目次
敏感肌の特徴は
水分保持力が低く乾燥しやすい
「敏感肌」とは、化粧品や洗顔料、紫外線などの外部の刺激に対して通常よりも弱い肌のことをいいます。普通の肌の人が使っても問題のない化粧品などでも、かゆみやほてりかぶれなどが起きてしまうデリケートな状態です。そんな敏感肌の中でも、化粧品を付けてヒリヒリしたり、かゆみが生じるものを「乾燥性敏感肌」といます。
乾燥性敏感肌は普通の乾燥肌とは違い、角層に隙間ができて水分が蒸発し、肌細胞がしぼんでしまった状態のことをいいます。この状態になると、肌のバリア機能が低下してしまいちょっとした刺激でも炎症を起こしやすくなります。
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外部からの刺激に弱い
敏感肌は外部からの刺激に弱いのが特徴です。肌が健康な人が使っている化粧品でも敏感肌の方が使うと、赤みやかゆみ。かぶれを引き起こすことがあるのです。肌のバリア機能が低下した状態では、化粧品だけでなく紫外線も過剰な刺激になってしまいます。
乾燥肌は刺激に弱いため少しの刺激でも乾燥を引き起こす原因になり、どんどん乾燥が悪化してしまうという特徴があります。これを食い止めるためには、バリア機能を低下させているのが何なのかを突き止める必要があります。

敏感肌の原因となるもの
栄養不足でセラミドが作れない
敏感肌の原因は、食事の栄養バランスと深く関係しています。本来、肌にはバリア機能が備わっているものです。しかし、きちんと栄養を摂らないと皮膚が栄養不足になり、皮膚の表面の角質をつなぎとめている「細胞間脂質(セラミド)」がしっかり作られないという現象が起きます。セラミドがもろくなったり、うまく形成されない状態になると、外部からの異物が侵入しやすくなり炎症起こしやすくなるのです。
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間違ったスキンケア
間違ったスキンケアも、敏感肌の原因となります。洗顔の際のゴシゴシ洗いや力の入れ過ぎ、肌に合わない化粧品などを使う行為は、肌の角層を傷つけ乾燥をより一層深刻なものにさせます。
洗浄力が強い洗顔料やクレンジングも肌には負担となりダメージを負ってしまいます。スキンケアに対する誤った認識を見直し、正しいスキンケア法を身につけることが大切です。
生活習慣の乱れ
生活習慣の中でも、睡眠の乱れは肌の乾燥に大きく関係しています。健康な肌を作るためには肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」がとても重要です。肌にとって大切なセラミドは、このターンオーバーの過程で生成され角層内に放出されるのです。ところがきちんと睡眠をとらず睡眠不足の状態が続くと、肌のターンオーバーは大きく乱れ、正常な周期で行われなくなります。
すると、セラミドなどの成分の生成が減ってしまい乾燥肌になるのです。また、睡眠不足だけでなく「ストレス」も肌のターンオーバーを乱す原因になります。睡眠はきちんと摂り、ストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。
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ホルモンバランスの乱れ
肌の乾燥には、「女性ホルモン」の乱れが関係しているかもしれません。女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というものがあり、この中でもプロゲステロンは子宮内膜を厚くし、受精卵を着床しやすくするという、妊娠を続けるために必要なホルモンです。これは生理と排卵の周期によって定期的に分泌されます。
もう一つのホルモンであるエストロゲンは、「美のホルモン」といわれています。肌や髪の代謝を促進し、美しく健康な潤いのある肌を育ててくれるのです。しかし、この2つのホルモンは生理前後に乱れやすく、乱れてしまうと肌の健康が保てなくなり、乾燥肌が進んでしまうのです。
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生まれたときから肌が弱い
小さい頃から肌がかぶれやすかったり、アトピーだったという場合は、生まれつき肌が弱かったり、アレルギー体質である可能性があります。生まれつき肌が弱かったり、アレルギー体質の方は、ちょっとした刺激でも皮膚が過剰に反応してしまい、敏感肌になってしまうのです。
アレルギー体質の方は、病院で何に対してアレルギー反応が出るのかを調べてもらうと、スキンケア商品を選びやすくなり、肌トラブルを抑えることができます。

ボディクリームの重要性
しっかり保湿でバリア機能取り戻す
ボディクリームとは、肌の保湿を主な目的として使用するクリームのことで、肌の潤いや油分を維持し、失われてしまった水分を補給するために用いるものです。
そのため全身に使えて保湿成分を含んだ商品が多く、肌を徹底的にケアして、肌のバリア機能を取り戻してくれる効果があります。ボディクリームには、保湿という本来の目的に加え、フレグランス効果のあるものや美白、引き締め効果があるものなど多くの種類が存在します。
肌の水分が逃げないようにする
ボディクリームは肌の油分を維持し、水分を補うために用いられるクリームです。ボディクリームの最大の特徴は、その浸透率。オイルと比べても、とても浸透力が良く角質層にまで浸透してくれます。
角質層にまで浸透してくれるので、肌の内側から潤うことができ、ふっくらとした瑞々しい肌を手に入れることができるのです。肌の水分を蒸発させずに閉じ込めるので、長時間潤い効果が期待できます。
有効成分がバリア機能を高める
ボディクリームに配合されている有効成分には、肌のバリア機能を高める効果があります。肌が乾燥しているとバリア機能が働かず、肌トラブルの原因になります。
ここに、セラミドなどのバリア機能を高める成分を含んだボディクリームを使うことで肌を保護でき、保湿効果だけでなく肌のバリア機能を高めることが期待できるのです。ボディクリームを購入する際には、その配合成分をみて買うことをおすすめします。
ボディクリームとボディローションの違い
ボディクリームとボディローションの違いはその油分と水分量にあります。ボディローションは、油分が少なく水分が多く含まれているので、非常に伸びが良くさらりとした使い心地です。
それに比べてボディクリームは、油分が多く含まれていて水分量が少ないので、ボディローションよりも保湿力が高いという特徴があります。敏感肌や乾燥肌の人には、ボディローションでは保湿力が足りないことが多いので、ボディクリームがおすすめです。

重要なのは保湿成分
保湿に必要なセラミド成分
乾燥しがちな敏感肌には、保湿成分が含まれたボディクリームを使うことが一番です。そんな保湿成分の中でまず大切なのが「セラミド」です。セラミドとは、肌の角層に存在し、肌の細胞同士をくっつける働きをしている成分で、肌の水分が無くならないように保持してくれています。
しかしこのセラミドは加齢とともに減少してしまい、肌のバリア機能や保湿力が下がってしまいます。セラミドが含まれたボディクリームを使うことで、肌に潤いを補給し、健康的な整った肌にしてくれます。
保水力の高いヒアルロン酸
ヒアルロン酸もセラミドと同じく、保湿に欠かせない成分です。ヒアルロン酸はとても高い保湿力を兼ね備えており、わずか1gのヒアルロン酸で約6?mの水分を溜め込むことができます。水分を吸うとゼリー状のぷるぷるとした物体になり、これが肌の隙間を満たしていれば皮膚はハリのある瑞々しい状態でいられます。
ヒアルロン酸はもともと身体に備わっているため、ボディクリームに含まれているヒアルロン酸は、肌になじみ易く、しっかりと保湿してくれるのです。保水力に優れているヒアルロン酸は、保湿成分には欠かせないものです。
水分を肌に閉じ込めるシアバター
シアバターとは、シアの木の種から抽出される油脂のことで、ナッツのような独特な香りがします。安全性が高く、オレイン酸を多く含み、角層を柔らかくする効果があります。さらに、シアバターは肌の構成成分に近いため、吸収されやすいという特徴があります。
保湿効果が非常に高く、水分を肌の内側に閉じ込めてくれるのでふっくらとした健康的な肌を手に入れることができます。シアバターには豊富な栄養が含まれているので、肌の健康には無くてはならない成分です。
バリア機能を高めるスクワラン
スクワランとはサメ類の肝油からとれる油のことで、肌のバリア機能を高める効果があります。スクワランは、人の皮脂膜と非常に近い成分でできているためなじみが良いのが特徴です。肌の水分が蒸発しないように防ぎ、外部の刺激から肌を守る効果もあります。
さらに、肌のバリア機能を高めてくれるので、汗疹やニキビ改善にも効果があるといわれています。肌に特別な効果をもたらすというよりも、肌本来の力を守り、健康的な肌に導いてくれるのがスクワランなのです。
美白効果も望めるアロエエキス
アロエエキスとは、アロエから抽出した成分のことで、水分を蓄えることができる「ムコ多糖体」が含まれているので保湿効果が高いのが特徴です。また、アロエ成分は血行を良くする効果があり、肌の代謝が良くなるためハリが生まれます。
さらに、アロエには高い殺菌・消炎効果があるため肌荒れを改善したり、ニキビや吹き出物といった肌トラブルを改善・予防する効果が望めます。
水分を集める尿素
尿素とは「天然保湿因子」のひとつで、もともと人間の角層にある成分です。ヒアルロン酸やアミノ酸の仲間といえます。尿素には、角質を柔らかくする効果はありますが、水分を与えたり乾燥を防ぐという効果はあまりありません。
しかし、乾燥している肌に塗ると体内の水分を集めてきて、皮膚に潤いを与えるという効果があります。ただし、尿素は乾燥には効果的に働きますがヒビやあかぎれには逆効果なので使用する際には注意しましょう。
バリア機能高めるワセリン
ワセリンは、油分によって保湿することで肌のバリアを維持することができ、角質層からの水分蒸発を防ぐことができます。ワセリンを塗ることで皮膚にパラフィンの膜を張り、外部刺激から皮膚を保護することもできるのです。
さらにワセリンは副作用が極めて少ない成分なので、肌の不必要な刺激を与えることもなく、敏感肌の方でも安心して使うことができます。

ボディクリーム選びのポイント
余分な成分が入っていないクリーム
全てのボディクリームが敏感肌に合うというものではありません。ボディクリームの中には防腐剤や着色料が配合されているものがあり、これらは敏感肌には刺激となる場合があります。肌が刺激を受けるとかゆみや赤みなどを引き起こし、さらに乾燥が進むことがあります。
そのため、ボディクリームを選ぶ際には、オーガニックのものや天然由来成分で出来ているものなど低刺激のものをおすすめします。敏感肌でも安心して使えるようにボディクリームは、無添加、無香料、防腐剤フリーのものをなるべく選びましょう。「敏感肌用」と記載して販売されているものもあるので、そういったものを買うようにしましょう。
ボディクリームの香り
ボディクリームは香り付きのものも多く販売しています。香り付きのボディクリームは保湿だけでなく「リラックス効果」も望め、寝る前などに使用すれば安眠効果をもたらすことができます。沢山の香りのボディクリームが販売されているので、何種類も買って気分で香りを変えて楽しむこともできます。
ただし、香り重視のボディクリームは保湿効果が弱い場合もあるため購入の際には成分をきちんと見てから決めましょう。香りの良いボディクリームは、香りでのリラックス効果はあるが保湿力は弱いということを覚えておきましょう。
目的に合わせて使い分ける
目的や部位によってボディクリームを使い分けると、プラスαの効果が期待できます。全身にボディクリームを塗っても、特に乾燥している部分は保湿が足りなかったりして気になりますよね。そんなときに、別の保湿力が高いボディクリームで特に乾燥しているところを細かくケアすると更なる効果が望めます。
また、季節によってボディクリームを使い分けることで肌が受けるダメージや乾燥を改善することができます。夏にはさっぱりした使い心地で香りのよい物を、冬にはこっくりとした保湿重視のものを選ぶのがおすすめです。使い分けることによって、徹底的なボディケアをすることができます。
パッチテストを必ず行う
ボディクリームを使う際には、必ずパッチテストを行うようにしましょう。パッチテストを行わず、肌に合わないボディクリームを使い続けてると、敏感肌による乾燥が悪化してしまいます。
それでも使い続けているとさらに悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。ボディクリームを使う際には、きちんとパッチテストを行い肌に合うものを使いましょう。

ボディクリームの紹介
TIMOTHEA バリアバランス保湿ジェル
肌のバリア機能をサポートするための、3種類のセラミドを配合したバリアバランス保湿ジェル。硬くなった角質層を柔らかくし、潤いを持続させます。顔だけでなく身体にも使用できる保湿ジェルです。
ATOPISMILE アトピスマイルクリーム
アトピスマイルクリームは日本人の主食である「お米」を原料としています。馴染み深い米を使って40年もの研究を経て完成したのが、「ライスパワーNo11」なのです。肌本来が持つ皮膚の水分保持機能を改善し、角質層を真っ先に潤してくれます。また、表面上の潤いだけでなく角質層を超えて表皮の深層部まで浸透してくれます。
ヒューマンフローラ株式会社 整菌ラボヒューマンフローラ プレミアムクリーム
肌の善玉菌を育て、肌本来の力を取り戻すことで免疫力のある肌を作り上げます。皮膚を保護し潤った肌の水分を守ってくれます。しっとりとしたくすみのない肌へと導いてくれるのです。
KAO Curelクリーム
乾燥性敏感肌に有効なうるおい成分が角層の深部まで浸透し、肌を徹底的に潤してくれます。外部刺激から肌を守る働きを補助し、肌荒れを防ぎます。赤ちゃんのデリケートな肌にも使うことができる低刺激のクリームです。

ボディクリームの塗り方
入浴後の柔らかい濡れた肌にすぐ塗る
肌の乾燥は、身体を拭いた瞬間から始まっています。入浴後が一番乾燥しやすいのです。そのため、ボディクリームは入浴後5分以内に塗るのが最適といわれています。時間が経ってから塗ってしまうと、肌から水分が抜けだし、保湿効果が薄れてしまうのです。ボディクリームは浴室ですぐに塗るようにしましょう。
また、ボディクリームの効果を最大限に発揮したいなら、濡れた肌にそのまま塗るのがおすすめです。塗るときにクリームに水分が含まれて塗りやすくなり、肌の水分が蒸発する前にボディクリームで水分を閉じ込めることができます。
タオルオフは押さえつけるように
ボディクリームを満遍なく身体に塗ったら、「タオルオフ」をしましょう。これをすることにより、肌にボディクリームを馴染ませて効率的に保湿をすることができます。ゴシゴシと拭いてしまうと、摩擦によって肌の表面を傷つけてしまうので押さえるように優しく拭きます。
タオルはできるだけふわふわで吸水性のよいものを選びましょう。肌にタオルを吸いつかせるイメージでやると上手くできますよ。
過度な保湿にならいように注意
乾燥しているからといって過度な保湿をしてしまうと効果が半減してしまい、肌にも悪影響を与えてしまう恐れがあります。肌になじみ易いオイルを過度に塗ってしまうと、セラミドといった細胞間脂質の生成する力やバランスが崩れてしまい、肌のバリア機能が衰えることがあります。
また肌に水分を補給させようとして、細胞間脂質・天然保湿成分を補う作用や生成力を高める作用のある成分が十分に入っていないもので長時間パックしてしまうと肌がふやけてしまうことがあります。
すると角層の保湿成分が流出し、逆に乾燥してしまうことがあります。ボディクリームはあくまで補助的なものです。頼りきりになってしまうと逆効果になることがあるので気を付けましょう。

乾燥が酷いときのおすすめケア
保湿の高い入浴剤を一緒に使う
乾燥が酷い時には、乾燥性敏感肌クリームやボディクリームだけでは足りないことがあります。そんなときには、保湿力の高い入浴剤を一緒に使うと効果的に保湿できます。
保湿性の高い入浴剤を入れた湯にゆっくりと浸かり、肌が濡れている状態ですぐにボディクリームや乾燥性敏感肌クリームを塗るとさらに保湿力が増します。
保湿化粧水で水分量をプラス
ボディクリームを塗っても保湿が足りない場合は、「保湿化粧水」も使ってみましょう。初めに保湿化粧水をボディクリームに混ぜて水分を一緒に肌に閉じ込めましょう。
保湿化粧水を混ぜたクリームが肌に馴染んだら、再びボディクリームを塗りこみます。クリームを2度塗りすることで、水分をプラスできしっとりとした肌に仕上げることができます。化粧水はしっとりタイプを使うようにしましょう。
ボディオイルでクリームの浸透力高める
酷い乾燥肌はいくらクリームを塗ってもあまり効果が得られないことがあります。そんなときはボディオイルを使いましょう。ボディオイルは肌表面の角質を柔らかくし、肌の奥まで成分を届ける効果が望めます。
初めにボディオイルを塗ってからボディクリームを塗ってもいいし、ボディクリームに直接混ぜて塗っても効果があります。ボディオイルはべたつかない使用感のものをおすすめします。

敏感肌の入浴方法
お風呂はぬるめにする
肌に良い風呂の温度は、夏場は38~39℃、冬場なら40℃くらいまでです。40℃を超すお湯で入浴してしまうと皮脂やセラミドが必要以上に失われてしまい、角質を剥がしてしまう恐れがあります。また、もう一つの理由として、肥満細胞(マスト細胞)の活性化があります。
肌の真皮層にはマスト細胞という免役に関係のある細胞があるのですが、高温の湯につかることによってこの細胞が活性化し、肌のかゆみや赤み、炎症など肌ダメージを起こしやすくなります。そのため、湯につかる際は40℃未満の湯を使用するようにしましょう。
長時間の入浴は避ける
長時間湯につかると、角層に水分が入り刺激に弱くなってしまいます。ここにボディソープを付けて肌を擦ってしまうと本来必要な角層まで剥がれる恐れがあります。乾燥肌や敏感肌を悪化させる原因になるのです。そのため入浴時間は、少し汗をかいて身体が温まったと感じるまでに留めましょう。
夏場なら5分程度、冬は10分程度が目安です。また、短い時間であっても1日に何回も入浴をすると肌の状態は同じことになってしまいます。頻繁に入浴することは避けましょう。
よく泡立てた泡で洗う
身体を洗う際は、石鹸やボディソープをよく泡立てて使用しましょう。使う石鹸やボディソープは、刺激の少ないものや保湿成分が配合されたものを選ぶのがおすすめです。
よく泡立てた泡で身体を洗うことで、肌に過剰な刺激を与えずに済み、優しく洗い上げることができます。また、よく泡立てることでボディソープや石鹸の成分が肌に残りにくくなり、かゆみや赤み炎症が起こることを防げます。
ナイロンタオルで擦らない
身体を洗うときにナイロンタオルなどを使ってゴシゴシと洗ってしまいがちですが、これは肌によくありません。肌の角質層が傷つき、保湿成分が失われる可能性があります。乾燥が悪化する恐れがあるのでできるだけ避けましょう。
ナイロンタオルなどを使わなくても、手で洗うだけで十分汚れを落とすことができます。手で洗うことで肌に余計な刺激を与えずに済み、角質層が傷つく心配もありません。
皮脂が少ない部分は洗う回数を減らす
皮脂の分泌が少ない部分は、石鹸などを使いすぎると乾燥する原因になります。皮脂分泌が少ない手足やお腹、腰を洗う際は、シャワーだけでも十分汚れを落とすことができます。
そのため、石鹸などを使うのは2~3日に1度くらいにし、他の日はシャワーで洗うだけにしましょう。こうすることで、肌に刺激を与えず乾燥を抑えることができます。
温泉に入る時は注意が必要
1.強い酸性・アルカリ性の温泉は避ける
酸性の温泉は殺菌効果があり、ピーリング効果で肌の角質を溶かすことができます。良い効果ももちろんあるのですが、酸性の温泉は肌に刺激を与えてしまうので、敏感肌の方には向きません。
また、アルカリ性の温泉水はピーリング効果があるので毛穴の汚れなどをきれいにすることができます。しかしこちらも、敏感肌の人には肌がピリピリしたり肌荒れを起こす危険があります。敏感肌の人は、弱酸性や中性、弱アルカリ性の温泉に浸かるようにしましょう。
2.頻繁に入浴しない
お風呂と同様、温泉も1日に頻繁に入浴しないようにしましょう。長時間湯につかってしまうと、角層に水分が入ってしまい肌が弱くなります。すると敏感肌や乾燥肌が悪化する恐れがあります。短い時間でも1日に何度も入浴をすると、肌は長時間入った場合と同じになってしまいますので気を付けましょう。
また、温泉の温度もお風呂と同様40℃以下のものに留めましょう。せっかくの温泉ですから熱いお湯に入りたいのは分かりますが、入ってしまうと肌の保湿成分などが流れ出してしまい、かゆみか赤み、乾燥をもたらしてしまいます。
3.シャワーで必ず温泉成分を流す
温泉から上がる際、肌表面についた温泉成分はきちんと流しましょう。そのままだと、肌が負けてしまいかゆみや赤みを引き起こすことがあります。
そのため湯から上がったら、シャワーを使ってきちんと成分を流してから体を拭くようにしましょう。シャワーで洗い流しても、肌に浸透した温泉成分の効果が失われるわけではないので安心してください。

ボディに刺激を与えない
衣服と寝具は肌に優しい素材に
衣服や寝具は肌に直接触れるもののため、柔らかく肌に優しい素材を使いましょう。硬い記事や皮脂を吸い込みやすい素材は敏感肌を悪化させる恐れがあり、危険です。また、摩擦力が高くなってしまうので乾燥を誘発させてしまいます。
そのため、衣服や寝具の生地はコットンやシルクといった生地表面が滑らかなものにしましょう。生地表面が滑らかだと敏感肌でも肌に引っかからず、悪化させる恐れもありません。
肌に当たらないように爪は短く
爪は意外に雑菌が多く、不潔な状態になっていることが多いです。特に爪の間には雑菌が多く、その手で肌を触ったり掻いたりしてしまうと汚れが移り、肌トラブルを起こす可能性があります。
また、爪が長いと肌を傷つけてしまう恐れがあり危険です。皮膚を傷つけず清潔に保つためにも、爪は肌に当たらないように短く切り、綺麗な状態を保ちましょう。
こたつや電気毛布は使わない
こたつや電気毛布は手軽に暖がとれ、便利なものですが、敏感肌にはあまり良くありません。電気毛布やこたつの熱によってかゆみが誘発され、乾燥肌になってしまうことがあります。
そのため、使用はできるだけ避け使うときも長時間の使用は避けるようにしましょう。肌の水分が蒸発し、乾燥する場合もあるので使用する際にはしっかりと対策を行いましょう。

正しいケアと知識で敏感肌は改善する
敏感肌や乾燥肌は、ボディクリームの使用よ正しいケアを行うことで改善されます。敏感肌や乾燥肌はかゆみが生じることもあり憂鬱なものですが、きちんと対処をし入浴法などを気を付けていれば必ず良くなります。根気よくケアをして、きれいな肌を手に入れましょう。