いつもの化粧水がしみる原因は?肌ケアの見直しとすぐできる対処法

2017.07.01

いつもの化粧水がしみる原因は?肌ケアの見直しとすぐできる対処法

スキンケア

NADECICA編集部
NADECICA編集部

毎日使っていた化粧水なのに、急にピリピリしみる。突然の肌変化に戸惑ってしまうことありますよね。目立った肌トラブルがなくても、体調や環境の変化で肌は敏感になるのです。すぐにできる対処法と毎日のスキンケアを見直して強い肌を育みましょう。

INDEX

目次

    化粧水が突然しみてしまう原因

    皮膚のバリア機能

    肌がピリピリする理由として肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を通しやすくなっていることがあげられます。肌のバリア機能とは、皮膚表面の角質層で、肌のうるおいを保ち、細菌・紫外線など外部からの刺激を皮膚の奥に届けない機能のことです。肌の乾燥やターンオーバーの乱れによりバリア機能がうまく働かず、刺激となっているのです。

    バリア機能の低下による影響は、乾燥だけではありません。ニキビやシワなどと言った肌トラブルの原因にもなります。バリア機能を低下させる原因を断ち、正常にすることで肌の刺激が抑えられるようにしましょう。

     

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    敏感肌はこうしてできる!バリア機能を高め、肌にうるおいを保つ方法。

    外気の極端な乾燥

    肌トラブルの原因の一つである乾燥。秋や冬の大気など季節性のものやエアコンによる空気の乾燥など、外気の乾燥は肌に大きな負担をかけることになり、バリア機能を低下させます。

    特に急激な乾燥は、肌の水分をどんどん蒸発させることになり、その場で乾燥を感じ肌をピリピリと刺激することもあります。すぐには気づかず、洗顔後の化粧水をつけるときに気が付くこともありますが、空気が乾燥していそうな環境にいるときは、加湿や肌の保護などの対策をしましょう。

    花粉やホコリに敏感な体質

    花粉やホコリといったアレルギー源に弱い体質の方は、吸引や肌に付着することで目や鼻などに痒みが出てしまいます。鼻をかんだり、目をこすったり掻いてしまったりと肌を刺激することは、肌表面のバリア機能低下や乾燥につながります。アレルギー反応ですので、すべて防ぐことは難しいと思いますが、肌への刺激を最小限にし保湿を意識するようにしましょう。

    生活習慣の乱れで肌が過敏になっている

    過度なダイエットなどによる食生活の偏りはありませんか?生活習慣が乱れると、代謝も悪くなり、肌のターンオーバーも乱れてしまいます。

    特に食生活に偏りがあると、必要な栄養も摂れなくなり、体の疲れや不調が出てきます。肌も同じように疲れ、バリア機能も低下してしまいます。この状態になると、紫外線や空気の乾燥による外部からのちょっとした刺激で、肌がピリピリしてしまうのです。

     

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    乾燥肌の原因は生活習慣にある!潤いある素肌になりましょう

    ニキビが炎症を起こしている

    ニキビは、毛穴に皮脂が溜まりアクネ菌が過剰に繁殖することで炎症をおこします。炎症を起こした状態とは、バリア機能が低下した状態であり、直接皮膚の奥に刺激を伝えてしまうため、化粧水などをつけたときにしみることがあるのです。これは赤くなったニキビだけではなく、他のニキビでも肌状態は同じと考えられます。

    体調の変化でバリア機能が乱れている

    女性の場合、生理によりホルモンバランスに変化が起こります。主に、肌にうるおいを与えるエストロゲンと、体温を上昇させ妊娠の手助けをするプロゲステロンの分泌量に変化があるのですが、プロゲステロンが多く分泌される黄体期(生理前2週間)は、肌の水分量が減る・皮脂の分泌が多くなるなどの症状があります。これにより肌の乾燥、バリア機能の低下が起こり、肌への刺激を感じやすい状態になってしまうのです。

     

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    化粧水が劣化している

    肌に刺激を与えるのは、肌の状態の問題だけではありません。直射日光があたる場所に保管されていたり、使用期限が切れていたりと、化粧水の劣化による刺激も考えられます。劣化した化粧水は、酸化して成分が変わってしまうものや、皮膚の常在菌が移り繁殖している場合があり、肌に炎症を起こす原因になるので気をつけなければいけません。

    化粧品には使用期限が記されていますが、開封すると酸化が始まります。開封後は半年を目安に使い、ブラシやスポンジなどの化粧用品も清潔に保つようにしましょう。

     

    化粧水がしみる時の対処法

    化粧水の使用を止める

    化粧水がしみた場合は、原因がはっきりしていなくても、しみてしまった化粧水に刺激となる成分が入っているのは事実です。一旦、使うことを止めましょう。症状が治まったとしても、一度症状が出た化粧水を使うことはおすすめできません。

    敏感肌用の化粧水を使ってみる

    今まで使っていた化粧水に刺激のある成分が入っていた場合、敏感肌用の化粧水に変えることで肌の状態が良くなることがあります。オーガニックやケミカルフリーなど肌にやさしい成分で作られている化粧水を試し、自分の肌に合った化粧水を探してみるのも良いでしょう。

     

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    ハトムギ化粧水と乳液でスキンケア。敏感肌におすすめ美肌ケア方法

    化粧品を使う前にパッチテストする

    化粧水がしみてしまった場合に限らず、新しい化粧品を使うときはパッチテストを行いましょう。顔に使うものですから、かぶれなどをおこしてからでは後悔してしまいます。少し手間はかかりますが、問題ないか確認してから使うようにしましょう。

    パッチテスト

    1.お風呂などに入り、皮膚を清潔にする。
    2.使用する化粧品を絆創膏やコットンに取り、二の腕や太ももの内側など、皮膚の柔らかいところに貼る。
    3.48時間後に外し、翌日まで経過観察する。

    一日では症状が出ない場合があるため、48時間となっています。症状が出なければ使用できる化粧品と考えられますが、自宅でできるパッチテストですので完璧ではありません。また、症状が出た場合には病院で症状の元となる成分を確認しておくと、次の化粧品が買いやすくなるでしょう。

    ワセリンなど油分で肌表面を保護する

    肌がピリピリしている場合は、乾燥している状態と考えられます。肌のバリア機能の一つで、肌の水分蒸発を防ぐ機能を担う「皮脂膜」があります。その皮脂と近い成分でできているワセリンは、肌に塗ることで健康な肌に近い状態を保ってくれるためおすすめです。

    ワセリン自体に保湿効果はありませんが、水分の蒸発を防ぐことで肌の水分量が保たれます。また軟膏などに含まれる成分でもあり、刺激が少ないのが特徴です。肌が敏感になっているときは、赤ちゃんでも使える商品を使い肌を守るようにします。

    ベースメイクを薄くする

    肌が敏感になっている状態では、肌に負担をかけないことを優先します。ベースメイクは肌に直接触れ、摩擦を起こし、メイクを落とすときにも刺激を与えてしまいます。ベースメイクは薄めにすることで、できるだけ摩擦を起こす回数を少なくしましょう。

    帽子や日傘で紫外線対策をする

    肌のバリア機能が低下している状態は紫外線の刺激を受けやすく、直射日光にあたってしまうと肌の乾燥・ターンオーバーの乱れにつながります。少しの外出であれば、日焼け止めで肌に刺激を与えるより、帽子や日傘をおすすめします。長時間の外出の場合は、刺激の少ない紫外線散乱剤を使った日焼け止めを塗るようにしましょう。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    紫外線対策のコツ。紫外線の影響を知って美肌も健康もキープしよう

    症状がひどいときは皮膚科に行く

    いくつか対処方法をあげましたが、症状がひどい場合は皮膚科を受診しましょう。自分で対処できるかもと、あれこれしてしまうと悪化してしまいます。軽い症状でも長く続く場合は、皮膚科へ行くことをおすすめします。症状にあった薬で治療すれば、後が残ることも少なく早く解決します。

     

    肌が弱っているときのスキンケア

    朝は洗顔料を使わずに水だけで洗顔する

    朝、洗顔料を使わずに水だけで洗顔する方法があります。洗顔の基本は朝晩の2回。夜は顔についているメイクや大気中のホコリなどを落とすために、朝は寝ている間についたホコリを落とすために洗顔していることになります。

    朝の洗顔の意味が少し薄いのに気がつくでしょうか?寝ている間にホコリなどもつきますが、外ではないので油分を持ったホコリも少なく、寝る前に塗った化粧水や美容液などは、肌のゴールデンタイムと言われる22時~2時を過ごし、肌を整えています。この状態で夜と同じように洗顔料を使ってしまうと、せっかく整えた肌の保護膜を必要以上に落としてしまう可能性があるのです。

    肌を清潔にしようとした結果、肌を正常に保つための成分まで落としてしまっては意味がありません。肌が弱っているときは、刺激を与えず肌自身の再生パワーを信じ、水だけで洗顔してみましょう。

    水と石鹸だけで落ちるメイク用品を使う

    クレンジング剤には肌にやさしいタイプもありますが、刺激のある成分を含んでいたり、摩擦の回数が増えたりと肌に刺激を与えてしまいます。メイクをしたらクレンジングで落とすのが当たり前になっていますが、水と石鹸だけで落とせるメイク用品を使えば、刺激を押さえることができます。ベースメイクだけでなく、口紅やチーク、アイメイクなど、色々なメイク用品が出ていますので探してみてはいかがでしょうか。

    しばらくクリームのみのケアに切り替える

    敏感肌用の化粧水もしみる場合は、化粧水をつけずにクリームだけのケアを試してみましょう。油分を含むクリームで保湿し膜を作ることで、外側からの刺激を減らします。保湿成分セラミドを含むクリームを使えば、内側からの回復を促す効果が期待できます。

    肌が敏感になっているときは、化粧水をたくさんつけたり、いろいろな種類の美容液をつけるだけでも肌の負担になってしまいます。良かれと思ってたくさん保湿したつもりでも、肌からするとただの刺激となってしまい悪化させてしまうことがあるのです。肌を休ませることで回復に向かいます。

    寝る前にもクリームをつける

    寝ている時間は、肌が回復・再生する時間。お風呂上りにしっかりとスキンケアをしても、寝るころには時間が経ち薄くなってしまいます。寝る少し前にもクリームを塗り直し、寝ている間の刺激から肌を守りましょう。

    保湿成分の入ったシートマスクを試してみる

    肌のバリア機能が正常な肌は、保湿3大因子がうるおいを保っている状態です。肌表面の「皮脂膜」、角質層の細胞間脂質の「セラミド」、角質細胞内で保湿する「天然保湿因子(NMF)」のことを指し、肌に足りない場合は、補うことで正常な肌に近づけることができます。

    保湿成分を補うには、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含むシートマスクがおすすめです。ヒアルロン酸は水分を蓄えようとするので、肌のバリア機能を整えてくれますし、シートタイプなので蒸発せずに肌に保湿成分を届けてくれるので、効果が期待できます。

     

    肌の回復を早めるために

    水を毎日1.5L飲む

    肌のバリア機能を回復させるには、保湿がポイントになります。化粧水や美容液での外側からのケアも大切ですが、身体の内側から肌を回復させるインナーケアが重要になってきます。インナーケアにより、代謝をあげ、老廃物を排出し、身体に必要な栄養を吸収しやすくし、肌のターンオーバーを正常に整えてくれます。

    水を飲むことで、身体の代謝をあげ、老廃物を排出する効果が得られます。人は1日に2.3Lの水分を排出すると言われ、汗や尿、皮膚などから排出されています。食事などで吸収される水分は0.8Lほどと言われているため、残りの1.5Lは飲料水で摂取する必要があるのです。しかし、水分は一度に摂り過ぎると腎臓の処理速度を超え、水中毒になることがあるので注意しなければいけません。

    1日に1.5L飲むには、コップ1杯(200ml)を8回飲めば良いことになります。飲むタイミングは生活リズムにより違いますが、就寝・入浴・スポーツの前後など水分が失われ血中濃度が高くなるときは意識的に飲むと良いでしょう。

    皮膚を強くするサプリを飲む

    インナーケアとして、皮膚の粘膜を強化・抗酸化作用・代謝を促す効果をもつ栄養素「ビタミンB2・B6・C」を補給することで、皮膚の再生を促し強くすることができます。食物から摂れるとよいのですが、効率良く摂取することはなかなか難しく、弱っている皮膚を回復させるときは、すべて含まれるサプリメントで補給することをおすすめします。

    睡眠をしっかりとる

    インナーケアに必要な栄養をあげてきましたが、生活習慣を整えることも肌の健康につながります。睡眠中に分泌される成長ホルモンには、細胞の成長・代謝コントロール・皮膚の再生修復などの効果がありますので、質の良い睡眠をとれるようにしましょう。

    成長ホルモンが多く分泌されるのは、寝始めの睡眠の深さに関係すると言われ、アルコールを飲んだ後や夕飯後にすぐ寝てしまうなど、睡眠が浅いと分泌量が減ってしまいます。寝る前は、軽いストレッチや目を休ませることで、眠りが深くなります。

    加湿器を置いて空気の乾燥対策

    空気の乾燥は、冬場だけのものではありません。エアコンが効いた部屋では、冷房でも暖房でも乾燥しています。パソコンなどを置いた部屋ではさらに空気が乾燥します。特に肌が弱って敏感になっている方は、湿度計などで部屋の湿度を確認し加湿器で空気の乾燥を防ぐなど対策をとりましょう。

    適度な運動で新陳代謝を促す

    身体の代謝を整えることが、肌のターンオーバーを整えることにつながります。仕事など同じ姿勢でいると血の巡りが悪くなり、老廃物も溜まりやすくなるので、適度に体を動かし代謝を促しましょう。また適度な運動で筋肉をつけると、基礎代謝も上がりさらに老廃物の排出に効果的です。

    寝具やタオルを毎日替える

    枕などは寝ている間の汗で菌が繁殖し、そのまま肌に触れれば皮膚に害を及ぼします。いくら栄養補給しても、肌への刺激を減らすことができなければ改善は難しくなります。少し面倒に感じるかもしれませんが、寝具やタオルといった直接肌に触れるものは、常に清潔に保つようにしましょう。

    部屋のホコリを掃除する

    家具の隙間にあるホコリには、雑菌が多く繁殖しています。エアコンや生活で起こる風が巻き上げ部屋中を飛び回ってしまうと、肌に害を及ぼすことになります。肌が弱って敏感になっているときは、特に部屋をきれいにすることを心がけましょう。

     

    肌がゆらいだときは柔軟に対応していこう

    化粧水がしみて敏感になっている肌をゆらぎ肌とも言います。肌がゆらぐと、ほんの小さな刺激でも気になってしまい、気持ちも落ち込んでしまいます。そんな時は、とにかくやさしく肌が嫌がることはせず、できれば心のストレスも肌に影響するので気にしないことが大事です。

    使える化粧品はこれで、生活習慣を見直して肌を強くしなければいけない、など強く考えず、できることを取り入れてみてください。対処することがストレスになっては意味がありません。肌に自信をもって生活できるように、ゆっくり整えていきましょう。

    当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に 相談されることを推奨いたします。

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