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市販の歯磨き粉に美白効果はある
歯の黄ばみは歯内部を漂白するものでしか落とせない
歯の美白を目指すために、歯はどうして黄ばんでしまうのか、その原因について知っておきたいところです。歯の構造は表面が半透明のエナメル質、内部が乳白色の象牙質になります。
健康な歯はガラス状のクリアなエナメル質に内部の乳白色の象牙質が透けて見えるため、白く輝いて見えるのです。
歯が黄ばむ原因は2つあります。歯の表面に虫歯の原因となる歯垢や色素汚れが付着したことによるものと、歯の内部の黄ばみが表面に浮き上がるものです。
歯が黄ばむ原因のほとんどは表面のエナメル質の汚れによるものです。したがって正しい歯磨きをしていれば解決できる場合が多いのですが、どうしても黄ばみが落ちない場合は歯の内部に原因があると考えられます。
歯の表面のエナメル質に付着した汚れ(ステイン)は歯磨きで落とせますが、歯内部の象牙質に蓄積された汚れや、加齢で起こる黄ばみなどは歯の表面だけ磨いても落とせません。歯内部の黄ばみはを落とすには、歯内部を漂白する効果がある歯磨き粉を使う必要があります。
ルージュやグロスでリップを美しく彩っても、歯が汚いと台無しです。メイクを引き立たせるためにも歯は白く輝かせたいですね。
研磨材は歯の表面の汚れを削り落とす
美白(ホワイトニング)歯磨き粉を使用した際、ザラザラした感触を感じたことがあるかもしれません。これは歯磨き粉に研磨剤が配合されているからです。研磨剤は歯の表面のエナメル質部分の汚れを削り落とします。汚れも取れますが、汚れと一緒にエナメル質も削っていきます。エナメル質を削り過ぎると知覚過敏の原因になることもあるため、気をつけたいところです。
歯の表面が傷つくとさらに着色しやすくなるので注意
実は歯がくすみ、白さを失う原因のほとんどがエナメル質の問題です。研磨剤入りの歯磨き粉で歯磨きし過ぎるとエナメル質に傷が付きます。エナメル質が傷付くと内部の象牙質部分の黄ばみが浮き出て、歯が黄ばんで見える原因の一つになります。またエナメル質の傷には色素や汚れが付着しやすくなり、本来のガラスのような透明感を失ってしまいます。歯磨きをしたせいでよけいに歯が黄ばんでしまう、といった本末転倒なことにもなりかねません。歯磨き粉選びには注意が必要です。
研磨材はホワイトニング後の歯の白さを維持する効果はある
歯科医で歯のホワイトニングをすると、術後にホワイトニング効果はずっと続かないため、数カ月に一度の割合で続けてください、と言われます。しかも人によっては1回の施術ではあまりホワイトニング効果が感じられない場合もあります。セルフケアでホワイトニングを行う場合も同様です。
歯のホワイトニングをしてもその白さはいつまでも続くわけではありません。白い歯を保ち続けるためには毎日しっかりメンテナンスするしかないのです。研磨剤入りの歯磨き粉は、ホワイトニング後に表面に付着した汚れを落とし、歯を白く保つ効果はあるといえます。
美白歯磨き粉の選び方
粒子の細かい研磨材入りの歯磨き粉を選ぶ
歯磨き粉の研磨剤の粒子には大きなものから小さなものまで段階があります。大きい粒子のものより小さい粒子の研磨剤の方がエナメル質は傷つきにくいため、研磨剤入り歯磨き粉を使用する際は粒子が細かいものを選ぶことが大切です。
研磨材不使用の歯磨き粉を選ぶ
研磨剤には歯の表面の汚れを落とす効果はあるものの、エナメル質を傷つけるだけでなく刺激が強いため歯周病や知覚過敏の人にはおすすめできません。歯と歯茎の健康のためにも研磨剤不使用の歯磨き粉を選びたいところです。歯の表面や歯茎を傷つけることなく歯を美白する効果が期待できる歯磨き粉をご紹介します。
歯が綺麗だと思いっきり笑顔になれて、とても魅力的ですよね。最近では審美歯科も数が増え、プロによるホワイト二ングも手軽に行える様になりました。歯科に通う時間が無いという方も、自宅での口腔ケア・ホワイト二ングはとても大切です。
今回は、私が自宅で行なっているホワイト二ングについて御紹介させて頂きます。まずは研磨剤不使用の物を使用し、歯ブラシは鉛筆握りで優しくブラッシングをします。(研磨剤が悪い訳ではありません。磨き方や使い方によっては知覚過敏などの症状が出る可能性があるからです。)歯ブラシは、ホワイト二ング専用の物を使用しております。時間をかけながら優しくブラッシングをしていき、最後にホワイト二ング用のマウスウォッシュ後、軽くブラッシングをしたら完了です。
継続しているうちに、歯の黄ばみが薄くなりナチュラルな白い歯になりました。
※歯の裏に付いてしまった、ステイン等は一般の人が無理に自分で行うのは難しく、歯茎からの出血を起こす場合もありますので、しつこい汚れは医療機関へ相談して下さいね。
美白歯磨き粉おすすめ
スーパースマイル プロフェッショナル ホワイトニング アクセラレーター
「過酸化尿素」配合の歯磨き粉。「過酸化尿素」に含まれる「過酸化水素」は歯科医のホワイトニングでも使用される成分で、歯の内部まで浸透して汚れを吸着する作用があります。研磨剤不使用で歯のエナメル質を傷つけることなく歯を白くする効果が期待できます。
アパガードプレミオ 50g
かつて「芸能人は歯が命」のコピーで一斉風靡した美白歯磨き粉のアパガード。世界初の修復型歯磨き粉でもあります。歯の表面に付着した歯垢や汚れを除去し、エナメル質の傷を修復して汚れが付きにくくする成分である独自成分の薬用ハイドロキシアパタイト配合。歯を白くしていきながら汚れも防ぐ効果が期待できます。研磨剤不使用。
エナメル質表面のカルシウムイオンと結合しているステイン。「ピロリン酸ナトリウム」はステインと歯の間に浸透しイオン結合を分解し汚れを浮き上がらせる効果があります。エナメル質修復効果が期待できるフッ素も配合、研磨剤不使用、医薬部外品。
アパガードリナメル 120g
歯の主成分であるハイドロキシアパタイトをナノレベルで補給し、歯垢の吸着除去やエナメル質の欠損部分を修復、さらにエナメル質表層下脱灰層の再石灰化作用があります。研磨剤不使用。歯科医院取り扱い商品となります。
歯の白さのために気をつけたいポイント
たばこのヤニは歯が黄ばむので吸わない
たばこを吸うと歯にヤニ汚れが付着し、これが歯の黄ばみの原因になります。
歯の表面部分のエナメル質は「ペリクル」という唾液に含まれるたんぱく質成分で覆われていますが、たばこに含まれるタールがこの「ペリクル」と結びついたものがヤニ汚れです。ヤニ汚れは歯に付着してもすぐに磨き落とせば落ちます。けれども磨き残しがあったりいったん付着してしまうとどんどん汚れが積み重なってしまい、こうなると歯磨きだけでは除去できなくなります。
歯の白さを保つためにも健康のためにもたばこは吸わないようにしたいですね。
色の濃い飲み物や食べ物は歯に着色しやすいので注意する
たばこに限らず歯の白さを保つために気をつけたい食べ物や飲み物があります。
基本的には色の濃い食べ物や飲み物は歯に色が付きやすいと覚えておきましょう。具体的には、ワインやグレープジュースに含まれる色素(ポリフェノール)、さらにブルーベリーや今スーパーフードとして人気のアサイーなどに含まれるアントシアニンも歯の汚れ(ステイン)になります。
また、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ほうじ茶なども歯に色素汚れが付く原因になります。
付着してもすぐに落とせば沈着を防ぐことはできるため、色の濃い食べ物を食べたり飲んだりしたらすぐに歯磨きや口をすすぐ習慣をつけるようにしましょう。
いつもの歯磨きにひと手間くわえてみよう
クリアクリーン ホワイトニング デンタルリンス アップルミント
歯磨き粉というとチューブに入った練り状のものが一般的ですが、「液体歯磨き」というものもあり、特長として研磨剤が配合されていないため歯の表面を傷つけず、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間にも成分が行き届きやすいという点があげられます。この商品は歯の表面に付着した汚れを浮かせて落としやすくする成分「リンゴ酸(清掃助剤)」配合、医薬部外品です。
MIペースト ミント
歯磨き(ブラッシング)後、歯の表面に塗布して使用する歯の湿布用クリームです。豊富なミネラル成分と歯の再石灰化を促す牛乳由来のたんぱく質「リカルデント」を含みお口の中の環境を整える口腔ケア用品。牛乳由来の成分配合のため、牛乳アレルギーの方は使用しないでください。
トゥービー・ホワイト デンタルビューティエッセンス 7ml
植物由来の美容成分スイガズラ、キトサン、シルク配合の歯の集中美容液。一日一回のスペシャルケアで歯の汚れを浮かび上がらせ、また再び汚れが付着するのを防ぎます。歯ブラシに1〜2滴つけてやさしく磨いてください。
正しい歯磨きのしかた
歯ブラシには水をつけない
歯の健康と白さを保つために、やはり毎日の正しい歯磨きが大切です。正しい歯磨きをすることで歯の表面についた色素汚れを除去すると同時に、虫歯や歯周病の原因となる歯垢が除去できます。
なんとなく習慣化されている歯磨きの仕方を今一度見直してみることで、歯の黄ばみの原因が見えてくるかもしれません。定期的に歯科医に通って歯の状態をチェックされるのがベストですが、なかなか難しいという方は正しい歯磨きを心がけてみてください。
歯磨きの際、歯磨き粉の泡立ちをよくするために歯ブラシを水で濡らすのが習慣化されている方が少なくありません。でも実は歯磨き粉の有効成分の効果を高めるために、歯ブラシは水で濡らさない方がよいのです。また口の中が泡だらけになるとしっかりブラッシングする前に達成感が得られてしまい、磨き残しの原因にもなります。
磨き方に注意する
歯磨きは正しい道具を使って正しい方法で行ってこそ効果があります。歯ブラシは平らな切り口で固すぎないものを選びましょう。固い歯ブラシを使用して強くこすると歯の表面のエナメル質を傷つける原因になります。
歯と歯の間の汚れを掻き出す歯間ブラシやフロスを使うのもおすすめです。
正しい歯磨きの基本は、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の間に45度の角度で当て、1〜2本ずつ20回ほど小刻みに動かします。力を入れてゴシゴシこすってはいけません。
磨く時間は1回5分ほどが目安です。歯磨きする回数は、毎食後の1日3回が理想的です。バッグに携帯用歯磨きセットを入れて実践している方も多いでしょう。少なくとも朝晩2回は歯磨きしましょう。
磨く順番をマスターする
歯磨きの際、磨きやすい場所から磨くのではなく磨く順番を決めることで磨き残しが防げます。右下奥歯の頬側から左側へ磨いたらそのまま内側へ行き、今度は左奥歯の内側から右奥歯、そして同じように上も磨いていくようにする、など順番を決めてマスターし、ルーティン化しましょう。
よくすすぐ
フッ素入りの歯磨き粉などを使用する際はすすぎ過ぎないほうがよいとされる場合もありますが、よくすすぎをしないとせっかく落とした汚れが口の中に残ってしまうことになります。汚れが口の中に残っていると虫歯の原因にもなるため、すすぎはしっかりしましょう。
毎日の歯磨きを見直して輝く白い歯を手に入れよう
毎日の歯磨きを見直すことで美しい歯を手に入れることは可能です。肝心なのは自分に合った歯磨き粉や歯ブラシを使って正しいケア。
歯磨きは子供の頃からの方法が習慣化しているため、大人になって正しい歯磨き方法を教えられても意外と変えられないものです。歯のセルフケアグッズの開発やケア方法の研究は日進月歩ですから最新の研究成果を取り入れたケアをしていきたいですね。
会う人に若々しく清潔な印象を与えるだけでなく、健康のためにも白く輝く歯を保ち続けましょう。