正しいリップクリームケアで唇の荒れにもう悩まない！

唇が荒れる原因

空気や体の水分不足からくる乾燥

唇が荒れる主な原因は乾燥が考えられます。唇は口の粘膜と皮膚の境目にあるため、角質層が薄くとても繊細な部位だと言われています。皮脂腺や汗腺がないため、潤いを保ちにくいので、カサカサになりやすい部分になります。では、唇の乾燥はどのようなことから起こるのでしょうか。

▼さらに詳しい解説はこちら
唇の荒れを徹底的にケア。プルツヤ唇を手に入れよう

空気の乾燥

秋冬の空気が乾燥している時期になると、唇も乾燥して悩む方も多いのではないでしょうか。唇は空気の乾燥の影響を受けやすい場所になるのです。特に秋冬の季節は、外気の乾燥だけでなく、暖房器具を使用することによる乾燥もあるので、室内外で常に乾燥している状態になり、唇が荒れやすい季節になるのです。

口呼吸や唇をなめるクセ

口呼吸をしていると、呼吸の度に唇が空気に触れやすい環境におかれてしまいます。また、唇をなめると、唾液の蒸発とともに唇の水分も奪われ、乾燥しやすい状態に陥ってしまいます。

体内の水分不足

体内の水分不足は、皮膚の水分不足を招きやすいのと同様に、唇の水分不足も招いてしまいます。寒い冬は、水分補給が夏に比べて少なくなるので、体内の水分が不足している状態になりやすいです。そのため、唇も乾燥しやすくなってしまいます。

摩擦によって荒れる

食後に唇をゴシゴシ拭く行為や、メイク落としの際に擦ってしまうなど、摩擦から乾燥を起こしやすいです。洗顔や歯磨きで影響を受ける場合もあります。

紫外線によるダメージ

顔や腕、足などは普段の紫外線対策も行っている部位ですが、唇や目、髪などは、露出しているにも関わらず、紫外線対策を忘れがちです。紫外線は大量に浴びてしまうと乾燥を引き起こします。唇から侵入した紫外線は、他の肌トラブルを引き起こす可能性もあるので、対策は必要です。

▼さらに詳しい解説はこちら
この夏必見。日焼け対策にUVカットのリップを使って唇をケア

口紅の成分が合わないことも

口紅が作られている成分が肌に合わず、荒れを引き起こす可能性もあります。口紅の美しい色を引き出すためのカラー顔料の中の成分に反応することもあります。口紅の成分を注意して見てみるといいでしょう。口紅にはタイプがあるので、それらの特徴を知っておくことも大切です。

マットタイプ

油分が少なく、顔料が多めです。しっかり唇に密着してモチがいいのはご存知だと思います。それゆえに、クレンジングの際にゴシゴシ擦って落とす可能性もあるので、乾燥を引き起こすこともあります。

ツヤのあるタイプ

顔料が少なく、油分が多めなので、乾燥から守ってくれます。しかし、配合されている油分が合わずに荒れを引き起こす可能性があるので、違和感を感じた場合が使用を中止し、様子を見るようにしましょう。

リップグロス

塗った時のぷるんとした質感といい、どの口紅よりも潤いを与えてくれて、乾燥から守ってくれそうな印象を受けますが、実際は反対です。配合されている高分子ポリマーという粘度を出すための成分が、乾燥を引き起こす可能性があります。

食べ物による刺激

香辛料が効いたものや、酸っぱいもの、醤油や塩辛いものは、唇の荒れの原因になり得ます。果物の汁で藩王する場合もあります。

病気やストレスで荒れることがある

体調が優れないときに、肌が荒れやすくなるのと同様に、唇も荒れやすくなります。特に胃腸や内臓の調子が悪いと唇が荒れやすくなります。ストレスや暴飲暴食の結果が、唇の荒れという症状として出てくることもあります。

リップの使い過ぎもよくない

乾燥が気になる度にリップクリームを塗っている方も多いとこでしょう。実は一日に何回も塗ることも、唇にとっては刺激になってしまうのです。使用する回数をできるだけ減らし、舐めないように気をつけることが大切です。横向きに塗る塗り方も刺激になり得ます。縦方向に、シワの中まで浸透させるようにゆっくりと塗るようにしましょう。

リップの役割と選ぶ時のポイント

荒れを治すものではない

唇が荒れてしまったら、まずはお使いのリップクリームを見直しましょう。市販されているリップクリームは、唇荒れを予防するものであって、治療するものではないことを理解しておく必要があります。唇が荒れたからといって、市販のリップクリームを塗っていると唇荒れを悪化させてしまうことがあります。

また、リップクリームの使い始めは大丈夫でも、使っていくうちに荒れを引き起こすこともあるので、気をつけましょう。リップクリームは、治すためのものではなく、予防するために使うものということを忘れないようにしましょう。

荒れているときは医薬品のリップを使う

唇をケアしていても荒れてしまった場合は、医薬品のリップクリームを使うようにしましょう。治療することが目的のリップクリームがあるので、そちらがおすすめです。また、リップクリームが冷えている場合が、摩擦による唇への負担を軽減するためにも、温めてから使うようにしましょう。

長期間に渡って使用することは、唇にとって悪影響を与える可能性があるので、唇の荒れが気になる期間だけ使用するようにしましょう。落ち着いたら、市販のリップクリームなどで、再び荒れないよう、しっかりケアしておくといいです。

荒れ予防は保湿成分がメインのものがよい

予防方法は、唇が荒れる前から、保湿成分の入ったリップクリームを塗るようにしましょう。荒れてしまってからでは遅いので、荒れないための予防が大切です。

外に出ることが多い人はUV対策用を

特に荒れていない場合や、荒れが落ち着いた時には、UVカット機能のついたリップクリームがおすすめです。他の皮膚よりも薄い分、紫外線を浴びるとダイレクトに影響を受けやすい唇です。しっかりと対策を行って、乾燥を引き起こさないようにしましょう。

唇が荒れているときにNGな行動

落ちにくい口紅を使うこと

他よりも皮膚が薄い唇は、外部刺激を受けやすいです。その唇にリップメイクを施すことは、とても負担をかけることになります。中でも、モチのいい口紅は、落ちにくいという一面もあることを忘れないようにしましょう。クレンジングの際に強く擦ってしまったし、落とし残しがあると、唇が荒れる原因になる可能性があります。

唇を舐めること

唇が荒れる原因でも挙げたように、唇を舐める行為は、乾燥を加速させてしまいます。唾液の蒸発ともに、唇の水分も蒸発してしまい、余計に乾燥させてしまいます。さらに、せっかく塗ったリップクリームも落ちてしまうので、乾燥しやすい状態を招きやすくなってしまいます。普段だけでなく、食後なども注意しましょう。

リップの正しい塗り方

縦ジワに入るように縦方向に塗る

多くの方がリップクリームを横方向に塗っているかと思います。横方向に塗ることは、唇に負担をかけていることになるのです。唇は縦にシワが入っているので、縦方向に塗るほうが唇に負担をかけずにすみます。シワの中にまで塗り込むように、ゆっくりと塗るといいです。強く塗ることも負担になるので、優しく塗るようにしましょう。保湿成分が行き渡り、リップクリームの後に口紅を塗ってもノリが良くなります。

1日5〜６回くらいまで

上記で示したように、リップクリームを塗ることは唇にとって摩擦を与えることになり、負担になることです。一日に何度も塗ることが荒れを招く可能性もあるので、回数を減らしましょう。一日に5〜6回くらいがベストです。

クリームが固いときは温めて使う

寒い時期などはリップクリームが固くなっていることもあります。そんな時は、つい強く押しつけるように塗ってしまい、刺激を与えがちです。そうならない為に、人肌ほどにまで温めてから塗ることをおすすめします。リップクリームのケースが冷たいと感じた時は指先で温めてから使いましょう。

口角や輪郭もしっかり塗る

リップクリームを塗っているのに、口紅を塗ったときに輪郭がぼやけていて仕上がりに納得いかない時ってありますよね。そんな時は、リップクリームを口角や輪郭にもしっかりと塗ってケアしましょう。忘れがちな口角ですが、外側から内側に向かって塗ってあげると良いです。

保湿効果のあるおすすめのリップ

花王 キュレル リップケアクリーム

乾燥性敏感肌向けのリップクリーム。唇内部にうるおいを閉じ込めながら、外部刺激からも守ってくれます。ふっくらとなめらかな唇にしてくれます。無香料無着色。

資生堂 モアリップN

唇のひびわれや、皮むけを治すリップクリーム。５つの成分が唇の荒れを治してくれます。チューブタイプの医薬品リップクリームになります。

DHC 薬用リップクリーム

オリーブバージンオイルなど、植物成分を配合したリップクリーム。ベタつかずナチュラルな使用感なのに、保湿力が高いです。一度塗れば、一日うるおいが持続します。メイクの前でも後でも使用できます。無香料。

ニベア モイスチャーリップ　無香料

リニューアルして潤い感がさらにアップしました。一塗りで一日中うるおいをキープする高保湿リップクリームです。SPF20・PA+++、UVカット成分配合で、紫外線から唇を守ります。

メンソレータム　メディカルリップｂ

６つの有効成分が荒れた唇を治療して、なめらかにしてくれる、治療用の医薬品リップクリームです。。メントールでスーッと爽やかな清涼感があります。

正しくリップを使って荒れない唇に

リップクリームには予防するものと、治療するものがあるのは驚きでしたね。乾燥を防ぐために何度もリップクリームを塗ることが、唇にとって負担だったこともあまり知られていませんよね。今までのケアが間違っていたことに気づいた方も多いことでしょう。

常に外気に触れている部分であり、一度荒れてしまうと、食事の際など、ストレスを感じやすい部位でもあります。唇が荒れてしまう原因にも様々なものがありますが、ちょっとした注意でケアできるものばかりです。正しいリップクリーム選びと、塗り方で、うるうる唇を手に入れましょう。