目次
足の黒ずみの正体
厚くなった古い角質
絶えず刺激を受けている足や膝、肘などは、皮膚や角質層も分厚くなっています。分厚くなった角質には水分が浸透しづらく、やがて乾燥し、カサカサやひび割れになっていきます。そして、この部分は、皮脂腺が少なく、ターンオーバーが乱れがちです。硬い皮膚はターンオーバーの周期も長く古い角質が取れにくい状態になっています。何もしないでいるとどんどん悪化していくばかりなのです。
メラニン色素で黒ずむ
私たちは生活するうえで紫外線による刺激を受けることは免れません。DNAが内包されている真皮を守ってくれていますが、紫外線による影響でメラニン色素の過剰生成が色素沈着を引き起こしています。また、刺激によってメラノサイトという成分が活性化して、メラニン色素が大量に分泌されて肌をガードしようとします。これはメラニン色素が肌の黒ずみを起こす非常に大きな原因となります。
足の黒ずみの原因
足への摩擦による原因
黒ずみは、日常生活において靴のストラップが当たったり、ハイカットの靴でこすれたり、正座やあぐらなどによって摩擦にさらされることが原因となります。特に、正座や靴で足の甲、正座や膝たちで膝、あぐらや靴によりくるぶしは多く刺激をうける場所です。しっかり対策をしておかないと色素沈着は簡単にできてしまいます。
紫外線ケアを忘れがち
うでや顔などの紫外線対策をしている人はたくさんいらっしゃいますね。しかし、足まで紫外線対策をとれている人はなかなか少ないかもしれません。足の紫外線のケアは黒ずみ対策になります。
日に当たっている部分は紫外線によって刺激を受けやすいため、メラニン色素の合成が促進してしまい、黒ずみへと変わっていきます。足の甲などの部分は古い角質がうまくはがれ落ちないことも多く、結果的に色素沈着を引き起こしてしまうのです。
ターンオーバーの乱れ
足の甲やくるぶしなど黒ずみが起きやすい部分は、皮脂腺が少なくターンオーバーが乱れやすい場所です。絶えず刺激を受ける場所ですので、皮膚や角質層もどんどん分厚くなってしまいます。
またお手入れ不足により潤いが不足し、乾燥によって新陳代謝も悪くなります。古い角質が溜まりやす状況が出来上がるので黒ずみの原因となるのです。
無理なムダ毛処理
皮膚は衣服とこすれたりするだけでも肌の黒ずみが起こほど、敏感な部分です。自己処理で起きる主なトラブルはにはこのような問題が見られます。
カミソリ負け
古くなったカミソリを使う、重ねぞりをすることにより、肌がひりひりし、赤いボツボツができ、肌に細かい傷が入るため痛痒くなります。
黒ずみ
何度も同じ場所を剃ったり毛抜き無理やり抜くことにより、肌負担は大きく毛穴の周りに皮膚だけ茶色黒ずんでいきます。
毛穴のボツボツ
毛抜きや脱毛シートなどで毛を引っ張りすぎることにより、皮膚が反りかえって毛穴が盛り上がっている状態になります。触るとザラザラするのが感じられます。
埋没毛
毛抜きや脱毛シートなどにより毛を抜く際に、肌が傷つき、毛穴が塞がってしまうことにより、ぽっこり膨らんだ毛穴の中に、毛が埋もれている状態になります。
けが
力を入れすぎてカミソリを使うことにより皮膚に切り傷が付きます。また、毛抜きで無理やり引っこ抜くことで内出血してしまいます。
無理なムダ毛処理はしていないと思っていても、このように間違った毛の処理の仕方で負担になっていることが多く、トラブルが起きる原因がたくさんありますので注意しましょう。
炎症後の色素沈着
色素沈着にはさまざまな種類がありますが、無理なムダ毛処理により炎症を起こしたり、けがや、火傷によった炎症を起こした後、シミとしても残った場合は茶色やグレーや黒などさまざまな色で残ります。
色素沈着は私たち人間に生まれ持って備わった防御反応です。肌は、外から摩擦や強い刺激を受けると炎症によって活性酸素ができ、メラノサイトが肌の奥深い真皮というところにメラニンを生成します。
足の黒ずみのお風呂でのケア
湯船にゆっくり浸かる
硬くなった古い角質を柔らかくするためにゆっくり湯船につかりましょう。角質を除去するためにも柔らかくなっている状態からケアすることで、肌負担が軽くなります。硬いままの状態でケアしようとしても肌を傷つけるだけになりますので、注意しましょう。
湯船にゆっくり浸かることで、体中が温まり、血行が良くなります。お風呂上がりのクリームによるマッサージにも有効になりますので、38度くらいのぬるめの温度に設定し20分程度の入浴がおすすめです。
泡で洗う
ナイロンタオルなどでごしごし洗ったり、強い刺激を与えないようにしましょう。肌が傷つくばかりか、乾燥肌を招き、かゆみを引き起こすこともあります。また、赤く炎症してしまうこともあり、綺麗に洗っているようで、逆に肌を傷つけ汚すことにつながります。ポイントは、しっかり泡立てた泡を肌にのせ、優しく丁寧に洗うことが大切です。毛穴の中の汚れをなでるように浮かせて洗います。
ピーリングやスクラブやぬか袋を使う
ピーリングは、肌の角質を剥がし新しく生まれ変わらせるターンオーバーを早める効果があります。それだけに刺激は強くなっておりますので、ごしごしマッサージをしてしまうと皮膚が赤くなったり、逆に黒ずみを悪化させてしまうことになりかねませんので、使い過ぎはやめましょう。月に1～2回程度がおすすめです。ピーリングや、スクラブなどをした後は、乾燥しますので、必ず化粧水で保湿し、クリームやオイルなどで肌の水分にフタをするのを忘れないようにしましょう。
足の黒ずみのアフターケア
座り方の改善と靴下の着用
黒ずみは、普段何気なく行動している中で、摩擦が起きやすいところに自然にできてしまいます。特に座ったり立ったりを繰り返す際にかかる足への刺激。くるぶしや甲が圧迫されてしまうような座り方はできるだけやめることが大切です。なるべく裸足で過ごすのはやめて、靴下をはくようにするだけでかなりの効果が期待できます。直接刺激を受けないように、足の先まで意識を向けましょう。
?日焼け止めを塗る
日光に当たると、紫外線によりメラニン色素が作られ、色素沈着を起こします。肌老化を促進させ、ターンオーバーを長引かせる原因にもなります。
夏の素足は危険です。しっかり日焼け止めを塗るようにし、擦れたり摩擦が起きる部分は日焼け止めがとれてしまいますので、スプレータイプの日焼け止めがあると便利です。いつでもどこでも手軽に日焼け対策がとれますのでおすすめです。
保湿をしっかりする
角質が分厚くガサガサの場合は尿素配合のクリームがおすすめです。尿素は、硬くなった皮膚を柔らかくし、皮膚を正常な状態に導きます。しっかり保湿して潤うと代謝が良くなり、ターンオーバーを正常化します。使用する保湿クリームは、美白効果のあるものを選ぶようにしましょう。毎日続けることにより、新しい皮膚が出来上がっていきますので、黒ずみは薄くなっていくでしょう。
マッサージを行う
マッサージを行うことで血行がよくなり肌の新陳代謝を促進し綺麗な肌への変化が期待できます。また、血行不良、冷えからくる黒ずみ、くすみもありますので、優しく温めながらマッサージするとよいでしょう。
マッサージを行う時は、リンパの流れを良くするイメージで、ゆっくり押し流していくようにします。リンパに詰った老廃物はゴリゴリしていたりしますので、優しくなでるように。リンパの流れが良くなることにより、血行促進し、身体がポカポカしてくるのを実感します。
しっかり睡眠をとる
睡眠の健康効果は絶大です。
脳と身体を休ませ回復、成長ホルモンの分泌、ストレス解消、病気の予防、頭の中の整理・記憶の定着など体にとって幸福感を得るための大切な時間となります。
良質な睡眠は、肌のみならず人間の自然治癒力を高めます。睡眠をしっかりとることにより、代謝をあげていき、血行促進し、肌の新陳代謝を上げていきましょう。
適度に運動をする
適度な運動は、全身のリンパの流れを良くし、新陳代謝を活発にして老廃物の排出を促進します。さらに、全身の血行がよくなりますので、ホルモンのバランスも整い、黒ずみ改善のみならず全身の健康状態を良好に向かわせます。そして、ストレス解消にもなり、心の健康も手に入れられますので、適度な運動を日々に取り入れましょう。
バランスのとれた食事をとる
美白効果のあるビタミンCは欠かせない栄養素です。ビタミンCはシミができる原因となるメラニン色素が過剰に増えてしまうのを抑える作用があります。また、体内における酸化から大事な肌を守りますのでシミやそばかすといった、肌に現れやすいトラブルの防止にもなります。
ビタミンCを多く含む食べ物
赤ピーマン・黄ピーマン、ゆず、パセリ、ブロッコリー、ゴーヤ、キャベツ、カリーフラワー、いちご、アセロラ、のり
タンパク質も必須
タンパク質は肌や体の基本的な部分を構成している成分です。必須アミノ酸を豊富に含んだ動物性たんぱく質は、皮膚をよい状態へと導いてくれます。
魚介類や肉類、卵や乳製品、納豆や豆腐といった大豆食品
皮膚科へ行く
自分でケアしても治らない黒ずみは皮膚科に行って治療することをおすすめします。きちんと黒ずみの原因を調べて黒ずみをなくす治療が受けられます。塗り薬の処方で、メラニン色素の生成を抑制し色素沈着を解消してくれます。
光治療やケミカルピーリングなど、メラニンに直接的な治療を施し、ターンオーバーを早める治療もあります。しかし、一度では改善しないため、何度通う必要があるため時間とお金がかかります。
美顔器で改善
家庭用美顔器では、イオン導入や、超音波という機能がついています。その中でもイオン導入は、なかなか取れない毛穴の奥の汚れをイオンの力で吸着する効果があります。使用後、コットンがグレーになっているくらい汚れの吸着効果がありますので、肌の黒ずみにも有効です。自宅で行う定期的なケアの方法として、1台持っていると便利でしょう。
サプリメントで内側から
食事でとりきれない栄養成分を美肌サプリメントを使って補給することはおすすめです。
肌に潤いを与えるコラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタ、エラスチンといった物質が配合されているサプリメントは多く、タブレット状のものから粉末状のものまで種類や成分はさまざまです。値段については安いもので数百円程度から購入できるものもありますので、自分に合ったサプリメントを試してみるものよいでしょう。乱れがちな食生活のサポートとして、毎日摂取することにより肌がきれいになっていく効果が期待できます。
重曹による足の黒ずみ対策
重曹の黒ずみへの効果
重曹は、炭酸水素ナトリウムで、セルフクリーニングアイテムとしても注目されていますね。この重曹の炭酸水素ナトリウムは結晶構造をしているので対処物の研磨効果があり、汚れを落とす効果があります。
重曹は弱アルカリ性で、皮脂や油汚れは酸性です。重曹を使うことで中和効果があり中性になります。よって水に溶けやすく汚れを落としやすくします。
さらに、重曹には、臭いそのものを消す消臭効果があります。また、湿気や水分を吸収する作用もあるので室内環境を整えるためにも使われます。
重曹は黒ずみに効くのか
重曹は、黒ずみを綺麗にする効果があります。ただし、重曹の研磨作用や汚れを落としやすくする効果によるもので、角質深くのメラニン除去にはなりません。あくまで重曹は黒ずみを解消するもので、メラニン除去には効果を期待することはできません。重曹の研磨作用は、固すぎず柔らかすぎず絶妙な硬さが皮膚を傷つけにくく有効。あくまでも、こすりすぎないように注意が必要です。
重曹の黒ずみケアの手順
用意するもの
重曹：大さじ1
水 ：小さじ1
手順
1.重曹と水を混ぜ、ペースト状にする
2.気になる部分にのせ、優しくこする
3.重曹を洗い流す
乾いたタオルで優しく水分をふき、顔と同じようにしっかり化粧水で保湿します。そして保湿クリームを塗りましょう。
重曹の黒ずみケアの注意点
重曹はきめ細かいものを使い、お手入れは週に2、3回程度にします。一度で黒ずみがきれいになることはありませんが、角質のお手入れをすることで肌リズムをサポートすることになり、徐々に黒ずみは気にならなくなるでしょう。
早く黒ずみをなくしたいからといって強くこすりすぎたり、頻繁にやり続けると、新しい必要な角質まで傷つけてしまい、肌がデリケートな状態に傾き、黒ずみの状態が悪化しかねませんので注意しましょう。
足のムダ毛処理の注意点
お風呂ではムダ毛処理はしない
お風呂で柔らかくなった肌はとてもデリケートな状態にあります。ここでカミソリを使ってしまうと肌はボロボロになってしまいます。肌表面を削り取り、肌を傷つけてしまうばかりか、カミソリ負けや炎症、肌の乾燥を起こしやすくなります。また、毛抜きで無理やり引っ張てしまうと、毛穴を傷つけ、細菌が入りやすくなり炎症の原因にもなりますので注意しましょう。
お風呂に放置したカミソリは使わない
お風呂で使ったカミソリをそのまま浴室に置いておくのはよくありません。カビや雑菌が繁殖し、もともと細菌などの侵入を防ぐ働きをになう毛ですが、処理をすると毛穴に細菌が入り込み炎症を引き起こします。毛膿炎が繰り返し引き起こされたり、炎症が長引いてしまうと色素沈着を起こして黒ずみになってしまうこと考えられますので注意しましょう。
切れ味の悪いカミソリは使わない
切れ味の悪いカミソリを使い続けていることにより、なかなかそれない毛に対して何度もカミソリを上下させて、肌を傷つけてしまうことが多くあります。また、剃れないからといって、下から上に剃る逆そりもよくありません。肌を傷めてしまうばかりか、毛穴を広げて、毛の断面が太く見える原因につながってしまいます。
界面活性剤配合の洗浄剤を使わない
界面活性剤配合の洗浄剤で、もこもこに泡立てて処理をしてしまう方も多くいますが、特にボディーソープを使った場合は界面活性剤で肌がふやけて弱っている状態です。そのうえにカミソリを使ってしまうと肌を傷つけてしまいます。
また、肌に必要な油分を飛ばしている状態にあるので、肌を痛めて乾燥肌を引き起こしてしまいます。カミソリ用のクリーム、ワセリン、シェービングフォームなどを使ってケアするようにしましょう。
保湿を忘れない
処理をした後の肌はどうしても角質を一緒に削ってしまうためデリケートな状態にあります。しっかり化粧水、クリーム等で保湿するようにしましょう。肌が炎症を起こしている場合は、冷たいタオルで冷やし、肌を落ち着かせます。
しっかり保湿することで、肌は元気になり、ターンオーバーが正常になりますので、黒ずみの解消にもつながります。
頻繁に行わない
少し毛が伸びたからといって毎日のように処理するのは控えた方がよいでしょう。頻繁に剃り続けてしまうと、足のぶつぶつや毛穴のトラブルを引き起こすことにつながります。また、肌を傷つけ毛穴に炎症を引き起こしたり、色素沈着をまねいたりします。綺麗に見えるように毛の処理をしているのに、逆に汚い肌になりかねません。ムダ毛の処理は週に1~2回程度にしましょう。
毛抜きは使わない
毛抜きで抜くと、一見綺麗になったように見えますが、毛根につながっている毛細血管を傷つけて出血を起こしたり、炎症が起こる場合があります。また、毛を抜いた時に毛根が引っ張られて横になってしまうと、毛先が皮膚の外に出ないで皮膚の中に埋没したまま伸びていく、埋没毛も起こりやすくなります。毛抜きを使う際は慎重に、できる事ならやめるようにおすすめします。
足の毛穴の黒ずみにおすすめのクリーム
ケラチナミンコーワ20% 尿素配合クリーム
有効成分が尿素で、体中にある水分が飛ばないようにしてくれ、皮膚に潤いを与えます。古くなった角質を柔らかくし、なめらかにする効果がありますので、皮膚を正常な状態に治してくれます。水仕事でガサガサする手、ごちごちのかかと、ひじ・ひざ・くるぶしの黒ずみにおすすめです。
サロンフット もっちり保湿美容液
ココナッツオイル、ヒアルロン酸などの12種類の美容液成分配合で、うるおす、守る、整える作用があります。またW尿素配合で、カチカチの角質を柔らかくし、うるおいを与えながらキメの整ったうるもち肌へ導きます。すぐになじんでベタつきませんので、お出かけ前でも気にせず使えます。
足の黒ずみの正しいケア方法で綺麗な足へ
このように、黒ずみにはさまざまな原因があります。足の悩みの改善には、日ごろの意識とケアが欠かせません。諦めてしまっては、黒ずみ、角質が分厚くなる一方で、ケアしたいと思ったときには、長年の蓄積により改善にとても時間が必要になります。普段から黒ずみを作らない意識とケアをしっかりし、周りのみんなと差をつける綺麗な足を手に入れましょう。
