目次
クマの種類と原因
色素沈着によってできる茶グマ
茶グマの原因は色素沈着によるシミ。色素沈着と言っても2種類あり、茶グマは肌の表面にできるシミを指します。肌の奥、真皮層まで到達しているものは遅発性両側性太田母斑と言い、レーザー照射でしか治療できないアザの一種です。遅発性両側性太田母斑はシミの中に灰色や青みがあり、左右対称であることや目元に出ることもあるためクマと認識してしまうこともあります。
肌の表面でメラニン色素が沈着してしまった茶グマの主な原因は、皮膚をこすることによる摩擦です。付随する原因として、ターンオーバーの乱れによるくすみやたるみ・アイメイクの落とし残し・紫外線のダメージなどが考えられます。目の周りは皮膚が薄く弱いため、少ない刺激でも乾燥を促します。皮膚が乾燥することでターンオーバーを乱し、紫外線の刺激を皮膚の奥に届けることになってしまうのです。
原因からもわかるように、茶グマを解消するためには、目をこすらない・肌の保湿・ビタミンC誘導体を含む美白ケアなどが有効になります。
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血行不良によってできる青グマ
青グマの原因は血行不良。目の周りは皮膚が薄いので皮膚下の毛細血管がうっすら透けている状態のため、目の周りの血流が滞ってしまうと肌が青っぽく見えてしまいます。血液は赤いのになぜ?と感じると思います。
血液は酸素を多く含むときは赤いのですが、酸素を体に配り酸素量が減ると赤黒くなるため、皮膚越しにみると青く見えるのです。青グマであるかどうかは、皮膚を軽く押したり引っ張ったりしてなくなるかどうかで判断できます。
寝不足・冷え性・肩こり・目の酷使・ホルモンバランスの乱れなど血行不良になる原因は多くあるため、全身の血流を良くすることで青グマの解消が早まります。
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たるみが原因の黒グマ
黒グマとは、目の下のへこんだ所に影ができ黒く見えるクマです。上を向くと目立たなくなるクマは黒グマだと判断できます。原因は2種類。一つは、目元の皮膚に脂肪が少なく年齢を重ねたことによる皮膚のたるみが原因となる場合。もう一つは、眼球を支える筋肉が弛み、その下にある眼窩脂肪が押され目の下に突出してしまう場合です。
どちらも凹凸が原因のため、コンシーラーで隠すことが難しいのですが、むくみの解消や筋力アップにより軽減されます。
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マッサージが有効なのは黒グマと青グマ
お手軽に蒸しタオルを使う
青グマの原因である血行不良、黒グマの原因むくみ、共に患部を温めることにより緩和されます。手軽に作れる蒸しタオルで血行促進しましょう。
蒸しタオルの作り方は、タオルをおしぼりのように巻き、水で濡らして電子レンジで温めればできあがりです。600wで40秒、500wなら1分ほどが目安です。温めすぎの火傷に注意が必要ですが、簡単にできますので試してみてください。
作るときは水分量がポイント。タオル全体をしっかり濡らし、指でギュっと押しても水分が滲まないくらいが目安です。また厚手のタオルを使ったり、ラップを巻いたりすると冷めにくくなります。
目にのせる前に温度は、腕の内側や顎などが確認しやすいでしょう。熱くしすぎてしまった場合は、タオルの端を掴み巻いてあるタオルを一旦広げると早く調整できます。広げるとすぐに温度が下がってしまうので、時間をおかずに巻きなおしてください。
目にのせる時間は眼球が温まるのを感じられる10分程度。あまり長いと乾燥につながってしまいます。むくみによるクマが気になる場合は「蒸しタオルで1分温めたあと、水で濡らしたタオルで1分冷やす」ということを、2,3回繰り返すと血行が良くなり症状が軽減します。蒸しタオルが終わったら、保湿を忘れずにしましょう。
目の周りをツボ押し
目が疲れると目頭やこめかみを自然と押しているのではないでしょうか。押して気持ちがいい場所はほとんどがツボです。目の周りでクマに効果のあるツボをご紹介しますので指の腹で押してみてください。痛気持ちいい強さで5秒押し、ゆっくり3秒かけて離します。1か所を3回ずつ行います。
睛明(せいめい)
目頭の内側の少し上にあるくぼみ。鼻の付け根で一番細い部分。前から指圧するのではなく鼻側(横向き)に押す。
四白(しはく)
目の中央から少し下。鼻の真ん中と同じラインにある頬骨のくぼみ。
瞳子膠(どうしりょう)
目尻から少し外側。骨の際にある骨の小さなくぼみ。
太陽(たいよう)
目尻とこめかみの間にある骨のくぼみ。こめかみに近い。
リンパマッサージで血流改善
むくみ解消と言えばリンパマッサージ。もちろんクマ解消にも効果があります。マッサージ専用のクリームなどで滑りを良くし、茶グマの原因にならないよう、血流改善していきましょう。時間帯は血流が良くなっているお風呂上りがおすすめです。
リンパマッサージの仕方
1.鎖骨のくぼみを内側へ3回、鎖骨の下を外側へ3回さすり、わきの下を軽くもみます。
2.耳たぶの後ろのくぼみを押し、そのまま首をつたい鎖骨に流すように3回さすります。
3.耳たぶを下へ、耳の中央を横に引っ張り、そのまま耳全体を揉みほぐします。
4.耳下にあるのくぼみ(リンパ節)を軽くほぐします。
5.目尻の外側から、目の下を通り目頭へ、目の上を通り目尻へ、そのまま通り過ぎて耳の下まで流します。これを3周。
鎖骨やわきの下には大きなリンパ節があるので、先にほぐして老廃物を流れやすくします。また耳の周りにもリンパ節があり、耳をほぐすことで目から耳、鎖骨への流れを作っていきます。
リンパマッサージは老廃物を流すマッサージ。日々積み重ねてきた老廃物はすぐには排出しきれません。続けていくと小顔効果にもつながりますので、ぜひ続けて効果を実感してください。
目の周りにある筋肉を鍛える
黒グマの原因「たるみ」は、肌の老化だけが理由ではありません。表情筋の衰えがたるみにつながっているのです。中でもクマに影響するのが眼輪筋です。
目の周りを丸く囲むようにあり、眼輪筋を鍛えると目が大きくると言われています。顔全体の表情筋を鍛える顔ヨガもおすすめですが、今回は簡単にできる眼輪筋を鍛える方法をご紹介します。目尻や額などにシワができるほど極端に行わないよう注意してください。
目の開け閉め
1.両目を閉じます。(5秒)
2.パッと開けて、正面を見ます。(5秒)
3.両目を閉じます。(5秒)
4.パッと開けて、上を見ます。(5秒)
これを正面・上下左右と2周行います。
八の字
1.両目を開き無限マーク「∞」を描くように回します。
2.逆回りも行います。
これを5回繰り返します。
青グマを改善する方法
定期的に体をほぐす
青グマを解消するためには、目だけではなく全身の血行を良くすることが大切です。仕事中はデスクに座ったままだったり、外回りで一日中ヒールを履いていたりと同じ姿勢・格好でいるため、体の血行が悪くなっていることが多くあります。気が付いたときに腕を回す、背伸びをする、ふくらはぎを揉むなど全身をほぐして血流を良くしましょう。
目を適度に休ませる
私たちは仕事や学校だけでなく、家や通勤通学の間にもパソコン・スマートフォンの画面を見て目を酷使しています。本や新聞の細かい文字を読んでいるかもしれません。動画やゲームを見ているかもしれません。このように日中は常に目で何かを追って使い続けているのです。
たまには目を閉じ、休ませてあげましょう。またスマートフォンなどを一定距離で見続けていると眼輪筋を使うことが少なくなり、皮膚のたるみによるクマにつながります。たまには遠くの山や建物を見て眼輪筋に緩急をつけることでも休ませることができます。
身体をしっかり温める
血行を良くするには、やはりお風呂。一日に一度体の芯まで温まれば、昼間に固まった筋肉が柔らかくなり、老廃物が排出され、冷え性・肩こり・頭痛の改善も見込めます。
入浴剤でさらに効果を高めるのもよいですね。頑張った一日の疲れを洗い流しましょう。夜にゆっくり入るなら、40度以下の湯舟に5分以上浸かるとより効果的です。
鉄分を摂取する
マッサージやツボ押し、身体を温めているのに改善されないクマがある場合は、鉄分不足が考えられます。血液中で酸素を運ぶためにはヘモグロビンが必要なのですが、ヘモグロビンは鉄分と結合すると働きが良くなり、鉄分が不足すると働きが鈍くなってしまうのです。
血液中の酸素が少なくなると、身体の先にある毛細血管は酸素量がより少なくなり、目の下が青く見えてしまいます。鉄分を多く含む食材として知られている、レバー類、ウナギ、マグロ赤身、コマツナ、ホウレンソウ、ヒジキなどを多く摂るようにしましょう。
クマを隠すメイクのコツ
クマのタイプ別にコンシーラーを使い分ける
クマの原因が分かりマッサージなどを行っても、すぐには消えません。そんなときは、タイプ別のコンシーラーでカバーしましょう。コンシーラーを選ぶときは、できるだけ自分の肌の色に合わせ、明るくなりすぎない色味にします。
茶グマ
イエロー系のコンシーラーで明るさをプラス。くすみをカバーします。
青グマ
オレンジ系のコンシーラーで赤みをプラス。血行を良く見せます。
黒グマ
パールの入ったコンシーラーでハリを演出します。ベージュやオークルなどもおすすめ。
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クマ消しメイクで悩みを解決。クマの種類でメイクを使い分けよう
基本的に、クマに直接塗るのではなく、境目に塗ってそこからぼかしていくこと。クマに直接塗っても悪目立ちしてしまうことの方が多いです。黒クマや茶クマは特に、時間が立つにつれくすみがちなので、レフ板を目の下に置くようなイメージでコンシーラーを使用します。境目に塗ることで使用する量も少なくなり、崩れる事も減ります。 目の下のクマをマッサージで解消。血流すっきりで朝を迎えましょうさんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
ファンデーションは薄く塗る
コンシーラーでクマをカバーするため、目の下のファンデーションは薄く塗ります。ファンデーションまでしっかり塗ってしまうと、厚くなりヨレの原因になるのです。
チークを使って顔色を明るく
視覚効果を利用します。クマがあることを感じさせないように、チークを使って顔全体を明るく演出します。まず、ファンデーションとコンシーラーでクマをカバーし、次にクマの少し下にある頬骨の一番高いところにクリームチークをのせましょう。クリームチークのおかげで、発色が良くなりくすみやクマをカバーしてくれます。
クマにおすすめの化粧品
ヴィセ リシェ コンシーリング ベース
コンシーラーの代わりに、色ムラ・クマ・ニキビ跡をカバーしてくれる化粧下地。カバー力も高く時短にもなる優れものです。美容液成分が含まれ保湿力が高く、乾燥しがちな目元周りにはおすすめです。
ディオール フィックス イット カラー
全4色のスティックタイプのコンシーラー。クマにはイエローとアプリコットが使いやすいですね。ブルーは透明感が出るのでくすみが気になる方に。グリーンは赤みを抑える効果があります。ソフトフォーカス パウダーを配合しており、薄付きでもしっかりカバーしてくれる商品です。
イヴ・サンローラン・ボーテ ラディアント タッチ
筆タイプのコンシーラー。クマを自然にカバーし、肌なじみが良いので顔全体を明るく見せてくれる商品です。ハイライト効果もあり、使い勝手の良いコンシーラーとして人気があります。
クマにおすすめのスキンケア商品
すこやか素肌 すこやか素肌 尿素のしっとり目もとクリーム
茶グマの原因でもある「乾燥」には、アイケア専用のクリーム。使い心地もさらっとしていて伸びが良く、潤いやハリも出る商品がこの価格で購入できるのはうれしいですね。今まで使っていなかった方や、べたつきが気になる商品を使っていた方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
RBP REAL BEAUTY PRODUCT megami-no-lifty-lifty
最先端素材が配合されたリフトアップクリーム。塗ってから2分ほど表情を変えずに待つとハリが出るという商品。黒グマの「たるみ」に効果的です。リフトアップクリームと言ってもツッパリ感はなく、伸びも良いのでコスパも申し分ありません。
白澄 白澄 XX 美白美容液
高浸透感処方の美容液。メラニンの過剰生成を抑制する働きがあるので、茶グマの方におすすめです。使い続けると美白効果を実感できたという評価も多く、さらっとした使い心地で肌をふっくらさせる効果もあるようです。
クマを対策して明るい毎日へ
クマの種類や原因を分けてご説明してきましたが、実際にはそれぞれの症状が入り混じっていることが多いです。クマの改善・対策には、乾燥・紫外線・血行不良・たるみなどの原因を一つずつ解消していくことが必要になります。毎日の積み重ねで、明るい肌を手に入れましょう。