目次
ニキビができる原因
皮脂の分泌量
思春期ニキビと同様に、大人ニキビも皮脂の分泌量が増えることでできやすくなります。しかし大人の場合は10代の人たちとは違い、肌が乾燥することでそれを自らカバーするために皮脂が大量に分泌されます。
一見すると皮脂分泌がさかんなように見えるかもしれません。でも実は皮膚の内部は乾燥していて、肌の表面は過剰に分泌された皮脂でべたついているということもあるのです。
比較的肌が乾燥しやすいほほやあご、口周りなどに大人ニキビができやすいのにも納得がいきますね。
紫外線による肌のダメージ
美肌の大敵といわれる紫外線ですが、もちろんニキビにとっても例外ではありません。紫外線に長時間さらされると、肌を守ろうと角化がすすんで毛穴をふさぐ要因になります。
さらに大量の紫外線を浴びることで、皮膚に活性酸素が発生して皮脂が酸化してしまいます。毛穴に詰まった皮脂が酸化すると、炎症を引き起こしてニキビを悪化させます。
このように紫外線も間接的とはいえニキビに関わってきますので、意識してUVケアも行うようにしましょう。
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乾燥による毛穴詰まり
毛穴が詰まると、毛穴の内部に皮脂がたまってアクネ菌が増殖します。この毛穴の詰まりがニキビができる直接的原因ともいえます。
”皮脂の分泌量”でも説明しましたが、肌が乾燥すると皮脂が過剰に分泌されてしまいます。つまり皮脂分泌を促す肌の乾燥は毛穴詰まりを引き起こす要因となり、間接的ですがニキビの原因となるのです。
皮脂・汚れの毛穴詰まり
毛穴というのは本来なら開いていますが、さまざまな要因で皮膚が厚くなると毛穴の出口が狭くなります。そうすると皮脂が毛穴の内部に溜まって、毛穴が詰まった状態になります。この皮脂をエサにアクネ菌が増えて炎症を引き起こします。
ニキビというのはいくつかの段階をふんで進行していきますが、第一段階である毛穴詰まりを起こさせないようにすることが大切です。
食生活の乱れ
間接的ではありますが、偏食などの乱れた食生活もニキビをできやすくさせます。食生活が乱れると体内バランスも乱れ、毛穴の出口をふさいでしまう角層の角化につながります。
これを予防するには、できるだけ皮脂の分泌を抑制するような食事を摂るように心がけましょう。ニキビ予防におすすめなのは、ビタミンB1、B2そしてビタミンEです。
また便秘もニキビを悪化させるので、食物繊維の多い食品や水分を積極的に摂るようにしましょう。
ストレスで起こる肌のダメージ
ストレスも大人ニキビの原因に大きく関与しています。ストレスがたまってくるとホルモンバランスの乱れを誘発し、それが皮脂分泌の増加につながりニキビをできやすくします。
さらにニキビが治らないことにイライラしてしまうと悪循環になるので、できる限りストレスの発散をこころがけ、ニキビに関してあまり悩み過ぎないようにしたいです。
ニキビの種類とは
古い角質が酸化して起こる「黒ニキビ」
毛穴の出入り口付近がせまくなって内部に皮脂がたまり、アクネ菌が増殖して炎症を起こすのがニキビの第一段階の白ニキビです。この白ニキビを放置して古い角質が酸化すると、黒くなって黒ニキビになります。
黒ニキビはまだ炎症は起きていない初期の段階ともいえます。黒く目立つのでいじってしまいがちですが、炎症を起こしてこれ以上悪化させないように早めにケアするようにしましょう。
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皮脂過剰分泌によって起こる「赤ニキビ」
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴の出口がふさがって皮脂が詰まります。そして毛穴の中では、皮脂を栄養にしてアクネ菌が増えて炎症が起きます。炎症が進んで毛穴のまわりが赤く腫れあがった状態が赤ニキビです。
赤ニキビはかゆみをともなうことも多く、つい手でかいたり触ったりしがちです。そうするとさらに炎症が進んで悪循環になるので、決して刺激をあたえないように意識したいです。
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ニキビが化膿によって起こる「黄ニキビ」
赤ニキビの状態になると、毛穴の中や周辺に白血球が集まってアクネ菌を攻撃し始めます。赤ニキビがさらに悪化して化膿し、うみを持つ状態まで進んだのが黄ニキビです。
この黄ニキビですが、表面的には膿が溜まった状態のニキビがポツリとある程度に見えると思います。しかしかなり症状が進行した状態であり、肌の深い部分まで炎症が起きているので、ニキビ跡も残りやすく注意が必要です。
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血流の流れが悪く膿や炎症によって起こる「紫ニキビ」
炎症と化膿を繰り返すと皮膚の奥に膿や血液がたまり、紫色に腫れあがった状態が紫ニキビです。特に血流が悪いと膿や炎症が治まりにくくなります。紫ニキビにまで達してしまうとかなり重症な状態といえます。
ニキビケアの仕方
洗顔時ぬるま湯で洗う
顔を洗うときには、人肌程度のぬるま湯で洗うようにしましょう。水だと冷たすぎて毛穴が閉じてしまい皮脂が落ちにくくなりますし、お湯で洗うと反対に皮脂を落とし過ぎてしまいます。
また、洗顔料を使って顔を洗う前にぬるま湯で素洗いすることも大切です。ほこりなどの簡単な汚れをあらかじめ落として洗顔時の肌への負担を減らす、そして毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるというメリットがあるので、ぜひ、ひと手間加えてみてください。
肌を刺激しないよう丁寧に洗う
ニキビの原因となる皮脂はしっかりと落とさなければなりませんが、気合が入りすぎてこすらないように注意しましょう。顔を洗うときはよく泡立てた泡で洗うようにして、手で直接肌を刺激しないようにしましょう。
朝はぬるま湯で、夜は洗顔料を使う
洗顔は朝と夜の1日2回行うのが理想的です。朝も夜も洗顔料を使っているという人は多いかと思いますが、実は朝はぬるま湯だけの洗顔で充分なのです。
夜の洗顔のときには1日の汚れやメイクを落とすためにも、洗顔料を使ってしっかりと洗い流します。翌日の朝は汚れは落ちている状態なので、ぬるま湯のみの洗顔でべたつきを落とす程度で大丈夫です。
朝の洗顔をぬるま湯のみにすると皮脂を落とし過ぎることがなくなり、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌が起こりにくくなるというメリットがあります。
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以前ニキビに悩んでいた頃は、わたしも洗えば洗うだけ効果的!だと勘違いしていました。ある程度、必要な水分や油分も残しておくことが大切なので、今は朝はぬるま湯のみ、夜はメイク落としと洗顔にしています。 洗い方も大事ですが、みなさん、洗った後に顔を拭くタオルは清潔ですか。また、ゴシゴシと上下にこすって拭くとお肌が悲鳴をあげてます。お肌に優しい清潔なタオルと、拭くときは、顔を優しく包み込むようにしています。
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洗顔後は美容成分入りの化粧水を使用する
SKIIフェイシャルトリートメントエッセンス
SKII独自の成分で50種類以上の栄養分を豊富に含むピテラが主成分の化粧水。ピテラは外的要因で起こる乾燥などのダメージから肌を守り、角質層のうるおいを整えて肌荒れを防いでくれます。全成分の90%以上がピテラで、無着色・無香料となっています。
アルビオン薬用スキンコンディショナーエッセンシャル
国産のハトムギエキスが配合され、40年以上愛され続けています。それぞれの肌の状態に合わせてコンディションを整えてくれます。さまざまな肌悩みに働きかける薬用ローションです。
ナチュリエスキンコンディショニングジェル(ハトムギ保湿ジェル)
天然保湿成分のハトムギエキスが配合された保湿ジェル。油分に頼らずにうるおいをキープします。べたつかずにしっとりとうるおって、メイクの崩れも気になりません。大容量なのにプチプラな点も人気の秘密です。
薬を使っても治しにくいニキビとは
肌のタンオーバー(毛穴づまり、皮脂の過剰分泌)
肌のターンオーバーの周期は28日間が理想的とされています。この周期が乱れると皮脂が過剰分泌する要因となり、結果的に毛穴詰まりを引き起こします。
年齢が進むほどターンオーバーは遅くなりますが、理想的な周期でターンオーバーが行われないと、ニキビだけでなくさまざまな肌トラブルの原因となります。
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美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法
アクネ菌(脂質を分解して毒性のある過剰化脂質を生み出す菌)
ニキビは、詰まった毛穴にたまった皮脂をエサにアクネ菌が増殖することで悪化します。ニキビを放置すればするほどひどくなり、段階を経て最終的には紫ニキビとなります。
紫ニキビは重症な状態で皮膚科での治療が必要な最終段階。膿が出るほどひどいような場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
間違った洗顔の仕方でニキビが増殖してしまう
それほど重症なニキビではないのに薬で治らない場合、意外と普段の洗顔の仕方が間違っていたなんてことがあるかもしれません。
ニキビケアの仕方でも洗顔方法を紹介しましたが、いままであたり前のように行ってきたやり方と違っていたこともあったかと思います。ぜひ正しく洗えているかどうか、もう一度見直してみてください。
大人でもニキビが治らない原因とは
生活習慣の乱れ
大人ニキビを繰り返してしまう原因の1つに生活習慣の乱れがあげられます。ストレスがたまりやすい現代社会ですが、暴飲暴食をしたり夜更かしなどしていませんか?
習慣となってしまっていることを変えるのは大変かもしれません。しかしニキビがなかなか治らないとしたら、スキンケアだけでなく日ごろの生活習慣を見つめ直すことも重要です。
洗顔後の間違った保湿ケア
大人になるとスキンケアにこだわるようになりますね。ニキビケアに対する知識も増えて、大人ニキビは乾燥が原因かもと保湿ケアをがんばっているかもしれません。しかし、この保湿ケアも健康な肌の人とニキビ肌の人とでは違ってきます。
普段使用している保湿ケアでは治りにくい
消炎効果の成分を使用していない
薬用のニキビ肌向け化粧水には、グリチルリチン酸2kやアラントインなどの消炎効果のある成分が配合されています。
一般的な化粧水の場合、保湿はできるかもしれませんが消炎成分は配合されていないので、ニキビができている人には不向きといえます。
ニキビ専用保湿配合のものを使用する
大人ニキビがなかなか治らないとしたら、消炎作用のあるニキビ専用の保湿化粧水を使用してみてはいかがでしょう。保湿も大事ですが、ニキビはやはり炎症を鎮めることが大切です。
また保湿するにしても、ニキビ肌には油分が多い化粧品は向いていません。こういう意味でも専用の化粧品を使用することをおすすめします。
ニキビ専用化粧品をセットで使用する
多くのニキビ用化粧品は洗顔、化粧水、美容液などがセットになって販売されています。同じシリーズだと、有効成分などが全アイテムに配合されていることが多いです。
また同シリーズのセットアイテムは、一緒に使うことで相互に効果を高めるように作られています。すべてにおいてニキビに改善に有効的な肌に優しいつくりになっているという点でも安心して使用できます。
ニキビが悪化した際
大豆イソフラボンを摂取する
女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減るとニキビができやすくなります。そこでエストロゲンに似た働きを持つ大豆イソフラボンを摂取すると、美肌をサポートしてくれるといわれています。
ちなみに大豆イソフラボンは、納豆や豆乳、豆腐などに多く含まれているので、食事に積極的に取り入れていきましょう。
規則正しい食事と十分な睡眠
忙しいとついつい乱れがちなのが、食生活と睡眠ではないでしょうか。でも改善しないでいるとニキビはますます悪化して負のループに陥ってしまいます。
生活習慣を変えることはむずかしいことですが、きれいな肌を取り戻すためには規則正しい食事と睡眠時間を充分に確保することが大切です。
適度な運動をする
血流が悪くなったり代謝が落ちることはニキビにとっては大敵ですが、適度に運動をすると血流を良くして代謝を促進してくれます。
ニキビ対策に運動なんてと思われがちですが、適度な運動はストレスも発散できるのでぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
食事・睡眠・運動でニキビが出にくい肌にしよう
大人になってからできたニキビは、今まで見てきたように原因が1つでないことがほとんどです。
だからこそ対策も難しいのですが、正しい食事や睡眠をとり、運動不足に注意をするなど基本的な生活から見直してみることも大切なのです。
生活の乱れを改善したら、いつの間にか肌の調子が良くなっていたという日がくるかもしれません。