎを防ぐようにしましょう。また、石けんの刺激が強すぎてニキビができてしまうこともあるので、低刺激の石けんを使用するか使用を控えるようにしましょう。
黒ニキビにも少しの化粧水と紫外線対策を
白ニキビが酸化して段階が進むと黒ニキビができてしまいます。酸化は紫外線の影響でダメージを受けてしまうことが原因です。肌断食中は極力日焼け止めは使用しない方がよいので、帽子や日傘で紫外線対策を行いましょう。また、白ニキビと同様に乾燥も悪化させる原因になるので、化粧水を使用して乾燥を防ぐようにしましょう。
赤ニキビや黄ニキビがひどいときは病院へ
黒ニキビからさらに段階が進み、アクネ菌が増殖してしまうと赤ニキビや黄ニキビができてしまいます。赤ニキビや黄ニキビはホルモンバランスが乱れていることが原因のこともあるので、皮膚科を受診してニキビ治療を受けるようにしましょう。
肌断食がつらいとき
少しだけ肌断食する方法もある
いきなり肌断食を完全に行ってしまうと、肌荒れを引き起こしてしまったり肌の老化をす進めてしまうことがあります。健康な肌を取り戻す前に肌の状態を悪化させてしまっては意味がありません。肌の状況を見て夜だけ肌断食を行ったり週末だけ肌断食を行いましょう。
肌断食をやめてスキンケアを再開する
夜だけの肌断食や週末だけの肌断食でもつらい場合はスキンケアを再開しましょう。しかし、せっかく改善しはじめている肌を悪化させないように低刺激の基礎化粧品を使用することが大切です。
肌断食で治らないニキビもある
食習慣や生活習慣がよくないため
ニキビの原因は肌の乾燥や刺激だけではなく、栄養バランスの偏りや生活習慣が関係していることがあります。睡眠不足はストレスを溜めたり、運動不足は肌の新陳代謝を低下させたりするのでニキビができてしまいます。食習慣や生活習慣を見直して、ニキビができやすい習慣は避けるようにしましょう。
肌環境が良くないため
肌の乾燥や刺激、生活習慣などの他に肌環境がよくないことも原因にあげられます。もともとニキビができやすい肌だったりホルモンバランスが乱れていたりすることも考えられるので、皮膚科を受診することをオススメします。
ニキビで悩まない肌を手に入れよう
ニキビ予防のためと行っているスキンケアが逆にニキビを作ってしまったり、悪化させてしまったりすることがあります。肌にはもともとバリア機能など肌を回復させる力を兼ね備えているので、良いと思って行っているスキンケアが肌本来の機能を低下させてしまうからです。
肌断食を行いスキンケアをやめ、肌本来の力を取り戻し機能を回復させてあげることで健康な肌を手に入れられます。肌断食でニキビ知らずの悩まない肌を手に入れましょう。