目次
艶肌メイクを作る前の準備
1.朝の洗顔はせず余分な油を拭き取る
トレンドのひとつに朝洗顔なし美容というのがあります。決してお顔を洗わないということではありません。
ツヤ肌メイクに必要な潤ったハリのあるお肌のためには、洗顔料を使っての洗顔は皮脂をとりすぎてしまい、乾燥しがちなお肌になりやすいからです。そのためにも、ふき取り用の化粧水をコットンにたっぷりとしみこませ、軽くふき取ります。これで余分な皮脂・ほこり・角質が取り除かれ、クリアなお肌になれます。
2.顔をマッサージする
メイクの前に軽くマッサージをするだけで、血行がよくなってくすみのない、明るいお肌になります。もちろんその後のメイクのノリもよくなりますよ。乳液やクリームをつけて、お肌との摩擦のない状態でやりましょう。
1分でできる簡単マッサージ。リンパを流すことで血行が良くなりくすみが改善。明るいお肌は艶肌メイクの基本ですね。摩擦でお肌が痛まないようにクリーム、乳液をつけてやりましょう。
先にわきの下(腋下にリンパ節があります)を親指でもみほぐして、流れをちくします。次に鎖骨を一指し指と中指の腹で挟むようにして外から内側に向かって小さな円を描くようにもみほぐします。首筋も小さな円を描くように中指と薬指で下から上、上から下へともみほぐします。
人差し指と中指の曲げた関節で(第2関節)で、顔のラインを挟みながらあごから耳下へ向かって、5回ほどもみほぐしていきます。最後に同じような感じで流していきます。その後耳下から首筋に沿ってリンパを流したら終了です。
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すっきり小顔になるマッサージ。むくみと弛みを撃退しましょう。
3.保湿をし肌を整える
ツヤ肌の絶対条件は潤っているお肌です。そのためにも保湿をしっかりとしてあげましょう。
コットンだと顔との摩擦も起きやすいので、ご自分の手で500円玉の大きさの保湿力のある化粧水を、やさしく抑え込むように入れていきます。足りなければ再度足してあげましょう。
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肌質ごとの保湿のコツ。肌の潤いを閉じ込めて逃がさないお手軽ケア
4.ハンドプレスで潤いを閉じ込める
化粧水だけでは水分が蒸発してしまうので、乳液やクリームなどで上からふたをしてあげるイメージで、優しく手で押さえてあげましょう。
5.日焼け止めは忘れず塗る
化粧下地に日焼け止め効果もあるのだから、必要ないと思っている人もいるのではないでしょうか。
そもそもそれぞれ本来の目的が違うので、化粧下地はあくまでもファンデのノリやもちをよくしたりするもので、日焼け止めの効果はあまり期待しない方がいいのです。中には日焼け止めの効果が高いものもありますが、ファンデーションのつき方の関係で、たっぷり塗るものではなく、どちらかというと薄くつけるのが基本です。そうなると紫外線防止効果も薄れるので、別に日焼け止めのクリーム等は必要なのです。
規定量をしっかりとつけます。紫外線による乾燥は艶肌には大敵です。しっかりと紫外線対策はしましょう。
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ウォータープルーフの日焼け止め情報満載。美肌を守って夏を乗りきる
化粧下地の塗り方のポイント
1.肌の色調は均一に整える
土台である下地はムラなく塗りましょう。メイクを長持ちさせ、化粧崩れを防いでくれます。お顔自体にくすみがある部分があれば、コントロールカラーを使って全体の色合いを整えていきます。
2.ベビーオイルを1滴含ませると馴染みやすい
化粧下地の規定量は大体パール粒大がほとんどですが、下地のテクスチャーが固めだったりとそんな少量をムラなくのばすのも難しいものです。そこにベビーオイルをたった1滴入れるだけで、ずいぶんと伸びがよくなり負担なくお肌へきれいに馴染んでいきますよ。
またオイルの油分が艶肌に見せる大きなポイントなのです。
3.Tゾーンや頬の高い部分を中心にのせ外側へ伸ばす
どうしても塗った起点が厚ぼったくなりやすいので、顔と首の境目など外側に下地を塗る起点を置かないことです。お顔の中心から外側に向かって均一に伸ばしていきましょう。
4.軽くたたき込むように馴染ませていく
特に目の周りや鼻の脇、そして口周りはよく動く部分でもありよれやすいので、伸ばすというよりも指先で軽く押さえながら、たたき込んでいくイメージでなじませていきましょう。
化粧下地の選び方
美容成分が配合されたものを選ぶ
艶肌のための基本は保湿です。
保湿に関する美容成分といえば、セラミド、レシチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などですが、もともとお肌にあるものです。加齢とともに失われていくものなので、化粧品からも補ってあげるとより一層効果的ですね。化粧水や美容液だけでなく、化粧下地にも配合されていますので、内容成分を確認してから積極的に使っていきましょう。
透明感と艶を与えてくれるCCクリームがおすすめ
最近はBBクリームやCCクリームが出回っていますが、違いを知って使い分けをしましょう。
BBクリーム
もともと傷の修復に使うという観点で医療系の現場で使われてきた経緯があり、そこから発生した化粧品で、欠点をカバーするという認識で使われるものです。わかりやすくいえば、シミなどをカバーするコンシーラーがありますが、これをクリーム状にしたものと考えればわかりやすいと思います。カバー力重視なので、下地というよりもファンデーションの感覚で使うものです。そういう意味ではマッドな仕上がりになりますね。
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乾燥肌のメイクはBBクリームで決まり。使い方のコツを知って艶肌に
CCクリーム
最初からメイクの発想でできたもので、美容成分を積極的に入れている化粧下地です。スキンケア感覚が強く、より自然に薄付きに仕上がる傾向がありますので、素肌感を見せる艶肌にはCCクリームが向いています。
艶肌メイクにおすすめの化粧下地
LANAREY PRISM CC CREAM 30g
艶肌に必須の保湿成分を配合し、メイク崩れを防ぐというコンセプトのもとに作られたCCクリームです。
まず保湿成分にはセラミド配合とありますが、セラミドは元々表皮の角質層にあるものです。ヒアルロン酸配合もされていますが、ヒアルロン酸は真皮層の中の細胞間をつないで、保水力にも優れた効果を発揮しています。どちらも加齢に伴い減少していくものなので、それぞれに働きかけながら保湿してくれます。
またメイク崩れの原因オイルに関しても、つけるときの伸びの良さにはオイルが必要なので、つけた後にオイルが飛んでいく「オイルセパレート」という処方により、よく伸びてつけ心地はよいものの、メイク崩れはしないというものになっています。色味は3色で肌色コントロールもしやすく、UV効果は高いのに軽いつけ心地で、艶肌を演出するのにはとてもよさそうですね。
ナリスアップ コスメティックス パラソーラ イルミスキンUVエッセンス 80g
トレンドのラベンダーカラーで、肌に透明感を出してくれます。ジェルタイプで伸びもよく、塗った後はサラサラしていてベタつきません。細かいパールも入っているので艶感も出て、まさに艶肌メイクにもってこいの下地ですね。
透明感を高める成分として、保湿型ビタミンC誘導体・高浸透型ビタミンC誘導体・セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどのうれしい美容成分が入っています。白色はさわやかなフレグランス効果もありますよ。
ナリスアップ コスメティックス パラソーラ イルミスキンUVエッセンス 80g
明色化粧品 モイストラボ BBエッセンスクリーム 33g
美容液・クリーム・化粧下地・日焼け止め・ファンデーション・コンシーラーと6つの機能をたったひとつでできるお得で便利なアイテムです。お肌により浸透しやすいナノ化されたヒアルロン酸をはじめ、セラミドやコラーゲンなどの保湿美容成分も配合されていて、しっとりツヤツヤを目指せるBBクリームですね。
オンリーミネラル ミネラルCCクリーム 28g
スキンケア感覚でメイクできる、ミネラル成分と天然由来成分94%の入ったお肌に優しいCCクリームです。
ミネラル成分の光拡散効果で、お肌を滑らかにきれいに見せてくれるのは艶肌の条件。他にもセラミド配合はもちろん、界面活性剤不使用や紫外線吸収剤不使用など、より安心してお肌のために考えられた処方です。
LAUDi BB&CCクリーム 25g
BBクリームとCCクリームのいいところをとり入れて、日焼け止め・化粧下地・ファンデーション・コンシーラーと4つの機能をもったクリーム。
肌色をコントロールしながら、天然の美容成分をはじめ、セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸配合で、お肌を深部から潤してくれます。紫外線吸収剤不使用など、スキンケア感覚の高い一品ですね。
LAUDi BB&CCクリーム 25g
キスミーフェルム スキンケアCCミルク UV 30ml
この価格にして、素肌をそこからきれいにしてくれる美容成分のヒアルロン酸・コラーゲン・ローヤルゼリーやカミツレエキスの他に、セラミド配合とコスパよしのアイテム。日焼け止め効果もありますがダブル洗顔は必要もなく、まさに時短メイクをかなえてくれるおすすめコスメです。
デマレ ラグジュアリー CCクリームUV 40g
SPF50と高い日焼け止め効果と共に、3種のセラミド、3種のコラーゲン、3種のヒアルロン酸と超保湿成分を配合。それにとどまらず、抗酸化成分・抗糖化成分やビタミンC誘導体まで入ったかなりの内容で、お肌の悩みを解決しながらスキンケア感覚の高いクリームです。紫外線吸収剤不使用やパラべンフリーなどお肌のための配慮も余念がありませんね。
糖化とは
糖とたんぱく質が結びついた物質で、お肌にたまるとコラーゲンを固まらせてはたらきを悪くし、弾力やハリを失わせてたるんでしまいます。また乾燥も促進しお肌のキメがなくなり、化粧のノリも悪くしてしまいます。それをも防いでくれるクリームなのです。
コンシーラーの使い方
筆に取り気になる部分にのせてぼかす
コンシーラーはお肌の気になる部分に塗って、肌を均一に見せることが目的ですが、そこに集中してしっかりとコンシーラーを入れるとかえって目立ってしまいます。いかに塗っていません感を出すかがポイント。
スティック状のものを直接塗ったり、いきなり指でぬったりするとどうしてもマッドな仕上がりになってしまいます。リキッドやクリームタイプのものが伸びがいいのでおすすめです。
ブラシにとって、まずは手の甲に乗せて量を調節しながら、筆で気になる部分より広めにのせます。周りとなじむように薄く広げていきます。
小鼻や口角周りに塗るのもおすすめ
小鼻の周りは赤みも出やすく、また口角周りも含めてよく動いてよれやすいので、コンシーラーはおすすめです。やはり伸びの良いリキッドやクリームタイプで、色味は肌に近い色にします。
筆にとって手の甲で調節しながら、薄くなじませていきます。口角周りは口紅をきれいに入れるためにも、口角に沿って筆で入れていったあと、指やスポンジで軽く押さえながらなじませます。
目の下は厚塗りにならないよう気をつける
目の下のクマも気になるところですね。同じように筆にとって手の甲で量を調節した後、ポンポンと2~3か所おいていきます。その後は指やスポンジで軽くたたき込んでなじませています。
ファンデーションを使う際のポイント
水分量の多いリキッドタイプかジェルタイプを使う
艶肌のためにはなるべく薄付きになることがポイント。そのためにも伸びのよさが大事になってきます。水分の多いリキッドやジェルタイプのファンデーションはのびがよく使いやすいですね。
使う量も少量、いわゆるパール粒ひとつ分が目安です。
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艶肌メイクはリキッドファンデーションでナチュラルに長持ちさせる
乳液やクリームをまぜ伸びをよくする
少量を薄くのばすのは意外に容易ではありません。そこに乳液やクリーム(ニベアクリームなど)を少し入れるだけで、ぐんと伸びのよさに違いがでますよ。
手やスポンジよりもブラシがおすすめ
塗っていく中で、手ではムラができやすいのです。スポンジも吸い込んでしまったり、ムラになったりと思うように塗れないので、メイクブラシを使うのがベストです。
その時も手の甲に規定量と乳液などを混ぜたものおいて人肌に温めてから、メイクブラシでまずはTゾーンと頬において、中心から外へ向かって広げていきます。目の周りや口周りは動かしながら、ムラにならないように広げていきます。
油が浮いたらスポンジでたたいて馴染ませる
いったん様子を見て、油分が出ていると感じるところはスポンジで軽く押さえながら、油分をなじませる感じで使っていきます。余分な油分は艶ではなくテカリになって、メイク崩れの原因です。
仕上げも大事にしていきましょう。
艶肌をメイクの仕上げ
Tゾーンと頬骨にハイライトを入れる
ハイライトはきちんと使うと、艶感や透明感をもっと引き立ててくれるアイテムです。色味も白浮きしないように、肌なじみのいいピンクやベージュ系統を選びましょう。入れる場所も、光の反射のしやすいTゾーンと頬骨のあたりに入れると艶感がでますよ。
メイクブラシを使っていったん手の甲で調整しながら、入れていきます。Tゾーンは鼻先にまで入れるとテカった感になるので、鼻筋までです。
パウダーは使わないかごく少量におさえる
クリームとパウダータイプがありますが、艶感にはクリームタイプがおすすめです。パウダータイプは使ってもテカリ防止にほんの少しにしましょう。
艶肌を作るにはスキンケアが大切
クレンジングと洗顔は丁寧に行う
お肌にメイク汚れや古い角質が残ったままだとターンオーバー(新陳代謝)の妨げになります。シミやしわの原因となり、肌の老化を早めてしまいます。またせっかくいいものでお手入れしようとしても、お肌への浸透も悪くなり意味がありませんね。
クレンジングもオイルタイプやジェルやミルクタイプなどがありますが、オイルタイプは皮脂をとりすぎる傾向があるようです。ミルクやジェルタイプは落ちにくいとゴシゴシとして、かえってお肌を傷めてしまいがちなので、アイシャドウなどのポイントメイクはあらかじめ専用のもので落としてから使いましょう。
クレンジング後も、しっかりと洗顔で落とすことも大切です。しっかりと泡立てて、皮膚との摩擦を起こさないよう優しく洗顔します。洗顔料も残らないように髪の生え際や小鼻の周りなどきれいにすすぎましょう。
ビタミンC誘導体の化粧水を使ってケアする
ビタミンCがお肌によいことはなんとなくわかっていても、そのままではお肌に浸透はしません。安定してきちんとお肌に届くのがビタミンC誘導体というものですが、この成分の入った化粧水はお肌にとってもよい様々な働きをしてくれます。
・メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの予防や使い続けることで薄くする効果もあるようです。
・皮脂を分泌を抑えてニキビ予防や目立つ毛穴を引き締めてくれます。ニキビ跡の改善にも役立ちます。
・色素沈着した肌のくすみを明るくしてくれます。
・コラーゲンの生成を助けて、ハリのあるお肌づくりをしてくれます。まさに艶肌には必要な成分ですね。
コットンづかいではなく手でしっかりとハンドプレスしながら、適量をしっかりと入れていきましょう。
セラミドを含んだ化粧品で保湿する
セラミドはもともと人肌に存在して肌の細胞間を潤いで満たす役割があります。お肌に水分をため込んで、乾燥からお肌を守ってくれるものなのです。加齢とともに減ってくるので、化粧水や美容液など化粧品で補うことも大切です。
ニキビ対策をしっかりする
にきびやニキビ跡のでこぼこは、つるんとした艶肌には大敵です。またニキビによる色素沈着もあなどれません。しっかりとケアをしましょう。
清潔なお肌を保つために、クレンジングや洗顔も大事ですが、やりすぎは皮脂をとりすぎてかえってニキビの原因になります。また保湿はニキビにも有効なのです。先にあげたケアをしっかりと行っていきましょう。
スチーマーをケアに取り入れるのもおすすめ
スチーマーケアでいくつものお肌へのメリットがあるので、ぜひ取り入れていきましょう。
・お肌にうるおいを与える保湿効果があります。
スチーマーからの水蒸気は蒸しタオルなど通常よりも細かい微粒子なので、お肌の深部にまでいきわたり、しっかりと水分を届けてくれます。
・お肌の汚れをしっかりクレンジングしてくれます。普段のお手入れでは取れなかったメイク汚れなど、毛穴を開いて奥まで水蒸気がはいることで、クレンジング効果もあるのです。
・温まった水蒸気が肌深部にとどくことで、血行促進につながりお肌の新陳代謝を高めてくれます。肌の再生力が高まり、お肌の老廃物の除去にも効果的でお肌が元気になるので、シミやしわの改善にも役に立ちます。血行が良くなると血流不足による赤ら顔も改善し、血色のいい艶肌効果にも一役かいますね。
艶肌メイクは誰でも簡単にできる
朝のお顔への対応から始まって一連の流れの中で、それぞれのポイントはありますが、難しくて私にはできないといういものはなかったのではないでしょうか。少しだけ手を加えてみたり使うアイテムを変えてみるだけで、またプラスアルファーのお手入れを加えてみるだけで、誰でも艶肌メイクはできるのです。
お化粧とは自分を偽るのではなく、本来自分の持っている良さを引き出しながらよりきれいになっていく、もっと素敵に演出してくれるものですね。自分にも目指すべき艶肌が手に入れられるのなら、いつも以上にワクワクしながらメイクを楽しむことができるのではないでしょうか。また一歩きれいに向かって前進です。