目次
ニキビが潰れてしまった
中に膿が詰まって腫れたニキビ、ついつい潰してしまうことはありませんか?また、「ニキビは潰した方が早く治る」といわれることもあります。
実際にニキビを潰してしまった・潰れてしまったときはどうすればいいのでしょうか?
自然に潰れた?自分で潰した?
たとえ軽度のニキビでも、自分で潰して治すのはおすすめできません。
特に指先や爪で潰してしまうと、そこから雑菌が入りニキビが悪化するだけでなく、周囲にまで傷が残ってしまうこともあります。同じように、ピンセットで潰すのも周囲の皮膚を傷つける原因にしかなりません。
また、パンパンに腫れたニキビは無意識に触っているうちに潰れてしまうこともあります。
ニキビが潰れると跡になってしまうかも
潰れた・潰してしまったニキビは傷ついた毛穴が開いた無防備な状態。ここに汚れや雑菌が入ると、再びニキビが再発してしまうだけでなく、色素沈着やクレーターなどのニキビ跡が残ってしまいます。
▼さらに詳しい解説はこちら
ニキビ跡が消える為の自宅ケア。トラブル知らずの美肌になる方法
ニキビが出来る主な原因は?
そもそもどうしてニキビができてしまうのでしょうか?
大人ニキビの原因で多いのが「生活習慣」「ストレス」「食事」「便秘」です。
不規則な生活が続いている
ニキビができてしまう原因の一つが不規則な生活。
肌は28日間の周期で生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返し、ニキビや肌荒れを修復しています。このターンオーバーが行われるのは睡眠中、「成長ホルモン」が出ているときです。
睡眠不足が続くと成長ホルモンの量が減り、肌も修復されず、古い角質が残ったままになってしまいます。そうなると今あるニキビが悪化していくだけでなく、古い角質が毛穴に詰まり、どんどん新しいニキビができてしまいます。
また、睡眠不足は体や肌の免疫力も低下させます。
体内で雑菌や異物と戦っている「免疫細胞」が最も活発になるのも、睡眠中、特に熟睡しているときです。睡眠時間が短かったり熟睡できていないと、免疫細胞がうまく働かず、ニキビの原因菌「アクネ菌」も退治されず増殖していきます。
こうして悪化した、膿をもって腫れたニキビが「黄ニキビ」。痛み、かゆみを伴うので、ついつい潰してしまいがちなニキビです。
栄養バランスの偏った食事が多い
栄養バランスの偏り、つまり食生活の乱れもニキビの発症、悪化にかかわっています。
動物性脂肪(肉やバター、チーズ)や糖質(ごはん、パンなど)は皮脂腺を刺激し、皮脂を増加させます。適度な皮脂は肌に必要ですが、多すぎると毛穴に詰まってニキビの原因になります。
また、野菜や果物などに含まれるビタミン類は新陳代謝を促進します。不足すると、肌のターンオーバーがうまく行われず、肌荒れ、ニキビを招きます。
ポツポツした小さなニキビ「白ニキビ」がたくさんできてなかなか治らない、何度も繰り返してしまう人は、食生活にも原因があるかもしれません。
今は小さい白ニキビも、悪化すると大きい「黄ニキビ」になってしまいます。
▼さらに詳しい解説はこちら
気になる黄ニキビの原因とは?予防と改善で健康美肌を取り戻そう
ストレスを溜め込んでいる
ストレスでニキビができる原因は「交感神経」と「男性ホルモン」。
人間の体の中では活動モードの「交感神経」とリラックスモードの「副交感神経」がバランスを取りながら働いています。ところが、ストレスをため込みイライラしていると「交感神経」ばかりが優勢になってしまいます。
交感神経が優位な時は、女性でも男性ホルモンの分泌が増えてしまいます。男性ホルモンは皮脂の分量を増加させ、角質を分厚くする働きがあり、これがニキビ、肌荒れの原因になるのです。
また、ストレスでイライラしているときは顔にできたニキビも無意識にひっ掻いてしまいがち。余計に治りにくく悪化してしまいます。
運動不足だったり、便秘が続いている
便秘もニキビなど肌トラブルの原因になります。
便秘は、本来なら排出される毒素や老廃物が腸内に留まっている状態です。これらの有害物質はのせいで腸内環境が悪くなると、新陳代謝にかかわるビタミンなどの栄養も十分に吸収できなくなり、肌のターンオーバーもうまく行われません。
これが便秘で肌荒れが起きてしまう原因です。女性の便秘で多い原因が運動不足です。特に腹筋に力がないと腸を動かせず、胃腸の働きも弱ってしまいます。
毎日の適度な運動やマッサージで、腸の動きをサポートしていくことが大切です。
潰れたニキビの対処法は?
潰れたところを綺麗に洗い流し清潔にする
潰してしまったときも、いつのまにか潰れていたときも、まずはニキビ跡を綺麗に洗い流します。
この時もなるべくニキビ跡を触ったりつまんだりしないようにしましょう。
洗い流した後、乾燥を防ぐため保湿をする
ニキビ跡を早く治すため傷薬で消毒してしまいたくなりますが、ニキビ跡にそのまま薬をつけるとかえって治りが悪くなってしまいます。早く治すためには傷口を保湿する「湿潤療法」が効果的です。
乾燥した肌より、適度に水分があった方が色素沈着もしにくく、傷が早く治ります。患部を洗った後は、普段使っている化粧水、乳液で保湿します。
それでもしみて痛いときは皮膚科で相談しましょう。
紫外線に気を付けよう
ニキビにもニキビ跡にも、紫外線は大敵です。特に紫外線B波(UV‐B)は肌に炎症を起こさせ、色素沈着の原因になります。また、UV‐Bは肌の表面の細胞を破壊するため、ターンオーバーの周期も乱してしまいます。
潰したニキビ跡はなるべく紫外線にさらさないようにしましょう。日焼け止めを塗れないときは、後述のキズパワーパッドなどを貼っても紫外線よけになります。
▼さらに詳しい解説はこちら
日焼け止め「最強アイテム」。美肌を守るための紫外線対策
気になっても触らないように注意
潰したニキビはこれ以上触らないようにしましょう。たとえかさぶたになっても、無理にはがすと傷口が開いて出血したり、傷の治りが悪くなります。
また、手指の雑菌が入ると再びニキビができてしまいます。
ニキビに効くおすすめ商品
潰してしまった、または今にも潰れそうなニキビに効果的な薬は「炎症を抑えるあるもの」と「乾燥を防ぐ」もの。
市販の薬で効果的なものをご紹介します。
大塚製薬の「オロナインH軟膏」
傷薬のイメージが強いオロナインですが、軟膏タイプは肌荒れ、ニキビの応急処置にも効果を発揮します。
小さなニキビができたときや、ニキビを潰してしまい普段の化粧水でも染みるときに、パックのように塗るなど、予防から治療まで使い方も万能です。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「キズパワーパッド」
ニキビを潰してしまった後の乾燥防止に効果的なのが「キズパワーパッド」。通常のばんそうこうより適度に保湿しながら、水や雑菌の侵入は防いでくれます。
また、乾燥を防ぐことでニキビ跡の痛みも和らぎます。
普段からニキビを出来にくくするためには
ニキビは潰さないことも大切ですが、まず作らないことも重要です。
食生活や生活習慣を見直す
大人の肌は食事や生活習慣がすぐに影響します。食物繊維、ビタミンなど、肌にいいものを意識してとる習慣をつけましょう。
適度な運動をする
毎日少しづつでも運動することで、便秘が解消されるだけでなく、汗をかくことで新陳代謝、肌のターンオーバーも活発になります
ストレスを解消させる
ニキビを潰してしまう原因で多いのが、「イライラして無意識に掻いてしまう」というもの。ニキビ跡を残さないためにも適度にストレスを発散させ、リラックスできる時間を持ちましょう。