「ゆずの種子化粧水」は自分で作れて肌にいいこといっぱい!

2017.07.18

「ゆずの種子化粧水」は自分で作れて肌にいいこといっぱい!

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

自分で使う化粧水、自宅で作れるお気に入りの1本がほしいと思いませんか?この機会に、1年中使える化粧水を「ゆずの種子」から作ってみましょう。自分で作るからもちろん無添加。香りや保湿効果も「自分流」にアレンジできます。

INDEX

目次

    ゆずの種子で作る化粧水の効能と魅力

    メラニンの生成をおさえる効果がある

    化粧水作りに使うのは、身でも皮でもなく、種子の部分です。ゆずの種子からできるゆずオイルには「メラニン」の生成を抑えるビタミンCが含まれていることがわかりました。
    メラニンは紫外線を浴びるたびにできる色素で、日焼けやシミ、そばかすのもとになります。

    また、最近では紫外線による日焼けが皮膚がんの大きな原因になることもわかり、子どものうちからしっかり紫外線ケア・メラニンケアをすることが推奨されるようになりました。
    メラニンを抑えられるのはシミやそばかすが気になる大人だけでなく、太陽をたっぷり浴びて遊ぶ子どもにも嬉しい効果です。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    メラニンを徹底解説。メラニンの構造を理解して、適切な対策をしよう

    血行を促進する

    ビタミンP(ヘスペリジン)はゆずをはじめとした柑橘類の皮や種、筋の部分に含まれる成分で、果実を紫外線から守る働きをしていると考えられています。ビタミンPにはビタミンCの効果をサポートする働きがあるため、ビタミンCのもつメラニン抑制がより強力になるだけでなく、毛細血管を強化し、血行を促進してくれます。

    保湿力が高い

    ゆずの種子に含まれる食物繊維の一種、「ペクチン」は市販の化粧水にも利用されるほど高い保湿効果を持っています。このペクチンは種子の周りについているため、特別な処理をしなくても抽出することができます。

    無添加で安全性が高い

    化粧水づくりに必要なものは、ゆずの種子とアルコールか精製水のみ。自分で作るので防腐剤や保存料などはもちろん無添加です。保湿効果、殺菌効果、香りなどをプラスしたいときも、自分の手で安心できるものを選ぶことができます。特に小さい子ども、赤ちゃんがいるとき、家族全員のスキンケアとして使用できます。

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    敏感肌におすすめの無添加化粧水。体質に合った商品を選び美しい肌に

    アレルギーを抑える可能性がある

    ゆずの種子には花粉症、喘息、アトピーなどへの抗アレルギー効果があるらしいことがわかり、現在大分大学などで研究されています。今のところまだ実験段階ですが、ゆずの抽出エキスを与えられたマウスアトピー性皮膚炎、喘息の症状の軽減が見られました。
    アトピー性皮膚炎、アレルギー性の皮膚炎などが、家庭で作った化粧水で防げるなら嬉しいですね。

    ゆずの種子化粧水を作るときの注意ポイント

    肌に異常が出たときは使用しない

    無添加で安全とはいえ、すべての人にアレルギーが起きないとは限りません。実際に、オレンジなどを食べると口の中がかゆくなる「柑橘類アレルギー」を持っている人もいます。肌に異常が出たときは使用を中止し、できれば使用前にパッチテストを行いましょう

    使う前にパッチテストを行う

    肌に優しいゆずの種子化粧水ですが、小さい子どもや赤ちゃん、アレルギー体質の人が使用する際は、事前にパッチテストを行っておくと安心です。
    パッチテストの方法は
    1.ゆずの種子化粧水を、入浴後に二の腕の内側に塗る
    2.24時間後、化粧水を塗った場所に腫れや赤みがないか、かゆみが出ていないかを確認する
    これで問題がなければ使用できますが、途中でかゆくなったり腫れてきたときには使用を中止しましょう。

    なるべく早く使い切る

    ゆずの種子化粧水は保存料無添加です。特にアルコールを使用しない場合は、なるべく早く使い切りましょう。

    保管の際にも、異物が混ざらないように気を付けて、温度の安定している冷蔵庫で保管しましょう。保管の目安は2週間ほどです。

    皮には光毒性があるが種にはない

    ゆずなどの柑橘類の皮には、「光毒性(ひかりどくせい)」というものがあります。光毒性のあるエキスなどを付けたまま強い紫外線を浴びると、肌に炎症、かぶれなどが起きることがあるのです。
    ただ、光毒性を持っているのはゆずの中でも皮の部分だけなので、種子で作った化粧水を付けた後でも安心して外出できます。

    ゆずの種子化粧水を作るときに準備するもの

    焼酎などの日本酒

    日本酒は甲類焼酎など、どんなものでも構いません。お酒の匂いが苦手な場合はゆずの果汁を一搾り入れることで香りがマイルドになります。これを50ml使います。

    アルコールが苦手な場合は水でもOK

    小さい子どもと一緒に使いたい場合、アルコールが肌に合わない場合は水で作ることもできます。ただし、ミネラルウォーターや水道水ではなく、精製水を使用してください。
    精製水は混じりけのない純度100%の水で、ドラッグストアなどでも購入することができます。また、水道水を沸騰させ、煮沸消毒して冷ましても精製水の代わりとして使うことができます。

    柚子(使うのは種のみ)

    ゆずから種子だけを取り出します。ゆず1個から2、30個の種を取り出すことができます。種子と日本酒の割合は1:3~1:5ぐらいです。

    化粧水を入れる清潔な容器

    化粧水を保管するのに使うので、しっかりふたができて丈夫な容器を使います。化粧水を作った後種は取り出すため、サイズは50ml分入れば大丈夫です。

    作るときに使う耐熱容器

    煮沸消毒するため、耐熱ガラスなどの丈夫な容器を用意してください。

    ゆず化粧水の正しい作り方

    作り方手順

    1.耐熱容器を煮沸消毒します。(90℃以上のお湯の中に5分以上つける)
    2.柚子から種を取り出し、消毒した瓶に入れます。多少種に果肉がついていても問題ありません。
    3.日本酒(または精製水)を入れます。ゆずの種子と日本酒の割合は1:3~1:5程度です。
    4.容器を密封し、そのまま冷暗所に保管します。夏場なら冷蔵庫で保管するのが安心です。
    5.時々かき混ぜながら一週間放置します。雑菌が入らないように、瓶を軽く振る程度でも大丈夫です。
    6.種を取り除いた液を保存容器に移し替えて完成です。保存容器もあらかじめキッチン用アルコールなどで消毒しておきます。

    残った種でもう1度化粧水が作れる

    化粧水を作り終わって取り出した種子には周りにプルプルしたゼリーのようなものが残っています、これがペクチンの成分です。
    ゆずの種子は2回程度であれば繰り返し使えます。同じように煮沸消毒した瓶の中に種子と新しい日本酒(または精製水)を入れて、あとは1回目と同じです。

    ゆずの種子化粧水のおすすめアレンジ法

    グリセリンを足して保湿力を上げる

    グリセリンはドラッグストアなどでも購入できるアルコールの一種です。食品や化粧品、医薬品などにも幅広く使われているほか、手作り化粧水の素材としても定番です。また、甘味料にも使われるほどなので赤ちゃんのスキンケアにも安心して使うことができます。

    グリセリンには水に溶けやすく、なじみやすい効果があり、化粧水の中に混ぜることで保湿効果をアップさせることができます。また、低温でも固まりにくい性質があるため、化粧水を冷蔵庫で保管しても固まりにくく、使いやすくなります。

    好みや肌の状態にもよりますが、基本的には100mlの化粧水に対して5ml(小さじ1)のグリセリンを入れるのが目安です。

    ハチミツを足して抗炎症効果をプラス

    ハチミツは、乾燥した肌に水分、油分を与えて、潤いを保つ効果があります。また、アトピー性皮膚炎の治療に使われている亜鉛も多く含まれているため、肌荒れの予防にもなります。

    さらに水分と混ざると浸透性が高くなるという性質かあるため、化粧水が肌になじみやすくなります。ただ、ハチミツを入れるとは化粧水が固まりやすくなってしまうため、最初からハチミツを混ぜるより、1回使用するごとにハチミツと化粧水を混ぜるのが効果的です。

    割合は基本がはちみつが1:化粧水3ぐらいで、お肌の状態や好みで調整してください。手のうえで化粧水とハチミツを混ぜあわせて、手のひらで肌に押しこむようにしみこませていくと美容成分が浸透しやすくなります。

    化粧水としてだけではなくピーリング洗顔料としても使うことができます。ハチミツは分子が非常に細かく、くすみの原因になっている古い角質を落とすのに適しています。古い角質を落とせば、毛穴が目立ちにくく、ワントーン明るい肌になります。

    精油を入れて香りを変える

    精油(エッセンシャルオイル)を化粧水に入れれば、お気に入りの香りを付けることができます。おすすめは、天然の植物から抽出した100%植物性のエッセンシャルオイルです。キャリアオイルにもさまざまな効果があるので、家族の肌トラブルに合わせて使い分けてみてください。

    ■オリーブオイル:乾燥肌、肌荒れに
    ■グレープシードオイル:敏感肌、乾燥肌、脂性肌に
    ■ホホバオイル:日焼けやニキビなどの炎症に

    これらを化粧水に数滴垂らして使います。エッセンシャルオイルと化粧水は溶け合いません。毎回よく振って、オイルを均一にしてから使用して下さい。

    注意したいのは光毒性のあるエッセンシャルオイルです。柑橘系のオイル、例えば
    ■レモン
    ■アンジェリカ・ルート
    ■グレープフルーツ
    ■ベルガモット
    は、肌につけたまま紫外線を浴びると、オイルの成分が紫外線を吸収し、短時間で強力な日焼けを起こしてしまうことがあります。これらの光毒性は5時間から6時間ほどで揮発していくといわれているため、使いたい場合は夜のケアのみに限定したほうがいいでしょう。

    尿素でさらに保湿効果を

    尿素は天然の保湿成分で、乾燥肌に潤いを与える働きとや膝やかかとなどのガサガサに硬くなってしまった古い角質を柔らかくしてくれる働きがあります。こちらもドラックストア、薬局などで購入することができます。

    尿素には保湿効果の他に、たんぱく質を分解する働きもあります。角質はケラチンというタンパク質なので、尿素によって分解されていきます。そのためアトピー性皮膚炎や、ひび割れ、あかぎれなどの薬にも配合されています。

    一方で、それほど乾燥のひどくない肌には尿素の効果によって角質の剥がれ方が早まり、ターンオーバーのリズムが乱れてしまうとも言われています。
    長期間使い続けるのではなく、とくに乾燥の気になる時期にだけ、様子を見ながら少しずつ足してみて、乾燥が治まったらゆずの種子のみに戻すの使い方がいいようです。

    ゆずの種子化粧水のおすすめ利用シーン

    子供の虫刺されに

    虫に刺されると、どうしても跡がかゆくなって掻きむしってしまいがちです。しかし、掻いてしまうと余計に炎症を起こし、痕が残ってしまうこともあります。

    虫刺されのあとに、ゆずの種子化粧水にハチミツを加えたものを塗ってあげるとゆずの保湿効果だけでなく、ハチミツの抗炎症作用で肌の荒れ、かゆみを和らげることができます。

    思春期のニキビに

    炎症を抑える効果は、ニキビの治療、予防にも役立ちます。またゆずの種子に含まれるビタミンPは、肌に浸透しにくいビタミンCの働きを助ける効果もあります。

    冬の手荒れや乾燥に

    自宅で作れる化粧品なので、炊事や洗濯の間、ちょっとしたスキンケアにたっぷり使うことができます。添加物を使っていないので、料理中に使って口に入ってしまっても安心です。

    赤ちゃんのあせもやおむつかぶれに

    100%天然の素材だけで作った化粧水なら、小さい赤ちゃんにも安心して使うことができます。ただし、ハチミツや尿素を加えたときは赤ちゃんが口に入れてしまわないよう注意して下さい。

    レジャーの後の日焼けに

    ゆずの種子にはメラニンの生成を抑える効果があります。子供が外で遊んで帰ってきたら、日焼けでヒリヒリになってしまう前につけてあげましょう。シミやそばかすが残ったり、皮が捲れてしまうのを防ぐことができます。冷蔵庫で保管するのでほてりを抑える効果もあります。

    ゆずの種子化粧水で家族を肌トラブルから守ろう

    本来捨てられてしまうはずだったゆずの種子からこんなに肌に優しい化粧水を作ることができます。口に入れても安全なものばかりから作れるため、赤ちゃんの顔や肌に触るのが心配だったお母さんも抵抗なくたっぷり使うことができます。
    家族みんなに優しいゆずの種子化粧水を、ぜひ試してみてください。

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