目次
皮脂が過剰分泌すると困ること
抜け毛が増える
皮脂は頭皮を乾燥や刺激から守ったり、髪の毛のつやを出したり、毛穴に雑菌が入るのを防いだりする役割を持っていますので、本来頭皮にとっては必要なものです。
ですが紫外線や乾燥、その他の原因で皮脂が過剰分泌すると、そこに汚れが付着したりして毛穴をふさいでしまいます。毛穴に詰まった皮脂は酸化し雑菌が繁殖、そして炎症を起こして抜け毛につながってしまうのです。
薄毛になる
炎症を起こしてしまった毛根をそのままにしておくと、ひどい場合は毛母細胞が死んでしまいます。毛母細胞が死んでしまうと、新しく髪の毛を生成することが出来なくなり、結果的に薄毛になってしまうのです。
そうならない為にも、もし炎症が起きてしまった場合には早急な対応が必要です。
頭皮が臭い
頭が臭くなる原因のひとつは、皮脂線からでる脂が細菌によって分解されることによるものです。体の中で皮脂腺が一番多いのは頭皮です。過剰な皮脂分泌を起こしてしまうと、皮脂腺の多い頭皮が臭うのもうなずけますね。
また皮脂が酸化する事によっても臭いは発生します。若い時には、体内にある抗酸化物質が働いていて酸化を防いでくれていますが、こちらも若いから大丈夫というわけではなく、生活習慣の乱れ(食生活、睡眠不足、喫煙、飲酒など)やストレスでこの働きがうまくいかず抗酸化作用が衰えてしまう場合もありますので注意が必要です。
そして意外と忘れがちなのがシャンプーやリンスの洗い残しや、洗った後の生乾きです。頭皮にシャンプーやリンスが残ったまま、乾かさずに濡れたままで放っておくとそこに雑菌が発生し、これも臭いの原因となります。
洗髪をしたらきっちりと洗い流し、洗ったあとも髪の傷みに気を付けながら、冷風をうまく利用しドライヤーでしっかり乾かして雑菌の繁殖を防ぎましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
加齢だけじゃない?頭の臭いの原因を知って臭い頭皮にさようなら
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は毛穴の炎症がひどくなって起こる疾患で、頭皮の皮膚トラブルでは一番多いもののようです。はじめは頭皮あたりに大きなフケが目立つようになります。
そして症状が進むにつれかゆみなどの炎症が起きるようになってきて、ひどくなると湿疹、痛み、頭皮にかさぶたのようなものができるようになります。放っておくと慢性化してしまう恐れもありますので、異常を感じたら早めに皮膚科を受診してください。

頭皮の脂が増える原因
顔の皮脂の3倍の分泌量
特にオイリー肌ではないのに、髪の毛だけは「朝はサラサラだったのに午後になると生え際からベタベタしてくる」とお悩みの方も多いと思います。
実は頭皮は、顔の中でも皮脂が多いとされる「Tゾーン」のなんと3倍もの皮脂の分泌量があります。これにはもちろん理由があって、頭皮には髪の毛も皮脂で保護しなければならない役割があるため、他の部分の肌よりも多く皮脂を分泌する必要があるのです。
ですからお手入れや規則正しい生活を怠ると、すぐに皮脂のバランスは崩れる可能性がありますので普段から気を付けるようにしましょう。
アルコール摂取
お酒を飲むと肝臓に負担がかかります。食べ物は胃や腸で消化され、肝臓で代謝された後に体にいきわたる仕組みになっています。アルコールが入ると肝臓はまずアルコールを分解するために一生懸命になります。
アルコールの分解にはビタミンなどの栄養が必要となりますので、脂質の代謝に必要なビタミンB2や脂質の分解に必要なビタミンB6が不足したり吸収されなくなったりして、結果、皮脂が過剰に分泌される原因となります。
またお酒自体にもたくさんの糖質がありますし、油分が多いおつまみを一緒に食べることもあります。過度のアルコール摂取は避け、一緒に食べる料理などにも気を付けてくださいね。
生活習慣の乱れ
加齢によるもの
加齢臭はなにも男性だけの悩みではありません。加齢臭の原因は、年齢と共に増える「ヘキサデセン酸」というものです。このヘキサデセン酸が分解される際にできる「ノネナール」という成分が臭いの元なのです。
女性ホルモンによって皮脂の分泌が抑えられるため、一般的には男性より女性の方が皮脂による臭いは少ないのですが、加齢により女性ホルモンが減少してしまうと女性でも加齢臭が気になるようになるのです。

頭皮の脂に良いアミノ酸シャンプーについて
界面活性剤にアミノ酸成分を使っている
アミノ酸シャンプーというものをご存知でしょうか?主な洗浄成分がアミノ酸という天然由来の原料であることから頭皮にも髪にも環境にも優しいシャンプーです。
成分表示の欄を見たときに、ラウロイルメチルアラニンNaやアシルグルタミン酸との表記があればアミノ酸系の界面活性剤を使っているということになります。表記の上では製造過程上、合成界面活性剤となっていますが、天然の原材料を使用した界面活性剤です。
たんぱく質はアミノ酸が集合したもの
人間の体はたんぱく質でできていて、当然髪の毛も例外ではありません。そしてそのたんぱく質はそれぞれに働きの違う必須アミノ酸、非必須アミノ酸の集合体です。
たんぱく質でできているということはアミノ酸でできているということでもありますから、アミノ酸は頭皮にも髪の生成にも大きな影響を与えると言えるでしょう。
弱酸性で頭皮の刺激が少ない
弱酸性と聞いて「肌に優しそう」とイメージする方も多いのではないでしょうか?なぜならもともと肌は弱酸性で、その肌と同じ成分なのですから刺激は少ないとされているからです。ですが弱酸性なら必ずしも肌に優しいとは言えないようです。
今市販されているシャンプーには大きく分けて「石鹸系」「アミノ酸系」「高級アルコール系」の3種類があります。この中で一般的に売られているのが3番目の「高級アルコール系」です。
この「高級アルコール系」のなかの弱酸性シャンプー。ここで注目していただきたいのが成分表記の欄です。合成界面活性剤と表記されているかと思います。
こちらの高級アルコール系シャンプーに使われている合成界面活性剤は、さきほどご説明したアミノ酸系の界面活性剤とは違い石油由来のものを使っていることが多く、泡立ちや洗浄力には優れていますが頭皮に必要な皮脂まで落としすぎてしまう可能性があります。
その点、アミノ酸系界面活性剤を使っているシャンプーは、低刺激性で頭皮にも優しくマイルドな洗浄力、保湿性があり乾燥を防ぎます。もちろん必要な皮脂を落としすぎることもありません。
頭皮を傷つけず優しくケア
アミノ酸系シャンプーは穏やかな洗浄力のため、頭皮に余計な刺激を与えません。頭皮に負担をかけずにシャンプーができるということは、頭皮にダメージを与えずにケアできるということ。ダメージを受けない頭皮はどんどん健康な状態に導かれ、つまりはきれいな髪の毛を生成することにつながるのです。
ただし、伸びた爪などできつくゴシゴシと洗ってしまうと、せっかく負担をかけずに洗えるシャンプーなのにその効果も台無しです。優しく丁寧に頭皮をいたわりながら洗ってくださいね。
髪の毛にアミノ酸補充
髪の毛は毛根で作られ、それがどんどん押し出されることによって伸びてきます。ですが、髪の毛自体は細胞分裂する事はありません。一度毛根で作られたらそれっきり、傷んでしまえばもう自分で修復することが出来ないのです。
髪を綺麗にするための食事などがよくありますが、それは今ある髪の毛を綺麗にするわけではなく、これから生えてくる髪の毛のための食事、ということになります。
髪の毛が傷むと、パサついたりクシ通りが悪くなったり枝毛になったりしてヘアスタイルも思うようにいきません。この様な状態になってしまえば切るか外から補修してあげるかしかありません。切る場合はそれで解決しますが、補修してあげるとなれば一体どのようなものがいいのでしょうか?
髪の毛はたんぱく質でできていてそのたんぱく質はアミノ酸の集合体。そうです、「アミノ酸」を補充することが髪の毛を内部からケアすることになるのです。油脂類やシリコーンなどでの修復は不可能で、髪の健康を取り戻すにはアミノ酸をしっかり髪の内部に定着させることが大切です。
そういった事からアミノ酸シャンプーは、髪の健康に最適なヘアケアと言えるでしょう。
頭皮のバリア機能を高める
洗浄力の強いシャンプーをつかうと、必要な皮脂まで落としてしまいます。では皮脂が足りなくなるとどのようなトラブルが起きるのでしょうか?皮脂が少ないと当然肌は乾燥します。肌は適度な潤いと皮脂で守られています。
それは頭皮にも言えることで、乾燥した頭皮はうまくバリア機能が果たせず、ちょっとした刺激でもダメージを受けてしまうようになります。そして、乾燥した肌は角質が固くなり柔軟性を失います。そうすると毛穴が小さくなり、皮脂が詰まりやすくなってしまうのです。
余分な皮脂が詰まらないようにと洗浄力の高いシャンプーで洗い、必要な皮脂まで落としてしまうことで、かえって皮脂を詰まりやすくする頭皮を作ってしまう事になります。アミノ酸シャンプーは皮脂を落としすぎず保湿機能にも優れていますので、バリア機能を高めて正常な状態に近づけていく効果が期待できます。

頭皮の脂対策
シャンプーは1日1回
頭皮の脂を気にするあまり何度もシャンプーで洗いたくなる気持ちはよくわかりますが、使い過ぎも考えものです。シャンプーのしすぎは必要な皮脂まで落としてしまったり、また逆に足りなくなった皮脂を補おうと、余計に分泌が活発になってしまいますので、かえっていろいろなトラブルの元になります。
シャンプーは1日1回で十分です。
朝シャンは禁止
夜、寝ている間の皮脂の分泌が気になり、出勤前には身だしなみとして朝シャンをする、という方も少なくないと思います。ですがちょっと待ってください。
夜に、1日の汚れを落とすシャンプーをすれば、それで1日1回になります。夜のシャンプーのあとにしっかり地肌や髪をドライヤーで乾かして生乾きのままにしなければ、朝の不快な状態はだいぶ改善されることでしょう。
シャンプーを見直す
今まで使っていたシャンプーを一度確かめてみてください。
一般的な「高級アルコール系シャンプー」に使われている界面活性剤
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・ラウリル硫酸塩
・ラウレス硫酸アンモニウム
などがあり、硫酸系の界面活性剤は特に洗浄力や皮脂を落とす力が強いので注意が必要です。
アミノ酸系シャンプーに使われている界面活性剤
・ココイルメチルタウリンNa
・ココイルメチルアラニンNa
・ココイルグルタミン酸Na
・ラウロイルメチルタウリンNa
・ラウロイルアスパラギン酸Na
・ラウラミノプロピオン酸Na
・ラウリミノジプロピオン酸Na
などがあって、洗浄力はマイルドですが、決して汚れが落ちないわけではなく皮脂も落としすぎません。刺激も少ないので頭皮にも安心して使用することが出来ます。
ホルモンバランスを整える
女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)には男性ホルモンと似た働きがあり皮脂を増やす作用があります。黄体ホルモンが活発になる排卵日あたりからが、皮脂の分泌が増える期間です。これは女性にとって自然なことでなかなかどうにもなりません。
ですが、不規則な生活や無理なダイエット、ストレスなどでホルモンバランスはすぐに崩れてしまいます。ホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になってしまうと、皮脂の分泌が増えてしまいます。少しでも規則正しい生活を送れるよう心がけましょう。
食生活を見直す
脂っこいものや甘いもの、刺激物を好んで食べていませんか?こういった食べ物は皮脂の分泌を盛んにしてしまいます。緑黄色野菜を中心に、魚や果物などを積極的に食べるようにしましょう。
朝食を抜いている方は、少しでもいいので何かを口にしてください。朝、昼、晩と3食きちんと摂ることで、生活のリズムが整ってきます。生活のリズムが整うと、自律神経の働きも整うようになります。食事は大豆に多く含まれるイソフラボンなど、女性ホルモンを意識した食事ができればいいですね。
ストレスを発散する
ストレスはホルモンバランスを崩す原因になります。そしてホルモンバランスが崩れれば、皮脂が過剰に分泌されてしまう恐れがあります。
朝日を浴びる、アロマオイルを使ったリラクゼーション、ハーブティーでリラックスタイム、お気に入りの音楽を聴いてリフレッシュ、ゆっくりとお風呂につかる、趣味に没頭する、カラオケで思いっきり熱唱するなど自分に合った発散方法を見つけ、ストレスをうまく解消していきましょう。
適度な運動をする
運動はストレスを解消するのにもとても役立ちますが、実はもっと他に、意外なところから皮脂を抑える役割をしてくれるのです。運動をすると血行が促進されます。
血行不良は女性に多いとされる冷え性を引き起こしますが、この冷え性、体が熱を守ろうと皮脂を分泌するんですね。ですから余分な皮脂を分泌させないためにも適度に運動をし血行促進を意識してみてください。
また、運動することによって脂質や糖質を燃焼させてくれますから、食事で摂り過ぎた脂分や糖分を排出することができます。
皮膚科に相談する
普段から気を付けていても、やはりどうしても追い付かないこともあります。そんな時はやはり皮膚科に相談されることをおすすめします。
皮脂の過剰分泌をそのままにしておくと、ニキビや脂漏性皮膚炎など皮膚疾患を起こすものです。まだそんな症状が出ていないから診てもらえないのではないかという心配はいりません。皮膚科では内服薬を処方してくれます。
脂漏性皮膚炎などは慢性化してしまうと治るのにも時間がかかりますので、一人で悩まず、気楽に1度皮膚科を受診されてみてはいかがでしょうか?

頭皮の脂を抑制する栄養について
髪の毛を生成しているたんぱく質
髪の毛はたんぱく質でできています。一度伸びた髪の毛は体内の栄養素は関係なくなりますが、毛根で作られる際に良質なたんぱく質を摂ることがきれいな髪の毛を作る元となります。
特におすすめなのが鶏むね肉です。安くてヘルシー、たんぱく質はもちろんの事、皮膚や髪の毛を健康な状態に導くビタミンB6や糖質や脂質をエネルギーに変える効果のあるナイアシンが豊富に含まれています。
脂質を排出する食物繊維
食物繊維を含む食材はたくさんありますが中でも特に優れているのは切干大根ときくらげです。いずれも野菜類・きのこ類の中ではトップの含有量で、切干大根は100g中20.7g、きくらげは57.4gもあるんです。
きのこ類2位の干し椎茸の食物繊維の含有量は41gですので、切干大根を炊くときに一緒に混ぜて作ってみてはいかがでしょう。
皮脂分泌を抑えるビタミンB2
レバー、ウナギ、卵、乳製品、藻類などには皮脂分泌を抑えるビタミンB2が豊富に含まれています。ビタミンB2は脂質の代謝を促してくれますので毛穴からの皮脂排出を減らすことができます。
ウナギに関しては、脂っこくて逆に良くないのではないかという声が聞こえてきそうですが、ウナギの滴り落ちる脂の8割以上は血中のコレステロールや中性脂肪のコントロールを助ける働きのある不飽和脂肪酸です。

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