顔の吹き出物が治らない原因。正しいスキンケアと肌ストレス軽減対策

2017.07.11

顔の吹き出物が治らない原因。正しいスキンケアと肌ストレス軽減対策

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

正しいスキンケアをしているのに、吹き出物ができていた、なんてことはありませんか?吹き出物をつくらないためには、ストレスや生理周期にも気をつける必要があります。きれいなお肌を保つため、今から改善できる方法を探してみましょう。

INDEX

目次

    顔に吹き出物が発生する色々な原因

    精神的ストレスの増加

    現代はストレスの宝庫。仕事や人間関係で思うように行かず、精神的に疲れを感じる瞬間が多いかもしれません。忙しい毎日を送っていると、意識してストレスを発散するのも難しいですよね。

    男性ホルモンが分泌される理由は、交感神経を優位にしてストレスに負けない身体にする防衛本能です。しかし、皮脂腺の多いあごや口周り、Uゾーンに吹き出物が発生しやすくなります。

    ストレスが原因で肌のターンオーバーが乱れる

    ストレスは肌のターンオーバーを乱します。ターンオーバーが乱れると、古い角質が残って肌が硬くなりごわつきます。古い角質が溜まり、毛穴が詰まりやすくなるので、吹き出物ができる原因になります。

     

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    慢性的な睡眠不足

    交感神経優位のままだと、寝ているつもりでも熟睡できていません。睡眠不足が重なり疲労が翌日に残ると、免疫力が低下します。熟睡すると免疫細胞が活性化するので免疫機能が高まります。

    免疫細胞はニキビ菌の繁殖を抑え、肌を守ってくれる強い味方です。睡眠不足が続くと免疫細胞を作りにくくなり、肌にダメージが溜まり、吹き出物の治りも遅くなります。

    生理によるホルモンバランスの変化

    生理のたびに吹き出物が出てしまう方は、ホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。吹き出物に影響があるのが、黄体ホルモンです。生理の2週間前から増え始め、子宮を守るために老廃物を外に出そうとするので、吹き出物が出やすくなります。

    また、黄体ホルモンが増えると、吹き出物の元となるアクネ菌を撃退する「抗菌ペプチド」が減少します。

     

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    皮脂の分泌量が増えるのは生理直前

    生理直前には、すでに吹き出物ができる準備は整っています。排卵後を目安に、生理の2週間前からスキンケアを意識してみましょう。

    徐々に肌のバリア機能や保湿機能の低下、角質が固くなるため肌が固くなって毛穴が詰まりやすくなるので、睡眠やストレスも意識的に改善していきましょう。

    刺激の強い化粧品の使用

    普段使用している化粧品が、吹き出物の原因となっている場合もあります。「界面活性剤」と聞くと美容意識の高い方は、危険に感じるかもしれません。しかし、「界面活性剤」は水と油を混ぜ合わせるために必要な成分です。

    原料の違いに天然系・石油系、化学処理の方法で、天然界面活性剤・合成界面活性剤に分かれます。天然界面活性剤は石けんにも使われている成分なので、「界面活性剤」すべてが悪影響になるわけではありません。

    石油系合成界面活性剤はたんぱく質を溶かす

    「石油系合成界面活性剤」は、タンパク質を分解します。お肌の細胞間脂質が溶け出し、肌のバリア機能が弱まり乾燥を引き起こします。乾燥が進むと、髪の毛が触れるだけで刺激となり、お肌に吹き出物が発生する原因となります。

    水で流してもお肌に残りやすい成分なので、「石油系合成界面活性剤・不使用」「鉱物油・不使用」と表示のある化粧品を選ぶようにしましょう。

    胃腸のトラブル

    スキンケアに問題がなく、ストレスも感じていないのに吹き出物が発生しているなら、胃腸のトラブルが原因かもしれません。慢性的に便秘を抱えている方は、繰り返す吹き出物に悩まされているのではないでしょうか。

    刺激物を多く摂取すると、消化機能が低下するので、栄養の吸収が悪くなります。吹き出物対策に野菜やサプリメントを取り入れても、効果が低くなる可能性があります。

    便秘により悪玉菌が増える

    便秘になると腸内環境が悪化して、悪玉菌が増殖します。悪玉菌は活性酸素を発生させ、肌トラブルの原因となります。

    悪玉菌を減らして、善玉菌を増やしましょう。乳酸菌を含む食品や、善玉菌のエサとなる、オリゴ糖や食物繊維を積極的に摂取しましょう。善玉菌はお肌の新陳代謝をアップさせるビタミンをつくるので、吹き出物に有効です。

    吹き出物を改善する洗顔方法

    メイクはクレンジングで浮かせてよく落とす

    吹き出物があるお肌にメイクはおすすめできませんが、なかなかそうもいきません。外出時には紫外線対策も兼ねて、刺激の少ない商品を選びましょう。メイクをきちんと落とすことせば、肌負担を減らせます。

    吹き出物があるお肌には、オイルタイプではなく、油分が少なく界面活性剤が少なめのミルクやジェルタイプがおすすめです。

    オイルクレンジングは乳化させて使う

    メイクが落としきれないときは、石油系合成界面活性剤不使用のオイルクレンジングを使いましょう。油分もきちんと流せるよう「乳化」させましょう。

    乳化とは、油分と水分が混ざり合ってクレンジング剤が白っぽくなった状態です。メイクの落ち具合や肌状態によって割合を調節してみてください。

     

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    ネットで泡立ててから優しく洗顔

    朝の洗顔は、ニキビケア用や敏感肌用の洗顔料を使い、泡立ててから洗顔してください。直接手でお肌に触るのではなく、泡で汚れを落とすイメージです。手だけではしっかりとした泡をつくることは難しいので、洗顔ネットできめ細かい泡をつくってくださいね。

    ぬるま湯で泡を丁寧にすすぐ

    吹き出物予防のためにもすすぎはきちんと行いましょう。髪の生え際や小鼻、あごや耳の付近も洗顔料が残らないよう、しっかり洗い流します。キレイなお肌のために、すすぎがとても重要です。

    清潔なタオルで擦らないようにふき取る

    洗顔後の水分を拭き取るタオルが雑菌だらけでは、元も子もありません。使い古したタオルは毛羽立ちが多いので、なるべく新しタオルを使います。

    ティッシュで水分を拭き取るのもおすすめです。ティッシュであればいつでも清潔ですし、保湿系の柔らかいタイプを使えば、お肌への刺激も少なくて済みます。

    洗顔後は低刺激な化粧水ですぐ保湿

    洗顔後のお肌はまっさらな状態なので、低刺激な化粧水を使うと吹き出物にもやさしいでしょう。化粧水をつけずに放置しておくと乾燥が進みますので、5分以内には保湿するようにしてください。

    悪化している場合はすぐに皮膚科へ

    吹き出物がなかなか治らず、しこりのように残ってかゆみがある場合は皮膚科を受診すると確実です。しこりになっているのは、排出されずに残ってしまった膿です。膿が皮膚の下で炎症を起こし、かゆみの原因となっています。

    皮膚の中でとどまってしまっている膿を切開して取り除き、医師の支持にしたがって治療するのが一番安心な方法です。

    顔の吹き出物を治すための市販薬

    テラ・コートリル軟膏

    ヒドロコルチゾン(抗炎症成分)を配合しているので、化膿してしまった吹き出物の赤みを軽減してくれます。オキシテトラサイクリンは細菌感染を防いでくれます。

    オロナインH軟膏

    オロナインの効能部分に、吹き出物と表記があります。自宅にあれば、応急ケアに使用できます。やさしい効き目ですが、「クロルヘキシジングルコン塩酸」という殺菌成分を配合しているので、、アクネ菌などの雑菌を殺菌します。保湿効果もあります。

    ペアアクネクリームW

    イブプロフェンピコノール(抗炎症成分)が赤みを抑え、イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)で、アクネ菌を殺菌します。白色ですが、肌にのばすと透明になるので、メイクするときにも便利です。

    皮膚科で処方される吹き出物の治療薬

    毛穴の詰まりを解消する塗り薬

    ディフェリンゲルはアパダレンという成分を配合しており、皮脂で毛穴が詰まらないように防きます。ピーリング効果があるので、一時的に紫外線に弱くなります。太陽光に当たってはいけないので、夜のみ使用できます。

    副作用として、赤みやひりつきなどが1〜2週間現れます。それを過ぎれば治まってくるので、保湿をしっかりするなど医師の指示に従いましょう。

    抗菌作用のある塗り薬

    「べピオゲル」は、2015年4月に保険適用された新しい薬で、殺菌作用が強力かつピーリング効果があります。皮膚科でよく処方されている薬です。ディフェリンゲル同様、赤みやひりつきなどの副作用があります。髪や服につくと色が落ちてしまうこともあるので取り扱いの際は気をつけてください。

    化膿していない吹き出物に効果のある塗り薬

    「ダラシンTゲル」もよく処方される薬の一つです。化膿していない赤い吹き出物に効果があるとされています。長期間使用すると、皮膚が耐性をもち効果が出なくなってしまうので、一時的に使うようにします。

    抗生物質の内服薬

    塗り薬だけでなく、飲み薬も吹き出物の治療で処方してもらえます。抗生物質は、身体の中からアクネ菌をやっつけてくれる飲み薬です。

    最初は効果を感じますが、2週間〜1ヶ月飲み続けると耐性がついて効かなくなってしまいます。ひどい炎症を起こした場合にのみ、一時的に服用するとよいでしょう。

    ステロイドの外用薬

    ステロイドは免疫力を抑えることによって、皮膚の炎症をやわらげる効果があります。皮脂の分泌を抑え、毛穴のつまりを改善するといった効果ははないので、炎症によるかゆみや赤みが気になる場合にのみ処方されるようです。

    不足を手軽に補えるビタミン剤

    皮膚科でもビタミン剤が処方されます。ビタミンB2・B6が主で、余分な皮脂の分泌を抑える効果があります。オイリー肌の方に向いています。食事からビタミンを摂取しにくい場合に処方してもらいましょう。

    日々の生活から吹き出物を予防する方法

    食物繊維を摂って便秘を改善する

    吹き出物を改善するために、善玉菌を増やしていきましょう。便秘によって悪化した腸内環境を掃除するために、食物繊維がかかせません。

    水溶性と不溶性、両方の食物繊維を1対2のバランスで摂取するのがおすすめです。水溶性は海藻や果物類、不溶性は豆やイモ類などに含まれているので、水分とともに積極的に摂っていきましょう。

    なるべく野菜や果物からビタミンを摂る

    ビタミンは水溶性の栄養素です。体内での消費量も多く余分な文は尿から排出されてしまうので、毎日摂取し続けることが大切です。

    もちろんサプリメントでもビタミンを補給することは出来ますが、野菜や果物にはビタミン以外の栄養素も含まれています。バランス良く栄養を摂るために、なるべく自然の食材を食べ、サプリメントは補助的なものと考えましょう。

     

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    毎日質のいい睡眠を心がける

    肌のターンオーバーを正常化するには、睡眠がかかせません。それも、肌のゴールデンタイムは22〜2時だと言われますが、その時間に眠れない日も多いのではないでしょうか。ゴールデンタイムにこだわるよりは、入眠から3〜4時間に熟睡していることが大切です。ベッドに入る2〜3時間前に入浴やストレッチなどで身体を温めておいて、ベッドに入って体温が下がってきたころに就寝するとよいでしょう。

    ブルーライトは熟睡を阻害するので、テレビやパソコン、ケータイの使用は控えたほうがよいです。また、寝酒もおすすめできません。寝る直前に食事をすると、睡眠が浅くなるので注意しましょう。

    適度な運動で体の毒素を排出

    良い汗は、新陳代謝を活性化してくれるので、肌にとってはメリットです。運動で血行が良くなれば、新陳代謝が活性化し、栄養が行き渡ります。

    適度に疲れていれば、夜熟睡しやすくなり、肌のターンオーバーが正常化します。また、腸のぜんどう運動も促されるので、老廃物が排出されやすくなります。

    好きなことをしてストレス解消

    ストレスがたまると、男性ホルモンが増えて吹き出物の原因となり、交感神経が優位になるので睡眠にも悪影響を及ぼします。家でのんびりする、カラオケで思いきり歌うなど、自分がリフレッシュできることを積極的にしていきましょう。

    忙しすぎる方は、仕事より先に好きなことをする予定を入れてしまいましょう。仕事とプライベートの使い分けができるだけではなく、先の予定が楽しみになり、仕事のモチベーションもアップします。

    外出時には必ず紫外線対策を

    紫外線を浴びてダメージを受けると、肌はそれを早く治そうとターンオーバーの周期を早めます。すると、アカとして排出されるはずのメラニンが残ったままになるのです。それがシミ・そばかすの原因になります。

    UVカットと表示されている日焼け止めや化粧品には、肌に負担が掛かる成分が含まれています。刺激の強い日焼け止めの使用はやめて、肌にやさしい日焼け止めを選びましょう。

    頑固な吹き出物には地道なケアが必要

    ターンオーバーは28〜56日程度かかるので、吹き出物が出来てしまったらすぐに治そうとしないことです。刺激を加えると悪化して、跡になってしまうかもしれません。

    肌にはあまり触れず、良質な睡眠と食事をこころがけて、ストレスは早めに発散してしまいましょう。一度習慣にしてしまえば、これからずっと自分にとって適切なスキンケアが出来るのです。肌にやさしく、自分をいたわりながらケアを続けていきましょう。

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