体脂肪計の制度や仕組みを知り美容や健康にうまく役立てよう

2017.07.01

体脂肪計の制度や仕組みを知り美容や健康にうまく役立てよう

ダイエット

NADECICA編集部
NADECICA編集部

自宅で計ったら落ちてたのにジムなどで突然増加していたり。使う機器や測るタイミングでコロコロ変わる体重や体脂肪。体脂肪や内脂肪は気になるけど、どの機器が良いのか?どんな差があるのか?体脂肪計の仕組みを理解して美容や健康維持に役立てましょう。

INDEX

目次

    家庭用体脂肪計の仕組みと特徴

    インピーダンス法を使って計測する

    インピーダンス法とは、水や電解質の多い筋肉などは電気が流れやすく脂肪(油)は電気をほとんど通さないという特性を使って、体に害のない微弱な電気を流してその流れやすさ(電気抵抗値)から体組織を推定し、体脂肪量や体脂肪率(除脂肪体重)を測定する方法です。市販されているほとんどの家庭用体脂肪計はこのインピーダンス法を採用して測定しています。以下はその測定方法の考え方です。

    1.水分が多いと電気抵抗は少ない

    水は電気を通しやすい性質なので、水分が多いと電気抵抗が少なくなります。また、筋肉などの電解質を多く含む組織も電気抵抗が少なくなります。

    2.水分が多いと体脂肪率は低く表示される

    水分が多いと電気抵抗が低くなることから、体内に筋肉や水分が多い(電気を通しにくい脂肪がすくない)ということになり、体脂肪率は低く表示されます。

    3.水分が少ないと電気抵抗は大きい

    体の中に水分が少なく、脂肪(油)が多いと電気が流れにくくなるため、電気抵抗は大きくなります。

    4.水分が少ないと体脂肪率は高く表示される

    水分が少ないと電気抵抗が高くなることから、電気を通さない脂肪が多い(電気を通しやすい筋肉がすくない)と判断し、体脂肪率は高く表示されます。

    基礎データをもとにした推測測定する

    このインピーダンス法の体脂肪計では、電気を通して判明した電気抵抗値と、設定した身長から割り出した筋肉量、測定した体重から、より精度の高い体組織の測定法を使って集められた統計データを基に、どれだけの脂肪が体についているのかを推測して測定しています。

    体重から除脂肪組織をひいて脂肪量を求める

    体脂肪計では、体重から除脂肪組織(筋肉・内臓・骨など電気を通す脂肪以外の組織)の重量をひいて脂肪量を求めています。除脂肪組織の重量は、あらかじめ入力してある身長と電気抵抗値を統計データと照らし合わせて算出しています。つまり、家庭用体脂肪計では、体内の脂肪量を直接計っているわけではないのです。

     

    インピーダンス法が用いられた背景

    仕組みが簡単である

    インピーダンス法は、微弱な電流を体に流すと同時に、用意してあるデータと照らし合わせて計算し体脂肪率を出すという簡単な仕組みであったため、たくさんの家庭用体脂肪計に用いられることになりました。

    コンパクトで省スペースな製品を作ることができる

    また、X線などを使用して体脂肪の量を計測する方法などに比べ、複雑なシステムが不要なので、コンパクトで省スペースな製品を作ることができるためです。

    体に痛みや不快感を感じさせない

    微弱な電流を流すのみなので、体に痛みや不快感を感じさせないのもこのインピーダンス法が多く採用される要因になっています。

    測定に時間がかからない

    身長・体重・性別などのデータと、あらかじめ入っている統計データに当てはめて計算しているため、体脂肪計に乗るだけで体重と電気抵抗値は測定できるので、体脂肪の計測に時間がかからない手軽さも、家庭用体脂肪計に採用される要因の一つです。

     

    体脂肪計で誤差が出る可能性

    体脂肪計の種類によって差が出る

    ほとんどの体脂肪計はインピーダンス法で測定する方法を採用していますが、測定のベースとなっている統計データや計算方法は機体によってそれぞれ違います。そのため、測る機器によってまちまちの測定値がでてしまいます。そしてどちらが正しいということはなく、またジムなどに設置されている高額の体脂肪計が正確であるといったことはありません。家庭用よりも精度の高い方法をとっている場合もありますが、やはりインピーダンス法で測定している限り、あくまでも推定値なのです。

    起きた時や運動や入浴後は高めに測定される

    体内の水分量によって電気抵抗値が変わるため、測るタイミングによっても誤差がでます。寝ている間に体内の水分を失っているため、起き抜けは体脂肪率が高めに測定されます。また、運動後や入浴後も同じように体内の水分量が減っているため、高めに測定されてしまいます。

    食事の後や生理前は低めに測定される

    逆に、食事の後は、食事の塩分や糖分は体内の水分量を増やします。そうすると、電気抵抗が減り体脂肪率は低めに測定されます。また、生理前も体から水分をうまく排出できなくなるため、体内の水分量が増え、体脂肪率は低めに測定されてしまいます。

    体温が変動することにより差が出る

    体温が変動することによっても体の電気抵抗が変わるため、体脂肪率に誤差が生じます。体温が上がると、上がった体温を下げようと末端の血管がを広げ血流量を増やします。血流量が増加すると、体が電気を通しやすくなり、電気抵抗値が下がりますので、体脂肪率も低めに測定されます。同様に、体温が下がることでも電気抵抗値が変化したり、血流の影響を受けて測定値に誤差が生じます。

    日々の健康管理アイテムにおすすめの体脂肪計

    タニタ 体重・体組成計 乗るピタ機能 ホワイトBC-754-WH

    Amazonベストセラー1位の体組成計。体重メモリ最小100gで、自動認識機能があり、乗るだけで乗った人物を自動的に認識し、最速8秒で簡単に測定します。デザインや機能はシンプルで、使いやすさを重視しています。測定結果は自動スクロール表示で、文字高30ミリと大きいので立ったままでも測定結果を見ることができます。脂肪率計測は、0.1%単位で表示され、内臓脂肪チェック、BMI、アスリートモード、肥満度判定があります。

    タニタ 体重体組成計インナースキャン50

    体重、BMI、体脂肪率、筋肉量、推定骨量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢と充実した測定項目のある体組成計です。体重の最小表示は50g単位なので、毎日の細かな変化もしっかりチェックできます。前回値メモリや、測定の継続状態に合わせて、機器が語りかけるように画面表示が変化する「マイサポ機能」があり、毎日測定したくなるようにサポートしてくれます。6才~99才まで測定可能で、アスリートモードも付いています。

    オムロン 体重・体組成計 カラダスキャン ホワイト HBF-214-W

    薄さ28ミリの収納場所に困らないスリムな体組成計。スリムですが、毎日の測定にぴったりの機能が充実しています。体重は最小表示100gで、前回値メモリ、体脂肪率、内臓脂肪レベル、骨格筋率、基礎代謝、体年齢、BMI、個人データ4人分、ゲスト体重と充実した測定機能を搭載しています。また、文字高も30ミリの大文字表示で、立ったままでしっかり数値も確認できます。

     

    体脂肪を測定するときのポイント

    食後2時間経過している時に計測する

    多くの体脂肪計メーカーは、夕食前や入浴前、就寝前などの「空腹時」での測定を推奨しています。これは、食後や入浴後など「空腹時」以外のタイミングによる計測の場合、体内の水分量や血流、体温の変化が大きくなることが予想され、測定に誤差が出やすくなるためです。食事を終えてすぐに体脂肪率を測定すると、塩分や糖分で体内の水分量が変わったり、食べ物を消化するために胃の周りに血液(水分)が集まってしまったりして、測定値に誤差が生じるためです。食事を取った後に測る場合は、食後2時間経過してから計りましょう。

    1.自分のデータを入力する

    インピーダンス法は、電気抵抗値や体重と合わせて、統計データを基に推測して測定しているため、測定を行う時の自分の年齢・性別・身長などの設定データは正確に入力しなければなりません。

    2.素足で計測する

    体に電気を通して測る仕組みのため、電極に触れる足の裏や手などの部位は素肌である必要があります。足の裏が濡れていると、正確な測定ができなくなるため、しっかり水分のない状態にしてから計りましょう。

    毎回なるべく同じ条件で測定する

    足がむくむのと同じように、朝に体脂肪を測るより、夕方に測る方が体内の水分が下半身に溜まっているため体脂肪率も低くでます。同じように、体内の水分量や血流、体温などによって計測値がかなり左右されるため、測定の際は、時間や体の状態が毎回できるだけ同じ条件になるようにして測定するようにしましょう。

    生理前は変動することを知っておく

    生理前(排卵のあと生理まで)は、黄体ホルモンの関係で体内の水分や栄養素を溜めてしまう状態になります。体から水分がきちんと排出されない状態になっているため、実際より体脂肪率は低く計測されることを知っておきましょう。

     

    体脂肪計を利用したダイエット対策のポイント

    体脂肪量の変化をチェックする

    体脂肪率は、体重に占める「体脂肪の重さ」の割合を表しています。

    体脂肪率=体脂肪量÷体重

    一般的には、体脂肪が低いと健康なイメージがありますが、脂肪にはエネルギーを貯蔵したり、内臓を保護したりなどの役割があり、健康な体に必要なものです。また、性別でも体脂肪の付き方が違うため、性別を選んでから測定するようになっています。

    体脂肪計の体脂肪率はあくまでも推定値で、また、どのくらい体脂肪があるかの目安に過ぎません。測るタイミングや体調によっても多少の誤差が生じます。ダイエットの目的は体脂肪を減らすことです。体脂肪は多くても1日に100g程度しか変動しないようです。体脂肪率の変動にばかり気を取られても意味がありません。ダイエットの場合は、体重から体脂肪量の変化をチェックして、日々の体脂肪率の変化は見ないようにしましょう。

    体重の変動を長期的に見る

    体重はある程度体脂肪と連動して変化します。しかし、これは1カ月以上の長期的に見た結果で、体重を短期的に見るとほとんど体内の水分量の変化によって変動するため、体脂肪や筋肉の変化を見ることはできません。また、体重は筋肉量の変化でも変動します。筋肉が減ると、体重も落ちてしまいます。筋肉が落ちると体重は減りますが、見た目にはメリハリのない体になり、美しいとはいえなくなります。綺麗なスタイルにはある程度の筋肉は必要なのです。

    ですので、ダイエットは体重を落とすことを目的とせず、体重も体脂肪の目安として見るようにしましょう。毎日の測定をグラフ化して、週単位・月単位で数値の変化を見るようにし、長期的に体重の変化を見ることで体脂肪の変化を把握しやすくなります。

    数字より見た目の変化を見る

    体重の変動には体脂肪の他に、筋肉量の変動や体内水分量にも影響されます。体脂肪と完璧に連動しているわけではないのです。そこで、体脂肪計でダイエットをする場合、見た目やサイズの変化をチェックしておくことをおすすめします。

    1.自分の写真を撮る

    ダイエットの目的は美しい見た目を得ることですので、最も重要なのは見た目の変化です。ダイエットの開始時点に自分の全身写真を撮っておき、体重の変化に合わせて、その写真と自分の現状の姿を見比べると変化が分かりやすくなります。

    2.体のサイズを測る

    また、同じようにダイエット開始時点でのウエスト周りや、痩せたい場所のサイズを測っておくと、サイズ変化が分かりやすくなります。

    3.カロリーを消費する

    体脂肪を落とすために大事なことは、摂取カロリーより消費カロリーが多い状態にすることです。摂取カロリーを抑え、消費カロリーを増やす、つまり食事を制限して運動をするということです。より早く健康的に痩せるためには両方同時に行っていくべきですが、日常的に体をよく動かして1日の消費カロリーが多い人はカロリーを抑えた食事にするだけでもよいと思います。カロリーを抑えた食事といっても、健康な体と筋肉を維持するために必要な栄養素をきちんと摂取するようにしなければなりません。

    エネルギーとなる炭水化物やビタミン、ミネラル、食物繊維などのほか、特に筋肉に必要なたんぱく質は意識的にとることが大切です。低カロリーで高タンパクな栄養を摂取するよう心がけましょう。また、どうしても摂取カロリーを減らせないという方は、ランニングや自転車などの有酸素運動を増やして消費カロリーを増やすようにしましょう。

    体脂肪計の仕組みを理解して健康管理に役立てる

    一般的には体脂肪率が低いと健康というイメージがありますが、脂肪はエネルギーを蓄えたり、内臓を守る役割があり、健康な体にはある程度必要なものです。特に女性らしいボディスタイルには、多少の脂肪は必要です。しかし、体脂肪が多いと高血圧などの生活習慣病の原因ともなります。また、体脂肪はその量によって見た目も変化させてしまいます。体脂肪計の仕組みをきちんと理解して、美容と健康管理に役立てましょう。

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