目次
ピーリング剤は時短で優秀なコスメ
角質が落ちる仕組み
ピーリングをした後の肌はツルツルとしていますが肌を綺麗にしているわけではなく、肌の角質層を溶かしたり破壊したりして、新しい角質層の再生を促しているものです。角質層は強いタンパク質変性作用や皮膚を溶かす作用の力で破壊されます。そのため、タンパク質変性作用や皮膚を溶かす作用がある薬品などを肌に塗布しておくことで、角質を破壊してくれるのです。
角質層が破壊された肌の組織は新しい角質を生成しようとするので、新しい綺麗な肌を生み出してくれます。
エステティックサロンでのピーリング
ピーリングには種類があり、その中でもケミカルピーリングと呼ばれるものは肌に薬剤を塗布し、肌の角質を溶かして落とします。強い薬剤を使用するため肌に負担がかかるといわれていて、肌トラブルを引き起こしてしまうことがあるので、敏感肌など肌が弱い方には向いていないといわれています。
しかし、エステティックサロンでできるピーリングにはスキンスクライバーとと呼ばれるピーリング方法や、レーザーピーリングと呼ばれるピーリング方法があります。レーザーピーリングはケミカルピーリングと違い、薬剤ではなくレーザーを使用してピーリングを行います。そのため、肌にかかる負担が少なく肌トラブルを引き起こしてしまうことがあまりないので、肌が弱い方でもできるピーリング方法です。
ピーリング剤の使い方
使う前の下準備
ピーリングは肌に直接塗布して角質を溶かして落とすので、汚れや皮脂が肌にたまっているとピーリング剤が角質を溶かす邪魔をしてしまいます。ピーリング剤が角質を溶かす邪魔をしてしまうと、綺麗に角質を落とすことができないのでピーリングをするときは汚れや皮脂がたまっていない綺麗な状態の肌にしておきます。そのため、ピーリングをする前はクレンジングや洗顔をして汚れや肌にたまっている皮脂を落としておくようにしましょう。
ピーリング剤を使う
洗顔やクレンジングを行い綺麗な状態の肌になったら、ピーリング剤を肌に塗布していきます。
1.皮脂や汗が多い部分からピーリングをする
肌は皮脂や汗が多いほうが比較的強いといわれているので、ピーリング剤は皮脂や汗が多い部分からのせていきます。顔の中で皮脂や汗が多い部分は?や鼻などのTゾーンと呼ばれる部分なので、ピーリング剤はTゾーンからのせるようにしましょう。ピーリング剤をのせたら、軽くマッサージをするようになじませていきます。また、ピーリング剤は肌が乾いている状態に使用したほうが効果的です。
2.肌が弱い部分は優しく
ピーリングは肌に負担がかかり、肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。できるだけ肌に負担をかけないように、肌が弱い?から顎にかけてのUゾーンは優しくピーリング剤をなじませていきます。また、目元などは顔の中で特に皮膚が薄いので弱い部分です。目元のピーリングをする場合は、中指や人差し指を使って優しく行うようにしましょう。
3.洗い残しがないようによく洗う
ピーリング剤には酸性の薬剤の力で角質を溶かしているものがあるので、洗い残してしまうと肌トラブルの原因になる可能性があります。ピーリングをした後はぬるま湯を使って洗い残しがないようにピーリング剤を洗い流していきます。
また、ピーリングをした後は角質層が落とされ皮膚が薄くなっている状態なので、洗い流した後タオルで水分を拭き取るときも注意が必要です。タオルで水分を拭き取るときはタオルでゴシゴシ擦るのではなく、水分をタオルに吸収させるイメージで拭き取るようにしましょう。
使用後のスキンケア
ピーリングをした後の肌は角質が落とされ皮膚が薄くなっている状態なので、肌トラブルを引き起こさないために使用後のスキンケアが重要になってきます。
1、保湿
ピーリング後の肌は皮膚が薄くなっていて本来の力であるバリア機能が低下しているので、乾燥しやすい状態になっています。肌の乾燥はニキビやしわなど肌トラブルを引き起こしてしまうことがあります。ピーリング後はしっかり保湿をしてあげることが大切です。
保湿をしっかりすることで、ニキビや肌の赤みを予防することもできます。保湿成分のセラミドが配合された美容液などを使って、意識的に保湿をしてあげるようにしましょう。
2、日焼け防止
皮膚が薄くなっている肌は本来兼ね備えている、肌をダメージや刺激から守るバリア機能が低下しています。バリア機能が低下している肌は紫外線のダメージを受けやすく、シミなどができてしまうことがあります。ピーリング後に外出する場合は紫外線対策をして、日焼けを防止するようにしましょう。
しかし、日焼け止めクリームは肌に刺激を与えてしまうことがあるので、もともと敏感肌だったり肌が弱かったりする方は日傘や帽子などで紫外線対策をすることがおすすめです。
ピーリングを行う頻度
ピーリング後は肌がツルツルしているので、つい何回もやってしまいがちですが、ピーリングをした後の肌は皮膚が薄くなりバリア機能が低下しています。何回も頻繁に行ってしまうと、何度も角質が落とされるので肌に刺激を与えてしまったり、バリア機能が低下しているので紫外線などの影響を受けやすかったりする肌になってしまいます。
ピーリングは頻繁にするのではなく、1週間に1〜2回ほどの頻度でするようにしましょう。頻度をしっかり守ることで、肌のターンオーバーが活発になり透明感がある肌に導くことができます。
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頻度を守ったピーリングでいつでもすべすべのくすみのない肌に
使う際の注意点
ピーリングを時間をかけて行いピーリングを剤を長い時間顔にのせていると、皮膚への刺激が長時間続いてしまいます。また、皮膚が薄くなりすぎて乾燥しやすい肌になってしまうことがあります。ピーリングに時間をかけすぎてしまうと肌に強い刺激が加わるので、赤みやニキビなどの肌荒れ、乾燥の原因になってしまうのです。ピーリングをするときは時間をかけすぎないようにしましょう。
また、ピーリングを肌荒れを起こしていたり乾燥していたりする肌に行ってしまうと、ピーリングをすることでさらに敏感になってしまうので、肌荒れや乾燥を悪化させてしまうことがあります。ピーリングは肌のコンディションがよい状態のときにするようにしましょう。もともと敏感肌の方も刺激が強すぎると感じる場合は、使用を控えるように注意が必要です。
ピーリング剤の選び方
含まれる主な成分
ピーリング剤にはリンゴ酸やクエン酸、乳酸など果実由来の成分で水溶性のAHAという成分と、AHAよりも強力なBHAという成分が使用されています。しかし、BHAは肌の内部の皮脂を溶かし出すので日本人の肌には強すぎるといわれていて、市販のピーリング剤にはあまり含まれていません。
市販のピーリング剤にはAHAが使用されているものが多く、BHAとは違いAHAには肌の表面の角質をケアします。成分表示にはフルーツ酸と表記されているものが多いです。
ピーリング剤の種類
1.石鹸タイプ
ピーリング剤にはいくつか種類がありますが、その中でも1番刺激が少ないといわれているものが石鹸タイプのピーリング剤です。石鹸タイプのピーリング剤は角質を取り除く成分を配合した石鹸で、洗顔をしながらピーリングができます。普段の洗顔石鹸と同じように、しっかり泡立てて優しく肌を洗って使用します。毎日使えるものや頻度が決まっているものがあるので、使用方法を確認することが大切です。
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「ピーリング石鹸」でくすみ、シミにサヨナラ。初めての選び方と使い方
2.ジェルやクリームで洗い流すタイプ
ピーリング剤の種類の中で、よく使用されるものがジェルやクリーム状になっているピーリング剤です。ジェルやクリーム状になっているピーリング剤は洗顔した後の肌にのせ、軽くマッサージをしながら肌になじませた後に洗い流して使用します。ジェルやクリーム状になっているピーリング剤は時間をかけすぎないようにしたり、洗い残しがないようにしっかり洗ったりするように注意することが大切です。
3.拭き取るタイプ
拭き取るタイプのピーリング剤は、角質を取り除く成分が配合された化粧水のようなものです。化粧水を使用するときのようにコットンにピーリング剤を染み込ませて、優しく角質を拭き取るように使用します。ピーリング剤の種類の中でも保湿効果が高いといわれています。
しかし、拭き取りタイプのピーリング剤は角質を拭き取るときに強く擦ってしまうと肌に刺激を与えてしまうので、力を入れずに優しく拭き取るように注意が必要です。
おすすめのピーリング剤
ファンファレ きらりのつくりかた 30g
肌に負担がかからない成分にこだわった人工合成成分無添加で、米ぬかエキスやみかんの皮エキスなど植物由来の成分が使用されている肌に優しいピーリング剤です。美白有効成分であるプラセンタエキスが配合されていて、古い角質だけではなく毛穴汚れも落としたり美白やシミを作らせなかったりする効果があります。肌に不要な角質や汚れを落とし、肌にいいものは残してくれることが特徴です。
http://fanfare-shop.com/piring/plp/a8.html
桃谷順天館 RF28クリアドロップ プレミアム 80ml
天然酵素が優しく角質をオフしてくれる拭き取りタイプのピーリング剤です。配合されている天然酵素のプロテアーゼは油分に弱いので、油分がしっかりある健やかな肌には働かずに、油分がなくなってしまった不要な角質にのみ反応してくれます。
酵素の力を肌にしっかり届けるために、使用する直前に化粧水に混ぜて7日間で使い切れるように設計されていることが特徴。刺激が気になる方におすすめのピーリング剤です。
https://www.rf28.com/1703afcp/?b=a8
ビーエスコスメ やわらかい半練りタイプAHA(ピーリング)石鹸 100g
角質を取り除くグリコール酸が配合されている石鹸タイプのピーリング剤です。顔だけではなく粘膜や髪の毛以外の全身に使用することができます。また、週2回の使用頻度で使うように注意が必要です。
アイアイメディカル アイナソープ400 100g
人工合成成分無添加なので、敏感肌にも使用できる肌に優しい石鹸タイプのピーリング剤です。ピーリング成分のAHAグリコール酸が古い角質を優しく取り除いてくれます。ピーリング時のピリピリ感が少ないことが特徴の石鹸です。
http://www.cosme.net/product/product_id/353288/top
エトヴォス スキンピールジェル 100g
保湿成分であるヒアルロン酸やグリコシルトレハースなどが配合されたジェルタイプのピーリング剤です。AHA成分としてグリコール酸や乳酸、クエン酸が配合されています。肌のなめらかさを取り戻し、ニキビ跡やくすみが気にならない透明感のある肌に導いてくれます。
http://etvos.com/fs/etvos/cd-005
セフィーヌ ビューティプロ ハーブクリアジェル ホワイト&クリア 120ml
天然植物精油100%でできた肌に優しいピーリングジェルです。角質センサー処方が古い角質と新しい角質の間にうるおいのベールをかけてくれるので、不要になった角質だけを取り除きます。10種類美容液成分に肌をいたわる保湿成分に、ホワイト成分をプラスして肌に負担をかけません。顔だけではなく、肘や膝、かかとにも使用できます。
http://www.cefinecosmetics.co.jp/detail.php?item_id=1&cg=beauty&hub=skincare
サンソリット スキンピールバー 135g
皮膚科のドクターとの共同開発で誕生したスキンピールバーは、AHAのグリコール酸の力を生かしたピーリング作用を持つ石鹸です。泡が立てやすいことや肌に害のない色で着色してわかりやすくしていることや、グリコール酸と肌の相性のバランスにこだわったピーリング剤になっています。肌質や悩みなどに合わせて4タイプから選ぶことができます。
http://www.sunsorit.co.jp/skinpeelbar/
スキンビル ホワイトピーリングジェル 250g
人工合成成分無添加なので肌に優しく、薬用なので敏感肌の方にも使用できるピーリングジェルです。水溶性プラセンタエキスやグリチリン酸2Kが配合されていて、美白や肌トラブルの改善が期待できます。美容成分が96%配合されているので、パックしたようにうるおいえお保湿してくれることが特徴です。
http://skinvill.jp/skin-peel-pc01.html
ドクターライン 薬用リファインソープ 100g
毛穴の奥の汚れや肌に不要な角質をすっきり落としてくれる薬用炭が配合された石鹸です。配合されている薬用成分のグリチルリチン酸ジカリウム(甘草由来)がニキビや肌荒れを防止してくれます。もっちりとしたクリーミーな泡が肌サイクルを整えてくれます。
http://www.dr-line.com/shop/g/gAC1111/
オバジ ピーリングV10エッセンス 180ml
バランスよく5つの酸を配合した拭き取りタイプのピーリング剤です。5つの酸が角質層全体に浸透して、古い角質を取り除いてくれます。肌への刺激に配慮した独自の処方が、キメの整ったくすみのない肌に導きます。ドラッグストアなど市販でも手に入るピーリング剤です。
http://www.obagi.co.jp/peelingv10/
トゥベール スキンピーリングローション 100ml
フルーツ酸をWで配合して溜まった角質を優しくオフするピーリング剤です。敏感肌には使用できませんが、ニキビができやすい方や毛穴が目立つ方向けにピーリング力高めのタイプがあります。ピーリングの後に使う美容成分の浸透を高め、ターンオーバーの乱れをサポートしてくれます。
http://www.tvert.jp/fs/tvert/211
ピーリング剤を手作りする
ココナッツオイルを使う
ココナッツオイルにはビタミンEの一種であるトコトリエノールという成分が含まれていて、トコトリエノールには抗酸化作用があります。そのため、紫外線から肌を守りシワやシミの予防をしてくれます。ココナッツオイルでピーリング剤を作るときはヴァージンココナッツオイルと表示されているものを使用して、不純物の少ない食用の重曹を混ぜて作ります。重曹には皮脂を洗い流す働きがあり、毛穴の掃除をしてくれるのです。
ヨーグルトを使う
食べ物は体内に入る天然のもので化学成分が入っていないため、肌にも優しいといわれています。ヨーグルトには乳酸とフルーツ酸が含まれているので、ピーリング剤と同じ働きをしてくれます。ヨーグルトが垂れてこないように、小麦粉を混ぜて少し硬めに仕上げることがおすすめです。ヨーグルトに含まれているホエーと呼ばれるものは、肌の成分に近いもので高い保湿力があるのでヨーグルトは絞らないようにしましょう。
黒砂糖を使う
固形になっている黒砂糖をレンジで1分加熱して、粉末状態にしたものをオイルと混ぜ合わせて作ります。ミネラルがたっぷり含まれている黒砂糖は肌の調子を整える効果を期待でき、粘度が高いマイルドで柔らかいテクスチャーをしています。しっとりするので乾燥肌にはおすすめですが、油分が多いオイリー肌の方にはあまりおすすめできません。
サロンでできる最新のピーリング
最新のピーリングマシンやハイドラフェイシャル
ピーリングはサロンでも行うことができます。サロンで行えるピーリングは最新のピーリングマシンを使って行うものがあり、プロのケアを受けることで肌のコンディションを最良の状態に保ちます。
また、ハイドラフェイシャルと呼ばれるものは水の力で毛穴の奥から肌の表面まで綺麗にしてくれる施術方法です。肌がデリケートな状態から正常な状態に戻るまでの時間が短いので、施述語すぐにメイクができるともいわれています。
細胞を活性化させるハーブピーリング
ハーブピーリングはサロンで行うことができる最新のピーリング方法で、天然植物の成分を使用してピーリングを行います。天然植物の成分は角質を落とすだけではなく、健やかな肌に保つために細胞を活性化させ新しい肌を再生させる力を促してくれます。化学成分を使用しないので、肌に優しいピーリング方法です。
週に一度のスペシャルケアで美肌を保とう
古い角質が肌にたまってしまうと肌のターンオーバーが乱れてバリア機能が低下するので、ニキビや肌荒れなど肌トラブルを引き起こしてしまいます。ターンオーバーを正常にしバリア機能を高めるためには、ピーリングで古い角質を取り除いてあげることが大切です。
ピーリングはエステティックサロンや皮膚科で行うことができますが、市販のピーリング剤や手作りしたピーリング剤を使用してセルフで行うこともできます。ピーリングは肌に負担をかけてしまうので、毎日行うより週1度のスペシャルケアとして行うと効果的です。
正しくピーリングを行ない、肌トラブルが起きない健やかな美肌を保ちましょう。