目次
体臭のタイプ
体を動かしてでてくる「汗のニオイ」
体を動かしてかく汗は、日常の汗とは異なります。運動でスッキリする反面、胸元のべたつきやワキのニオイなどが気になりますよね。
運動時は発汗が活発に行われ、一度にたくさんの汗が汗腺を通過します。大量に発汗された汗の中には塩分やミネラルが多く含まれるため、時間の経過にともないニオイやべたつきを感じるのです。
また、筋肉疲労によって筋肉内に乳酸がたまると、血液へと流れ出てアンモニアの増加を促し、ツンとした強いアンモニア臭の原因になります。
意外と気づかないのが「足の裏」
足の裏は、1日に100cc程の汗をかきます。しかし、実は汗自体にはニオイはありません。足裏は汗をかいている自覚がなく、靴を履いている時間も長いため、いつの間にか蒸れて雑菌が繁殖。靴を脱いだ瞬間のキツイニオイになります。
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自身ではわからない「口臭」
人間の鼻は、ニオイに順応しやすい性質があります。味覚や聴覚に比べて嗅覚は「ニオイの順応反応」が強く、同じニオイをずっと嗅いでいるとニオイとして感じなくなるのです。自分のセルフチェックでは口臭を感じないのに、強い口臭があるパターンも少なくありません。
体臭の原因になる食べ物
体臭と食生活は大きく関係しています。遺伝によって体臭が強い体質であっても、食事内容の見直しで体臭の軽減が可能。また、あまり体臭が出ない体質であっても、乱れた食生活でキツイ体臭が発生する場合があります。
動物性脂肪の摂り過ぎ
肉類・乳製品など、動物性脂肪の多い食品は酸性臭のもとになります。脂肪分によって過剰分泌された皮脂が酸化を起こし、強い体臭を発生させるためです。
また、タンパク質である肉は分解される過程でアンモニアが発生し、血液中に流れ出ることで体臭を強くするのです。
乳製品による腸内環境の悪化
牛乳やヨーグルトが腸内環境を悪化させている場合があります。乳製品に含まれる「乳糖」は日本人の体質では消化されにくく、分解できない乳糖は腸内で腐敗し、絨毛にこびりついて腸内が滞ります。
腸内環境の悪化により有害物質が発生。血液に乗って全身に回り、悪臭を発生させるのです。牛乳でお腹がゴロゴロしやすい方は、乳糖を分解しにくい体質の可能性があるため、摂取量を控えた方が良いでしょう。
ジャンクフード・外食・お菓子類
手軽で便利な食べ物には大量の添加物が含まれます。添加物は化学物質であり、自然界に存在するものではないため、人間の体では分解・消化ができません。
消化できない異物に対抗するため、体は細胞を酸化させる活性酸素を発生させます。活性酸素が増え過ぎると、皮脂が酸化して古い油のようになり、体臭が強くなるのです。
過度なダイエット
過度な食事制限が体臭の原因になる場合もあります。徹底した糖質制限のダイエットの場合、エネルギー源の糖質が不足し、代謝が正常に行われません。脂肪燃焼の際に不完全燃焼を起こし、体臭のもととなる乳酸やケトン体を増加させます。
乳酸はアンモニア臭の原因になり、揮発性のあるケトン体は、呼吸によって拡散して口臭となります。
飲酒・喫煙
アルコールを飲むと、独特の「お酒臭い」ニオイが発生します。アルコールが体内で代謝される際に強いニオイ物質となり、汗や呼吸で排出されるためです。
過剰な飲酒が慢性化すると、ニオイの発生は一時的なものではなくなります。内臓機能の低下とともに大量の酵素が失われ、体内のニオイ成分が正常に処理されず、体臭になります。
喫煙は、タバコ自体が悪臭成分を含む上に、体内でも悪臭成分の生成を促します。また、活性酸素を発生させて皮脂を酸化させ、活性酸素を除去するビタミンCも欠乏させます。
喫煙量が増えれば増えるほど、体内には悪臭成分が蓄積し、体の酸化が加速。どんどん体臭が強くなると言えます。
ストレス
ストレスを感じると、皮脂分泌が過剰になるとともに、細胞をサビつかせる活性酸素が発生しやすくなります。
また、過剰分泌の皮脂を活性酸素が酸化させ、酸化した皮脂がさらに活性酸素を発生させる「自動酸化」と呼ばれる悪循環が生じます。自動酸化の状況下ではニオイの原因物質が生成され続け、どんどん体臭を強くしてしまうのです。
貧血
貧血によって血液が不足すると、十分な酸素が体のすみずみまで供給されません。酸素不足の状態になると、発汗の際に乳酸が発生し、アンモニア臭のもとになります。
汗腺の働きが弱まるため、塩分やミネラルを含んだ粘性の強い「質の悪い汗」をかきやすくなることも体臭の原因です。また、質の悪い汗をかくと鉄分を喪失していまい、さらに貧血を招く悪循環が発生します。
デリケートゾーン
女性のデリケートゾーンは非常に複雑な形状をしています。通気性が悪く汗やおりものによって常に湿っており、雑菌が繁殖しやすい環境です。また、デリケートゾーンにはワキガ臭の汗を出す「アポクリン汗腺」も存在するため、強いニオイを発しやすいのです。
生理中は特にナプキンによって通気性が悪くなり、雑菌が増殖しやすい状態です。とくにタンポンを長時間入れたまま放置した場合、雑菌が大量に繁殖し、強いニオイをともなって感染症にかかる場合もあります。
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遺伝
遺伝で知られる体臭に「ワキガ」があります。ニオイ成分の強い汗を出す「アポクリン汗腺」が多い場合にワキガと診断されます。
アポクリン汗腺の個数は親から遺伝するのですが、数には個人差があり、軽いものから重いものまであります。根本原因の解決には手術が必要ですが、生活習慣や運動などの工夫によって、ニオイが軽減する場合もあるのです。
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不衛生さ
激しい運動をしない日常生活の中でも、体は汗をかいています。自然に行われる汗や皮脂の分泌は、肌のうるおいを守って雑菌の侵入を防ぐ大切な役割をしています。
しかし長期間放置すると雑菌が大量に繁殖し、雑菌が汗や皮脂を分解したものはニオイ物質となり、キツイ体臭を発します。
服に汗のニオイがついている
体臭の原因が汗や分泌物ではなく、服にある場合があります。一度着た衣類は、きれいに洗濯をしても汗・皮脂・雑菌などのニオイの原因物質が残り続け、蓄積していきます。
着古した衣類にはニオイ物質が大量に蓄積しているため、汗や体温によって「生乾き」の状態になると、部屋干し臭のような雑巾臭いニオイが発生します。毎日着ている服や、ほころびが出るほど愛用している服などは、特に注意が必要です。
日常生活を見直して嫌な体臭を対策しよう
体臭を軽減する食べ物を摂る
腸内環境の改善
体臭を軽減するには、まず腸内環境を整えましょう。腸内環境の悪化によって、毒素が全身に巡ると体臭のもとになります。
食物繊維と抗酸化成分を多く含む野菜・フルーツ類は、腸内環境の改善に最適です。また、水溶性食物繊維である海藻類は消化の過程で粘液状になり、腸内のニオイ物質を包み込んで排出します。
脂質の分解を促進する
脂肪の分解を助ける栄養素も有効です。豆類・卵・ししゃも・さんまなどに含まれるビタミンB2、カツオ・マグロ・バナナなどに含まれるビタミンB6は、タンパク質の代謝をサポートします。脂質の代謝がスムーズになると皮脂分泌を抑え、体臭予防になります。
ゴマの体臭予防効果
ゴマには血液をサラサラにするはたらきがあります。ドロドロの血液には老廃物や不純物が多く含まれ、汗の質を悪くしてニオイの原因になります。ゴマに含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、血液をサラサラにするため、体臭対策になります。
また、ゴマリグナンは不要なコレステロールの吸収を抑え、過酸化物質の増加を抑制。ビタミンEの抗酸化作用もサポートします。
適度な運動で代謝を上げる
運動不足になると、ニオイのキツイ汗が出ます。日常的に汗をかかないために汗腺が弱り、塩分やミネラルを含んだ質の悪い汗が出るためです。また、血行不良によってアンモニアが汗の中に流れ出るのも一因と言えます。
体臭対策におすすめなのは「有酸素運動」です。筋トレや激しすぎる運動は「無酸素運動」になり、細胞が酸欠を起こして血行不良と似た状態になります。
ジョギングやウォーキングのように、酸素を取り入れながら行う運動は、細胞や汗腺の酸素不足を防ぎます。
有酸素運動は20分以上の継続と、習慣づけが大切です。日頃から汗を出しておくと、汗腺機能が高まって、サラサラとして臭わない良質な汗を出せるようになります。
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禁煙・禁酒をする
飲酒・喫煙は体臭に直結します。タバコもアルコールも、同じようにニオイの原因物質を多く含み、体内に取り込まれることでさらに強いニオイ物質を発生させます。体臭改善のためには禁酒・禁煙をおすすめします。
リフレッシュでストレスを軽減させる
現代人にストレスはつきものです。人間関係や仕事のストレスに加えて、体臭が気になるとさらにストレスを感じてしまいますよね。
しかしストレスを感じると、体臭が発生しやすくなります。「臭ってほしくない」と体臭を気にするほど、体臭を強くしてしまうのです。
体臭にストレスはつきものですが、軽い運動・入浴・アロマ・ヒーリングなど、自分なりに上手に発散する方法を見つけましょう。
生活リズムを整える
不規則な生活も体臭に影響します。生活リズムが乱れて睡眠不足になると、自律神経が乱れて汗の量が増える・ニオイがきつくなるなどの症状があらわれます。
自律神経は毎日の生活リズムと連動しています。規則正しい生活で、睡眠を正しく確保すると、自律神経が整って体臭の予防にもなります。
紫外線対策
紫外線を浴びると、体内では活性酸素が発生します。活性酸素は細胞や皮脂を酸化させ、体臭の原因になります。
紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでいます。活性酸素の発生を防ぎ、体臭を予防するためにはUVケアも効果的と言えます。
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紫外線は曇りの日でも降り注ぐ。季節や天気に関わらず対策をしよう
女性ホルモンの分泌を促す
皮脂腺・汗腺をコントロールし、活性酸素の発生を抑える女性ホルモンの乱れは、体臭につながります。とくに30代後半~40代にかけて女性ホルモンが減少し始めるため、ホルモンバランスの乱れによって体臭に悩まされる女性が多いのです。
女性ホルモンを整えるには、大豆製品・ザクロ・キヌアなど「女性ホルモンと似た働きをする成分」を含んだ食品を摂取するのがおすすめです。
また、体をあたためる・腹式呼吸を意識する・質の良い睡眠をとるなどは女性ホルモンの分泌を促す行動です。ローズやゼラニウムなどのアロマも、リラックス効果と、女性ホルモン分泌に役立ちます。
体臭を対策するためのケア方法
殺菌作用のあるボディーソープを使う
体臭の主な原因は、汗や皮脂に雑菌が繁殖するためです。汗をかいても、雑菌が増えるのを抑制できればニオイの予防につながります。殺菌作用があるボディーソープを使用すると、気になる体臭を抑えられます。
ただし、清潔にしようと洗浄力の強すぎるボディーソープを使用するのは逆効果です。皮膚を乾燥させず、必要な常在菌を保護してニオイを抑える、わきが・体臭向けのものを選ぶようにしましょう。
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保湿を心がける
本来健康な肌は弱酸性です。しかし乾燥すると肌はアルカリ性に傾き、悪臭成分を作り出す黄色ブドウ球菌が繁殖します。乾燥肌に出るフケや粉吹きも真菌や黄色ブドウ球菌などの細菌を増殖させます。
入浴後の肌は汚れが落ちて無防備です。清潔ですが水分が蒸発しやすい状態のため、しっかりとした保湿を心掛けて、雑菌が繁殖しにくい環境づくりを心掛けましょう。
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正しい保湿でツヤボディ。 乾燥とサヨナラして潤いを手に入れよう
頭皮の皮脂対策
頭皮ケアに大切なのは保湿です。頭皮の脂っぽさが気になる場合でも、根本の原因は乾燥による皮脂の過剰分泌です。まずは乾燥を防いで皮脂分泌を落ち着かせましょう。
頭皮の保湿には、保湿作用のあるアミノ酸系のシャンプーの使用がおすすめです。シャンプー後のサッパリ感が好きな方には物足りないかもしれませんが、しっとりとした仕上がりで、頭皮のうるおいを守ります。
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汗をかいたらこまめに拭く
かいた汗を長時間放置すると雑菌が繁殖します。汗をこまめに拭き取るのは体臭予防に効果的ですが、より効果を感じるコツがあります。
ニオイが気になる部分の汗は必ず「濡らしたタオル」で拭きましょう。乾いたタオルは汗だけを吸い取り、ニオイ成分を肌に残してしまいます。
また、絞りが甘く濡れすぎていると、拭き取り後に残った水分で雑菌が繁殖します。固く絞ったタオルで拭きましょう。
衣類のニオイにも注意する
着古した服には蓄積したニオイ成分が残っています。自分でも衣類のニオイを自覚するレベルになったら、他人にとって不快なニオイが発生している可能性が高いと言えます。
乾いている時は感じなくても、汗をかくとニオイが出ます。あまり古い服や毎日着る服などは、時期を見て買い替えた方が良いでしょう。
脱毛を行う
汗や皮脂が分泌された部分に毛があると、分泌物が毛に絡まり雑菌が繁殖します。また、毛があるために通気性が悪くなり、蒸れが生じて雑菌の繁殖を促します。
脱毛によって毛がなくなると雑菌の繁殖も抑えられ、汗を拭き取る際に、毛に絡まったニオイ成分を取り残すことも予防できます。
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脱毛によるワキガ対策。ワキガの匂いを抑えるためにできること
酵素を積極的に活用する
「酵素」は体内の各機関がスムーズに働けるようサポートしています。酵素不足になると、体内のニオイ成分が代謝されにくくなり、体臭が発生します。
生野菜・フルーツ・刺身・納豆・キムチなどを多く摂る、もしくは酵素ドリンクやサプリメントを活用して酵素を摂取し、内臓機能の働きを高めると体臭予防になります。
每日の入浴で体臭を対策する方法
体を優しく洗う
体臭対策として、入浴時の洗い方にも注意しましょう。清潔を心掛けている人ほど間違った洗い方をしている場合があります。
ナイロン製の刺激の強いタオルでゴシゴシこする・洗浄力の高いボディーソープで洗うなどはNGです。手洗いでも十分ですが、タオルを使用する場合は、天然素材のやさしいものを使用しましょう。
石鹸はふんわりと泡立てる
ボディソープはしっかりと泡立てます。たっぷりの泡を手に取り、やさしくこすり洗いしていきましょう。ニオイが気になる部分をしっかり洗いたい場合は、タオルを使用してやさしく洗います。
全身をやさしく洗い終えたら、泡が残らないようにすすぎましょう。洗い残しも雑菌の繁殖の原因になります。
入浴する時間は夜がオススメ
体臭対策には夜の入浴がオススメです。夜にゆったりと入浴すると、血行が促進され、血液中の乳酸が著しく減少します。
乳酸が減少した状態のまま眠りにつくと汗の中のアンモニア濃度も下がり、体臭成分が少ない状態で翌日を過ごせるため、体の中からの体臭予防につながります。
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口コミではかなり評価が高く初日から実感できた方や、パートナーの口臭が初日で消え、翌日には加齢臭までなくなったという声もあります。
すこやか笑顔 クリスタル・ローズ
ブルガリアンダマスクローズを贅沢に配合し、吐息から香る、飲むフレグランス。強く香るイメージをもって購入した方からは「全然自覚できない」と不評の反面、高評価の方からは「女性らしく控えめな香りが好印象」という意見が多く見られます。
飲んでから15分~30分ほどで香り始めますが、香水のように強くは香らないため、自分では認識しにくいのです。すれ違った時や、ふとした時にほんのり香る…そんな香りです。
強く香りを感じたい場合は、粒を一度噛んでから飲み込むと、口の中にバラの香りが広がります。
日常生活を見直してしっかりと体臭の改善を行おう
体臭は遺伝や体質による部分も大きいですが、正しい知識を持つと、ある程度自分自身でのコントロールが可能です。
重要なのはやはり毎日の生活習慣です。生活リズム・食生活など人間の根本にある部分を見直した上で、効果的な対策を取り、ニオイにとらわれない体質を作っていきましょう。