目次
ジェルで角質ケアをすることのメリット
メイクのノリがよくなる
角質オフで化粧ノリがよくなるのは、もはや常識。シートパックのように肌に負担を与えることなく、ジェルでやさしく角質を取り除くことで、肌がやわらかくなり、化粧水などのスキンケアが肌に浸透しやすくなります。うるうるの素肌はメイクが吸い付くように乗って、薄付きでもパッと見栄えのする仕上がりに。不要な角質を除去すると、毎朝のメイクが楽になります。
ニキビの発生を予防できる
ジェルで古い角質や毛穴の詰まりを取り除くことで、ニキビの予防になります。ニキビは毛穴に詰まった皮脂などが原因でできるので、定期的にジェルでケアするとニキビの発生を防ぐことにつながるのです。また過剰な皮脂をすっきり洗い流すことで、毛穴の詰まりを予防できます。
ピーリングローションや洗顔のように肌をこする必要がないので、刺激による皮脂分泌を最小限に抑えられるのもうれしいところ。ジェルでのピーリングは、ニキビ予防にも効果的なのです。
ニキビ跡の改善に効果がある
角質ケアはニキビ跡を薄くする効果も期待できます。ターンオーバーが滞って古い角質の排出が正常に行われず、肌に余分な角質が残ってしまった状態では、色素沈着の改善は見込めません。ジェルの角質除去の効果でターンオーバーをサポートしてあげると、蓄積したメラニン色素の排出が進みます。
ニキビ跡のある肌は弱っていて、キレイになるためだとしても刺激はできるだけ避けたいものです。ジェルは肌に付ける時間が自分で調節しやすいので、肌状態に合わせての使用が可能。ニキビ跡に悩んでいるなら、ジェルによる角質ケアは試してみる価値ありです。
黒ずみを除去できる
ピーリングは黒ずみ解消にも効果的です。黒ずみやくすみの原因のひとつは、肌に溜まってしまった不要な角質。肌表面に残った汚れをジェルでじっくりと取り除くことで、ワントーン明るい肌になることができます。
角質の排出がうまく行われないのは、ターンオーバーの不調のせいです。ピーリングは肌に蓄積した古い角質や皮脂汚れなどを除去することで、滞ったターンオーバーを助け、肌の生まれ変わりを促すのです。外側からも内側からも、黒ずみをケア。美肌だけでなく、美白にもつながるのがピーリングです。
肌が敏感でも使える
ジェルでの角質ケアは、肌が弱くてもトライできるのがメリットのひとつです。肌に貼って角質ごと剥がすシート状のパックタイプや、角質を削り落とすようなケアと比べ、酸で古い角質を溶かして落とすジェルタイプの角質ケアは、肌への負担が一番少なくて済む方法です。ジェルの成分も多種多様なので、肌質に合わせて選ぶことができるのもメリット。刺激に弱い敏感肌の人は、ジェルタイプがおすすめです。
足裏の臭いを解消できる
ピーリングは足の臭い解消にも一役買ってくれます。足裏の臭いは、じつは古くなった角質が原因。常に外部からの刺激にさらされている足の裏は、皮膚を保護するために余分な角質が溜まりがちです。そしてこの角質は、臭いの元となる雑菌のエサになってしまうのです。不要な角質を取り除くことで、雑菌の繁殖を抑え、臭いの軽減につながります。
角質を除去すればよいとはいえ、軽石で削り落とすような刺激の強い方法では、足裏の角質がさらに分厚くなってしまいます。足の臭いに悩んでいるなら、角質をやさしくケアできるジェルタイプを試してみてください。
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悩みに合わせたジェルの主要成分
皮脂が多い場合はグリコール酸
フルーツ酸AHAの一種、グリコール酸を使ったジェルは、皮脂過剰の肌におすすめ。グリコール酸は水に溶けやすく分子が非常に小さいため、角質層内部に浸透して古い角質や毛穴の詰まりなどをすっきりさせてくれます。真皮までは浸透しないため、肌へのダメージが小さいのも特徴です。肌の皮脂量を整えるのに最適な成分です。
敏感肌にはリンゴ酸
リンゴ酸が使用されたピーリングジェルは刺激が少ないといわれます。ただ角質や汚れを溶かすことには変わりないので、肌にやさしいからとはいえ、やはりやり過ぎは禁物です。
肌が弱い人は、酸の配合率は1%ほどを上限に商品を選びましょう。角質を除去しすぎるとさらに敏感になってしまう恐れがあるため、必ず記載された使用方法・頻度を守るようにしてくだい。
黒ずみにはクエン酸
クエン酸はフルーツ酸の一種です。黒ずみの原因である古い角質をオフして、滞ってしまったターンオーバーを促進させる作用があります。ターンオーバーが正常になると、蓄積してしまったメラニン色素の排出がスムーズに行われ、黒ずみの解消につながるのです。ただ、同じ黒ずみでも、ブツブツを伴う脇などの黒ずみには、あまり効果が期待できないので注意してください。
シミやくすみには乳酸
シミに悩んでいるなら、乳酸が含まれたピーリングジェルがおすすめです。乳酸は色素への効果が高いので、メラニン色素の蓄積に対して優れた効き目を発揮します。不要な角質を落とすことでターンオーバー促進にもつながり、シミ・くすみの改善に。ほかの酸と比べて効果が穏やかですが、そのぶん肌への刺激も少ない成分です。シミ、くすみ、ニキビ跡などに有効とされます。
ニキビにはサリチル酸
サリチル酸は、ニキビ用スキンケア用品によく使用されている成分です。角質をやわらかくする作用と、毛穴を塞ぐ角栓を溶かす作用、そして防腐効果によるニキビ菌の増殖抑制作用があり、ニキビ肌に最適な成分です。
一方で刺激が強いというデメリットがあり、ほかの酸と比べると使用後の肌の乾燥がひどい傾向があります。敏感肌の人にはおすすめできない成分です。ニキビが赤く炎症を起こしている場合は使用を控え、まずは炎症を鎮めるケアを行ってから、サリチル酸によるピーリングを行いましょう。
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角質を優しくオフできるピーリングジェル
オルビス アクアピーリングジェル
海洋深層水配合の水ベースとアンズ果汁を配合した、マイルド処方のピーリングジェル。角質を浮かせて剥がれやすくしてから、「リアクトキャッチファイバー」が汚れを絡め取りながら除去するので、角質を取りすぎて肌を痛めることはありません。肌が弱い人やピーリング初体験の人にとっても扱いやすいジェルです。アルコールフリー、アレルギーテスト済みです。
シンエイ そのまま! ハトムギエキス配合ピーリングジェル
やさしくマッサージするだけで古い角質をポロポロ落とす、天然の植物エキス配合のピーリングジェルです。ハトムギエキスがつるつる素肌を叶え、7種類のフルーツエキスがうるおいをキープします。肌のざらつきを解消してメイクのりを改善。肌の調子を整えてくれます。
ディオール カプチュール トータル ドリームスキン 1ミニット マスク
独自のソフトピーリング効果で、やさしく肌のターンオーバーをサポートするマスク。肌表面のゴワつきやざらつきをオフして、「たった1分で夢のようになめらかな素肌」に。美しい肌表面の光の反射を再現する技術を新しいマスクに採用し、色ムラやキメの乱れを目立ちにくくする効果を実現させました。マッサージしていると、ジェルからクリームへとテクスチャーが変化。顔全体に伸ばしたクリームを1分後に洗い流せば、ケア完了です。
リメイ?インバスピーリングジェル
ジェルを肌に乗せやさしくマッサージすることで、「ピーリングポリマー」が肌表面を転がり、汚れや皮脂、古い角質を絡め取ります。セラミドなどの保湿成分と3種のオーガニック植物成分配合で肌の乾燥とダメージを最小限に。さらにエタノールや香料、パラベンなど肌の負担になる成分は無添加。肌をいたわりながら角質ケアができるピーリングジェルです。
オブラディ プラス 薬用 美白 ピーリングジェル
ピーリングしながら美白と保湿ができるジェルです。肌のゴワつきの原因である古い角質をマッサージでほぐし、じっくりと落としていきます。美容成分としてユキノシタエキスやセージエキス配合。美白成分にはプラセンタを採用し、角質オフと美白がこれ1つでOK。仕上がりはぷるぷる素肌になれます。
ニキビ跡の改善におすすめのピーリングジェル
スキンビル ホワイトピーリングジェル
美容成分96%配合の薬用ピーリングジェル。フルーツエキスが古い角質を除去し、さらに美白成分プラセンタ入りで、美白とニキビ予防の両方を叶えます。鉱物油、エタノール、防腐剤無添加で肌にやさしい。ヒアルロン酸配合で乾燥対策もバッチリです。
東洋ライフサービス ナチュラルアクアジェル Cure
成分の91%が水。肌へのやさしさにこだわった角質ケアジェルです。ジェルが古い角質と反応して白く浮かび上がらせるので、角質を溶かすケアよりも肌への負担が少ないです。保湿効果・美白効果のアロエベラ葉エキスがニキビ跡に作用します。ローズマリーエキスは炎症を鎮め、ニキビにも効果を発揮。顔だけでなく全身に使えます。
フィス 美白ピーリングジェル
とにかく美白にこだわったピーリングジェルです。角質をスクラブなどで削ぎ落とすのではなく、「ミクロキャッチファイバー」が肌表面の汚れを吸着しつつ、消しゴムのように不要な角質を取り除きます。ヒアルロン酸が肌にうるおいを、プラセンタが美白をもたらします。メラニン色素の発生を抑制して、シミやニキビ跡をケア。ツルツルでワントーン明るい肌を目指せます。
マヌカコスメ B&Hピーリングジェル15+
マヌカハニーと13種の美肌成分配合の、毎日使えるピーリングジェルです。うるおいたっぷりで肌に負担を与えずに古い角質や毛穴の汚れ、ざらつきを取り除きます。コラーゲンやヒアルロン酸配合で、仕上がりはしっとりツルツル。刺激が少なく、敏感肌の人にもおすすめです。
ラッシュピュア プレミアムピーリングジェル
エイジングケアの美容液成分として、フラーレン・EGF・プラセンタ・白金ナノコロイド・アルブチン・幹細胞エキス配合。大人の肌悩みに特化した、大人のためのピーリングジェルです。くすみや毛穴の汚れを取り除き、保湿成分にはセラミド・コラーゲン・レチノールを配合して仕上がりはしっとり。無着色、ノンアルコール、パラベンフリーです。
足や膝の角質を除去できるボディ用のジェル
バイソン コヒザドール ひざピーリングジェル
ピーチスクラブと黒ずみキャッチファイバー配合で、ひざの黒ずみをすっきり落とすジェル。くるくるとマッサージすることで、硬くなった頑固な角質をぽろぽろ落とすことができます。保湿成分とひきしめ成分入りで、美しいひざがあなたのものに。乾燥に弱く角質が分厚いひざのケアには、ひざ専用のピーリングジェルがおすすめです。
サボン ボディジェルポリッシャー デリケート・ジャスミン
パミスストーンやコメエキスを凝縮したつぶつぶ入りのジェルソープです。とろりとしたジェルを手に取って全身を洗うことで、スクラブがマッサージしながら古い角質をすっきり取り除きます。ジェルのクールダウン効果で、日焼け後やスポーツのあとにも最適。保湿成分配合で、肌をうるおいで守りながら角質ケアできます。
サボン ボディスクラブ ムスク
ミネラルたっぷりの死海の塩が入ったボディ用スクラブ。アーモンドやホホバなどの植物オイルが肌をしっとりと保ち、ケア後の乾燥から守ります。スクラブで古い角質を取り除きながらマッサージすることで、血行改善の効果も。透明感あふれるすべすべな「シルク肌」をあなたへ届けます。
プレミアムピール プレミアム ローズピール
ピーリングとスクラブの効果が一緒になったマッサージジェルです。肌をやわらかくするパパイン酵素配合で、余分な角質や汚れが落ちやすい状態にします。そして4種類のスクラブが角質を磨き落とし、すべすべな素肌に。顔にも身体にも使えます。パラベンフリー。
ジュリーク ボディエクスフォリエイティングジェル N
ハーブエキスと微細なウォールナッツ殻粒を配合した、全身に使えるボディ用ジェルです。ひじ、かかと、ひざなど、黒ずみやザラつきが気になる部分に使うことで、古い角質をオフしてなめらかな肌へ導きます。うるおいを与えながらピーリングができる、角質ケア洗浄料です。
ピーリングジェルを使った後の注意
メイクの時にスポンジで強く擦らない
ピーリングで角質を除去したあとは、肌をこすり過ぎないように注意しましょう。洗顔後にタオルで顔を拭くときは意識できることが多いですが、メイクのスポンジはつい普段通りの力加減でやってしまいがちです。
皮脂や角質が取り除かれた肌は、通常よりもバリア機能が低下していて、少しの刺激でもダメージを受けてしまいます。いつも使っているメイクのスポンジでも、ヒリヒリしたり赤くなったりと、肌トラブルの原因になり得るのです。パウダーを駆使して仕上げるなど、なるべく肌への負担が少ないメイクをしましょう。
しっかりと紫外線対策をする
ピーリング後は、いつも以上に紫外線対策に気を使うようにします。外部刺激から肌を守る皮脂膜や角質が薄くなっているため、紫外線が肌の奥へ侵入しやすくなっているのです。肌内部へ入り込んだ紫外線は、コラーゲンなどを直接破壊し、活性酸素を発生させて肌老化を早めます。紫外線の過剰な刺激を受けたメラノサイトは、皮膚を守るためにメラニンを活発に生成するため、シミの原因にもなります。
紫外線から肌を守る機能が低下していることを念頭に、角質ケアのあとは紫外線ダメージを最小限に抑える努力をしましょう。
顔剃りや脱毛を控える
スキンケアの中で肌への刺激が最も強いムダ毛処理は、ピーリング後のNG行為のひとつです。保護機能を失った肌にとって、カミソリの刺激やムダ毛を溶かす除毛クリーム、毛を引き抜く脱毛テープなどによるダメージは、大きな負担になります。ホームケアはもちろん、クリニックでの施術も避けましょう。とくに脱毛は、ピーリング後できれば2ヵ月、最低でも2週間はしないようにしてください。
スクラブや酵素での洗顔を避ける
スクラブや酵素入りの洗顔料は肌に負担がかかるため、ピーリング後は使用しないようにしましょう。スクラブは粒子で肌を「研磨して」角質や毛穴汚れを落とすものです。酵素は汚れを科学的に「分解して」落とすため、やはり通常の汚れを「浮かせて」落とす洗顔料よりは、刺激が強い部類になります。
保護機能やうるおいが減少した肌には、普段以上にやさしい洗浄を心がけましょう。敏感肌用のマイルドな処方かつ保湿成分配合の泡洗顔料がおすすめです。
いつもより保湿をしっかり行う
角質オフ後の肌は、とても乾燥しています。肌の保水力を維持する皮脂膜が減少しているため、水分が蒸発しやすいのです。また、角栓を除去したあとの毛穴は開きがちで、放っておくと毛穴詰まりや黒ずみの原因になります。しっかり保湿を行うことできゅっと引き締めて、毛穴の弾力を損なわないようにケアしてあげましょう。
乾燥肌はバリア機能が低く、ちょっとしたことですぐに荒れてしまいます。自宅でのピーリングで肌が荒れ、失敗してしまったという話をよく聞きますが、その後の保湿が十分でない場合が多々あるのです。ピーリングジェルを使用してしばらくは、保湿をしっかり行うようにしてください。ビタミンC誘導体やビタミンA誘導体が配合された化粧水が、弱った肌には最適です。
異常があれば皮膚科へ
自宅で行うホームピーリング用には、そこまで刺激の強いジェルは市販されていません。しかし、肌質や体調、使い方によっては、使用後に肌に異常が現れるケースがあります。ごく一部に赤みが出て半日程度で引くようなら心配ありませんが、広範囲が赤くなったり、痛みや火照りが治まらないような場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。使用したジェルと、そのあとに使った保湿ケア用品などを持参すれば、診断がスムーズです。
次回のピーリングまで間隔を空ける
ピーリングは不要な角質や汚れを取り除くケアなので、頻繁にやればいいというものではありません。やりすぎは角質を必要以上に薄くして、肌を弱らせ傷付けることになります。次回のピーリングまでは、通常は最低でも1週間程度、肌が弱っている人は正常なターンオーバーの28日間程度、間隔を空けるようにしましょう。
商品によって使用頻度の目安が示されていますが、ゴワつきやメイクのりの悪化など、肌に不調がなければ行う必要がないのがピーリングです。黒ずみやシミは新陳代謝によって改善されるので、やはり頻繁なピーリングは不要です。まずは自分の肌をきちんと観察して、必要以上に角質を除去してしまわないようにしてください。
ツルツルになった肌を刺激から守ろう
ピーリングで古い角質を取り除いた肌は、感激するほどツルツルです。しかし、そのあとのケアを間違えると肌トラブルを招いてしまいます。剥き出し状態の肌をしっかり保護し、NG行為を忘れないようにして、外部刺激から美肌を守ってあげましょう。