目次
レモンデトックスウォーターの飲み方
普段飲んでる水をデトックスウォーターに変えるだけ
デトックスウォーターとは、お水やミネラルウォーターに好きな野菜や果物などを入れて作る飲み物のことです。食材に含まれている酵素や栄養素が溶け出し、ほんのりとの香りがするデトックスウォーターができあがります。
デトックスウォーターの飲み方に特別な決まりはありません。普段、水分補給のためにお水やお茶を常備している方も多いと思いますが、それらの飲み物をデトックスウォーターに変えるだけ。デスクワークをされている方も、営業などその周りのお仕事をされている方も、お仕事中の水分補給をしながら栄養をチャージすることができます。
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デトックスウォーターで体の内側から健康的な美しさを引き出す!
飲みすぎは注意
レモンデトックスウォーターは、ビタミンCなどのさまざまな栄養素の働きによって、お肌やダイエットにうれしい効果をもたらしてくれます。飲めば飲むほど効果があるものだと思われがちですが、レモンの酸が体を刺激してしまうため、飲みすぎには注意が必要です。
レモンなどの柑橘類の果物は酸味が強く、胃酸の分泌を促す働きを持っている食べ物です。胃酸が過剰に分泌されてしまうことによって、胃の粘膜が炎症を起こしてしまう恐れがあります。胃腸の調子の良い時に飲む分には、特別問題はないとされていますが、胃腸の調子が悪い時はなるべく控えるようにしましょう。また、胃腸の調子が良いときでも体の調子に合わせて飲むようにしてくださいね。
朝飲むときのデメリット
レモンには「ソラレン」という成分が含まれています。「ソラレン」とは、光毒性のある成分で、紫外線に敏感に反応し、吸収しやすくしてしまう作用のあるものです。よく美白にはビタミンCが有効であるという情報を目にすることもありますが、レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類は「ソラレン」によって、逆に日焼けを招きやすくなる恐れがあります。
レモンデトックスウォーターは、目覚めた後や暑い日にも飲みやすい物ではありますが、朝方や紫外線量の多い時期に大量に飲んでしまわないよう気を付けましょう。
レモンデトックスウォーターを作る
海外産のレモンは皮をむいて使う
デトックスウォーターを作る際に、皮ごと入れて飲むべきか、それとも絞ってレモン果汁にしてお水にいれるべきなのか疑問に感じている方も多いのではないかと思います。レモンの皮には、果肉にはない栄養素が含まれているため、できるだけ皮ごと使う方が良いと考えられます。
しかし、レモンには防カビ剤が使用されていることがあるため注意が必要。防カビ剤は、果物を腐らせることなく安心して食べられるようにするものですが、それに反して発がん性や急性毒性などの恐れがあります。特に、海外産のレモンのほとんどは防カビ剤を使用しているものが多いため、なるべく国内産のものを選びましょう。「防カビ剤不使用」といった表記のあるものであれば安心です。
作る時間がないときはレモン汁を活用
レモンデトックスウォーターを作るには、生のレモンを用意することが基本です。しかし、毎日毎日レモンを用意するのもなかなか大変ですよね。わざわざレモン果汁にしたり、レモンをスライスしたりという手間もかかってしまいます。生のレモンを用意するのが面倒だと感じている方は、市販で販売されている100%のレモン果汁でも代用することができます。
しかし、ビタミンCは熱を加えると壊れてしまうもの。「レモン汁ってビタミンCが入っているの?」という疑問が浮かぶこともありますよね。市販のレモン汁は交流高電界という技術によって、レモンに電流を流すことによって殺菌がされています。そのため、ビタミンCの破壊も最低限に抑えられているのです。そのため、市販のレモン汁でもビタミンCを摂取することができます。
味は主張なくほんのり
レモンデトックスウォーターをまだ飲んだことがない方にとっては、「どんな味なの?」」と気になりますよね。もしかすると、全く味がしないかもしれないし、ものすごく酸っぱくなってしまうかもしれない。最初に作るときには、そんな風に戸惑いを感じることと思います。
飲食店にごはんを食べに行くと、レモンの香りがするお冷が出てきた経験がある方が多いのではないかと思いますが、まさにそれがレモンデトックスウォーターです。お店の厨房にあるピッチャーの中にレモンスライスが入っており、それがコップに入って提供されています。
甘さが欲しいならハチミツを加える
ほんのりとレモンが香るレモンデトックスウォーター。朝や食前の1杯には良いかもしれませんが、もう少し甘みが欲しいと感じる方もいるかと思います。
そんな時は、ハチミツを入れて甘みを出すのがおすすめです。はちみつは、お砂糖よりもカロリーが低く、エネルギーの代謝も早いものです。疲労回復効果があり、お仕事で疲れた脳に癒しを与えてくれます。ハチミツを足すことで、美味しく、効率よく栄養を吸収できるようになるのです。
作ったその日に飲み切る
わたしたちが飲んでいるペットボトル飲料は、保存料を入れることによって長期保存ができるようになっています。しかし、自分で作ったレモンデトックスウォーターには、保存料が含まれておらず、長期保存をすることができません。特に、気温や湿度の高い日には、雑菌が繁殖しやすくなります。作ってから24時間以内に飲み切ることが、自分自身の体を守るために大切です。
また、デトックスウォーターというと透明なおしゃれな容器に入れて飲むものだというイメージがありますが、衛生面を考慮すると保冷効果のある容器に入れ、水温が上がらない環境に置いておくことをおすすめします。
寝る前に作れば朝から飲める
レモンデトックスウォーターは、お水やミネラルウォーターにレモンを入れるだけで作ることができますが、実は作るのには意外と時間がかかります。お水に味や栄養素が染み込むまでには4時間程度かかるためです。ですので、作ってからすぐ飲んだとしても味を感じたり、栄養をチャージしたりすることはできません。
昼間のお出かけやお仕事へ持って行きたいと思っている方は、夜眠る前に作り、冷蔵庫で冷やしておくと、朝起きてから美味しく飲むことができます。
レモンデトックスウォーターで得られる効果
ビタミンCが豊富でメラニンを抑える
「ビタミンCと言ったらレモン」という印象を持たれる方も少なくないほど、レモンには多くのビタミンCが含まれています。その量は、レモン100gに対しておよそ100?で、数ある食品の中でも上位に入る含有量です。ビタミンCには、メラニンの生成を抑えたり、作られたメラニンを還元してくれたりする美白効果があります。
メラニンは、元々はアミノ酸のひとつであるチロシンという物質です。チロシンに酵素チロシナーゼが働くことによって酸化し、メラニンとなってシミやそばかす、色素沈着のニキビ跡などを生成するようになります。ビタミンCには、酵素チロシナーゼの働きを抑えてくれる作用があり、メラニンの生成を防ぐことができるのです。
しかし、いくらレモンを食べたり紫外線予防をしたりしていても、メラニンの生成を完全に抑えることは難しいもの。ビタミンCには、生成されたメラニンを還元する作用もあります。還元とは、酸化物から酵素を取り除くこと。つまり、黒褐色のメラニンを前の段階に戻し、無色化することで、メラニンの生成を遅らせたり色素を薄くしたりしてくれるのです。
クエン酸やペクチンでデトックス効果が期待できる
クエン酸
クエン酸とは、レモンやオレンジ、梅干しなどに含まれている酸味成分。レモンを食べた時に「すっぱい」と感じるのは、クエン酸によるものです。クエン酸には、健康を維持するためのさまざまな効果がありますが、そのうちの1つがデトックス効果です。
わたしたちの体の中には、食品に含まれる添加物などによって、有害物質が溜まっています。そして、有害物質の蓄積量が増えてしまうと、疲労や肥満、肌荒れなどにつながってしまうのです。レモンに含まれるクエン酸は、蓄積された有害物質を吸収・排除する作用を持っており、お通じとして有害物質の排出を促してくれます。
ペクチン
ペクチンは、レモンやりんご、にんじん、キャベツなど、さまざまな果物や野菜に含まれている食物繊維の1つです。ゲル化作用を持っており、ジャムを作る際にもペクチンを含む食材が使われています。
先ほどお伝えしたようにペクチンは食物繊維の1つですので、下痢や便秘を解消する整腸作用を持っています。快適なお通じを促してくれるため、不要な老廃物や有害物質の蓄積を予防できます。
レモンの皮のポリフェノールで抗酸化作用が期待できる
ポリフェノールと言えば、お茶に配合されている栄養素だというイメージが強いですが、実はレモンの皮にもポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があるものです。血液や細胞の成分を防いでくれるため、摂取した栄養素を正常に運搬したり、シミやシワなど、主に加齢によって発生する肌トラブル防止したりすることにつながります。
リモネンにはリラックス効果
レモンに含まれているリモネンという成分は、主に柑橘類に含まれており、香りの元になるものです。レモンの臭いをかぐと、酸っぱさとともにスッキリとした香りがしますよね。
リラックス効果
リモネンが体内に吸収されると、脳からα波という脳波が分泌されるようになります。α波は、安定した睡眠を促したり、記憶力や集中力をアップしたりする効果のあるもの。また、イライラした気持ちやストレスによる緊張を和らげ、リラックス効果を与えてくれます。仕事や勉強の前にレモンを食べると、脳の働きが活性化し、作業が捗りやすくなるため、おすすめです。
消化を助ける効果
「朝の目覚めにはレモンが良い」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。これもレモンに含まれているリモネンが影響しています。レモンを食べたり、臭いをかいだりすることによって、交感神経が刺激され、瞼の重たい朝もすっきりと目覚めることができます。また、脳がすっきりと目覚めることによって、胃や腸でも消化も正常に促されやすくなります。
効果別レモンと相性のいい材料
美肌効果ばっちりベリーミックス
レモンデトックスウォーターは、レモンのみでも作ることができますが、他の果物と合わせることによって、より美味しく、さらに豊富な栄養を吸収できるようになります。その中でも、美肌目的の方におすすめしたいのがベリーミックス。
ベリーミックスは、ストロベリーやブルーベリー、ラズベリーを中心とするベリー系果物を混ぜたもののこと。どの果物にもビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、抗酸化作用も持っています。手軽においしく、美肌成分をチャージしたい人におすすめです。また、アントシアニンの力によって、眼精疲労の緩和も期待できます。
リラックス効果の高いハーブ
レモンだけでは物足りないという時は、ハーブを加えてみましょう。ハーブと言っても、ローズマリーやペパーミント、バニラビーンズ、バジルなどのさまざまな種類がありますよね。その中でも、仕事や勉強など日中の活動に役立つのがペパーミント。レモンとも相性の良いすっきりとした味わいで、緊張をやわらげて、リラックス効果をもたらしてくれます。疲れた脳や体に最適です。
むくみ解消リンゴ
りんごは、体のむくみに効く果物です。果糖やブドウ糖などのほかに、カリウムやペクチン、食物繊維、ビタミンなどの栄養成分が含まれています
塩分の摂り過ぎなどで体の中のナトリウム濃度が高まると、ナトリウム濃度を下げるために水分を蓄えるようになります。そうして、引き起こされるのがむくみです。カリウム濃度のバランスをとるためには、カリウムの摂取が必要です。カリウムは熱に弱く、調理をすると約30%が失われてしまうものですが、生のまませ摂取することのできるりんご入りデトックスウォーターは、効率良くむくみ対策をするのに最適な飲み物です。
夏にぴったりスイカ
夏の風物詩と言ったらスイカですよね。スイカには、ビタミンCやカリウム、カルシウムなどの栄養素が含まれており、疲労回復や利尿作用を持っています。体に水分を溜め込むのを防いだり、血流を促したりと、むくみ予防にも効果が期待できます。
レモンデトックスウォーターに入れて、さっぱりおいしく、夏の風物詩を楽しみましょう。
むくみを取って美肌になれるきゅうり
きゅうりも、りんごと同じようにむくみ予防に効く野菜です。約90%が水分で出来ており「世界一栄養のない野菜」などと言われることもありますが、残り10%の中にはビタミンCやビタミンB2、カリウム、食物繊維など美容にうれしい成分が含まれています。
また、きゅうりには体を冷やす効果もあるため、気温の高い日にもすっきりとした気分で飲むことができます。
ビタミン補給しながらグレープフルーツ
グレープフルーツは、1個を食べるだけで、1日に必要なビタミンCのほとんどを摂取できると言われているほど、ビタミンCが豊富に含まれています。同じ柑橘類なので、レモンとの相性もばっちりです。
美肌の維持に欠かせないビタミンCをたっぷりと摂取して、シミやくすみなどの美白対策に役立てましょう。
毎日の水分補給で美人力をチャージ
レモンデトックスウォーターは、おいしく、そして手軽に栄養を取ることのできる飲み物です。さわやかで飲み心地も良く、自宅でのリラックスタイムや仕事中の水分補給など、場所を選ばず飲むことができます。ビタミンやミネラル豊富なレモンデトックスウォーターで、疲れた体を癒しながら、美人力をチャージしていきましょう。