目次
美肌メイクに必要不可欠な化粧下地
肌の表面やキメを整えて密着性を高める
ベタベタするのが苦手…という理由で、化粧下地を使っていない方は意外と多いもの。しかし下地を使用していないと、せっかくのファンデーションの効果を引き出しきれていないかもしれません。
スキンケアのあと、直接ファンデーションなどを塗ってしまうと、崩れてしまったり、ヨレてしまう原因に。そこで、重要なのは化粧下地の役割です。
化粧下地は肌の凹凸や毛穴をカバーし、肌表面をなめらかに整えます。また、気になるシミやニキビ跡などを、よりカバーしてくれる効果も。下地を使用することで、ファンデーションがしっかりと密着し、つきやすい肌へと変化させてくれるのです。
紫外線から肌を守る
紫外線は1年を通して降り注いでいます。みなさんは、しっかりと紫外線の対策を行っていますか?
化粧下地には、UVカットの機能が含まれているものも。ファンデーションを塗る前にしっかりと下地を塗ることで、紫外線から肌を守ってくれる効果も期待できます。
また、あまりメイクをしたくない日や、ちょっとしたお出かけのときなどは、白やジェルタイプの日焼け止めだけだと肌の補正がイマイチ。そこで活躍するのが化粧下地です。UVカット機能のある下地を持っておけば、肌の色を整えつつ、紫外線からも肌を守ります。
肌を明るくして顔色を良くする
頬や小鼻のまわりなどは、赤みが目立ちやすい部分。また、目の下のクマなど、顔色は均等ではない場合が多いです。そんなときは、カラーコントロールをしてくれる下地をチョイスし、気になる肌悩みを隠してしまいましょう。
赤みやクマ、シミなどをきれいにカバーし、肌のトーンを均一でなめらかに。色ムラが消えるだけで、パッと明るく、整った肌に見えます。
また肌のトーンが上がることで、そのあとに塗るファンデーションやチークなどのカラーを、より美しく見せてくれる効果も期待できます。
メイクを落としやすくする
ベースメイクをせずに、直接ファンデーションなどを塗ってしまうと、ファンデーションの成分がそのまま毛穴へと入り込みます。油分を多く含むファンデーションを直接皮膚に塗ると、毛穴汚れの原因にも。毛穴に詰まった汚れはなかなか取りにくいため、下地を塗ったほうがメイク落ちがよくなるのです。
下地を塗ることで肌にクッションを作り、肌への負担を和らげてくれます。メイクをする前は、必ず化粧下地の上から、というのを心がけましょう。

肌別の下地の選び方
乾燥肌のタイプは保湿効果のある下地
下地などは、皮脂を吸着しやすくする成分が含まれている場合が。肌が乾燥しやすい方にとって、皮脂の吸着力の強い下地は、肌荒れやさらなる乾燥の原因となります。
そこでおすすめなのは、保湿効果のある下地。代表的な保湿成分であるセラミド、レチシン、コラーゲン、ヒアルロン酸などが配合されているものを選びましょう。
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化粧下地は肌の保湿力が高まる重要なアイテム。特徴や使い方まとめ
オイリー肌のタイプはオイルフリーの下地
油分の多い下地を使うと、オイリー肌の人の肌はたちまちテカテカに…。脂性肌の方に大切なのは、崩れにくい下地を選ぶことではないでしょうか。
オイリー肌の方は、オイルフリーのものや、皮脂を吸着しやすい下地を選びましょう。ただし、皮脂の取りすぎはさらなるテカリを招く場合があるので、メイク前にしっかりと保湿をすることが大切です。
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オイリー肌でもテカらない下地まとめ。化粧浮きのない毎日へ
混合肌のタイプは頬の状態で下地を決める
Tゾーンはテカるのに、頬はカサカサ…そんな混合肌の方は、意外と多いのではないでしょうか?こういった肌タイプの場合、油分が多すぎても少なすぎても、化粧崩れの原因に。
選び方の基本は、頬の状態を見ることです。ついついTゾーンのテカリのほうが気になり、皮脂コントロールの下地などを選びがちですが、テカリも乾燥も、原因は「水分不足」である場合が多いのです。水分が足りないうえに皮脂吸着効果の高い下地を使ってしまうと、テカリにも乾燥にも逆効果に。
混合肌の場合は、思いきって保湿効果のある下地に挑戦してみましょう。ただし、顔全体に同じ量を塗るのではなく、皮脂の出やすいゾーンは、薄く伸ばすことがポイントです。
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下地も混合肌向けのものを。肌タイプで変えるメイク方法とは

おすすめの化粧下地
アスタリフト UVクリアソリューション 30g
紫外線をカットする「D-UVガード」と、美容成分を含んだ、UVクリア美容液の効果を含んだ化粧下地です。
伸びのよい軽やかなつけ心地ながら、アスタキサンチンやシトラスエキスなど、保湿成分も入っているため、乾燥からも肌をガードします。
化粧下地のべたべた感が苦手な方にもおすすめ。
ポーラ ホワイティシモ デイセラム 30g
皮脂センサーベールを配合し、皮脂吸着はもちろん、日中のスキンケア、メークアップ効果、高い紫外線カット効果なども含まれた、1本4役の多機能な下地。みずみずしい感触が肌になめらかになじみ、うるおいも与えます。
また、凹凸や色ムラなど、肌の悩みもカバーするのも魅力的。ふんわりとしたツヤ肌へと導きます。
資生堂 ドラマティックスキンセンサーベースUV 25ml
「素肌ケアまでできる、くずれ防止下地」がキャッチコピー。資生堂マキアージュの、乳液タイプの化粧下地です。
特徴は「美肌センサー処方」。テカリを自動的に防ぐセンサーと、肌のうるおいと、空気の乾燥を察知するダブルのセンサー機能で、水分と皮脂のバランスをコントロールしてくれます。
まるでファンデーションをつけたばかりのような、美しい肌をキープ。くずれのないさらさら肌が1日続きます。
伊勢半 キス マットシフォンUVホワイトニングベースN 37g
さらさらマットなマシュマロ肌をめざす方におすすめ。
毛穴や肌の凹凸をカバーし、均一に補正しながら皮脂も吸収。日常紫外線のカット効果もあります。また、美白有効成分のプラセンタエキスを配合。シミやソバカスを防いでくれるのもうれしいポイントです。
クレ・ド・ポー ボーテ ヴォワールコレクチュール 40g
「素肌とファンデーションを輝きでつなぐ」、?ヴォワールコレクチュール。
日中の肌変化に対応し、ファンデーションの美しい仕上がりを持続させます。さらに、くすみや化粧崩れを防止。毛穴や色ムラ、小ジワのカバー効果もあり、なめらかな素肌を演出します。
保湿成分のイルミネイティングコンプレックス配合。まるで肌の内側から発光しているような肌へと導きます。
イヴ・サンローラン・ボーテ ラディアント タッチ ブラープライマー 30ml
「息をのむほど上質な肌へのファーストステップ」というキャッチコピーのとおり、ワンランク上の化粧下地をお探しの方におすすめです。
有名なコンシーラー、「ラディアントタッチ」が化粧下地に。ファンデーションの仕上がりをアップさせる「均一でなめらかな透明肌」を演出します。
4種の美容オイル配合で、肌のうるおいキープ。肌がうるおうことで、メイクのモチも高まります。
ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーション プライマー
オレンジフラワー水などの天然植物成分、アセチルヒアルロン酸、ヒアルロン酸などの保湿成分を配合。みずみずしいうるおいで、肌を満たしてくれます。
また、うるおい美容成分が、透明感のあるなめらかな肌を演出。肌色をカバーしながら、自然なツヤ肌を演出します。

カラーコントロールカラーの選び方
コントロールカラーを取り入れることで、肌をより美しく魅せる
ニキビなどは赤、血色の悪さは青、クマなどは茶色と、悩みによって肌はさまざまな色へと変化してしまいます。肌の色味はバラバラなのに、とりあえずベージュ系の下地で隠そうとはしていませんか?場合によっては余計に色ムラを際立たせてしまったり、顔色が悪く見える可能性も…。
コントロールカラーとは、消したい色に「補色」カラーを重ねることで、悩みの肌色を消す効果があります。たとえば赤の補色は緑、黄色の補色はパープルなどを選ぶとよいでしょう。また、足りない透明感や、血色感などをプラスする効果も。
補色の効果を取り入れることで、より美しい肌を演出していきましょう。
自分のベースカラーに合わせて選ぶ
自分に似合う化粧下地を選ぶために、おさえておきたいのは自分のベースカラーです。肌色は大きく分けて「イエローベース」と「ブルーベース」の2パターンに分けられます。
かんたんな調べ方は、手首の付近の静脈の色を見ること。血管が緑っぽく見える方は「イエローベース」、青や赤っぽく見える方は「ブルーベース」の可能性があります。その他には、髪の毛や瞳のカラーで判定したり、シルバーとゴールド、どちらが自分に似合うか見るなど、ベースカラーの調べ方はさまざま。
イエローベースの方はオークル系の下地、ブルーベースの方はピンクオークル系の下地を選ぶと、より自然な肌色を演出します。
ニキビ跡の赤みのある肌にはグリーン
ニキビなどの赤みが気になる肌にピンクやオレンジ系の下地はおすすめできません。赤みは、グリーンのコントロールカラ―下地でカバーしましょう。
グリーン系の下地を使うときのポイントは、「顔全体には塗らない」こと。塗りすぎると必要な赤みまで消してしまい、白浮きしてしまいます。赤みの気になるところにだけ部分使用しましょう。グリーンのカラー下地は、元の肌色がブルーベースの方にとくにおすすめです。
全体的な肌のくすみにはイエロー
くすみやシミなどをカバーしたいときに選びたいのは、イエローのコントロールカラ―下地。肌色を均等にし、健康的に見せてくれる効果があります。
先ほどご紹介したグリーンの下地は、イエローベースの方だと肌なじみが悪い場合も。そんなときは、イエローの下地を試してみましょう。
目の下のクマにはオレンジ
寝不足などで気づいたら目の下にクマが…。クマなどの濃い色を隠したいときは、オレンジのコントロールカラ―下地を部分使用してみましょう。
イエローの下地よりも、肌を元気に見せてくれる効果がさらにアップ。オレンジ色の下地がない方は、なんとオレンジ系のリップでも代用OKです。
血色が悪い肌にはピンク
くすみや血色の悪い肌は、ピンク色のコントロールカラ―下地でカバー。顔色をパッと明るくし、血色アップの効果が高いです。
女性らしい、明るい華やかな肌をめざす方は、ぜひピンクをおさえておきましょう。
透き通った肌になるためにはブルー
血色をおさえた、透明感のある肌づくりにはブルーの下地がおすすめ。ブルーには、くすみなどを目立ちにくくする効果があります。目の下に逆三角を描くように使うのが良いでしょう。
ただし、もともと色白の方には、ブルー系の下地はおすすめしません。使うと色が白くなりすぎて、不健康にみえてしまうのです。
透明感をアップするにはパープル
パープルのコントロールカラ―下地は、いわばピンクとブルーのいいとこ取り。ピンクの持つ血色感と、ブルーの持つ透明感の両方を持っています。
使うときは、肌全体に薄く塗り伸ばしましょう。エレガントな仕上がりで、上品で華やかな肌に導きます。

おすすめのベースコントロールカラー
インテグレート グレイシィ コントロールベース 25g
資生堂・インテグレートのカラーコントロール下地。カラーはピンク、グリーン、ナチュラルの3色から選べます。
伸びの良い、ベタベタしないテクスチャで、ファンデーションがぴたっと密着。ノリやもちをよくしてくれる効果が。また肌表面を均一に整え、くすみを飛ばして透明感を与えます。
オンリーミネラル ミネラルプラス ベース 25g
とにかく肌にやさしい下地を探している方におすすめの1本。
シリコンやパラベン、鉱物油など9つの化学物質を不使用で、天然由来成分100%。しかもシアバターなどの天然由来のスキンケア成分も配合しています。肌にやさしい製法なので、クレンジングも不要。洗顔だけでOKという手軽さも魅力的です。
カラーは、パープルがベースのクリアナチュラルと、イエローがベースのナチュラルの2色展開です。
無印良品 メイクアップベース 30ml
肌への負担を考え、紫外線吸収剤は不使用。白浮きを防ぐため、伸びやすくて肌なじみのよいテクスチャです。
UVカット効果はSPF50+・PA+++。シミやソバカスから肌を守ります。オリーブスクワランやカミツレ花エキス、モモ葉エキスの、植物性のうるおい成分も配合されています。
カラーはピンク、イエロー、ブルーの3色から選べます。
ランコム ラ バーズ プロ カラー コレクター 40ml
日本女性のために開発されたカラーコントロール下地。ピンク系、パープル系、オレンジ系、イエロー系の4色展開で、しっかりと色ムラを飛ばし、肌色を補正してくれます。
みずみずしく軽やかなつけ心地で、肌にぴたっと密着。ファンデーションのもつ透明感をグッと引き出します。また、配合されているパールパウダーとグローパウダーが、内側から輝くような肌を演出。
肌にうれしい、スキンケア成分も配合です。
エレガンス モデリング カラーベースEX 30g
ピンク、イエロー、オレンジ、ホワイト、ベージュの5色展開。肌色修正メイクアップベース。
気になる肌の悩みを、まさに「修正」し、肌をより美しく魅せてくれるカラ―下地です。またソフトフォーカス効果で肌をしっかり補正し、きめ細かい肌を演出。密着もよく、お持ちのファンデーションをピッタリとフィットさせます。

美肌メイクに必要なのは美しい土台
保湿をしっかりとしたスキンケア
土台である肌が不安定だと、化粧のノリがいまいちだったり、すぐ崩れてしまうなどの残念な仕上がりに…。
肌に大切なのは、ずばり「水分」。水分不足の肌は荒れやすかったり、皮脂を余分に分泌したりと、トラブルが起きやすいのです。
普段のスキンケアだけでなく、メイク前にもしっかりと保湿を行いましょう。しっとりと水分の満ちた肌はメイク映えがよく、崩れにくくなります。
週に一度はスペシャルケア
ストレスや紫外線、コスメの成分などに影響を受けやすい肌は、知らず知らずのうちに汚れをため込んでいるかもしれません。そこで、週に1度は丁寧にケアをしましょう。
古い角質を取り除き、くすみを解消してくれるピーリングや、保湿効果の高いフェイスマスクでしっかり水分を与えるケアなどがおすすめです。
荒れ気味の肌にいくらメイクをしても、コスメの効果を最大限に発揮できません。肌の状態を整えることで、日ごろのメイクのノリやもちも格段にアップします。
自分に合った美容液を使う
なんとなく、人気の美容液を選んではいませんか?大切なのは、自分の悩みや肌質を改善してくれる美容液を探すことです。
肌の状態や目的によって、使い分けることもよいでしょう。ブランドやメーカーごとに、特色やこだわりはさまざま。毎日使うものだからこそ、自分にピッタリ合うものを見つけましょう。
毎日きちんと洗顔をする
クレンジングだけでは、メイクの汚れをオフしきれない場合があります。また、古い角質を落とすためにも洗顔はきっちり行い、汚れを残さないよう心がけることが大切です。
洗顔は1日1~2回。もこもこの泡でやさしく洗いましょう。泡でクッションを作ることで、肌に負担の少ない洗顔となります。また、長時間の洗顔は、顔に必要な分の皮脂まで取りのぞいてしまう可能性が。洗顔の時間は、洗いはじめからすすぎまでを1分以内におさえましょう。
美容ドリンクやサプリの力を借りる
肌本来の力をアップするために、美容ドリンクやサプリなどで、栄養を摂取するのも良いでしょう。
1日に必要な栄養を食事だけですべて補おうとすると、緑黄色野菜は120g以上、その他の淡色野菜は230g以上といわれています。1日で350g以上の野菜を食べるとなると、毎日続けるのはとても大変ですよね。
そこで取り入れたいのが、サプリやドリンク類。ビタミンCやA、コラーゲンなど、美肌に効果のある栄養素をかんたんに摂取することが可能になります。
食生活を正しくする
アルコールや辛い食べ物などで腸内環境が悪化すると、肌荒れなどの原因になります。また糖質や脂質の食べすぎは、皮脂の過剰分泌を招き、化粧が崩れやすい肌に。日頃から内臓の調子を整えることで、体の内側からきれいな肌を作りだすことができるのです。
おすすめは、ヨーグルトなどの乳製品や、海藻類などの食物繊維を意識して食べること。また、週に1度は食事をスムージーだけにして胃腸を休めるなどの対策も効果的です。
また体内の毒素を排出しやすくしたり、便秘を防いでくれるので、水分もこまめに摂取しましょう。

美肌メイクのポイントは自分に合った下地を選ぶこと
肌質やベースカラ―、肌の悩みなどで、選ぶべき下地は人それぞれ。また、季節やシーンによっても下地選びは重要。下地をチェンジするだけで相手に与える印象を変えることができるので、メイクには欠かせないものなのです。
ファンデーションやチーク、アイシャドウの効果を最大限に引き立てるためには、まず土台のカラー選びからこだわりましょう。これを機に「とりあえずベージュ系」を選ぶのは卒業して、自分に合った化粧下地を探してみませんか?