目次
黄ニキビが潰れた場合のリスクとは
炎症が周辺組織にまで広がる
ニキビを潰すと悪化して炎症が周辺組織にまで広がってしまう可能性があります。潰して傷ついた皮膚や毛穴に雑菌が入り込んでしまい炎症が起こります。
毛穴に雑菌が入り込んでしまうと雑菌が毛穴の周囲に広がり、ニキビを炎症させたり他のニキビを周囲に作ってしまいます。黄ニキビはもっとも炎症を起こしているニキビなので無理に潰すことはデメリットです。
ダメージが真皮にまで及ぶ
ニキビが炎症を起こして悪化しているときに潰してしまうと真皮層までダメージを与えてしまいます。そのダメージがニキビ跡、色素沈着、クレーターとして肌に残ってしまうのです。
黄ニキビは炎症を起こして刺激に敏感になっているため、潰してしまうと肌に強烈な刺激を与え皮膚が剥がれてしまったりと取り返しのつかない状態に。そこに細菌が入り込んでしまうと炎症が酷くなりニキビ跡として残ってしまうのです。
内出血が酸化して色素沈着してしまう
ニキビが炎症を起こしている場合は毛細血管が傷ついており既に内出血を起こしている場合もあります。ニキビを潰す力によって毛細血管が傷ついてしまい内出血を起こすこともあります。
ニキビを潰して内出血になると、肌に残った血液中のヘモグロビンが酸素不足になり変色して赤黒いシミとなって肌に残ってしまうのです。赤黒いシミとして残ってしまうとなかなか消えない色素沈着として肌に残ります。
傷の治りが遅くなる
炎症を起こした黄ニキビは膿と芯が出てから炎症が治り、ニキビが治っていくのですが、無理にニキビを潰してしまい芯を出しきれていない場合はニキビの炎症が治りません。さらに無理にニキビを潰すくとによって皮膚が傷ついてしまいます。
傷がついたところから細菌が入り込みまた炎症を起こしてしまうことがあります。ニキビの芯が取りきれていない状態のときに繰り返し潰してしまうと、感染を繰り返してしまいニキビが治るのが遅くなってしまいます。
ニキビのできやすい肌質になる
ニキビを潰すことによって芯が詰まっていた毛穴がぽっかりと開いてしまいます。毛穴はもともと小さくて塞がっているのですが、ニキビを潰した後の毛穴は塞がりにくい状態となっています。
毛穴が開いたままの状態になると皮脂や汚れが詰まりやすい状態に。ニキビを繰り返し潰していると大きいサイズの毛穴も徐々に増えていき、結果としてニキビができやすい肌へと変化していきます。
潰す以外に黄ニキビを悪化させる行為
何度も洗ったり強く擦ったりする
敏感になっているニキビを何度も洗ったり、強く擦ったりすることで刺激を与えてしまい炎症を悪化させてしまう原因となってしまいます。炎症を悪化させないためにも洗顔を1日2回以上するのは控えて、洗顔後タオルで水分を拭き取る時も強く擦らずに優しく水分を取りましょう。
患部に汚い手で触れる
消毒してない汚い手でニキビに触れるとさらに炎症を引き起こしてしまう可能性があります。ニキビに雑菌が入り込んでさらに悪化。手は身体の中で1番雑菌菌がついている部分なので注意が必要です。
雑菌がニキビについてしまうと周囲に広がり、ニキビを炎症させたり他のニキビを周囲に作ってしまいます。ニキビを触りすぎて悪化してしまうことが多いので触りすぎないようにすることが大切です。
化粧の厚塗りで隠す
ニキビを隠すため化粧の厚塗りすると、毛穴を塞いでしまいニキビの原因となります。ニキビができる原因は毛穴がふさがってしまうことなので、なるべく厚塗りになる化粧は控えましょう。
パウダーファンデーションなど、液状ではないファンデーションでメイクをすると液状のファンデーションよりも毛穴にメイクが入ることを防ぐことができます。ニキビ用ファンデーションはニキビができにくいように作られているので、ニキビ用ファンデーションを使うのもおすすめです。
適当な市販薬を塗る
市販のニキビ用軟膏を塗るとニキビの炎症を抑え治りが早くなります。ニキビ用軟膏にはニキビの原因となるアクネ菌を殺菌してくれる成分や、ニキビの炎症を抑えてくれる成分が配合されているからです。
軟膏の中には目立ちにくい肌色の軟膏や、軟膏を塗った後にメイクができるものなどいろいろな種類があります。黄ニキビは炎症が進んでしまっているニキビなので、抗生物質やステロイドの配合されている効き目の強い軟膏を選ぶことをおすすめします。
無防備で紫外線に当たる
紫外線を大量に浴びるとニキビを悪化させる原因になります。紫外線は肌にダメージを与えるので黄ニキビに紫外線を大量に浴びせてしまうと炎症を悪化させてしまいます。紫外線によりニキビの炎症の原因であるアクネ菌も大量に増殖してしまいます。
黄ニキビに紫外線が大量に当たることによってメラニン色素の合成が促進され、色素沈着・ニキビ跡になってしまうリスクも上がります。紫外線を浴びると活性酸素が大量に分泌され、皮脂を酸化させてしまいます。酸化した皮脂はベタついており、毛穴に詰まりやすいためニキビができやすくなってしまうのです。
適切な黄ニキビのケア方法
洗顔はしっかり泡立ててから洗う
毛穴の奥の皮脂や汚れを落とすにはしっかりと泡立てた泡を使うことが重要です。しっかりと泡立てた濃密な泡が表面がデコボコになっており、肌に触れる表面積が広くなるのでケアのの奥の皮脂や汚れもきれいに落としてくれます。
洗顔は朝と夜の2回洗顔を行うことがニキビのない肌を保つためには最適です。洗顔を2回以上してしまうと、必要な皮脂までも取り除いてしまい乾燥の原因となってしまうので洗顔は多くても2回にとどめましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
洗顔料「泡立て方」のコツ。正しい方法でキメの細かい綺麗肌を目指す
ぬるま湯で泡をよくすすぐ
30度程度のぬるま湯で洗顔し泡をよくすすぐようにしましょう。ぬるま湯だと毛穴がよく開き毛穴の奥の汚れまできれいに洗浄できます。熱すぎるお湯だと肌に必要な皮脂までも落としてしまう可能性がありますが、ぬるま湯にすることで肌に必要な皮脂を残したまま余分な皮脂を取り除けます。
洗顔料の洗い残しが肌に残ってしまうと、洗顔料の成分が毛穴に入ってしまいニキビができやすくなってしまいます。シャンプー・トリートメントが肌について洗い残しても同様のことが起こるので、洗い残しのないように丁寧にすすぎましょう。
寝具は頻繁に替えて清潔に保つ
枕カバーやシーツは毎日寝るときに肌に接するものなので、毎日こまめに取り替えることがニキビを作らないようにする上で重要です。毎日取り替えられない場合でもタオルやハンカチを枕の上に置いて代用しましょう。
寝ているときは昼間と違い常にシーツが肌に接しており刺激を与えている状態です。できるだけ肌に摩擦を与えないように、シーツの素材は肌に刺激を与えすぎないコットンやシルクを使うと良いです。
洗顔後はすぐに保湿を
洗顔後は化粧水で肌をしっかりと保湿することが大切です。肌が乾燥してしまうと肌を守ろうとして皮脂が過剰分泌されてしまうからです。洗顔後は化粧水を肌の奥まで浸透させてから、乳液やクリームなどでフタをして水分が蒸発しないようにしましょう。
ニキビ用の化粧水を使ったり、毛穴引き締め効果のある化粧水を使うと効果的です。オイルフリーやノンコメドジェニックテスト済の化粧水はニキビの再発を防いでくれる効果があります。
化粧はなるべく控える
なるべく控えるのが懸命です。化粧や日焼け止めクリームなど全てのものがニキビにとっては刺激になってしまいます。軟膏を塗って様子をみるなどして安静にしましょう。
どうしても化粧をしなくてはならない場合は、化粧の下に塗っても良いニキビ用軟膏を使ったりニキビの部分だけにはメイクをしないようにしたりして工夫すると良いでしょう。
早く皮膚科を受診
黄ニキビはもっとも悪い状態のニキビなので軟膏などで効き目がない場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。ニキビを潰したい場合は皮膚科で治療を受けることができます。皮膚科では面皰圧出という治療を受けることができ、ニキビの中央に針かレーザーで穴をあけて面皰圧出器で中の皮脂や汚れを取り出す方法です。
さらに皮膚科ではニキビ用の飲み薬・塗り薬を処方してくれるので、市販の薬で自分で迷うよりも安心して薬を使うことができます。皮膚科ではほとんど保険が適用されるので費用も比較的安くすみます。
黄ニキビを治すための生活習慣
睡眠の質を向上させる
肌のターンオーバーを正常に行うためには睡眠をしっかりと取ることが大切です。肌のターンオーバーを促してくれる成長ホルモンは22時〜2時の間に多く分泌されます。この時間帯は肌のゴールデンタイムと呼ばれています。
入眠してから4時間のうちに多く分泌されるので、なるべく早く寝るようにして成長ホルモンを分泌させましょう。
便秘の改善に努める
便秘はニキビを引き起こす原因となってしまいます。便が腸に残ったままだと老廃物になりそれが有害物質を発生させます。便秘の場合はこの有害物質がたくさん腸に溜まってしまうので顔にニキビとなって出てきます。
便秘に効果のある発酵食品、食物繊維を多めに摂るようにして便秘を改善させましょう。
ニキビを化膿させないことが一番大切
ニキビを化膿させないためには、毎日のスキンケアや食生活を正すことが大切です。ニキビが炎症を起こして化膿してしまう前の白ニキビ・黒ニキビの時点で、しっかりと対策を行い黄ニキビを作らないようにしましょう。