目次
敏感肌の人が出やすい頭皮の症状
シャンプーがしみる
女性は出産後などに体質が変わることも多く、突然肌が敏感になる人も少なくありません。いつも使っていたシャンプーで頭を洗ったら、急にしみるようになったという人もいるそうです。
シャンプーがしみるのは、洗髪する際に頭皮をひっかくなどして傷がつき、さらに炎症を起こしてしまっている状態かもしれません。または体質の変化とともに肌も敏感になり、いままでのシャンプーが合わなくなったことも原因として考えられます。
湿疹によるかゆみ
頭皮に湿疹ができてしまい、かゆみを感じているという人もいるでしょう。冬場など乾燥しやすい季節などでは、シャンプーのしすぎなどが原因で頭皮も乾燥しやすくなります。
頭皮が乾燥したままの状態で放置してしまうと、敏感になった地肌にとってシャンプーが刺激となり、頭皮に湿疹ができることがあります。そのほかにも、ストレスや過労なども頭皮湿疹を引き起こす要因となるといわれています。
フケが多い
毎日シャンプーをしているのに、フケが大量に出て悩んでいる人もいますね。髪や衣服などにフケが付いていると、不潔な印象を持たれそうで嫌なもの。
フケが出る原因は、シャンプーのし過ぎやシャンプー後にしっかりと乾かしていないなどが考えられます。過剰な洗髪で必要な皮脂まで洗い流してしまうと、雑菌が繁殖したり乾燥を引き起こす要因となります。
また髪を乾かさずに寝てしまうと、フケの原因となるマラセチア菌の増殖につながるので注意が必要です。
▼さらに詳しい解説はこちら
頭皮も保湿したい。気になるフケやかゆみを防ぐ保湿剤とケア方法
敏感肌向けのシャンプーを選ぶときのポイント
成分表をチェックしよう
シャンプーを選ぶときに容器の華やかさや香りの良さ、または髪の洗い上がりなど、なんとなくイメージで選んでしまっていませんか?
シャンプーが頭皮にしみたり、湿疹ができてかゆみがあったり、フケが多いなどの症状がある場合には、シャンプーが合っていないことが考えられます。
なんらかの頭皮トラブルでお悩みの場合は、シャンプーを購入する前に成分表をしっかりとチェックするようにするとよいでしょう。
一般的な高級アルコール系は要注意
シャンプーを選ぶ際に気を付けたいのは、どんな洗浄成分が配合されているかです。
一般的なシャンプーに配合されている洗浄成分に多く見られるのが、高級アルコール系の界面活性剤です。高級と聞くと高価で品質が良いイメージがわきますが、化学では「炭素の数が6個以上のアルコール」のことをこう呼びます。
高級アルコール系のシャンプーは、汚れ落ちはいいですが洗浄力が強すぎるので、敏感肌の人は避けたほうがよい成分です。
添加物の少ないシャンプーを選ぶ
シャンプーには配合成分がとてもシンプルなものと、保湿成分や香料などプラスアルファの成分がたっぷりと配合されているものがあります。
肌が敏感になっている場合には、何が頭皮に刺激となるかわかりません。せっかく選んだシャンプーが合わなかったという失敗を減らすためにも、できるだけ添加物の少ないシャンプーを選んだほうが無難と言えます。
無添加の言葉だけでは安心できない
「無添加」と表示されたシャンプーがありますが、無添加の製品には悪いものは入っていないと捉えがちかもしれません。
実際には何をもって無添加とするのか明確な規定はなく、一部の成分が入っていないだけで無添加表示が可能となっています。中には肌に負担をかける成分は一切配合されていない無添加シャンプーもありますが、無添加のものがすべて安全というわけでないことを覚えておくとよいでしょう。
「薬用」「医薬部外品」の表示のものを選ぶ
フケやかゆみがある場合は、有効成分が配合されている薬用や医薬部外品のシャンプーを試してみてはいかがでしょう。
頭皮が乾燥している場合は、炎症を抑える成分が配合されているシャンプーを試してみましょう。頭皮にべたつきがある場合は、抗菌作用のある成分が配合されているシャンプーがおすすめです。
薬用や医薬部外品のシャンプーはフケやかゆみが強い人向けですが、成分もさまざま。いくつか使ってみて合うものを探してみてください。
おすすめ成分はアミノ酸
地肌が敏感になっている人は、頭皮に刺激をあたえにくい優しい成分のものを選ぶようにしたいです。界面活性剤にもいくつか種類がありますが、洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーを選ぶとよいでしょう。
特に頭皮が乾燥してフケが出ている場合は、シャンプーの洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで洗い流してしまっていることがあります。こういうパターンでは、アミノ酸系のシャンプーを使用することで改善されるかもしれません。
せっけん系シャンプーは肌に優しい
せっけん系シャンプーは、天然由来の界面活性剤が使用されたものが多く、肌に優しいといえます。しかし石鹸というのはアルカリ性で洗浄力は強めなので、頭皮がべたつく人向けにおすすめです。
また使い慣れていない人が使うと、シャンプーのときにきしみが気になる人も多いようです。これはせっけんによって髪がアルカリ性に傾くから。せっけん系シャンプーで洗髪後は、弱酸性の専用リンスを使って中和させることで髪がしっとりします。
香りや使用感で選ぶ
シャンプーの界面活性剤の種類はおおまかに分けると3種類ありますし、その他にも保湿成分や有効成分などが配合されていたり特徴もさまざまです。
まずは髪や頭皮の状態に合うかどうかが一番大切ですが、毎日使うものなので香りや使用感なども意外と重要かもしれません。特に香りが気に入らないと、使い続けるのも苦痛に感じることもありますね。
香りや使用感などは、実際に使った人の口コミなどを参考にしてみましょう。
敏感肌におすすめのシャンプー
あんだんて 髪を洗うシャンプー 400ml
素材選びにこだわり、髪や肌に優しいシャンプーを目指してつくられた無添加処方シャンプー。コンディショニング効果に優れた保湿成分が配合され、リンスがいらないから経済的。きめ細かな泡立ちでシャンプーの使用量が少なくて済み、自然と濃度も低くなって頭皮への刺激が抑えられるメリットも。肌に刺激の少ない弱酸性で無香料です。
haru 黒髪スカルプ・プロ 400ml
ノンシリコンで100%天然由来成分でできたシャンプー。製品のネーミングは、白髪もケアするところからきています。アミノ酸系洗浄成分で頭皮汚れをやさしくすっきりと洗い流します。キャピシキルやリンゴ果実培養細胞エキスなど話題の成分も贅沢に配合。リンスやコンディショナー不要で、1ボトルでおよそ2か月間使用可能。やさしい柑橘系の香りです。
資生堂 ヘア&スカルプシャンプーAD 200ml
季節の変わり目に起きる敏感肌を予防する資生堂「dプログラム」のシャンプー。防腐剤フリー、鉱物油フリー、無香料無着色の低刺激設計。デリケートな地肌の刺激にもなる汗や汚れをやさしく守りながら除去します。シャンプーの後にリンスを使わなくても、きしまないなめらかな洗い上がり。敏感肌の人によるパッチテスト済みです。
さくらの森 ハーブガーデンシャンプー300ml
厳選された7種類のオーガニックハーブから抽出されたハーブウォーターがベースのオーガニックシャンプー。100%天然成分で、洗浄剤や起泡剤に植物系界面活性剤を、保湿剤にはラフィノースやユズセラミドなどが使用されていまう。アミノ酸系洗浄料が必要なうるおいを残しながらやさしく洗い、ノンシリコンなのに洗い上がりはしっとりまとまる髪に。
シャボン玉せっけん 無添加せっけんシャンプー泡タイプ 520ml
泡で出てくるタイプのせっけんシャンプー。髪につけてから泡立てる必要がなく、髪への負担も軽減。皮脂に含まれる成分と同じオレイン酸を豊富に含んだツバキオイルなどの天然油脂が原料で、釜炊き製法によってつくられています。せっけんシャンプー初心者はごわつきが気になることも。洗髪後は作用が異なる市販のリンスは避け、せっけんシャンプー専用のリンスがおすすめです。
mogans(モーガンズ) ノンシリコン アミノ酸シャンプー (スムース&ガーデン)
植物由来成分99%以上で構成され、19種類ものアミノ酸が配合されたモーガンズのシャンプー。髪と同じ弱酸性のアミノ酸が高配合され、髪の内部からダメージを補修。保湿力にすぐれたツバキ種子や月見草油が配合され、乾燥しがちな頭皮にうるおいをあたえます。ラベンダーやジャスミンなど複数の天然精油が贅沢にブレンドされ、シャンプータイムがラグジュアリーに。
ベーネコスメティクス ピュアナチュラルシャンプーL 500ml
ヘアサロン専門メーカー発、植物成分配合の低刺激性シャンプー。美容師さんの手荒れを軽減するために開発され、自然素材にこだわって合成香料や合成着色料、紫外線吸収剤、鉱物油などは一切配合されていません。アミノ酸系洗浄成分で肌に負担をかけずに洗浄し、天然ハーブエキスが肌にうるおいをあたえます。ラベンダーとローズマリーのやさしくおだやかな香り。
パックスオリー シャンプー 550ml
天然オリーブオイルが主原料の泡タイプの石鹸シャンプー。オリーブオイルやカミツレエキスが配合され、石鹸シャンプー特有の洗髪時のきしみを軽減。マンダリンオレンジ果皮油などの天然精油をブレンドした爽やかな香りです。同シリーズの専用リンスを併用すれば、よりしなやかな髪に。合成界面活性剤、合成酸化防止剤、防腐剤、着色料は不使用です。
パックスナチュロン 泡ポンプ式シャンプー 500ml
ひまわり油を原料としたせっけんを使用した泡タイプのシャンプー。容器に濃密泡を作るエコホイッパーが採用され、クリーミィな泡でやさしく洗えます。髪のきしみが気になったら、せっけんシャンプー専用リンスを使えばサラサラに。ローズマリーやラベンダー、オレンジなどの精油を用いたシトラスフローラルの香り。
ノブ ヘアシャンプーD 250ml
敏感肌、乾燥肌向けのスキンケアブランド「ノブ」のシャンプー。無香料・無着色でデリケートな頭皮にやさしい低刺激性です。傷んだ髪や頭皮に負担をかけにくい毛髪保護成分配合で、洗い上がりはしっとり。口コミではシャンプーだけでしっとりまとまるという声も。パッチテスト、アレルギーテスト済みです。
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美容師なのでしっかりとアドバイスをしたいと思います。 敏感肌さんには正直市販のシャンプーは合わないかもしれません。 市販のシャンプーには石油系界面活性剤というのが使われているため、「石油系」は肌にとてものこりやすいのです。 いくらすすいでも、毛穴の中に残って詰まったままだったり、お顔や背中に残ったままのことが多く、お顔や背中にニキビができるのです。 なので本当はサロンで販売されているようなシャンプーを使うのがオススメです。オーガニックのシャンプーならいいと思うかもしれませんが、オーガニックのシャンプーはノンシリコンがほとんどで成分もほぼオーガニックで優しいかもしれませんが、カラーやパーマを繰り返す日本人の髪質には本当は合わないのです。なので私がオススメするのはSORAという美容室のオリジナルオーガニックシャンプーです。オーガニック、ノンシリコンシャンプーなのですがシリコンの代わりにブロッコリーの種子油を使用しているため、キシキシならずしっとりとした仕上がりになります。カラーの持ちも良く、泡立ちもいいため一本買うとかなり長持ちします。 サロン用シャンプーが難しくどうしても市販のがいいという方は、洗い方の順番を変えてみてください。 お顔や体よりも先にまずは頭を洗ってください。シャンプーやトリートメントは非常に肌に残りやすいです。そのため先に洗うことにより、後にお顔や体を洗うことによりしっかりとすすぐことができると思います。なのですすぎ残しが原因になる湿疹や肌荒れ、フケなど防止できるかと思います。 肌のことよりくせ毛が気になる方は順番を逆にしてみてください。タオルドライをしっかりめではなく水分量をわりと残したまま、スキンケアより先に髪を乾かしてください。手ぐしで通したり抑えながら乾かすことによっておさまりがちがうはずです。スキンケアを先にしていると、その間に髪の毛が乾いてきて前髪などの癖は元に戻すのは大変です。 ぜひお試しください。
敏感肌向けのおすすめ薬用シャンプー
イルガ 薬用シャンプー 200ml
人と自然にやさしい自然派がコンセプトのイルガの薬用シャンプー。敏感肌の人でも安心な肌にマイルドな界面活性剤を使用しています。指定成分である香料や防腐剤は一切不使用。ヒノキオールをはじめとした生薬や肌荒れを抑える薬用成分が配合され、肌をやさしく守りながら髪はしっとり。アレルギーテスト済み。
ミノン 薬用ヘアシャンプー 450ml
植物性アミノ酸系洗浄成分が配合された、弱酸性で低刺激性処方の薬用シャンプー。アレルギーの原因物質を極力カットし、デリケートな頭皮をいたわりながら汚れを落とします。有効成分のグリチルリチン酸2Kがフケやかゆみなどの頭皮のトラブルや気になる臭いも予防。無着色で微香性となっています。
キュレル キュレルシャンプー 200ml
乾燥性敏感肌向けのスキンケアブランド、キュレルの薬用シャンプー。有効成分に植物由来の消炎剤”グリチルリチン酸2K”が配合され、乾燥やフケ、かゆみを防ぎます。弱酸性で頭皮に付いても肌荒れを起こしにくい低刺激処方だから、赤ちゃんにも使用可能。キメの細かい泡で髪がからまずスムーズに洗えます。無着色、無香料です。
正しいシャンプーの仕方
まずはブラッシング
まずは目が粗めのブラシを使って、髪のもつれをほぐすようにとかしておきます。そのままシャンプーをすると髪がもつれやすくなり、髪や頭皮に負担をかけてしまいかねません。
またブラッシングをすることで、ほこりやちりなどの汚れをあらかじめ落とせるので、シャンプーが泡立ちやすくなるというメリットもあります。さらにブラッシングによる頭皮へのマッサージ効果も期待できますが、頭皮にダメージをあたえない程度に行いましょう。
38℃くらいのお湯で汚れを落とす
ブラッシングしたら、お湯でシャンプー前の素洗いをして汚れを落としましょう。この段階で髪や地肌についたおおまかな汚れは落とせます。
さらに素洗いすることで髪や地肌に水分がいきわたり、シャンプーの量が少なめでもしっかりと泡立つというメリットも。
素洗いやすすぎの時に気を付けたいのがお湯の温度です。熱すぎると、頭皮の油分が落ちすぎて乾燥の原因になってしまうので、38℃くらいのぬるめのお湯で洗うとよいでしょう。
泡立てたシャンプーで地肌を洗う
素洗いをして髪や地肌を充分に湿らせた後は、シャンプーを泡立ててから地肌を洗いましょう。容器から出したシャンプーを頭皮にいきなり付けると、濃度が濃すぎて敏感な頭皮には刺激が強すぎることがあります。
シャンプーを手のひらに取り、あらかじめ泡立ててから髪に付けます。さらに髪に空気を含ませるようにして泡立てながら洗い、充分に泡立ったら頭皮を優しく洗いましょう。決してこすらずに指の腹でマッサージするように洗うのがポイントです。
シャンプーをしっかり流す
シャンプーで髪や地肌の皮脂汚れをしっかりと落とすのと同じくらいに重要なのがすすぎです。シャンプーをしっかりと流さないですすぎ残しがあると、頭皮のトラブルや髪が臭う原因ともなるので注意が必要です。
洗い終わった後はすすぎやすいように泡を軽く落としてから流すのがポイントで、すすぎは2分以上が最適の目安です。。髪の生え際や襟足などはシャンプーが残りやすいので、意識してすすぎ流すようにしましょう。
リンスやトリートメントをつけしっかり洗い流す
よくすすいで水気を切ってから、リンスまたはトリートメントを髪になじませます。髪の表面だけでなく内側の髪にもよくもみこみましょう。
リンスやコンディショナーは、頭皮につくと毛穴をふさいでトラブルの原因になることも。髪の生え際は避けて毛先から髪全体にいきわたらせます。
しっとりさせるためには、すすぎ過ぎない方がよいのでは?というのは間違いです。しっとり効果は残るので、きちんとすすぐようにしましょう。
タオルドライの後、ドライヤーで乾かす
最後にタオルで髪をやさしくたたくようにして拭いたら、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。
夏場などはタオルドライだけでいいのでは?と考える人もいるかもしれませんが、自然乾燥ではダメでドライヤーで乾燥させることが大切です。
髪が半乾きの状態で寝てしまうと、頭皮に雑菌が繁殖してフケなどのトラブルを引き起こしかねません。髪の根元にドライヤーの風を送り、頭皮を意識して乾かすようにしましょう。
自分に合ったシャンプーを探そう
ずっと愛用していたシャンプーでも、体質の変化や頭皮の状態などによって突然合わなくなることもありえます。特に産後などに肌が敏感になったという女性は多く、いままで経験のなかった頭皮のトラブルで悩む人も少なくありません。
頭皮にトラブルが起きたら、まずはシャンプーを見直してみるとよいかもしれません。
自然派の洗浄成分にも色々とあるので、複数試して自分に合ったシャンプーを探してみてください。