目次
唇パックのメリット
乾燥の改善
唇は呼吸や会話の際に空気が多く通るということもあり、他の部位と比較して最も乾燥しやすい部位であるといえます。また食事による刺激もあるため、ケアを怠るとすぐに潤いを失ってしまいます。
唇パックはフェイスマスクと同じような原理ですので、唇が潤いを与えてくれます。「唇パック」というスペシャルケアを行うことで乾燥を改善することができるのです。
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唇の血行が良くなる
唇は皮膚が薄いため、血液の色が透けて見えます。そのため、血行が悪いと黒ずんで見えてしまいます。黒ずんだ唇はそのひとを不健康にみせたり、唇のケアができていないなぁという印象を与えるきっかけにもなってしまいます。
唇パックでは、過程において温めたりマッサージを行います。よって血行が良くなることから唇の色もパッと明るくなる効果もあり、明るい印象へと導いてくれます。
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縦皺が目立たなくなる
唇のシワシワの縦皺、一気に顔を老けた印象にさせてしまいますよね。その場しのぎでリップクリームや口紅を塗っても改善しないため、うっすらしわが見えるひとをよく見かけます。この縦皺の主な原因は”乾燥”で、ほうれい線などと同じで乾燥することでできやすくなるのです。
縦皺を改善・予防するためにも日頃から唇パックでケアを行い、乾燥しない唇を目指すことが重要です。
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口紅のノリだけでなくもちも良くなる
口紅を塗る前はリップクリームで保湿をします。実は、この方法には意味があり、潤っている方が色のノリも持ちも良くなるようです。ただ唇の皮がめくれてしまっていたり切れていたりすると、デコボコとして色がまばらになってしまい仕上がりが残念な印象になります。
日常的に唇パックで唇そのものに潤いを与えていれば、荒れた唇にメイクをするストレスもありません。またデコボコもないため口紅を均一に塗ることができ、ノリやもちも長続きするのです。
唇が乾燥しやすくなる習慣
強くこする
メイクを落とすとき、しっかり落とさなければ!と思って強くこすってしまっていませんか?摩擦は、唇の皮膚のターンオーバーが正常にはたらくのを妨げてしまいます。
最近ではリップメイク用のリムーバーも出ており、なじませて軽く拭き取るだけできれいに落とすことができます。工夫して摩擦の回数を減らすように心がけましょう。
唇をなめたり噛んだりする
空気が乾燥する冬、リップクリームを忘れてしまうと応急処置として唇を舐めてしまうことってありますよね。この行為は水分が蒸発することで余計に乾燥を促してしまい、赤くただれてしまうこともあります。
また、唇を噛むくせがある人もいるかもしれません。特にデリケートな唇にとって歯による刺激は非常に強く、皮膚へのダメージからくる乾燥につながってしまいます。日頃から気にして、直していくようにしたいですね。
リップクリ―ムを塗りすぎている
リップクリームって逆効果なの?と思うかもしれませんが、そういう訳ではありません。リップクリーム自体は保湿にとても重要な役割をしてくれます。ただ、塗ること自体も”摩擦”となるので、その頻度が高すぎると逆に刺激による乾燥を引き起こす原因となってしまうのです。
リップクリームを使用するのは、1日5回程度が理想的といわれています。また、縦皺に合わせて優しく塗るなど刺激を極力小さく使用することを意識しましょう。
クレンジングが合っていない
唇のメイク落としはとても重要です。ごしごしと擦らないようにする、また色素が残らないようにすることはもちろん、クレンジング選びがポイントとなってきます。
しっかりさっぱり落とすタイプ、低刺激で優しく落とすタイプなど使用感や肌の状態によって選ぶことができます。使うものによって荒れる原因となるので、自分に合ったものをしっかりと選びましょう。
紫外線による刺激
唇は「メラノサイト」が少ない部位です。メラノサイトとは、紫外線が皮膚の深層まで入り込むのを防ぐ”メラニン”を作る細胞です。よって、唇はとくに紫外線によるダメージを受けやすく、乾燥しやすいのです。
だからといって唇に日焼け止めを塗るのはなかなか難しいので、日中はUVカット入りのリップクリームを使うなど、意識的に対策をしましょう。
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唇パックの注意点
長時間放置しない
フェイスマスクの際にもみられることですが、もっと潤いを補給したいと、ついパック時間を延ばしてしまいたくなりますよね。しかし、この行為は唇への負担となってしまい逆効果です。
定められている通り「1回5分〜10分」行うだけで十分効果を実感することができますので、この時間は守るようにしましょう。
頻度は週1or隔週で
早く効果を実感したくて毎日やってます!…これも逆効果です。リップクリームを塗りすぎない、の理論と同じですが、この行為も唇にとっては摩擦・刺激になってしまいダメージを与えてしまうのです。
自分の唇の様子をよく観察しながら、基本的には週に1回、敏感肌の方は隔週に行うといった「スペシャルケア」としてぜひ取り入れてください。
ひび割れている時はパックしない
ひび割れ、というのは立派な傷です。化粧水などの注意書きにも傷には塗らないようにと書かれているのと同じで、傷にとってリップクリームや美容液は「不要な物質」なのです。悪化してしまう可能性も十分にあります。
ひび割れがある方は皮膚科に行ったりやドラックストアで薬を購入したりすることで傷を治療し、完治してから唇パックを行うようにしましょう。
正しいラップパックのやり方
蒸しタオルか温コットンで温める
まず、しっかり濡らして絞ったタオル、もしくはコットンをレンジで約1分温めます。熱すぎないことを確認して唇に優しく当て、スチーム効果を利用して温めていきます。
唇を温める手順を踏むことで唇の皮膚がやわらかくなり、保湿成分や美容成分が浸透しやすくなるのです。
リップクリームなどを塗る
唇が十分温まったのを確認したら、唇の中央から口角にかけてリップクリームをたっぷりと塗ります。輪郭も乾燥しやすいところなので、ややオーバーリップ気味に塗るのがおすすめです。そして利き手の薬指を使って、クルクルと小さな円を描くように
マッサージしましょう。
この過程で唇にダメージを与えないよう、リップクリームを塗るとき、またマッサージをするときに唇に力を加えすぎないよう気をつけましょう。
ラップを貼る
次に、10cm程度にカットしたラップを口元に貼ります。
もし唇が荒れた状態のときはラップを小さく2枚にカットして上下それぞれ分けて貼るのがおすすめです。そうすると上下とも内側までラップが行き届くので、唇全体をしっかりケアできます。
5分〜10分たったらゆっくりと剥がしましょう。
はがした後はコットンなどで軽くふく
剥がした後は、余った油分をふきとりましょう。水に濡らしたコットンでふきとることで唇にかかる負担を減らすことができます。
また、唇の皮が剥けているひとはこの過程でふやけた皮がとれることもあるので、慎重にふきとるようにしましょう。
パックをした後の唇はとてもしっとりしていますが、一歩でとても敏感。唇の古い皮などが剥けることもありますが、ゴシゴシと拭き取ってはいけません。わたしはヒビ割れた古い皮を取り除きたいあまりにゴシゴシと力を込めてしまい、せっかくのパックが台無しになってしまったことがあります。コットンを唇のシワに沿って縦に細かく動かすようにしてふくとダメージを与えにくいと思います。唇に割れやすくなっている箇所がある人は拭き取ったあとで保湿ができるリップクリームを軽く塗るのも効果的です。 「唇パック」で上がる口紅のノリ。目指せ好印象。魅力を引き出す秘訣さんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
ラップパックの際に塗るもの
今あるものでできる「リップクリーム+ラップ」
唇パックは、もちろん普段お使いのリップクリームでも可能です。とくに美容成分や保湿成分が多く含まれるものが効果的。
メントールやUVケア成分、色付きのものなど、保湿目的以外の「唇パックの余計なもの」が入っている場合があります。これらのものは逆に唇の負担になり荒れてしまう原因となるので避けましょう。
保湿効果抜群「ワセリン+ラップ」
最近注目を浴びているワセリンも唇パックには効果的!とても保湿効果が高いので、皮がめくれている方はワセリンによるパックをおすすめします。
ワセリンは精製度によって種類が異なります。基本的には白色ワセリン、アトピーなどで肌がデリケートな方はより精製度の高いプロペト、もしくはサンホワイトを使用すると良いでしょう。
美容効果に期待の「はちみつ+ラップ」
はちみつはワセリンにも劣らぬ保湿効果があるのに加えて、殺菌・消炎効果もあるといわれています。またピーリング効果もあり、さらに肌を整えるビタミンB群やナイアシンなどの栄養分も多く含むといった最高の美容液!
リップクリームやワセリンと同様、唇にたっぷり塗ってパックしてください。甘くておいしいからといって舐めてしまいそうになりますが、その行為も荒れてしまう原因に…。ぐっと我慢して優しくふきとりましょう。
さらに保湿を期待して「オリーブオイル+はちみつ+ラップ」
はちみつの美容効果をさらに高めてくれるのがオリーブオイル。オリーブオイルにはちみつを少量混ぜたものを唇に塗るだけの、簡単スペシャルケアです。
オリーブオイルのクレンジングオイルやマッサージオイル、石鹸などもよく見かけますよね。オリーブオイルは、皮脂に似た保湿成分が多く含まれ、さらに抗酸化作用があることから、食用だけではなく美容アイテムとして幅広く使われているのです。
保湿の定番「ニベア青缶+ラップ」
プチプラコスメとしてぐんぐん人気を上げているニベア青缶は、唇ケアにも使える万能保湿クリームです。高級化粧品ブランド「ドゥラメール」のクリームとほぼ同じ成分が使われていると言う噂が出てしまうほど、ユーザーが効果を実感しています。
唇が白くなるくらい厚く塗って、他と同様優しくふきとるだけです。匂いが苦手という人もいて、鼻の近くに塗るということもあるので、テスターなどで確認するといいかもしれません。
唇ケアに頻繁に用いられる「はちみつ」の効果
保湿効果が抜群
空気中の水分を集めてヴェールを作ってくれるほど高い保湿力を持っているので、お肌がプルプルに潤っていきます。
また、はちみつにはエモリエント作用と呼ばれる肌の水分を長時間保ってくれる効果も持っているので、保湿を長く持続させることができます。これによりパック後も唇を長く潤わせてくれるのです。
殺菌・消炎効果がある
はちみつは喉の痛みに良いといわれている通り、殺菌・消炎効果に優れています。高濃度の糖分が細菌内部の水分を減少させ、繁殖を抑える力を持っているのです。成分として含まれるグルコン酸に殺菌消毒作用があるともいわれています。
また、はちみつは殺菌作用に加え、粘膜に優しく働きかける特徴があるので、咳をやわらげ粘膜の炎症を抑えてくれるのです。よって、荒れた唇に非常に効果的です。
古い角質を落とすピーリング効果
はちみつの分子は非常に細かく、くすみの原因となっている古い角質層を落としてくれる効果もあるので、くすみができにくくなります。パック前のマッサージでさらに効果を高めることができます。
また、保湿しながら肌のターンオーバーを正常に整えてくれる効果があるので、継続的に唇を良い状態に導きます。
ラップパック以外の手作り唇パック
シュガースクラブパック
用意するものは植物オイルと砂糖のみ。適当な容器を準備し、そこにそれぞれ同量を混ぜるだけで、できあがり!ザラザラとした感触で負担がかかりやすいので、優しくマッサージするよう意識して行いましょう。
このシュガースクラブパックは赤ちゃんにも使えるほど優しいものといわれています。「水に溶けやすい」という砂糖の特性を活かした、マイルドな角質ケアです。
緑茶+小麦粉パック
緑茶、小麦粉、水を用意します。ミキサーもしくはすり鉢で粉状にした緑茶と小麦粉を1:2で混ぜ、水を適量をお好みのゆるさで調節したらできあがりです。このとき粉末が細ければ細いほど皮膚への負担が減るにで、できるだけ細かくしましょう。
緑茶にはシワを防ぐカテキン、皮膚の健康を守るビタミンC、皮膚を再生する働きのあるビタミンB2など、非常に美容成分が多く含まれています。唇だけでなく顔全体に行うのもいいかもしれませんね。
卵の卵白パック
用意するものは卵1つ分の卵白のみです。洗顔ネットで泡を立てたものをパックしていきます。ボウルを使ってメレンゲ状にすると垂れずにパックできるのでおすすめです。
卵白を使ってパックを行なうと、卵白に含まれているアミノ酸やアルブミンをいった成分により乾燥やくすみが改善されるといわれています。また、古い角質を除去する効果、コラーゲンの生成を助ける効果など嬉しい効果もありますよ。
料理で卵白が余ってしまった時など、エコついでにぷるぷる唇を目指して卵白パックに挑戦してみてください。
市販のリップパック
チューシー アートリップパック 4ml
潤いを与えるコラーゲン、ハチミツエキス、モモ果実エキス、ザクロ果実エキス、ホホバ種子油などの成分が配合された優れた唇パックです。
種類も豊富でピーチ、ハーブ、フルーツ、ミルク、ハニー、チョコレートなど、その時の気分で香りが楽しめるのも魅力のひとつです。
エレガンス ハイドロジェルリップマスク
柔らかいゲルの中に多量の水分とホホバオイル・ハチミツ抽出物・ヒアルロン酸などの天然保湿因子が含まれているため、荒れた唇の間に浸透して集中的に補修してくれます。また、唇の周りが白くなる角質をケアして、弾力のある健康な唇を作ります。
しっかりケアをしてウルウルな唇へ
リップケアはリップクリームのみで十分…と思ってましたが、唇パックは意外と気軽にできるもの。はちみつ、卵白、緑茶など、その日の気分に合わせて楽しみながらケアしていけるのもいいですね。
忙しいときはぜひ市販のリップパックを活用してみてください。ぷるぷる唇を手に入れて、より魅力的な自分を目指しましょう。