目次
セラミドって何
元々肌に存在する保湿成分
セラミドは、肌のいちばん外側、表皮の角質層にある成分です。髪にも存在し、水分や油分をキープする役割を持っています。セラミド配合の化粧品は多いですが、失われがちな成分であるセラミドを補う製品が、セラミド配合化粧品なのです。
セラミドを補うことで、肌がたくわえる水分を増やすことが、セラミド配合化粧品の狙いでもあります。また、セラミドは肌や身体を守る役割もはたします。
肌や髪のうるおいに欠かせない役割を果たす
セラミドが不足すると、肌や身体を守る働きである「バリア機能」が失われ、肌は水分や油分をためこんでおくことができなくなってしまいます。また、頭皮も同じです。それによって、新しい髪が生えてきても、どうしてもパサついてしまうという結果になってしまいます。
乾燥肌や髪がパサつく方はもちろんのこと、美肌を目指す方ならだれでも、毎日のケアで積極的に補っていきたい成分がセラミドです。

セラミドには4種類ある
ヒト由来のセラミド
ヒト由来のものは、セラミド2と呼ばれ、肌に元々存在するセラミドです。保湿力では、4種類のセラミドの中でトップです。実際に化粧品で使われているものは、酵母由来のバイオセラミドで、ヒトのセラミドとよく似ています。
とにかく保湿をしたい方や乾燥肌の方には、ぜひ補って欲しいセラミドです。また、髪の保湿にも効果を発揮するため、ヒト型セラミドが含まれたトリートメント剤も売られています。パサパサの髪に悩む方は、使ってみるといいでしょう。
動物由来のセラミド
保湿剤として最初に使われたのは、動物由来のセラミドでした。現在では、馬の脊髄から抽出された馬油から作られます。人間と同じ動物から作られるため、ヒト由来のセラミドと構造が似ています。
また、天然成分なので肌への浸透力は高く、バリア機能の修復や肌荒れに効果を発揮します。刺激が少なく、より角質層へ浸透しやすいので、アトピー肌や敏感肌の方にも使いやすいセラミドです。
植物由来のセラミド
米やトウモロコシ、大豆、コンニャク芋などから作られるものが、植物由来のセラミドです。原材料のほとんどが、私たちが普段食べているものなので、刺激になりにくいことが特徴です。ただし、動物性のセラミドと比べると、多少効果が弱くなります。
そのぶん、敏感な肌にはやさしく使えるセラミドです。また、米や大豆などを原料としたものは、食物アレルギーを持つ方には危険です。その場合は、コンニャクセラミドなどを選ぶとよいでしょう。
科学的に合成されたセラミド
石油を原料に製造されているのが、科学的に合成されたセラミドです。大量生産ができるため、安価なことから、たくさんの化粧品に配合されています。しかし、天然由来のセラミドと比べると、多少効果が落ちてしまいます。
ヒト由来のセラミドとは、どうしても構造が違ってしまうため、バリア機能の修復力や保湿力で劣るのです。しかし、お手頃な価格で使用できるという点ではとてもすぐれていますし、メーカーが何年もかけて開発した成分は安心感があります。

セラミドが肌にいい理由
肌の角質層でスポンジのように水分や油分を抱えうるおいを保っている
セラミドは細胞と細胞の間にあり、水分や油分を抱えこんでいる成分です。セラミドを含めた、このような成分をまとめて「細胞間脂質」といい、肌のうるおいには欠かせない成分です。
セラミドを含む細胞間脂質の役割は、細胞と細胞のあいだを埋めて、外からの刺激から肌や身体を守ってくれること。細胞間脂質がためこんでいる水分や油分で、肌はうるおうのです。そして、この細胞間脂質の約半数が、セラミドなのです。
肌のバリア機能の役割を果たしている
セラミドをはじめとする細胞間脂質は、刺激から肌を守ってくれる働きをします。これをバリア機能といいますが、その機能が落ちてしまうと、乾燥や肌荒れの原因になります。バリア機能の低下は、セラミドをはじめとした、細胞間脂質が減少しているということ。
セラミドが抱えこんでいたはずの水分も油分も減少し、空気の乾燥や紫外線などの刺激から、身体を守るすべがなくなります。そのため、「バリア機能を強化する」と謳う製品は、セラミドを配合したものが多いのです。
アトピー性皮膚炎の肌ではセラミドが少なくなっている
アトピー性皮膚炎の方の肌と、健康な肌をくらべると、アトピー肌では、セラミドの量がとても少なくなっています。そのため、バリア機能がうまくはたらかなくなります。また、セラミドの量が少ないために、保水機能も低くなり、外的刺激に弱くなっているのです。
結果として、肌は防御のために厚くなり、表面がざらついてしまいます。同じく、乾燥肌の方の肌も、元々セラミドの量が少なくなっています。こうした肌の治療にもセラミドが用いられ、臨床でも効果が確認されています。
アトピー肌のバリア機能低下は、セラミドの量が影響しているのです。医師と相談しながら、セラミドでバリア機能を高めるケアを行っていきましょう。

セラミドと相性のよい他の保湿成分
エラスチンの役割
角質層の奥にある「真皮」の中で、コラーゲン同士を結びつける役割をしているのが、エラスチンです。コラーゲンとエラスチンがつながり、ネットのようになっています。エラスチンはゴムのように伸び縮みする性質を持ち、肌に弾力を与えます。
逆にエラスチンが足りなくなると、肌の弾力が失われ、シワやたるみを引き起こすことになります。エラスチンの量は、20代後半がピークで、40代を過ぎると急激に減少していきます。
ヒアルロン酸の役割
ヒアルロン酸は、元々人間の身体に存在する成分で、皮膚や目に存在します。特に、水分をたくわえる能力(保水力)にすぐれた成分です。ヒアルロン酸も、細胞と細胞の間に存在しており、水分を保持したり、クッションの役割をして細胞を守ってくれています。
ヒアルロン酸も加齢とともに失われやすい成分で、赤ちゃんの頃が1番量が多いのです。赤ちゃん肌を目指すなら、ぜひ補給していきたいのがヒアルロン酸です。
コラーゲンの役割
コラーゲンはタンパク質の一種で、角質層の奥、真皮にある成分です。コラーゲンドリンクをとっている方も多いでしょう。先にあげたエラスチンがコラーゲンを結びつけ、ネットのようになって、肌の弾力をアップさせ、肌のハリを作っています。
もちろん頭皮にも存在し、美しい髪を作る手助けをしています。血管を健康にし、もろい爪にも効果を発揮しますので、サプリメントの内服・外用の化粧品とも、積極的にとりたい成分です。
スクワランの役割
スクワランも元々肌の中にある、うるおいを作る物質です。肌表面の汗や水分とまじりあい、天然の皮脂膜となって、肌を乾燥や紫外線から守ってくれるはたらきをします。バリア機能を高めるので、毎日のケアで補って水分をキープしてくれます。
あまり洗顔しすぎたり、ごしごしこすったりすると、スクワランが作った天然の皮脂膜までとりさってしまうので、肌荒れしやすくなります。スクワランは、20~30代と早い時期から急激に減っていくので、しっかり補給したい成分です。

どんな肌に必要なの
年齢とともに減っていくセラミド
セラミドは、肌の生まれ変わりによってつくられます。肌の生まれ変わりのことを、「ターンオーバー」といいます。肌の奥で生まれた新しい細胞は、だんだん肌表面へ上がってきて、角質となってはがれ落ちます。この過程の中でセラミドは生まれるのです。
ところが、年齢を重ねると、このターンオーバーのサイクルが長くなっていきます。すると、生まれてくるセラミドの量も減ってしまうのです。どんな年齢層の肌にも必要とされるセラミドですが、年齢を重ねた肌にこそ、必要となるのがセラミドです。
あらゆる年齢層の肌の保湿に
セラミドは、加齢によって減少傾向になりますが、若い方の肌でも、ストレスや外的刺激で減ってしまうことがあります。特に乾燥肌の方では、セラミドが少なくなっています。水分や油分をかかえこんで肌のうるおいをキープし、バリア機能というはたらきをするセラミド。年齢層を問わず、保湿のために補いたい成分です。
特に敏感肌、乾燥肌の方は、積極的に補っていきましょう。アトピー肌の方もバリア機能が低下していますから、医師と相談しながらケアするとよいでしょう。
加齢や環境の変化にさらされている肌に
年齢を重ねて、セラミドが減ってきてしまい、乾燥によるしわやたるみが出ている方。エアコンや気候の変化で、刺激を受けて乾燥してしまっている方。ストレスによる肌荒れを起こしてしまっている方。そういった方こそ、セラミドはおすすめです。
元々身体にある成分ですから、やさしい使い心地の製品が多いので、抵抗なく取り入れられるのではないでしょうか。あらゆる刺激に対して、セラミドでバリア機能を高めていきましょう。

加齢による肌トラブルに
毛穴の開きにも効くセラミド
「たるみ毛穴」は、エイジングケアをしていく中での、悩みのひとつです。?の毛穴をよく見ると、丸ではなくしずく型になっていませんか? それがたるみ毛穴です。皮脂による毛穴の開きと違って、皮脂を取れば閉じるわけではないのですが、保湿を行えば肌がふくらみ、閉じてくれるのです。
そこで、セラミドによる保湿を。クレンジングと洗顔できちんと汚れを取り去ってから、セラミドで保湿をし、肌を水分でふくらませましょう。
しみ、しわ、くすみにもセラミド
セラミドには、しみの原因となるメラニン色素の生成を抑える役割がありますので、しみに悩む方は、まず補給したい成分です。また、しわの予防にもまず保湿です。水分で肌をふくらませ、パンッと張ったハリのある肌を目指しましょう。
乾燥もくすみの大敵です。透き通った白い肌は、水分をたくさんためこんでいるから、そのように見えるのです。このようなエイジング肌のお悩みに、セラミドはとても効果的です。

オールシーズンのケアに
春の花粉の時期に
つらい花粉症。鼻の周りが乾燥でかさかさ…なんて方も多いでしょう。また、春は意外と乾燥する季節でもあり、紫外線もだんだん強くなる時季です。セラミドによる保湿ケアで、水分を補っていきましょう。花粉症の方はアレルギーを持っている上に、目や鼻にひどい刺激を受けて、バリア機能が弱くなっています。
そんなときこそ、バリア機能を回復するセラミド配合化粧品は有効です。肌が敏感に傾いていますから、敏感肌向けのやさしい製品を使うとよいでしょう。
梅雨時の紫外線はあなどれない
じめじめとした梅雨。実は、初夏~梅雨時が、年間で最も紫外線の強い時季なのです。真夏より紫外線量が多いので、肌にも紫外線による刺激が降り注ぎます。そんなときこそ、セラミドによる保湿が大切です。
セラミドによってバリア機能を強化し、水分にあふれた肌は、紫外線の刺激にも強くなります。梅雨時から夏にかけて、軽いスキンケアに切り替える方は多いと思いますが、この時季こそしっかり保湿しましょう。クリームは夜だけでも使うと、翌朝の肌が変わります。
冷房によるインナードライに
夏になると、ご自宅や職場、お店などでもエアコンの乾いた冷風にさらされることになります。体調を崩される方も多いのではないでしょうか。エアコンの冷風は、肌の水分を奪い、体力低下を招くことになります。
夏は脂とり紙が欠かせないけれど、?はかさかさ…そんなインナードライ肌の傾向を感じたら、セラミドを積極的に補給しましょう。インナードライ肌は、肌内部の水分が足りていない状態です。細胞間脂質であるセラミドを取り入れて、水分をためこむ肌を目指しましょう。
空気中の水分が少なくなる冬の乾燥に
冬といえば乾燥。大気中の水分が少なくなり、暖房が肌の水分を奪っていきます。また、夏に浴びた紫外線のダメージが残っていたり、乾燥してほこりが舞っていたり…肌の保湿を考えると、かなり厳しい季節です。
セラミドが少なくなった肌は、こうしたダメージに対するバリア機能が低下しますから、やはりセラミド配合化粧品を丁寧に使って、ケアしていきましょう。ひどくかさついてしまったら、敏感肌用やオーガニックのやさしい製品を選びましょう。

セラミドクリームを選ぶ基準
肌への負担を考えて選ぶ
ストレスや紫外線、エアコンの風などの刺激を受けて、敏感になっている肌には、「敏感肌用」のクリームがおすすめです。特に敏感肌の自覚がなくても、ひどい乾燥を感じている場合には、敏感肌用をおすすめします。
敏感肌のために作られた化粧品は、肌への負担が低減されていますので、やさしく浸透し、うるおわせてくれます。また、心のストレスで肌バランスを崩してしまっている方にも、敏感肌用をおすすめします。
さらに、テクスチャも重要です。軽くふわっとしたクリーム、すうっとなじむクリームでしたら、つける時の負担も少なくなります。もちろん肌につけるときは、こすらないようにやさしくつけましょう。
セラミド吸収を助ける成分が配合されているもの
セラミドを肌へ吸収させるために、ほかの成分を配合している商品もあります。ビタミンAやビタミンEは、セラミドの吸収を助けてくれます。「できるだけ早く乾燥をどうにかしたい」。そんな方は、これらのビタミンが含まれたセラミドクリームを選ぶとよいでしょう。
また、ほかにもビタミンCが含まれているものは、美白効果も期待できます。ビタミンCは代謝を高めてくれるので、肌のターンオーバーを助けます。できてしまったしみの原因、メラニン色素も、肌の生まれ変わりと一緒に捨て去るのです。
また、ターンオーバーがよいサイクルであれば、セラミドの産生の助けにもなります。ビタミン類が含まれたセラミドクリームは、セラミドの吸収と産生を助け、健康な肌へみちびきます。
ほかの保湿成分も配合されているもの
どうせなら最大の効果を、ということなら、セラミドと相性のいいエラスチン・ヒアルロン酸・コラーゲン・スクワランなどが含まれたセラミドクリームを選んでみましょう。いずれの成分も、セラミドの保水力を助け、肌のハリを出してくれる成分です。
特にヒアルロン酸は保水力が高いので、極度の乾燥肌の方におすすめです。エラスチンとコラーゲンは、セットでエイジングケアに。スクワランは、セラミドがためこんだ水分を逃がさないようにしてくれます。乾燥や敏感に傾いていて、バリア機能を高めたいなら、保水力の高いヒアルロン酸と、肌をガードするスクワランが入った製品がよいでしょう。
コスパの良さ-使い続けることが効果をあげる
せっかくセラミドクリームを買っても、使い切ったら終わりでは、あまり意味がありません。スキンケアは、「続けること」が基本です。いろいろな製品を取っ替え引っ替えでは、どの製品の効果なのかもわかりませんし、ひとつの製品のポテンシャルを引き出すことができません。
そのため、「使い続けることができる値段かどうか?」、ここはかなり重要になってきます。お財布と相談しながら、じっくり選びましょう。特にレフィルが用意されている製品ですと、ランニングコストがおさえられます。
また、「忙しくて買いに行けなかった」ということでも困ってしまいます。近くのお店で売っている、通販で買えるなど、手軽に買えるかどうかもチェックしましょう。
お試しできるサンプルがあるといい
クリームはひとつ買うと、かなり長く使えるものですから、初めての製品を買う場合は、抵抗があるかもしれません。合わなかったら困りますし、いろいろ試してみたいということもあります。やはり、自分に合った商品を選ぶには、気軽にサンプルが手に入る、もしくは店頭のテスターで試せる商品がよいでしょう。
サンプルやお試しセット、テスターで試して、納得できた商品を購入することが賢い買い物です。サンプルやお試しセットなら、毎日朝晩じっくりと使って、効果を実感できます。テスターなら手の甲にのばして、なじみ具合やべたつきなどを試して。
また、お試しの際には、テクスチャや香り、パッケージデザインの好みもチェックしましょう。「毎日この香りにつつまれるのが楽しみ」「この瓶が手元にあったら、きれいになれそう」など、使い続けるには、気分や使い心地も重要です。

効果的な使い方
使用量を守る
使用量を守るということが、まずは大前提です。化粧品には説明書きが必ずついていますから、よく読みましょう。決められた使用量か、それ以上の量を、毎日たっぷりと。なお、よく書かれている「パール粒大」は直径1cmくらいを指しますので、参考にしてください。
値段の張る化粧品にありがちですが、使用量をケチっていては、化粧品は最大のパフォーマンスを発揮してくれません。説明書きにある使用量は、「効果を出すための量」ですので、これはしっかりと確認しましょう。
通販化粧品では、「使用量を守った場合の、使い切りまでの期間」が明記されていることもありますので、ランニングコストを考える時の参考にしてください。「ケチらずにたっぷりと」が、スキンケアの基本です。
クリームのつけ方
クリームの付け方ですが、基本的には、各製品の説明書きに従ってください。特に細かく書かれていないようでしたら、まず使用量を手のひらにとります。そして、とったクリームを少しずつ分けて「5点置き」します。
5点とは、両の頬、額の真ん中、鼻のてっぺん、あごの先です。このとき、Tゾーンのテカりが気になる方は、額と鼻、あごの分を少なめにします。そして5箇所のクリームを少しずつ、指先を使って軽いタッチで全体にていねいにのばしていきます。
これが基本のつけ方です。中には「両の手のひらに伸ばして、そのまま顔につける」クリームもありますので、購入の際は説明書きもよく読むようにしましょう。
乾燥部分には重ねづけを
クリームは、いわばスキンケアの「フタ」でもあります。化粧水・乳液で補った水分を油分で逃さないようにしながら、美容成分を補給してくれます。同時に、外的ストレスや刺激からも守ってくれますので、特に乾燥する部分には重ねづけをしましょう。
まず説明書き通りの使用量をつけて、さらにプラスする感じで重ねづけしていきます。目元や口の周りは特に乾燥しやすく、エイジングの影響が出やすい箇所です。ひっぱらないようにやさしく、重ねづけを。
ハンドプレスで肌に浸透させる
ハンドプレスとは、化粧品をつけた後の肌を、手のひらでつつみ込んで、しばらくそのままにする方法です。手のひらのぬくもりで温めることで、角質層まで保湿成分を押し込んで行くようなイメージです。できれば夜だけでも、じっくり時間を取って、化粧水・美容液・乳液・クリームと各ステップでハンドプレスを。
特に、クリームのべたつきが気になる方は、ぜひおこなってみるといいでしょう。なじみ方の違いが実感できるはずです。
セラミド配合の化粧水や美容液とともにラインで使う
同じブランドの基礎化粧品は、ライン使いがおすすめです。化粧水、美容液、乳液、クリームと同じシリーズ、同じブランドで揃えると、それぞれのブランドが謳っている効果がより期待できます。
シリーズで売られている基礎化粧品には、わけがあるのです。ブランドとしては、効果を最大限に発揮するため、「できれば揃えて使って欲しい」と考えています。クレンジング剤や洗顔料もあるブランドでしたら、そちらも揃えて使うといいですね。
とにかくひっぱらない・こすらないこと
どんなスキンケアのステップでも同じです。クレンジングでも洗顔でも、その後のケアでも、「ひっぱらない・こすらない」。セラミドによるバリア機能が低下した肌は、雑なケアによる刺激にも弱くなっています。
また、肌をひっぱりすぎると、しわやたるみの原因にもなります。乾燥して弱くなっている肌。赤ちゃんの肌に触れるように、そっとやさしくケアしましょう。
洗顔料は、泡立てネットを使って、ふわふわの泡を作ると、刺激を減らすことができます。泡のクッションでそっと洗い、ケアの際は指をすべらせるように。目元は薬指を使うと、力が入りにくいので負担をかけずにケアできます。

保湿力がもっとも高いセラミド2を配合したクリーム・美容液
ディセンシア アヤナスクリームコンセントレート
敏感肌用専門ブランド。リッチで、コクのあるクリームですが、肌にのばすとなめらかになじんでいきます。セラミド2がすかすかになった角質層に浸透し、ペントナイトという成分が肌にフタをしてくれます。オリジナル成分である「ストレスバリアコンプレックス」によって、ストレスに負けない肌へ。
ゼラニウムとラベンダーの、心やすらぐ香り。敏感肌の方はもちろん、乾燥やストレスで敏感に傾いている肌の方にも使いやすいクリームです。レフィルが用意されているので、使い続けやすい製品です。
富士フイルム アスタリフト ジェリーアクアリスタ
こちらはジェリー状の先行美容液です。洗顔の後、ほかのスキンケアを始める前に使います。なめらかにのびて、肌にすうっとなじみます。セラミド2はもちろんのこと、アスタキサンチンとリコピンという成分が含まれ、さらに3種のコラーゲンが肌のハリをサポートします。
うるおってハリのある肌を目指したい方におすすめ。エイジングケアでは、評価の高い製品です。スパチュラとトレーが付属し、レフィルも用意されているので、清潔かつゴミを増やさずに使えます。
ライスフォース ディープモイスチュアクリーム
医薬部外品として「肌の水分保持能を改善する」機能を国に認められた成分、ライスパワーエキスNo.11。この保湿効果の高い成分が含まれたクリームです。ライスパワーエキスは、肌の奥でセラミド2を作ってくれます。乾燥はもちろん、しわ・たるみが気になる方にもおすすめ。
ベタつかないクリームなので、あまりクリームを使ったことがない方にも使いやすいでしょう。ただし、ライスパワーエキスは米から作られているので、食物アレルギーのある方は注意を。
ETVOS モイスチャライジングセラム美容液
ヒト型セラミドには、セラミド2以外にもいくつか種類があります。その中の5種類をバランスよく、高濃度で配合したのがこちらの美容液です。ヒアルロン酸がセラミドの保湿力をサポート。1本で美容液と乳液の効果がありますから、忙しい朝のスキンケアにいいですね。
植物エキスが肌をととのえ、オーガニック由来のスクワラン、ホホバオイル、シアバターが肌をしっとりとやわらかく、そしてやさしく肌を守ってくれます。

ヒト型以外のセラミドを配合したクリーム
トリニティーライン ジェルクリーム プレミアム N
天然型セラミドだけでなく、多くの美容成分を配合したオールインワンジェル。洗顔後これひとつで済むので、忙しい朝や疲れて帰った夜にもいいでしょう。年齢肌のお悩みにも対応する、たくさんの美容成分と天然セラミドを、肌の奥深くまで届け、肌表面をガードして閉じ込めます。
マリンコラーゲン、4種のヒアルロン酸、スクワランを配合して、うるおわせてしっかりキープ。オールインワン化粧品としてはもちろん、ケアの最後のフタにもいいでしょう。
チューンメーカーズ 原液保湿クリーム
美容成分の「原液」をそのまま販売していることで有名なブランド。その原液を加えて作ったクリームです。天然型セラミドはもちろん、アルガンオイル、ヒアルロン酸、スクワラン、コラーゲンと、てんこ盛りです。これらを独自の「うるおい比率」で配合。
角質層まで成分をとどけ、ごわごわ肌をやわらかく、そして補ったうるおいはアルガンオイルとスクワランがキープして、肌を守ってくれます。ラインで揃っていますので、原液フルコースケアもよいでしょう。
第一三共ヘルスケア ロコベース リペアクリーム
低刺激なのに圧倒的なうるおい感で、水仕事が多い職業の方や主婦の方ならご存知かも知れません。セラミドを始めとした保湿成分を入れ込み、肌表面に膜を作って水分が逃げるのを防いでくれます。ハンドクリームとして使用される方が多いですが、もちろん顔のケアにも。ひどい乾燥肌の方におすすめです。
テクスチャが固いので、手のひらでじっくり温めてからつけましょう。無香料ですが、独特の原料臭があるので、気になる方はテスターを試してみて。
ノブ? モイスチュアクリーム
しっとり、リッチな感触のクリームです。天然型セラミド3、アミノ酸が肌の奥から保湿し、スクワランが水分を逃さないようにしてくれる、まさに「フタ」になるクリーム。バリア機能の強化に着目した製品です。
ノブは元々敏感肌向けとして有名ですが、ストレスや刺激による一時的な敏感肌にもおすすめです。花粉症の方の春のケア、乾燥肌の方、もちろん敏感肌でお悩みの方にも。ライン使いで、さらにバリア機能を高めていきましょう。
株式会社オクターブ22 コンシダーマルスキンライズローション
ローションですが、なんと1本6役のオールインワン化粧品です。洗顔後はこれ1本でOK。セラミドはもちろんのこと、エラスチンとコラーゲン、スクワランなど30種類もの美容成分が入っていますので、保湿とハリ対策が同時にできます。
プラセンタエキスも2種配合しており、年齢肌のエイジングケアにおすすめ。低刺激処方なので、敏感に傾いている肌にも。肌のポテンシャルを高めてくれます。無香料です。
リ ダーマラボ モイストゲルプラス
こちらは1本7役、化粧下地機能までついたオールインワンゲルです。エアレス容器で、ポンプを押して中身を出すまで空気に触れないので、安心して使えます。天然ナノセラミドとヒアルロン酸などの保湿成分を独自のバランスで配合、ヒアルロン酸がセラミドの保水力をサポートします。
また、加齢とともに減少するコエンザイムQ10などが、エイジングケアをしてくれます。無添加で低刺激なので、敏感肌の方にも。

オーガニックのセラミド配合クリーム
ブルークレール ローズクリームリペアコンセントレート
合成剤は一切無添加、オーガニック材料に徹底してこだわったクリームです。海藻や海洋植物を中心に、天然植物成分、もちろんセラミドも配合しています。オーガニックなのに、リッチでコクのある使い心地。商品名の「リペアコンセントレート」は、「集中してはたらきかける」という意味です。
朝も夜も使えますが、朝使ったあとは紫外線対策を忘れずに。香りはもちろんオーガニックの、ダマスクローズの香り。優雅な気分で使えそうなクリームです。
プレナス オールインワン パーフェクト
16種類のオーガニック植物成分が、うるおいとやわらかな肌をかなえます。ヒト型ナノセラミドとコラーゲン、スクワラン、ヒアルロン酸も配合していますので、コラーゲンがハリをうみだし、スクワランが肌のガード役を、ヒアルロン酸がセラミドとともにさらなる保湿をかなえます。
オールインワンなので洗顔後はこれひとつで。オーガニックハーブの香りが心地よい、使いやすいオールインワンです。
カテキンクリーム オーガニック 宇治の花
ちょっと珍しい、お茶の成分が配合されたオールインワンクリームです。緑茶成分のカテキンと、セラミド、ヒアルロン酸などがうるおいを与え、閉じ込めます。緑茶にはビタミンA・C・Eなどが含まれますので、セラミドの吸収を助けてくれる上に、美白効果も期待できます。
年齢を問わず、全身に使えるオールインワン。腕や脚の乾燥にお悩みなら、ボディケアにもどうぞ。敏感肌や肌トラブルで困っている方におすすめです。

お財布に優しい価格のセラミドクリーム
小林製薬 ヒフミドエッセンスクリーム
製薬会社が作った、3種類のヒト型セラミドを配合したクリーム。無香料・無着色で低刺激なので、安心して使えます。しっかりとうるおいを与えてくれるので、乾燥による小じわも目立たなくします。
べたつかず、すっとなじむ軽いクリームなので、クリームをあまり使ったことがない方にも。朝晩使えます。洗顔料から化粧水、乳液までラインで揃っていますので、ライン使いでさらにうるおう肌へ。
花王 キュレル 潤保湿フェイスクリーム
セラミド機能成分とユーカリエキスが、角質層へとどきます。消炎剤を配合し、乾燥性敏感肌にやさしいクリームです。もちろん、敏感に傾いている肌にも。ふわふわとしたクリームがすっと伸び、負担なく肌になじみます。
ラインで揃っていますので、やはりライン使いがおすすめ。また、敏感肌用でありながら、美白ラインもあります。赤ちゃんにも使える製品もありますので、お子さまの乾燥ケアにも。
アルージェ エッセンス ミルキークリーム
ナノ化天然セラミドを配合していますが、それだけでなく「セラミドを産生できる肌」を目指すクリームです。肌荒れを抑える有効成分も配合。敏感肌だけでなく、かさつきや肌荒れに悩む方にもおすすめです。
しっとりとなめらかなテクスチャで、朝にも使える軽い使い心地。ラインで揃っていて、肌をこすらないためのスプレー式化粧水や、日焼け止めや塗って眠るだけのマスクなど、多数の製品が出ています。

自分の肌質に合い長く使用できる製品を見つけること
「セラミド配合クリーム」と一言でいっても、たくさんの製品があり、それぞれに特徴があります。重要なのは、まず自分の肌に合う製品を見つけること。そしてそれが、長く付き合える製品かどうかを見極めること。毎日おこなうスキンケアですから、使っていて心地よい製品を選びたいものです。
香りやテクスチャ、パッケージのお好みもよく見極めて、じっくり付き合える製品を見つけて。肌に水分や油分をためこみ、バリア機能を高めてくれるセラミド。そんなセラミドを補給することで、乾燥や紫外線に負けない、元気な肌を目指しましょう。