目次
ランニングとジョギングの違い
速度の違い
ランニングとジョギングは同じ走る事を意味していますが、実はこの二つは異なります。ランニングと呼ばれる走りは1kmを約5分で走る早さで、これは時速12kmに相当します。対してジョギングは1km当たり約7分かけて走る事で、時速に換算すると時速8.5kmに相当します。
こうして比べて見ると、ジョギングよりランニングの方が早く走るという事だとわかります。
心拍数の違い
同じ1kmの距離も5分で走るのと7分かけて走るのでは、運動中の心拍数にも違いが現れます。心拍数の早さでもランニングとジョギングは違いが分けられています。
ジョギング中の1分間の心拍数は120回から140回で、走りながらでも会話ができる程度です。より早く走るランニングでは心拍数は1分間あたり140回以上と、呼吸も苦しく走りながらの会話が難しいくらいの速度です。早く走ればその分、どんどん心拍も早く動きます。
運動フォームの違い
ランニングとジョギングの基本的なフォーム同じです。あごを引いて、目線はまっすぐ正面に姿勢を正してください。足はももを引き上げ、着地は衝撃を吸収するよう弾むように地面を蹴ります。肘は90度にしっかりと振ることです。
そしてランニングの場合はよりスピードが出ているので、体への負担を少なくするフォームを更に意識する必要があります。おへそを中心に体に一本芯が通っているようイメージし、体のぐらつきを減らします。呼吸は足のリズムに合わせて規則正しく行い酸素をしっかりと取り入れます。
筋肉のつき方の違い
走る事は全身運動なので、ランニングもジョギングも全身の筋肉を使うことになりますが、筋肉の付き方に違いがあります。走る時に使う筋肉は太もも、お尻、ふくらはぎがメインとなります。しかしジョギングは有酸素運動なので、必要以上に筋肉が鍛えられると言うことはありません。
それに対し、ランニングは筋肉にかかる負担も大きく無酸素運動の状態なので、使用している筋肉はどんどん鍛えられていきます。無酸素運動は、筋肉の中にある糖質をエネルギー源とするので、ランニングは筋肉をつける為の運動とも言えます。
消費カロリーの違い
消費カロリーの目安は、体重(kg)×距離(km)=消費カロリー(kcal)です。体重50kgの人が、10km走ると約500kcal消費した事になります。
ペースを保ったままランニングを1時間行った場合は体重50kgの場合、約600kcal消費でき、ジョギングを行った場合は約425kcalの消費となります。同じ時間を走るなら、より長い距離を走れるランニングが消費カロリーが多いと言えます。

ダイエットに効果的なのはどちらか
消費カロリーを主体とするならばランニング
体重を落とすためには消費カロリーを増やし、脂肪を燃焼させる必要があります。その為ダイエット目的で消費カロリーを多くしたい場合はランニングが効果的です。
しかし、ランニングは体にかかる負担も大きく運動習慣が身についていない人にとって筋肉痛や疲労感など、継続が困難になってしまうおそれがあります。ランニングでカロリー消費をするのなら、もともと運動習慣がある人が向いています。
負担なく継続できるのはジョギング
ジョギングは会話ができる程度の心拍を維持して走るので、体に少ない負担で行う事ができます。動きが激しくなく、バランスもとりやすいため怪我をする心配もランニングと比べると少ないです。疲労感も酸素を取り入れている為少なく、モチベーションを保ちやすい運動です。
走る事の効果を得るためには、継続して行う事が大切です。ジョギングの1日あたりの移動距離は少なくても、継続して続けられればトータルではとても長い距離になるのです。
足に筋肉をつけたくないならジョギング
ランニングを続けていると、足が太くなってしまったという話もよく耳にします。ランニングは激しい負荷のかかる無酸素運動の為、足を筋トレしている状態です。なので、運動習慣がなかった人は特に足に筋肉がついて、ランニングをする前よりも太く見えてしまう場合があります。
有酸素運動であるジョギングは取り込んだ酸素で脂肪を燃焼させエネルギーとなるので、筋肉に負荷も少なくジョギングに必要な量以上の筋肉は足につきません。ゴツゴツした筋肉のついた足より、適度に引き締まった足を目指すのにはジョギングが向いています。
運動不足の人はジョギングから始めよう
学生の頃は頻繁に運動をしていたけれど、社会人になり忙しくなって運動習慣がなくなってしまった人も多いと思います。それまでしばらく使っていなかった筋肉を急に使うようになると、ひどい筋肉痛になってしまったりすぐに疲れてしまって走る事を楽しめなくなってしまいます。
このところ運動不足かな、と思う人の場合は呼吸が苦しくない程度のジョギングから始めてみましょう。慣れてきてから徐々にペースを速めたり、自分が気持ちいいと思える走りを見つけましょう。ランニングもジョギングも、誰かと比べたり一緒に行うものではなく自分一人で行うものなので、無理をする必要はないのです。
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ジョギング初心者もこれで安心。脂肪をメラメラ燃やすコツ。

ランニングやジョギングを抵抗なく始める方法
好きな音楽を聴きながら行う
ランニングやジョギングをしている人を見ると、多くの人がイヤホンをしながら走っている事に気がつきます。ランニングやジョギングを始めようと迷っている場合は、まずは軽い気持ちで、好きな音楽を聴きながら走り楽しい時間を過ごせるようにしましょう。リズムに合わせて走っていたり、音楽に夢中になっていると気がつけば時間が過ぎて、結構な距離を走っている事もあるはずです。
好きな音楽を外で走りながら聴いている、趣味の延長と考えて気軽に始めてみてください。走っている時間も楽しい時間となり、飽きずに長続きしやすくなります。
意外に周りの人は見ていない
走っている姿を人に見られると、恥ずかしさを感じてしまうかもしれません。しかし、あなたは通り過ぎる人の顔や姿、全てを見ているでしょうか?まして走り去って行く人の姿を細かくは観察していないはずです。周りの人も「走っている人がいるな」程度の認識で、走るあなたの姿はすぐに景色と溶け込んでしまうものです。
見られている事を意識すると、キョロキョロしてしまい余計に人の目を引く事となってしまいますので、周囲の視線は気にせず堂々と走りましょう。
ご近所の方に会ったら元気に挨拶
もし、走っている時にご近所の方に会ったら元気に挨拶してみましょう。きっと元気な挨拶が返ってくるはすです。ジョギングやランニングをしている姿はとてもかっこよく、魅力的に見えている事でしょう。あなたに影響されて、ご近所のランニング仲間が増えるかもしれません。
運動をすることは恥ずかしい事ではなく、有意義な自分の時間を過ごしていると自信を持っていい事なのです。
ペットと一緒に行う
家族に犬がいるなら、一緒に走る事に付き合ってもらいましょう。毎日のお散歩の時間を使えば、走りに行き忘れてしまう心配も減り、継続しやすくなります。他の人から見たら、あなたはペットをお散歩に連れて行っているだけなので一人で走る気恥ずかしさもありません。
一人で走っているのとは違い、一緒に走ってくれる仲間のペットがいる事で心強く気分も楽しくなります。ペットもあなたが楽しそうに一緒に走ってくれると、嬉しいはずです。
自宅付近ではなくお気に入りの場所を探す
ランニングやジョギングを行えるのは自宅付近のみではありません。今まで通らなかった道や、行ってみたかった場所など、どこででも行える手軽さがジョギングとランニングの魅力の一つでもあります。
皇居などのランニングに人気スポットやスポーツ施設のある大きな公園などは、周辺にシャワーやロッカールームもあります。毎回違う場所に行ってもかまいません、あなたに合ったお気に入りの場所を探してみましょう。
抵抗感を感じるのは最初だけ
ジョギングを始めてみたいと思っても、今までしていなかった事をするのは抵抗を感じるものです。慣れない事をしていると思っていると、どうしても周囲の視線が気になってしまいます。ただし、それは最初のうちだけで、走る事に慣れて楽しさを感じるようになる頃には周りの人の事は気にならなくなっていきます。
慣れるまで近所を走る事に抵抗がある場合は、車で人気のジョギングスポットまで出かけてそこで走ってみるのもおすすめです。そのような場所には多くのジョギング仲間がすでに走っているので、すんなり溶け込む事ができるでしょう。

ランニングやジョギングをサポートしてくれるグッズ
ソニー Smart B-Trainer SSE-BTR1
音楽を聴きながらジョギングを楽しみたい人におすすめです。スマートフォンのアプリと連動して、これまでの走った時間や距離の履歴を確認する事ができます。現在のペースや距離を教えてくれ、ジョギング終了後にはアドバイスもしてくれる事もある音声ガイダンス付。音楽はお気に入りだけでなく、運動強度や心拍数に合わせて適した曲を再生する事が可能です。
GPSが内蔵されているので、スマートフォンを持ち歩く必要なく、手軽に走れます。走った全てを記録しながら、音楽まで聴ける。走りの負担を軽減したヘッドホンです。
FlipBelt(フリップベルト) スポーツウエストポーチ
近所に走りに行く場合であっても、鍵やスマホは持って行きたい物です。これらをウェアのポケットに入れているとジャラジャラ音がして気になったり、うっかり落としてしまう危険性もあります。このウエストポーチは体にぴったりフィットするベルト状になっていて、中にそれらの貴重品をしまう事ができます。
しっかりと体にくっついているので、走っている途中でずれたり揺れて気になる事もありません。スマホなどを腰に巻いて持ち運びができる。走りを邪魔せず、貴重品を持てる。快適な走りをサポートするランニングポーチです。
Million Mile Light
仕事が終わってからジョギングを始めようとすると、辺りはもう暗くなっているかもしれません。夕暮れ時以降は、車からは走っている人の姿は意外と見えづらく事故の危険性が高まってきます。このライトは45gと軽量でウエストに装着することができ邪魔にならず、光は約200m先からでも見ることができます。
走る振動を利用して発電してくれるため、電池切れなどの心配なし。安心して夜もジョギングを楽しめます。
(ナイトランナー270)Night Runner 270 Shoe Lights NR270
夜道を走る時、事故防止の為には自分の足元にも昼間以上に気をつけなければいけません。そのために便利なのが暗い時間に走っても、足元を照らしてくれるライト。シューズにつけるため走りを邪魔しない手軽な安心アイテムです。
43gの軽さなので、違和感なく使用できます。照射距離10mの光が270度の広い範囲を照らします。
Sensoria Fitness Socks and Anklet フィットネスソックスとアンクレット
このアイテムはアプリと連動して、かかとなどに負担のかかる走り方にならないよう、間違った走り方をしていたらリアルタイムで教えてくれます。自分が足に負担のかからない走り方ができているか心配な場合、この靴下をはいて走るだけで他人に指摘される前に自分でチェックできます。
走った距離や時間、カロリーの記録も確認できるので目標達成へのモチベーション維持にもつながります。正しい走るフォームをサポートしてくれる靴下をはいて、怪我を防ぎ美しいフォームを目指しましょう。

自分に適したランニングやジョギングを選ぼう
いかがでしたか?ランニングとジョギングのどちらが良いかは、走る人によって違ってきます。体調や気分によって「今日は少し疲れているからジョギング」「明日は平坦な道を走るからランニングにしよう」と使い分ける事も可能です。
大切なのは、無理なく楽しんで続けられる事です。ジョギングやランニングで、久しぶりに運動をしてみると疲れ以上に体を動かす清々しさや楽しさを感じられるはずです。ダイエット目的で始めた人が、目標体重に達成した後も継続してジョギングやランニングを続けているという事は多いものです。それだけ走る事は多くの人達にとって魅力的な事なのです。まずは自分にとって無理のないランニングやジョギングを始めてみてください。