目次
乾燥肌とは?
お肌の水分も油分も少ない肌
乾燥肌とは、角質層の水分と油分が何らかの原因により少なくなっている状態のことです。本来であれば肌表面の角質層は、細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)で満たされており、汗と皮脂で作られる皮脂膜によって蒸発を防いでいます。
肌の水分量が20%以下の状態
一般的には、肌の水分量が20%以下の状態を乾燥肌と言います。レンガ状に積み上げられたラメラ構造の結びつきがもろくなり、白く粉が吹いたような状態になったり、つっぱったり、化粧水がしみたりなどの肌荒れを引き起こします。
原因の一つに、ターンオーバーの乱れによる、肌のバリア機能の低下があります。バリア機能が正常に働いていると、肌の水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守れます。
バリア機能の低下の原因の一つに乾燥肌があり、バリア機能の低下も乾燥肌の原因になるので早めの対処で負のループを断ち切りたいですね。
乾燥肌でおこりやすいトラブルは?
小じわ、くすみ
ティッシュとウエットティッシュを丸めて握り潰したものを比較すると分かるとおり、乾燥しているものの方がしわの形が残りやすく透明感もありません。
ちりめんじわとも呼ばれる小じわは、表皮の水分量の低下が原因でできるしわです。始めは細かく浅いしわですが、進んでいくと深く太いしわやほうれい線などにつながります。
乾燥肌が原因でターンオーバーが乱れると、本来なら剥がれ落ちるはずの古い角質が肌にとどまり、くすみやごわつきの原因に。
肌のかさつき
肌の水分が蒸発して水分量が不足すると、かさつきを引き起こします。顔は他の部分と違って衣服で覆われていないことと、皮膚が薄いため特にかさつきやすい部分です。
ヒリヒリ、赤み
乾燥肌によるかさつきが進むと角質層が薄くなり、いつも使っている化粧品もしみてヒリヒリしたり赤みを生じることがあります。もっとも大切な対処法は、しっかり保湿をすることです。細胞間脂質のひとつでもある、セラミドが配合された化粧品でのお手入れが効果的です。
乾燥肌になる原因は?
加齢による皮脂量の低下
天然の乳液ともよばれる皮脂膜は、皮脂と汗が混ざり合って作られています。加齢により皮脂の分泌量が低下することで、肌を乾燥から守るための皮脂膜が減少し乾燥肌を引き起こします。
食生活、生活習慣の乱れ
コンビニ弁当やジャンクフードは手軽に食べられるので便利ですが、栄養面で充分とは言えません。ビタミンやミネラル、タンパク質が不足すると、肌を作るための栄養が足りず乾燥肌を引き起こします。
睡眠不足や生活リズムのみだれ、夜遅くまでパソコンやスマホ見る生活も肌に悪影響を与えます。これらは睡眠の質を下げ、肌が生まれ変わるのに必要な成長ホルモンの分泌を抑制します。栄養バランスを考えた食生活や規則正しい生活習慣も、美肌には欠かせないものなのです。
季節による空気の乾燥
湿度が高い夏から空気が乾燥し始める秋にかけて、また秋から冬にかけては空気の乾燥が加速します。水分は乾燥しているところに引き寄せられる性質があるので、秋から冬にかけて乾燥を感じやすくなります。
気温の低下による体の冷えも乾燥肌の原因になります。体が冷えると血流が悪くなり、肌細胞の成長に必要な栄養素が充分届けられません。気温の変化は想像以上に体に負担がかかるため、肌よりもその他の内臓に栄養素が優先されることも季節性の乾燥肌の原因の一つです。
間違ったスキンケア
熱いお湯で顔を洗う、一日に何度も洗顔料を使って顔を洗う、ベタつきが気になるからと化粧水だけしか塗らない。これらはすべて乾燥肌を引き起こす、間違ったスキンケアです。
間違ったスキンケアを繰り返してしまうと、バリア機能が低下して肌内部のセラミドが減少します。肌表面のベタつきは、肌の内部が乾燥しているインナードライの可能性があります。肌内部の乾燥を補うために過剰に皮脂を分泌しているので、インナードライ対策ではしっかり保湿をすることが大切です。
▼さらに詳しい解説はこちら
乾燥肌に効果的な美容液。乾燥肌を防ぐ解消方法&スキンケア方法
肌の乾燥対策は?
洗顔はたっぷりの泡で優しく洗う
洗顔時、ついつい力を入れて顔をこすってはいませんか?肌に摩擦をあたえると、バリア機能が低下し乾燥してしまいます。泡立てるタイプの洗顔料を使用している場合は、適度な水分量でたっぷりと泡立ててから顔に乗せましょう。
手で洗うのではなく、泡を肌の上でころがすようなイメージで。お湯の温度は32度がベストです。冷たすぎると毛穴が閉じて汚れが落ちにくくなり、熱すぎると肌の水分が蒸発してしまいます。
乾燥肌+敏感肌でもあるわたし。乾燥対策というと、化粧水をたっぷりつけることだけやりがちですが、その前の“洗顔”も大事なんですよね。
泡立てはもちろん、ネットを使ってふわふわ泡をつくって、お肌にやさしくおいて洗います。寒い季節や、浴槽洗顔するときは、つい熱いお湯で洗ってしまいがちですが、それはより乾燥する原因になるので注意ですね。
洗顔の前に、スチームまたは、蒸しタオルを使うこともあります。肌が生き返るようで、疲れた時にもおすすめです。 乾燥肌におすすめの化粧品。間違ったケアを見直してうるおい肌になるさんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
洗顔後化粧水をすぐつける
洗顔後や入浴後は、肌のバリア機能が低下していることと、体温が上昇していることから、肌の水分が蒸発しやすくなっています。一刻も早く化粧水をつける習慣を身につけましょう。
化粧水+美容液
洗顔後、化粧水だけで終わってはいませんか?化粧水は角質層に水分をあたえますが、乾燥肌の場合それだけでは少し足りないかもしれません。保湿効果が高い成分をたっぷり含む美容液で肌にうるおいをプラスして、乳液やクリームで水分を閉じ込めましょう。
乾燥肌さんもおすすめ化粧品
アクセーヌ モイストバランスローション
実力派化粧水です。浸透力が高くつけた瞬間に角質層になじみ、朝から夕方まで乾き知らずの肌をキープします。保湿成分であるヒアルロン酸とジグリセリンを配合し、細胞をふっくらとさせる「セルバウンス技術」を採用。肌に透明感とハリをあたえます。ベタつかずサラリとした使用感。
エトヴォス セラミドスキンケアモイスチャライジングセラム
1本で美容液と乳液の役割があります。肌の奥からしっかりうるおいます。保湿成分として5種類のヒト型セラミドをたっぷりと配合。6種の花のエキスで肌のキメを整えます。ベタつかず、肌にスッとなじむテクスチャー。ラベンダーの香りに癒されます。
ハーバー 高品位「スクワラン」
天然由来100%の美容スクワランオイル。不純物を徹底的に取り除き、安定した性質をもつため酸化や油焼けの心配はありません。乾燥による小じわを目立たなくし、ぷるぷるの肌に導きます。スクワランはもとも肌に存在する成分なので、オイルなのに肌スッとなじみサラリとした使用感です。
ONE BY KOSE 薬用保湿美容液
美容成分としてライスパワーNo.11を配合し、うるおいをあたえるだけではなく、自らの肌でセラミドを生み出す力を高めます。肌なじみのよいテクスチャーで、こころを癒すグリーンフローラルの香り。
ピュアセラ 美容オイル
ホホバオイル、アルガンオイル、マカダミアナッツオイルの3種のオーガニックオイルに、保湿成分として天然ヒト型セラミドと和漢植物を配合した高保湿オイル美容液。乾燥に負けない、うるおいに満ちた肌に導きます。肌になじみがよく、ベタつきのない使用感です。
乾燥肌さんの化粧水のつけ方は?
洗顔後すぐ、手で優しく顔全体を覆う
洗顔後すぐ、手で優しく顔全体をおおう
洗顔後は肌バリアが失われた状態です。手のひら全体でおおうように、できるだけ早く化粧水をつけましょう。
手のひらを使ってゆっくりと顔になじませる
手のひらでやさしく、顔全体をゆっくりとハンドプレスすることで化粧水の浸透性が高まります。
乾燥しやすい目元口元は軽く押さえるように
乾燥が気になる目元、口元は、手のひらでやさしく押さえて浸透させましょう。特に乾燥している部分には、重ね付けも効果的です。
化粧品で少し刺激を感じてしまったときの対応は?
手で温めて押さえ込むようにつける
化粧品を手のひらで包み込むようにして、体温程度に温めてから肌にのせましょう。温度差による刺激が軽減されます。コットンの使用は繊維が刺激の原因になるのでおすすめしません。手でやさしくなじませましょう。
何回か重ね付けをする
同じ顔でもパーツごとに乾燥度合いが異なります。乾燥肌による刺激を感じる場合は、肌のバリア機能を高めるためにも、化粧品を重ね付けして保湿効果を高めましょう。
コットンパックをする
いつもの使用方法と変えてみるのも一つの手です。普段化粧水をサッとつけるだけの人は、コットンパックで肌にうるおいを与えてみましょう。
普段使用している化粧水を500円玉程度の大きさでコットンに広げ、精製水を加えてなじませます。顔全体にコットンをのせて5分程度置いてパックします。
コットンパック終了後は、こすり合わせて温めた手のひらでハンドプッシュし、肌表面に残った化粧水をなじませます。そのあと、いつも通りのお手入れをしてください。
コットンパックの注意点
コットンで肌をこすらないことと、長時間パックしないこと。コットンの繊維は刺激になるので、パッティングしたりこすったりせずパックとして使用しましょう。
長時間のパックはかえって水分の蒸発を促進するので、コットンに水分が残った状態で切り上げるのがベストです。
何日かお休みした後に使ってみる
ヒリヒリ、ピリピリした刺激を感じるのなら、しばらくの間使用をお休みしてもいいでしょう。もしかすると肌だけに原因があるのではなく、体調の変化によって肌に刺激を感じているのかもしれません。
乾燥が気になる部分には、洗顔後、手持ちのオイルやドラッグストアなどで販売されているワセリンなどを塗ると乾燥が防げます。しばらくして肌が落ち着いたら、使用を再開してみてください。
美容液をお休みしてみる
美容液をお休みして、ベーシックなお手入れだけにする方法もあります。美容液には美容成分がたっぷり配合されており、成分が肌への負担になっている可能性があります。
しばらくの間、洗顔、化粧水、乳液などのベーシックなケアだけにして、様子を見てみましょう。ここで紹介した方法は、あくまでも一例です。しばらくしても肌の状態が落ち着かない場合は、皮膚科やクリニックなどの専門機関の受診をおすすめします。
肌の乾燥メカニズムを理解して自分に合った化粧品選びを
肌の乾燥を解消するためには、まずは自分の肌の状態ときちんと向き合うことが大切です。乾燥の原因は人それぞれ。
一番大切なのは乾燥を起こさないような生活習慣やスキンケアを実践し、自分の肌にあった保湿効果がある化粧品を使うことです。正しい対処法で、乾燥知らずのぷるぷる肌を手に入れましょう。