目次
肌が汚くなる原因
生活が不規則で睡眠不足
よくいわれる、「睡眠不足はお肌の大敵」というのは本当です。肌荒れとは、皮膚のキメが乱れて、肌が乾燥する、吹き出物ができるなどの肌トラブルを起こしている状態です。
このような肌荒れの原因は、表皮や角質層の新陳代謝が正常なサイクルで行われず、古い角質層がはがれ落ちないことに始まりますが、肌は寝ている間に再生されるので、睡眠不足や、ぐっすりと質の良い睡眠がとれないことで肌荒れの原因になってしまうのです。
食生活が乱れている
睡眠の乱れ同様、食生活の乱れも肌荒れに直結します。食生活の乱れは栄養バランスの乱れの原因となり、栄養バランスが崩れてしまうと肌荒れの原因になります。
栄養不足から肌に正常な血流や栄養素が届かないと、肌色が悪くなったり、くすみやくまの原因になります。
お酒を良く飲む
酒は、少量なら肌にも体にも良い効果があるのですが、過剰摂取は肌荒れの原因となります。なぜ飲酒が肌荒れを引き起こすのかというと、理由の1つは体内のアルコールを薄めるために、水分が多く消費されることにあります。これによって肌が急激な乾燥し、毛穴が広がり、埃や皮脂が詰まりやすくなるので、炎症やニキビの原因になります。
また、皆さんもご存知の通り、アルコールの分解のために働く臓器は肝臓ですが、肝臓は新陳代謝やデトックスに関係する重要な臓器です。正常に働かないと、肌荒れやシミなどが生じやすくなってしまいます。
化粧品が肌に合っていない
当然ながら、化粧品が原因で肌が荒れるということもあります。化粧品で肌が荒れる場合、考えられるのは、「化粧品に配合されている成分が合わない」「肌がデリケートに傾いている」「化粧品の使い方が間違っている」という3つの理由です。
化粧品をつかった直後に肌がピリピリするなどの違和感を感じたり、化粧品を変えた途端に肌荒れするようになったような場合は、まずはその化粧品の使用をいったん中止し、様子を見て、肌が元気で健康な状態で使ってみて、原因を探るとよいでしょう。もちろん説明書きをよく読んで、使用法や分量を守ることも忘れずに。
洗顔剤で顔を洗いすぎている
洗顔料で顔を洗いすぎている場合も、肌荒れの原因になります。特に脂性肌でニキビに悩んでいる方は、つい顔を洗いすぎてしまう傾向がありますが、これは肌を守るために必要な皮脂まで落としてしまうので、逆効果なのです。
ストレスを強く感じている
忙しすぎて休みがないことや人間関係、睡眠不足など、過剰なストレスがかかることによって肌荒れが引き起こされることもあります。
ストレスによる肌荒れの特徴は、一晩の間にニキビが大量発生するなど、「急に」「一気に」肌が荒れる、ということです。ストレスによる肌荒れは、放っておけば治る場合もありますが、多くの場合は根本的なストレスの原因を取り除かないと治りません。
内臓機能が低下している
ここまでに挙げた、肌荒れの原因に思い当たらない場合、また、化粧品を変えたり生活スタイルを見直したり、あらゆる手を尽くしても肌荒れが治らない場合は、単なる「肌荒れ」ではなく、胃や腸、肝臓などに疾患が隠れている可能性があります。
内臓疾患による肌荒れの場合は、かゆみを伴う肌荒れが起こりやすいというのが特徴です。
紫外線対策をしていない
今や常識となった紫外線対策ですが、春や秋、また曇りの日などに油断して紫外線対策を怠ると、肌荒れを引き起こすことがあります。また、中には「紫外線アレルギー」といって、紫外線を浴びてすぐに水ぶくれが出来たり、ぶつぶつのじんましんのような湿疹ができる場合もあります。
便秘気味である
よく知られているように、便秘はお肌の大敵です。なぜ便秘が肌荒れを引き起こすのかというと、便が留まったままでいると、腸内で善玉菌が減少し悪玉菌の勢いが強くなってしまうため、有害物質やガスが発生しやすくなります。
そういった毒素を、便として外に排出できればいいのですが、それができない状態が続くと、血液中に取り込まれ、全身をめぐり、肌からも、汗や皮脂などと一緒に体外へ放出されます。その、排出しきれなかった毒素が肌に残ったり、毒素の排出のために肌の新陳代謝の方にエネルギーが回らなかったりすることで、肌荒れが引き起こされてしまいます。
生理前あるいは生理中である
生理前や生理中は、ホルモンバランスの変化によって肌が揺らぎやすく、肌荒れしやすい状態になります。
特に、生理が始まる直前の7日間は、黄体ホルモンの分泌量がもっとも多くなるのですが、黄体ホルモンには皮脂を増加させる作用があるので、毛穴に皮脂が溜まりやすくなり、ニキビや肌荒れの原因となるのです。
▼さらに詳しい解説はこちら
エストロゲン・プロゲステロンのことを知って、女性ホルモンを整えよう
肌を整える改善策
朝の洗顔には洗顔剤を使わない
洗いすぎは逆に肌荒れの原因となり得ます。洗顔料を使っての洗顔は、夜のみの1日1回に留めておいて、あとはべとつきが気になったときに、冷たいと感じる程度のぬるま湯で優しく洗う程度に留めるとよいでしょう。
汗をかくようにする
運動や半身浴で汗をかくようにすることも肌質改善のためには重要です。体を動かすことや体を十分に温めることにより、血流が良くなって、体内の循環がよくなり、老廃物を排出しやすくなる他、肌の再生に必要な成分を生成しやすくなります。
また、汗をかくことで表面にたまった古い角質をふやかしてターンオーバーがしやすくなる上、汗の中の保湿成分が天然の美容液にもなります。
肌ケア商品に気をつける
肌ケア商品は、肌に合ったものを使っていますか?スキンケアは大きく「落とす(クレンジング・洗顔)」と「加える(化粧水・美容液・乳液など)」の2種類に分かれ、それぞれ抑えるべきポイントが違います。「落とす」を目的とした肌ケア商品は、肌のうるおいを落としすぎないことがポイントで、「加える」を目的としたスキンケアでは、保湿ができ、自身の肌に合うものを使うことがポイントです。
また、生理前の肌が敏感になりやすい時や、日焼けしやすい夏、乾燥しやすい冬など、状況に応じて肌ケア商品を変えたり、増減させたりできるとよいですね。
ストレスを発散させる
ストレスはお肌の大敵なので、上手な付き合い方を身につける必要があります。ストレスの原因となっている人間関係や仕事内容など、根本的に向き合って改善ができることが一番望ましいですが、それが難しい場合は上手に発散することを考えましょう。
ビタミンのサプリメントを飲む
ビタミン類が肌に良いことはご存知の通りです。忙しい生活の中では、栄養バランスのとれた食事を毎日いただくのはなかなか難しいですよね。そんな時に味方になってくれるのが、ビタミンのサプリメントです。
ただし、「食生活を見直し、その上でどうしても不足しがちな成分をサプリメントで補う」というのが理想ですので、サプリメントはあくまで補助的な役割。偏った食生活が肌荒れの原因となっている方は、まずはできることから食生活を見直せるとよいですね。
乳酸菌や食物繊維を積極的に摂る
これから食生活を見直そうという方に是非意識していただきたいのが、乳製品と食物繊維を積極的に摂ることです。乳製品と食物繊維を積極的に摂ることで、腸内環境が整うので、内側から肌荒れの改善が見込めます。
十分な睡眠をとる
睡眠を見直すことは、美肌への近道です。なぜ睡眠が重要かというと、私たちの肌は眠っている間に「ターンオーバー」が起きている、つまり新しい肌へと生まれ変わっています。そのターンオーバーにとって重要なのが、「成長ホルモン」です。
さまざまな研究から、この成長ホルモンは主に寝ている間に分泌されることが知られています。成長ホルモンが正常に分泌されることで、ターンオーバーが正常に促され、肌トラブルを回避し、美肌を保つことができます。
トレチノイン療法
ニキビ肌や、ニキビ跡によるしみなどに非常に有効と注目を浴びているのが、トレチノインによる治療です。トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、米国ではシワ・ニキビの治療医薬品として、多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。
日本では認可されておりませんが、トレチノインを使った治療を行っている美容皮膚科は多くあります。強い薬を使った治療なので、自己判断は避け、必ず医師の指導の下行うようにしましょう。
おすすめデトックス商品
エステプロ・ラボ G-デトックハーブティー
ここで、デトックス(毒出し)に効果のあるおススメ商品をご紹介します。便秘解消に効果があり、手軽に手に入るものを選びました。1つめのこちらは、乳酸菌、メリロート、ハーブ&スパイスなど、全62種類の素材を厳選ブレンドし、お腹をすっきりさせてくれる効果が高いハーブティーです。
株式会社荒畑園 茶流痩々
こちらは、100%静岡県産のダイエットプーアル茶です。脂っこいものを食べてもスッキリ爽快、飲みやすく、続けやすいのが最大の利点と言えるでしょう。ビタミンやミネラルも含有しているので、肌荒れの原因が便秘や不規則な食生活にある気がする…という方はもちろん、そうでない方も予防や肌質の向上のために、お試しになってはいかがでしょうか?
女性特有の肌の変化
肌は生理周期と密接な関係がある
生理前や生理中に肌が荒れやすい、揺らぎやすいと感じている方は多くいらっしゃると思います。もちろんその通りなのですが、実は、生理時期の肌荒れは生理の周期によってトラブルの内容も原因も対処法も変わってきます。周期に合わせた適切なケアをしてあげることが、トラブルが悪化するのを防ぎ、美肌を育てます。
排卵日後の1週間はデトックス期間
排卵日前後の時期のことを「排卵期」と呼びます。排卵日を過ぎると、肌状態は徐々に不安定になっていきますが、まだこの時期はいわゆる「デトックス期」。表面上は肌トラブルが起こらないことが多いです。
排卵日以降は肌を不調にさせる元凶である、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されるようになります。このホルモンの影響で、皮脂分泌が促進され、メラニン色素が生成されます。皮脂分泌が盛んになるので、ニキビができやすくなったり、毛穴が開きやすくもなり、結果、肌が荒れやすくなっていくのです。
生理前の1週間にはからだを動かす
前述のプロゲステロン(黄体ホルモン)が生理前に増加することで、だるさや眠気、イライラなどの「生理前症候群(PMS)」を引き起こすのではないかと言われています。ただし、だるいからといって横になってばかりいると、逆にストレスや憂鬱な気分が肌荒れを招くことも。
ですので、この時期は軽く体を動かすようにすることがおすすめです。ウォーキングやヨガ、ストレッチなどで、体が気持ちいいと喜ぶ程度に体を動かすようにするとよいですね。ただ、この時期は普段よりもシミができやすいので、紫外線対策とUVケアはしっかりと。
生理中の1週間は栄養を補給する
不調肌を引き起こすホルモン、プロゲステロンに対して、美肌ホルモンと呼ばれるホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)です。生理中は、プロゲストロンもエストロゲンも分泌が少ない状態になります。それに伴い、活発だった皮脂分泌がおさまるので、生理前にできたニキビや毛穴の開き、皮脂によるベタつきなども徐々に改善されていきます。
その一方、乾燥しやすくなったり、敏感になったりと、これまでとはまた違った悩みが出てくる時期。血行が悪くなりやすく、冷えやすかったり、貧血なども起こしやすい時期なので、しっかりと栄養を補給するようにしましょう。
排卵前の1週間は肌の調子が整う期間
生理後から排卵日までは、エストロゲンの分泌が増えるので、それに伴って肌表面の水分と皮脂のバランスが整い、肌の調子がグッと良くなります。ピーリングやパックなどのスペシャルケアや、エイジングケアや美白化粧品などにチャレンジするのは、この時期からが効果が出やすく、おすすめです。
ニキビ肌の改善方法
洗顔前には蒸しタオルで毛穴を開く
肌トラブルの中でも、ニキビ肌でお悩みの場合には、洗顔の仕方がポイントとなってきます。
まず、洗顔前には蒸しタオルを使い、毛穴を開くようにすると良いです。蒸しタオルを使うことで、顔全体の毛穴を開かせることができます。毛穴を開かせることで、ニキビの原因となる皮脂を除去しやすくなり、特に白ニキビや黒ニキビなどのぽつぽつした初期ニキビには高い効果があります。ただ、蒸しタオルを使ったニキビケアは温度などに注意が必要です。逆にニキビが悪化してしまう恐れがあります。
まず、蒸しタオルの温度は、肌につけて少し熱いな~と思うくらいならば適温です。皮脂は32℃で溶けだすと言われているので、触れないほど熱いタオルを作る必要はありません。濡らしたタオルを電子レンジで1分チン、は作りやすいですが、それだと温度が高すぎるので、冷めるまで待つとよいでしょう。また、蒸しタオルを顔に載せる時間は2分ほどで十分です。2分経過したら蒸しタオルを外し、洗顔へ移ります。
泡でやさしく洗い流す
洗顔料は泡立ちがよいものを選びます。泡で顔をマッサージするようなイメージで、手のひらと顔の肌表面の間によく泡立てた泡を挟むようにして、優しく洗っていきます。指や手のひらで肌を直接触ったり、刺激を加えないようにすることが、ニキビを悪化させないためのポイントです。
今は、ポンプから直接泡が出てくるタイプの洗顔料もありますし、洗顔ネットをつかうのも、少量の洗顔料で泡がみるみる作れておすすめです。
▼さらに詳しい解説はこちら
洗顔ネットで作る濃密な泡。あなたの肌を美肌へと導くカギ
きちんと化粧水と乳液を使い分ける
脂性肌が原因で、ニキビに悩んでいる方の中には、洗顔後に化粧水を付けた後は何もしない(乳液をつけると肌がべたつくから)という方がいらっしゃいますが、これはNG行為です。化粧水と乳液にはそれぞれ役割があり、片方だけでは肌ケアとしては不十分なのです。
まず、化粧水は肌に水分を与え、潤し保湿する効果があります。そして、乳液はその水分を閉じ込めて逃がさない効果があります。肌に水分が足りなくなると皮脂が過剰に分泌され、それがニキビ肌に繋がっていくので、化粧水と乳液両方で、きちんと保湿をしてあげることが大切です。
しつこいニキビは食生活の改善が必要
スキンケアを見直してみてもなかなかニキビが改善しない場合には、肌表面だけでなく、体の内側からニキビの原因を考えていく必要があります。上述のように栄養が偏っていたり、便秘などで腸内環境が悪化しているなど、体の内側にニキビの原因が潜んでいる場合は、食生活の改善が必要です。
まずは1日のうちにいつどんなものを食べているかを書き出してみて、栄養が偏っていないか、便秘になりやすい食生活を送っていないかをチェックしてみましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
美肌をつくる健康レシピ9選。日々の食生活で肌に変化を
サプリの活用
しつこいニキビを退治するには、根本的な食生活の改善がまずは一番大切なことですが、忙しい毎日でなかなかバランスの良い食事を取れないような場合や、摂りにくい栄養素がある場合には、サプリメントの活用をおすすめします。
バランスのよい食事がとりにくい方は「マルチビタミン」など総合的に色々な栄養を摂れるサプリメント、ある栄養素だけが足りなくなりがちな方はその栄養を補ってくれるようなサプリメントなど、食生活を見直す中で、自分には何が足りないのかを見極めて摂取するようにするとよいでしょう。
おすすめマルチビタミンサプリメント
株式会社ファンファレ きらりのおめぐ実
人気ランキング上位の商品である「きらりのおめぐ実」です。自然由来の材料を使った、続けやすく安心なサプリメント。ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6という、美肌を取り戻すために必要な4種類のビタミンを、絶妙なバランスで配合しています。
株式会社サン・クラルテ製薬 緑の知恵
大人ニキビ予防ならこちらの「緑の知恵」がおすすめです。製薬会社が長年研究開発した、自然由来の成分で作られているサプリメントです。これからニキビができないように予防するのはもちろん、いまあるニキビにもアプローチ。残ったニキビ痕も薄くなることが望めます。
大塚製薬 ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル
大塚製薬と聞けば、知らない方はいないのではないでしょうか。大手製薬会社の安心感がある、マルチビタミンサプリメントです。ビタミン12種類、ミネラル7種類を1粒にギュッと凝縮。1日1粒の摂取でいいのもとても手軽です。
綺麗な肌で明るく元気に
肌の状態は心の状態と密接につながっていて、肌が荒れていたりトラブルを起こしているだけで気持ちが落ち込んだり、逆に肌が健康で調子がいいと、自信が持てたり、明るく前向きな気持ちになることができます。
美肌を育てるためには、「何を使うか」よりも「どう使うか」が大切です。お金をかけなくても、忙しくても、日々の生活を少し意識するだけで、肌は変わってきますから、是非、できるところからトライしてみてください。