正しいスキンケアの順番とは？間違った自己流ケアを見直そう

スキンケアは順番が重要

スキンケアは商品によって順番が前後する

スキンケアの基本は導入液→化粧水→美容液→乳液→クリーム、これが基本の形です。しかし、商品によっては乳液を先につける場合も。乳液先行は、化粧水がより浸透するためのブースターの役割を果たすとともに、お肌の油分、水分、保湿成分のバランスを整えます。その商品が乳液先行かは店頭のスタッフさんに聞いてよく確認しましょう。

基本は水分の多いものから油分が多いもの

クレンジングをした後は基本的には水分の多い化粧水から使いましょう。油分の濃度が濃い乳液から塗ると、肌に膜が張られてしまい化粧水の水分を弾いてしまいます。

そうなると、浸透しにくくなってしまいうるおいが十分に肌に入っていきません。導入液を塗り、化粧水を塗って水分補給をしてから、栄養分の多い美容液を肌に浸透させ、油分の多い乳液で肌に膜をして水分蒸発を防ぎます。最後に、クリームで外からの雑菌や刺激から肌を守りましょう。

基本的なスキンケアを続ければ肌が生まれ変わる

しっかりクレンジングした後は、順番通りに基本的なスキンケアを続けていけば、うるおいを維持させることができ、外からの刺激にも強くなります。ターンオーバーも乱れにくくなりますので肌の生まれ変わりを助け、肌質も改善させれるので、ぜひ基本的な順番を参考にしてみてください。

洗顔はターンオーバーに関わる大切なスキンケア

目的はいらない皮脂汚れや角質だけを落とす

日中にしていたメイクや皮脂汚れ、不要な角質を落とすことはとても重要です。メイクと皮脂が混ざり、そこにさらにホコリや汚れが付着したままになっていると、その汚れが酸化し硬くなります。その古くなった角質だけを落とすことが大切。

必要以上に角質を落とそうとすると、必要な油分まで洗い落ちてしまいます。油分がなくなった表皮はあっという間に水分を蒸発させます。肌が乾燥してしまうと肌のバリア機能が低下し、肌が硬くなり正常なターンオーバーができなくなります。

1日2回以上洗顔すると乾燥肌になる

朝、夜の洗顔は行っても何の問題はありませんが、オリー肌だからと1日2回以上の洗顔はさらに皮脂分泌を活発化させる恐れがあります。洗顔のしすぎは肌に必要な油分まで洗い落としてしまう可能性があり、オススメはできません。

ターンオーバーを正常化させるにも洗いすぎは禁物です。必要な油分を残し、水分を保持させ柔らかい肌を作るようにしましょう。水分があることでターンオーバーも正常に戻って行きます。

洗顔料はなるべく低刺激の商品を選ぶ

クレンジングをした後に使う洗顔料はなるべく低刺激のものが良いでしょう。油分を使ってメイクを落とす時も肌は多少なりとも刺激を受けています。その後に洗浄力の強い洗顔料で顔を洗うと、皮脂や角質は落ちているかもしれませんが根こそぎ落としてしまい逆に乾燥肌や敏感肌になってしまう可能性があります。洗顔料は肌に優しい低刺激のものを選ぶのが良いでしょう。

すすぎ残しがないよう念入りに洗い流す

クレンジングや洗顔した際の石鹸が残っているとそこからニキビができてしまうこともあります。クレンジングや洗顔をした後は30回はぬるま湯ですすぐようにしましょう。手の平でこすってすすがないように、バシャバシャとなるべくぬるま湯だけで落とすようにすると肌に刺激が少なくて済みます。

肌にうるおいを与える化粧水

洗顔後なるべく早いタイミングで塗布

洗顔後は皮脂も角質も一番根こそぎ落ちている状態なので、バリア機能も弱くなっていて外からの刺激を大変受けやすくなっています。洗顔後は早いタイミングで化粧水をしてください。乾燥している肌になるべく早く潤いを与え、皮膚から水分蒸発している時間を短くしましょう。

▼さらに詳しい解説はこちら
化粧水をつける順番をチェック。「保湿効果」をさらにUPさせる方法

量は多すぎても少なすぎてもNG

化粧水が減るのが勿体無いからと量を少なくするのはよくありません。量が少ないと角質層に十分に水分が行き届かず乾燥肌になってしまいます。逆に量が多すぎても良いとは言えません。

肌は潤いますが角質層が保水できる量は決まっているので、保水できなかった分は表皮上で余ってしまいます。無理に吸い込ませようとパチパチ肌を叩くと炎症の原因になったり肌にストレスがかかるので、適量の化粧水を塗布しましょう。

顔全体にやさしく丁寧に馴染ませる

化粧水は顔全体に馴染むように、なるべく優しく丁寧に塗布しましょう。コットンか手のひらでつけるか迷う方も居ると思いますが、とちらの方が良いといった理由はありません。

ポイントは使っている化粧水の特性に合わせること。サラサラとした水分が多い化粧水はコットンに湿らせて塗った方がムラがなく全体的に馴染ませられます。とろみのある化粧水は、コットンに含ませてしまうと、とろみがコットンに引っかかって肌に浸透しにくくなるので手のひらでの塗布がおすすめです。

強いパッティングやマッサージはしわとたるみの元

化粧水を最後までしっかり浸透させようと強く肌を叩いてパッティングしたり、マッサージをしながら浸透させようとすると肌にストレスがかかりシワとたるみの原因になることがあります。じっくりと優しく染み込ませていきましょう。

美容液は肌トラブルによって使い分ける

シワを改善するなら「セラミド」

セラミドは肌の表皮にある角層と角層を接着する役割を果たします。セラミドが減ってしまうと肌はカサカサになり、皮膚の薄い目の下などに小ジワができる原因に。シワを改善するならセラミドが配合された美容液を選ぶと良いでしょう。

しみを改善するなら「ビタミンC誘導体」

美肌効果の高いビタミンC誘導体は、ビタミンCが肌に吸収されやすくなるようにつくられています。ビタミンCは肌のハリに欠かせないコラーゲンの生成を促し、シミの元となるメラニン色素をつくる作業を阻害します。そのため、シミの予防や、できてしまったシミを初期の薄い状態のまま進行させない効果があります。

手で温めてから塗布すると浸透力がアップ

冷たいとお肌が毛穴が引き締まりますが、美容液を浸透させたいなら、人肌程度に温めると毛穴も開き美容液が浸透しやすくなります。 美容液だけではなく、化粧水や乳液といったものを手の体温で温めてから使うとお肌に浸透しやすくなるので実践してみましょう。

乳液は化粧水と美容液の水分に蓋をする

油分が含まれているので適正量を塗布

乳液は化粧水と美容液を塗った後に、お肌からの水分蒸発を防ぐために油分のある乳液で肌全体を蓋をします。油分が含まれているので、塗りすぎると逆に皮脂が毛穴を詰まらせてしまう原因にもなりますので、適正量を塗るようにしてください。

乾燥しやすい部分には重ね塗り

特に皮膚の薄い目元や口元は水分蒸発がしやすくなっています。乳液は、適量を重ね塗りして乾燥を防ぎましょう。

商品によっては洗顔後に使うケースもある

基本は水分の多い化粧水から塗布しますが、商品によっては洗顔後に乳液を先に使うケースもあります。先行乳液は水分・油分・保湿成分が角層の潤いに近い理想のバランスが取れているからです。 洗顔後、まっさらな素肌が求めているものを与えることで、角層に浸透しやすく潤いバランスを整えてくれます。

クリームで最後の仕上げ

手で温めてから顔全体に均一にのせる

クリームの他の化粧品と同じように人肌程度に温めることで、肌に浸透しやすく、また温めることでよく伸びるようになるので、顔全体に均一にのせることができます。

刷り込んだリ擦ったりしない

クリームをより肌に浸透させようと刷り込んだり、擦ったりしたくなりますが摩擦が起きるとお肌のストレスとなり炎症を起こしたり、細かな傷がついてしまう可能性があります。クリームは優しく馴染ませるようにしましょう。

水分量が多く粘度が低いなら乳液を先に塗る

乳液は、水分量が多くそこまで油分が多くなければ先に乳液を塗布しても良いでしょう。肌にうるおいを与えやわらかくしてくれるので、化粧水などのスキンケアアイテムをよりなじみやすくする効果が期待できます。

クレンジングが上手だと美肌になる

メイクの濃さによってタイプを使い分ける

クレンジングは種類によって洗浄力や肌への負担が異なるので、メイクの濃さによって合うものを選ぶことが大切です。洗浄力が強い順にオイル、リキッド、ジェル、クリーム、ミルクとなっています。

同じ順番で肌への負担も大きいので、ナチュラルメイクの時にはミルククレンジングを使うなどして、肌への負担を軽減させましょう。

オイルタイプは乳化させてから使う

オイルクレンジングに含まれている界面活性剤は水分と油分を混ぜ合わせている成分です。その界面活性剤は、洗浄力が高い反面、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあります。

そのため、オイルクレンジングは、水分を与えて乳化させてから使いましょう。そうするとクレンジング自体も肌からす洗い流しやすくなり、摩擦の回数を減らすことができます。

目元や口元からクレンジング

クレンジングを行なうときは、まずメイクの濃いアイメイクやリップメイクをポイントリムーバーなどで先に軽く落としておきましょう。その後に、皮脂分泌の多い額、鼻にかけてのTゾーン、顎、頰とクレンジングを馴染ませていくと良いでしょう。最後に顔全体に馴染ませるとムラがなくメイクが落とせます。

肌負担を軽減するため長時間肌にのせない

クレンジングは肌に負担をかけるものなので、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。特にオイルクレンジングには皮脂や角質を強力に落とす界面活性剤が含まれてますので、時間をかけすぎるとエイジングケアに大切な潤いまで取りすぎてしまうこともあるので注意が必要です。

夜のスペシャルケアで気持ちが豊かに

マッサージやパックは洗顔後に行う

むくみ解消にも良いマッサージやパックは、洗顔後の清潔な肌でおこなってください。摩擦が起きないようにオイルをたっぷり塗った状態でマッサージすると血行も良くなりむくみ解消などの効果も期待できます。パックを行うときは、肌が温まっている状態がベスト。毛穴が開いているのでパックの美容液が浸透しやすくなります。

▼さらに詳しい解説はこちら
パックには手順が重要。より効果を実感するための正しい取り入れ方法

入浴時にラップパックをする

ラップパックは、汗が出ている入浴時に行うと肌の保湿に効果的です。化粧水を塗ってからラップパックをすると逆にベタベタしてしまい、肌がふやけて角質がもろなってしまう原因になりますが、入浴時なら汗が天然の保湿成分となり、自然な潤いを保てます。

白湯を飲んで内側から乾燥とむくみ対策

白湯は最も体に吸収されやすく乾燥対策や、内臓機能や血管循環を高めてくれる効果があります。内臓が温まり代謝がアップするので、代謝が上がると血流も良くなり、体内の老廃物も排出されやすくなります。そのため、デットクス効果もあり冷え性改善、むくみ改善の効果が期待できます。

大切な日の前日はナイトクリームやオーバーナイトマスクを活用

ナイトクリームは高密着タイプのクリームです。美容液成分も豊富に配合され、油分が多いのが特徴です。栄養を与えるという点では美容液だけでも十分ですが、ナイトクリームは肌に入れた成分をさらに逃さないための蓋をする役目もあります。

オーバーナイトマスクは角質層の奥深くまで水分を補給してくれます。寝ている間は本人が水分補給できないため、肌も乾燥しがちになります。寝ている間の乾燥を防ぎ、肌に潤いを保ち続けます。そうすることで翌朝、もっちとした快適な状態を保てます。

ナイトクリームとオーバーナイトマスクを活用することで、翌日の朝は輝くような理想的な肌がつくれます。

エッセンシャルオイルでリラックスする

特に疲れた日はエッセンシャルオイルで癒されるのも良いです。エッセンシャルオイルとは自然植物の花や葉、果皮、根などの部分に存在する天然の液体のことです。その植物の香り成分が凝縮されているものが、アロマテラピーとして心身を癒す効果が期待できます。人工的に作られたフレグランスオイルやアロマオイルはエッセンシャルオイルではないので、間違えないように注意しましょう。

スチーマーで寝ながらスキンケア

美容スチーマーを使うと寝ている間も肌のうるおいを守ってくれます。ツヤのある理想の肌を目指すには心強いアイテムですね。肌に直接触れるものなので、なるべく水道水ではなく、精製水や蒸留水を使うと良いでしょう。また水を入れるタンクもこまめに掃除をしてカビが発生させないようにしましょう。

スキンケアの順番を守って美肌になる

日頃のスキンケアは順番を守って使うと、潤いや肌のバリア機能も守られターンオーバーも正常に保つことができます。ツヤとハリは理想の肌を作るには大切なポイントです。どうしてその順番がいいのか理解してケアすることが美肌を手に入れる近道になります。