手のツボを使って簡単セルフケア。正しい位置のとらえ方と注意点

2017.09.02

手のツボを使って簡単セルフケア。正しい位置のとらえ方と注意点

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

いつでもどこでもすぐに押せる手のツボ。上手に活用して、ちょっと疲れたときのセルフケアに活かせたらいいですよね。初心者には難しく感じるツボですが、ツボの位置をとらえる上手なコツを身につけて、早めのセルフケアで疲れ知らずの毎日を送りましょう。

INDEX

目次

    手のツボの基礎ポイント

    手のツボは全身と繋がっている

    人間の体には全身で700を超えるツボがあり、まだ未発見のものもあると言われています。東洋医学の考え方では、体には「気」の流れる道「経絡(けいらく)」があるとされており、ツボは経絡上にある気の集まる地点。例えるならば経絡は線路で、ツボは駅にあたります。

    ツボを刺激することで経絡の気の流れが良くなり、そのツボに対応した臓器の働きが良くなることで自然治癒力が高まり、体の症状がよくなるという仕組みです。

    また、手には30以上のツボがあり、全身のツボが集まっている「体の縮図」と言っても過言ではありません。ピンポイントの治療とは違い、体全体の機能回復にもつながるツボ刺激による健康法は、血液・リンパ・神経の滞りを改善。原因がわからない慢性的な体の不調にも効果を発揮する場合があります。

    左右で痛みに差がある場合がある

    ツボは体の中心部に位置するもの以外、左右対称に配置されているものがほとんどです。全身のバランスがとれている状態であれば、ツボを押した際の反応に左右差は出ません。

    しかし、体調や身体の状態によっては、左右で痛みに差がある場合もあります。とくに体の左右のバランスが崩れている場合には、左右対称のツボでも痛みに左右差がでる場合があるのです。

    人によってツボの位置に差がある

    人体模型の写真とともに点が描かれているツボの図解。「表示されている場所を押してみたけど合っているのかわからない」と思ったことのある方は多いですよね。

    ツボは骨の付け根や筋肉の隙間・接合点などにある場合が多く、その人の体格・骨格によって位置が変化するため、一概に「絶対にここ」とは言えないのです。

    反射区とツボの違い

    足裏マッサージでよく使われている反射区。実は手にもあり、ツボとの違いが分かりにくいですが、専門的にはしっかりとした区分けがされています。

    顔・手・足などの末端部分には、全身の縮図のように臓器・各機関が反映されているエリア(範囲)が存在します。これが反射区。温泉やスパのマッサージコーナーなどで、足裏や手のひらが地図のように区分けされて、各臓器・機関の名前が書かれた図を見たことがある方は多いでしょう。

    反射区が範囲であるのに対して、ツボは点で、気の集まるポイントと言われています。ツボと反射区はその起源にも違いがあり、反射区を使用したリフレクソロジーはアメリカが発祥。ツボは中国の中医学が発祥です。

    痛いところが体の悪いところ

    気の集まる部分とされているツボ。正しくは経穴(けいけつ)と呼ばれ、体内に停滞している悪い気や血もツボに集まると言われています。そのためツボを押されて痛みを感じる場合は、ツボに対応した臓器に不調や滞りがあるサインなのです。

    手のツボの位置の見つけ方

    図解の画像を見て照らし合わせる

    初心者の場合、まずはツボを見つける感覚をつかむ必要があります。自分で見てわかりやすいと思う図解の資料を使って、おおまかな位置と押さえ方を確認しましょう。

    体の部位別に写真と点であらわされていることが多いツボですが、点であらわされる位置はあくまでも「このあたり」という基準程度のもの。個人の骨格・筋肉の付き方などによって位置が異なるため、圧を加える方向や「○○の骨のキワ」や「○○の指何本分下」などの補足説明を頼りに、自分のツボを見つける必要があるのです。

    表面がややくぼんでいる

    わかりやすいツボの場合、関節を曲げ伸ばしたり角度を変えたりしながら見ると、くぼみがあるようにも見えます。とくに手の場合には皮下脂肪が少なく、骨ばった部分が多いため、くぼみを見つけやすいと言えるでしょう。

    筋肉の割れ目に沿って探す

    ツボは骨のキワや筋肉の割れ目・接合点にある場合が多いため、いろいろな部分をグリグリと押しながら、骨と筋肉の隙間・筋肉の割れ目などを指先の感覚でわかるようにすると、より見つけやすくなります。

    押すと気持ちがいい

    指がツボにしっかり入ると、何とも言えない気持ちよさがあります。骨や神経にジーンと響くような痛気持ちいい感覚。この感覚を感じられればツボに入った証拠です。しかし圧を入れる角度や位置の微調整により、よりしっかりと入る場合があるので、もっと気持ちいい場所がないか付近を捜してみましょう。

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    手のツボ押しの注意点

    痛みを感じるほど強く押さない

    人間の体は、痛みを感じると防衛本能が働きます。息が止まり、体を硬直させて緊張状態になるのです。せっかく体を癒すツボ押しを行うのに、痛みによって緊張してしまっては、余計に体が凝ってしまうでしょう。

    また、同じツボを痛いほど強く押し続けると、揉み返しの状態になり、痛みが長引くことにもなります。ツボ押しはリラックスが基本。呼吸を深く整えてリラックスしながら、気持ちいいと感じる程度の力加減で、3秒程押してゆっくり離すを繰り返しましょう。

    お酒を飲んだ時やケガをしている時は控える

    ツボはそのポイントを押すだけで体の働きを高め、機能を活性化させます。体の状態によっては強い刺激になりすぎて、逆に悪影響になる場合もあるのです。

    お酒を飲んだときは、アルコールによって血行が高まりすぎているため、ツボ押しは控えた方が良いでしょう。骨折や傷などのケガがある場合にも、血行が促進されてズキズキとした痛みを強く感じたり、血行が良くなり血が止まりにくくなる場合が考えられます。

    子供や高齢者には弱い力で様子を見ながら行う

    子どもは大人に比べて、体の各機関が未発達です。高齢者は心臓や内臓が弱くなっている場合も。どちらの場合も力は弱めに、注意深く様子を見ながら行いましょう。

    体に不調が現れた時は刺激をやめる

    ツボ押しをしていて体に不調が出る場合があります。もともと弱り気味だった場合などは、ツボ押しによって体の巡りが良くなったことに体がついていかず、めまいやふらつきを感じる場合もあります。「何かおかしい」と感じたら、すぐにツボ押しを中止して、ゆっくりと体を休めましょう。

    悩みが改善しない時は医師の診察を受けてみる

    悩んでいる症状が明確な場合、ツボ押しで効果を感じられなければ一度医療機関を受診しましょう。東洋医学にこだわりたい場合は、中医学を得意とする医師や、鍼灸あん摩の国家資格を持つ専門家のいる治療院、漢方薬局などがおすすめです。

    食後は2時間以上開けてから

    食後2時間以内のツボ押しは避けましょう。ツボ押しに限らず、マッサージ全般に言えることですが、食後約1時間は体が消化活動に専念。体内の血液は胃腸に集中し、スムーズな消化をサポートします。

    しかしその間にツボ刺激を行うと、血液が分散されて消化が遅くなり、胃腸に大きな負担がかかるのです。ツボ刺激を行う場合には、食後2時間以上開けてから行うようにしましょう。

    慢性的な疲れに効果のある手のツボ

    だるい体の疲れをとる手の三里(てのさんり)

    肩こり・首凝りに良いと言われる手の三里には、便秘解消や美肌の効果もあると言われ、体の中を整えて、だるい疲れを解消します。手の甲を上にして、ひじを曲げたときにできるシワの終わりの部分から、指2~3本手首側に下がった部分にあります。

    この付近の筋肉の割れ目に向かって押すと三里に入りますが、最初は見つけにくいため、近くの筋肉をゴリゴリと押しながら探しましょう。筋肉の割れ目を見つけたら、骨に向かってぐっと圧を入れ、ズーンと響く刺激を感じれば正解です。

    心の疲れを緩和する労宮(ろうきゅう)

    手のひらの中央に位置する労宮。イライラやストレスを抑え、気持ちを落ち着かせるため緊張時にもおすすめです。上半身の血行を良くし、手のほてりや胸・胃の不調にも効果的。

    心苦労の集まる中心という意味で労宮と名がついたとの説もあり、ストレスが過剰になると労宮を押したときに痛みを感じやすくなります。

    「手の真ん中を押しただけでは効果を感じられない」という方は、指の先でグリグリとポイントを探りましょう。圧を向ける方向を変えてみたり、筋肉や骨の隙間を探しながら押し込んでみると、ツーンと響くポイントが見つかります。

    便秘の解消に役立つ手のツボ

    体の様々な不調に効く合谷(ごうこく)

    人体の中でも最も有名なツボ、合谷。さまざまな疲労や不調症状に効果があり、不調を感じたらとりあえず押しておいても良いツボです。

    手の甲を上にして、親指の骨と人差し指の骨の合流地点にあり、人差し指の骨に向かって押すと上手に入ります。頭痛・生理痛・便秘・下痢・めまい・不眠・情緒不安定・肩こり・歯痛・花粉症・難聴・にきび・アトピーなどに効果があるとされています。

    便秘の名穴とも呼ばれる支溝(しこう)

    あらゆる原因による便秘に効果があると言われている支溝。手の甲を上に向け、手首部分から指3本分ひじ側に下がった中央部にあります。骨の隙間を探して押し込むように押さえると上手に入ります。

    ストレス解消作用もある神門(しんもん)

    心とつながっていると言われる神門。心臓の経絡を刺激するため、ストレスに効くとされています。手のひらを上にして、手首部分の小指下側。ちょうど手首が折れ曲がるシワの線上にあり、ゴロゴロとした骨の下にあります。親指では入りにくいので人差し指や中指を使うと押しやすくなります。

    スムーズな排便を促す間使(かんし)

    胃腸の働きを活性化させる間使。手のひらを上に向けて、手首の中央部から指5本分ひじ側に下がったところにあります。筋が多い部分のため、無理に押し込むよりは親指の広い面を使い、ぐーっと広く圧を入れると良いでしょう。

    肩こりをすっきりさせる手のツボ

    首筋を柔らかくする第一頸頂点(だいいちけいちょうてん)

    こぶしを握り、山になっている部分の人差し指と中指の間、やや手首よりにあるのが第一頸頂点。首筋を柔らかくします。

    重い肩こりを解消する第二頸頂点(だいにけいちょうてん)

    第一頸頂点の位置が変わり、薬指と小指の間、やや手首よりにあるのが第二頸頂点。第一頸頂点と同時に押すことで相乗効果が期待できます。

    首筋と後頭部の痛みを解消する後谿(こうけい)

    後頭部から首筋・腕の付け根あたりまでの筋肉の緊張をやわらげる後谿。手のひらを上に向けて小指の下、手相で言う感情線の端の部分です。小指先端から下に向かって手の側面をなぞっていくと、小指の付け根で出っ張った骨にぶつかります。そのすぐ下のくぼみが後谿です。

    様々な痛みに効果のある手のツボ

    頭痛に効く心穴(しんけつ)

    頭痛に効く心穴ですが、イライラ解消効果も。手のひらを自分に向け、中指第一関節の真ん中部分にあります。片頭痛に即効性を感じやすいと言われており、ようじやペン先のようなもので強めに刺激するとより効果があらわれやすいと言われています。

    腰痛に効く腰腿点(ようたいてん)

    手の甲を上に向け、人差し指と中指の骨の合流地点・薬指と小指の骨の合流地点の2点が腰腿点です。骨のキワを意識するとより入りやすくなります。親指と人差し指で手の甲をはさむようにして刺激するのも良いでしょう。

    胃痛に効く小腸(しょうちょう)

    人差し指の第二関節部分にある小腸。消化不良に効果があるとされ、胃痛の症状緩和にもなります。

    歯の痛みに効く歯痛点(しつうてん)(小見出し変更しました)

    手のひらを上に向け、中指の付け根と薬指の付け根の間に位置する歯痛点。虫歯が治ることはありませんが、歯医者さんにいくまでの応急処置に。親指と人差し指で挟むようにして押しもみます。緊急時は少し痛いと感じるくらいに強く刺激すると、より効果を感じやすくなるでしょう。

    疲れ目からくる頭痛に効く三間(さんかん)

    人差し指の親指側のサイドを指でなぞると、付け根部分に出っ張った骨があります。そのすぐ下のくぼみが三間です。目の痛みや疲れ、眼精疲労からくる頭痛にも効果的です。

    手のツボ押しに使える家庭の便利グッズ

    転がすだけのゴルフボール

    ゴルフボールは実は非常にすぐれたツボ押しグッズです。手のツボを押すには少し大きすぎると感じるかもしれませんが、実際に肌に当たる面はもっと小さく、ツボにぴったりフィットするサイズ。指で押し続けるのでは疲れてしまい、常に両手がふさがってしまうのもデメリットですが、ゴルフボールなら転がすだけです。

    ぎゅっと握って離してを繰り返すだけでも気持ち良いですし、デスクやテーブルの上を転がすだけならマウスを操作しながらでも可能。自分で押すのが難しい部分に押し当てるのも良いでしょう。

    手だけでなく全身のツボ押しにも使えて、とくに足裏は体重を乗せて踏むだけで、気持ち良い刺激を与えられます。

    温熱効果のあるドライヤーお灸

    ツボ刺激の効果をさらに高めるお灸。プロにやってもらうイメージが強いため、初心者の場合はハードルが高く感じる方が多いのではないでしょうか。

    初心者にもおすすめなのが、家にあるドライヤー1つでできる「ドライヤーお灸」です。方法は簡単で、ただドライヤーの温風をツボの部分にあてるだけ。簡単ですが、使用方法を守らないとやけどや乾燥の危険があります。かならず正しいやり方を守りましょう。

    ドライヤーお灸のやりかた

    ドライヤーの風量設定を「弱」に設定。刺激したいツボから15~20cm離し、温風をあてます。温風をあてる時間は長くても1~2分。じわーっと温めて「熱い」と感じたらすぐにやめましょう。肌の乾燥が気になる方は、肌に直接風をあてず、服などの薄い布地の上から温めるのがおすすめです。

    傷口や粘膜はもちろん、肌がデリケートな顔などは肌トラブルの原因になるため、避けた方が無難。同じ場所に長時間温風をあて続けるのも、やけどの原因になるため避けましょう。

    また、他人にやってもらうのはトラブルのもと。暑さの感覚がわからず火傷する可能性が高いため、ドライヤーお灸は必ず自分で行いましょう。

    おすすめのタイミング

    ドライヤーお灸は、朝と晩に1回ずつ行うとより効果を感じられます。とくに朝は代謝を活発にして、日中の脂肪燃焼効率を高めます。夜のドライヤーお灸はリラックス効果と体を温める効果により、スムーズな入眠を助けます。

    寒い日にはドライヤーお灸でツボを温め、全身が温まることでより活発に一日をスタートすることができますよ。

    ドライヤーお灸のメリット

    お灸がもたらす効果は、ツボを温めることによる血行促進と、気の流れを良くすることによる全身の症状の改善です。お灸に用いられる「もぐさ」による精油や香りの効果は得られませんが、温めることで得られる効果はドライヤーお灸でも変わらないと言えます。

    また火を使わないので初心者でも安心。頭のツボのように髪の毛で一般的なお灸が使用できない場合や、手が届かない場所であっても温風を当てるだけなら使用可能。なにより特別なものを買い足さなくても始められるのが、大きなメリットと言えるでしょう。

    ピンポイントで刺激できるつまようじ

    ピンポイント刺激におすすめなのがつまようじ。「痛そう」と思う方が多いでしょうが、家庭でできる鍼治療のような感覚で行っている方も多くいらっしゃいます。とがった方で押すのには抵抗があるという方は柄の方でも十分効果的。

    しっかりツボに入ると、明らかに「とがったもので刺したのとは違う」ジーンとした痛みを感じます。弱っている部分であれば、つつく程度でも激痛を感じる場合もあるほどです。痛いほどに突き刺す必要はありませんので、気持ちの良いポイントをつつくようにゆっくりと押して離してを繰り返すようにしましょう。

    また、広い範囲にはつまようじを束ねて、輪ゴムでとめたものを使用する方法も。頭皮などはつまようじの束でトントンと軽くたたくようにすると気持ちよく感じ、他の部分でもトントンと叩いて心地よさを感じる場合には刺激になって良い影響を与えます。

    ツボ以外にもかゆみを感じる部分をつまようじの束でトントンと叩くと、爪でひっかくような肌ダメージがない上に、素早くかゆみがおさまります。虫刺されや頭皮のかゆみ、子どものアトピーなどにもおすすめです。

    擦って刺激を与えるたわし

    ツボ刺激には縁のないように感じるたわし。ホームセンターなどで安く売っている亀の子たわしが、実はツボ刺激の役割を果たすのです。手には全身につながるツボ・反射区が集中しているため、こする刺激を与えるのもとても効果的。お風呂に入った時にたわしでゴシゴシこすりましょう。

    痛そうに思うかもしれませんが、手は全身の中でも皮膚が強い部位であるため、むしろ刺激を気持ちよく感じられるでしょう。洗い終わった後にはジワジワと血流が良くなる感覚を感じ、指先までスッキリとリフレッシュ。

    手以外には足裏がおすすめ。足裏をゴシゴシこすることで、足のツボと反射区を刺激して全身のリフレッシュと、冷え性の方であれば血行促進により冷えの改善も期待できます。しっかりと足裏をこすることで角質除去し、かかとのひび割れ防止の効果もあります。

    手のひらのツボ押し効果を上げる方法

    ぬるま湯に浸かりリラックスしてから行う

    近年では入浴とマッサージがセットになっている施設が多いですが、実はとても理にかなっています。体が冷えた状態では筋肉が硬く、血流も良くありません。マッサージ効果を最大限引き出すためには、全身をゆるめて柔らかくするための「下揉み」が必要になり、その分の時間が必要になります。

    しかし、体が温まっていれば筋肉もゆるみ、血流も良くなっているためマッサージの効果が直接的にあらわれやすいのです。自分で行うツボ押しも、ぬるま湯にゆっくりつかり、体を温めた状態で行うとより効果的。

    ただし、サウナや熱いお湯に長時間浸かった後は、すぐにツボ押しをするのは避けましょう。血流が良くなりすぎて心臓に負担をかけます。入浴を活用する場合には必ず40℃以下のぬるま湯での入浴にとどめましょう。

    ツボ押しの前後に炭酸水を飲む

    炭酸水には疲労回復効果があります。その効果は、ヨーロッパのサッカーチームの多くが、公式ウォーターを炭酸水に指定するほど。炭酸水に含まれる炭酸ガスが、体に溜まっている疲労物質と結びついて体外へ排出されるためだと考えられています。

    また、炭酸水の二酸化炭素が血管に入ることで血中酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、体はより酸素を取り込もうと血管を広げます。血管が広がることで血液循環が良くなり、血行不良による肩こりや冷え性の改善につながるのです。ツボ押しの前に炭酸水を飲むことで、これらの炭酸水の効果を活用し、相乗効果が得られるでしょう。

    押す時に息大きくを吐き出す

    ツボ押し効果を高めるポイントが「副交感神経」です。人間の呼吸は、吸うときに交感神経・吐くときに副交感神経が働きます。交感神経が優位の状態では筋肉は緊張して硬くなっているため、息を吐いて副交感神経が優位になり、リラックスしているときにツボ押しを行います。

    リラックス状態でツボを押すことで、筋肉がゆるんでいるため刺激が体に届きやすく、脳への情報伝達や血流の改善などがスムーズに行われやすくなります。

    ハンドクリームを塗りながら行う

    手のマッサージはハンドクリームを塗りながら行うのがおすすめです。こすれによるダメージを軽減させる効果もありますが、滑りの良い状態だとマッサージが行いやすく、ツボ探しもスムーズに進みます。

    また、手全体をクルクルマッサージしながらすみずみまで触っていると、思いがけず気持ちの良いツボを発見する場合もあります。とくに爪のキワや指の関節周辺にはツボが集中しているため、指は1本1本ていねいにマッサージすると良いでしょう。爪にもクリームが浸透し、美爪効果もあります。

    事前に手のひら全体をマッサージ

    ツボ押しを行う前に手のひら全体をを揉む・さするなどして、マッサージしておきましょう。体の末端機関である手は冷えやすく、冷えた状態では血行が悪く筋肉も硬くなっているため、ツボ押しの効果を十分に得られません。

    事前に手のひらをマッサージするのは、全身の治療やマッサージにも行われる「下揉み」にあたります。ツボ押しに入る前に手のひらをマッサージし、あらかじめ手の循環を良くしておくことでツボ刺激の効果を最大限引き出すのです。

    とくに厳密な決まりはありませんが、ウォーミングアップの感覚でリズミカルに軽く行いましょう。下揉みの時点から強い力で押してしまうと、揉み返しになりやすいので注意が必要です。

    毎日決まった時間に継続する

    ツボ押しを行う時間には決まりはありません。むしろ気付いた時にこまめに行うと良いでしょう。しかし、忙しい生活の中ではつい忘れてしまい、そのまま元の生活に戻ってしまうことも多いのではないでしょうか。

    慣れないことを習慣化するコツは、一日の中で決まった時間に必ず行うようにすることです。まずは朝と晩に忘れずツボ押しを行うようにしましょう。朝のツボ押しは体をすっきりと目覚めさせ、夜のツボ押しは体をリラックスさせてスムーズな入眠をサポートします。

    最初のうちは忘れてしまう日もあるでしょうが、忘れたことを責めずに、次は忘れないよう努力しましょう。意識し続けているうちに忘れずにできる日が増えてきて、いつの間にか無意識でも忘れず行うようになっていきます。

    人間は、3週間続けられたら習慣になると言われています。まずは3週間、朝と晩のツボ押しにチャレンジしてみましょう。

    ツボの専門店で施術してもらう

    ツボのことはやはり専門家が一番よくわかっています。ツボ押し初心者や、マッサージ・指圧などを受けた経験があまりない方は「ツボに入る」感覚自体がわからない場合もあるでしょう。自分のツボ押しレベルを上げるには、上手な人に押してもらい、その感覚をつかむのが一番の近道です。

    また、治療院によっては施術を受けたあとに自宅でできるセルフケアとして、体の症状に合ったツボと上手な押し方をレクチャーしてくれるところもあります。

    マッサージを受ける経験を積み、専門家からの指導を受ける。自身の体に対する知識を深めていくことで、次第に「ツボに入る感覚」や「筋肉や骨のキワをとらえる感覚」などがどんどん磨かれていきます。セルフケアのツボ押しでも、知識と感覚を鍛えることで格段にレベルを上げることができるのです。

    悩みが現れたらすぐに手のツボを押す癖をつけよう

    場所を選ばず、いつでもどこでもサッと押せる手のツボ。現在日本で一般的に浸透している、出てしまった症状を抑える「対処療法」ではなく、体全体の機能を高めて生活習慣レベルから改善する東洋医学は「予防医学」とも言われています。一つのツボに一つの効果ではなく、一か所のツボを押せばさまざまな体の機関に良い影響を与えるのがツボの特徴です。

    薬物とは違い「ツボ押しをしたらすぐに頭痛がおさまった」などのピンポイントな即効性は感じにくいとも言えますが、逆に強制的に体の反応を抑える・騙すなどすることなく、自然な流れの中で体の調子を整えていくのです。

    そのため痛くてどうしようもなくなってからよりは、体に違和感を感じたり、悩みの初期症状があらわれた時点でツボ押しを始めてみましょう。最も手軽で身近な予防医学を活用して、悩み知らず・疲れ知らずの毎日を手に入れましょう。

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