化粧下地を上手に使って毛穴レス。悩みを隠して美しいお肌の演出を

目立つ毛穴ができる原因

皮脂の分泌過剰

皮脂は、お肌に適度な水分量を保つ役割があります。また、角質層に潤いを与えて肌荒れを予防するなど、健康なお肌づくりに必要不可欠な成分です。

しかし、必要以上に分泌されると余分な皮脂が毛穴にたまり、皮脂の出口である毛穴が大きくなってしまい、広がって目立ってしまいます。

加齢によるたるみ

「真皮」は美しいお肌を維持するためのハリや弾力を保つ役割を持っている大事な土台。しかし、年齢とともに真皮の形成に関わりの深い成分「コラーゲン繊維」や「エラスチン繊維」はだんだん減少し衰えていきます。

お肌の土台が衰えると表面のハリがなくなり、重力に逆らえなくなります。本来は丸い形の毛穴が垂れ下がり、なみだ型になるのです。

ニキビ跡の毛穴の詰まり

開いてしまった毛穴に詰まった古くなった角質や汚れは角栓になり、空気に接する酸化して黒ずんでしまうため目立ってしまうのです。ザラザラと触り心地の悪い感触なのが特徴です。

せっかく治っても肝心の毛穴がまた詰まってしまっては、繰り返しニキビができる可能性もあり、トラブル肌の元でもあります。

乾燥によるハリの低下

水分不足のよる乾燥は、お肌のキメが悪くなり、毛穴同士がつながる原因となります。毛穴同士がつながると、シワのようになり毛穴が目立ちます。

また、乾燥が進むと皮膚の生まれ変わりがうまくいかなくなり、周りに角質が溜まった毛穴は一層広がってしまいます。

化粧下地を使うメリット

ファンデーションが薄付きになる

化粧下地は、毛穴やニキビ跡などでムラのあるお肌の表面を均等にし、なめらかに整えてくれます。滑らかになったお肌の表面にファンデーションが密着しやすくなり、厚塗りしなくてもきれいな仕上がりに。ナチュラルメイクを演出できます。

毛穴・くすみをカバー

化粧下地を塗ることでお肌の凹凸がすべらかになり、光の反射をコントロールしてくれます。明るい肌に見せてくれるため、毛穴やくすみなどを目立たないようにカバー。美しく透明感のある肌へと近づけてくれます。

キメを整え、メイクの仕上がりを良くする

メイクのノリをよくするには、お肌のキメを整えることがとても重要です。しっかり肌質に合った化粧下地を使えば荒くなったキメをカバーしてくれ、化粧ノリがUP。

皮脂の分泌を留めてくれる効果もあるので化粧崩れ防止にも役立ち、よりきれいな仕上がりを目指せます。

毛穴カバー専用下地がある

毛穴のカバー力に優れた「毛穴レス下地」とも呼ばれる専用下地は、大きくあいてしまった毛穴をシリコン系の化粧下地で埋めてくれます。毛穴の悩みを抱えた方に打って付けのアイテムです。

シリコンは柔軟性があり、隙間を埋めることに適しているため、お肌の凹凸をきれいにパッティングしてくれ、毛穴が目立たなくなります。ツルツルとしたなめらかさを感じさせてくれ、キメの細かいお肌メイクのベースとなります。

▼さらに詳しい解説はこちら
毛穴を埋める下地のおすすめは？毛穴レスで透明感のある肌になろう

紫外線や外的刺激から肌を守る

紫外線は表面の皮膚を通り抜けてしまうため、真皮に悪影響をあたえるお肌の天敵。真皮に悪影響が及ぶとお肌の土台が傷つき、シミ、シワ、たるみなど、老化の原因となってしまいます。

化粧下地を使うことで、紫外線が肌の奥深くに侵入しづらい状態を作れます。更にファンデーションと皮膚の間に下地の幕を一枚挟むことで、直接的な外的刺激を受けづらくなる効果も。

紫外線防止効果や紫外線吸収効果のある商品も多く販売されていますので、自分に合ったものを使用すればより一層の紫外線対策になります。

肌を明るく見せ、肌の色を整える

毛穴が開き、目立ってしまうと、お肌はくすみがちに見えます。くすんだお肌は見た目も悪く、暗い印象に感じることも。化粧下地にはいろいろなカラーバリエーションがあるので、気になる部分に合った下地を使えば明るく健康的な色に、大きく印象を変えてくれます。

赤みを抑えるなら、青みのある暗めの色で落ち着かせ、透明感がほしいならピンク系で明るさを強調、など自然な色合いに整えてお肌になじむように使いましょう。

ファンデーションの添加物が毛穴にたまるのを防ぐ

ファンデーションにはさまざまな成分が含まれています。中でも防腐剤や安定剤、油脂などの添加物はお肌への刺激も強く、通気を悪くしてしまうこともあります。通気が悪くなると新陳代謝も低下し、皮膚の生まれ変わりが上手くいかなくなります。更なる肌トラブルの元になるのを防ぐためにも、化粧下地はとても重要なアイテムです。

化粧下地を塗ることでしっかりと毛穴を保護し、添加物が溜まるのを防ぎましょう。ファンデーションの前に下地を挟めばクレンジングで添加物を落としやすくなるというメリットもあります。

化粧崩れしにくい下地の塗り方

おでこ・鼻・あご・両頬に均等にのせる

化粧下地の適切な量は、おおよそパール1粒分の大きさといわれています。おでこ・鼻・あご・両頬の5カ所に均等に乗せていきましょう。

化粧下地の量が多すぎると、ヨレて崩れる原因になり、少なすぎればムラができやすくヒビになってはがれる原因にもなります。化粧崩れを起こしづらいメイクを維持するためにも、適切な量の化粧下地を使うことが大切です。

下から上に円を描くようになじませる

顔の毛穴の向きは下向きです。下に向かって開いている毛穴を目立たなくするためには、逆方向から化粧下地を塗りこみ、しっかりと毛穴に入れ込むことが大切。

毛穴を埋めるように下から上へと、円を描くように指をすべらせながら塗ります。皮膚の薄い目元や皮脂の浮きやすい小鼻はヨレやすいので、少し薄めにするのがポイントです。

毛穴が特に気になる場所は指で馴染ませる

まんべんなく化粧下地を塗ったら、顔全体はなめらかになったものの、大きな毛穴などが目立って気になることも。毛穴を目立たせたくない一心から気になる部分に多量の化粧下地を使ってしまうこともありがちですが、量を誤れば厚塗りになり、化粧崩れの原因となってしまいます。

化粧下地を塗る量を増やすのではなく、気になる毛穴は指でなじませ、よりしっかりと埋めるようにしましょう。

時間を置きなじんでからスポンジで叩き込む

少し時間をおいて化粧下地がなじんできたら、スポンジを使って叩き込みながら全体をなじませていきます。

お肌と化粧下地の密度が増し、細かいムラを整え、油分を調節してヨレを防止できる利点があるのです。ヨレ防止だけでなく毛穴を隠すことにもスポンジでの叩き込みは効果的です。

ファンデーションを塗る

化粧下地の水分が乾き、指で触れてもベタつかなくなったらファンデーションをのせるタイミングです。ファンデーションは、はじめに塗った部分が一番濃く乗るため、目が行きやすい頬の毛穴などカバーしたい場所から塗るのが良いでしょう。

肌トラブルを隠したいがために、厚塗りするとメイク全体が崩れやすくなります。薄めにファンデーションを塗り、化粧下地としっかり密着させましょう。馴染みが良いほど化粧崩れを防いで、理想のお肌に近付けられます。

毛穴カバーにおすすめのコンシーラーの選び方と使い方

開いた毛穴にはリキッドやクリームタイプ

ニキビ跡やたるみ、乾燥などで開いてしまった凹凸の目立つ毛穴には、少し柔らかいリキッドタイプやクリームタイプのコンシーラーがおすすめ。柔らかいコンシーラーの方が毛穴にしっかりと入り込み、凹凸を埋めてお肌を平らにならしてくれます。

コンシーラーは、毛穴の気になる部分にだけ重点的に塗りましょう。全体に広げてしまうと、逆に毛穴が目立ってしまいます。塗った部分を、指の腹で周囲の肌に馴染ませます。

毛穴の黒ずみにはスティックタイプ

角質が酸化して黒ずんでしまった毛穴や、紫外線などの影響でメラニンが蓄積して黒ずんでしまった毛穴には、固めのスティックタイプのコンシーラーがおすすめ。

固いコンシーラーはカバー力が高く、崩れにくいため、目立つ黒ずみや小鼻の毛穴を上手に隠してくれます。

化粧水、乳液、下地をしっかり浸透させる

洗顔をしたら、まずは化粧水でお肌を保湿します。洗顔によって失われてしまった水分を補うためです。次に化粧水で保湿したお肌に乳液で油分と水分のバランスを整え、下地を塗る準備が整ったら、気になる毛穴の凹凸や黒ずみを埋めるように丁寧に下地を塗っていきます。

コンシーラーを使って毛穴を上手にカバーするためにも、しっかりとした下準備でお肌を整えることが重要です。

ファンデーションのタイプによって、塗る順番を変える

コンシーラーは、使用しているファンデーションの種類によって、塗る順番が違います。塗る順番を間違えると上手くなじまないからです。

パウダーファンデーションの場合は、ファンデーションよりも先にコンシーラーを、液状やリキッドタイプの場合は、ファンデーションの後にコンシーラーを使うようにしましょう。

隠したい毛穴にのせたら、指先かスポンジで馴染ませる

気になる部分に乗せたコンシーラーは、指先やスポンジでお肌に自然に順応するようになじませていきます。

なじませようとしすぎると、指やスポンジの方にコンシーラーが移ってしまいます。色移りしてしまわないよう注意しましょう。毛穴が隠しきれなくなってしまいます。

厚塗りをしないこと

厚塗りをすると、毛穴から出る余分な皮脂がコンシーラーの油分とが混ざりあい、毛穴落ちの原因です。毛穴落ち防止のためにも、コンシーラーは厚塗りせず、お肌にしっかりなじませることがおすすめです。

毛穴レスメイクのポイント

化粧の仕上げにルースパウダーを

化粧下地、コンシーラーでしっかりと毛穴をカバーしたら、仕上げにルースパウダーを使うのがおすすめ。余分な油分を抑えてくれる効果があるので、美しい状態を長時間保てます。

ルースパウダーは粉状なのでつけ心地も柔らかく、自然な印象に仕上がります。

パール系パウダーは少量で

パール系のパウダーは塗りすぎると粒子が毛穴に入り込み、光を拡散させてしまいます。そのために毛穴が開いて見え、余計目立ってしまう結果に。毛穴の気になる部分は避け、少量にしておくのが良いでしょう。

リキッドファンデは小刻みに叩き込む

リキッドファンデーションはツヤ肌を作るにはぴったりの化粧品ですが、化粧崩れの原因になりやすいので厚塗りは禁物です。

スポンジに少量取ったファンデーションを、お肌と同化させるようなイメージで小刻みに叩き込んでいきます。毛穴のカバーにも効果的です。

皮脂吸収効果のあるパウダーを使う

皮脂吸収効果のあるパウダーは、脂取り紙にも使用される成分なので、過剰に分泌された皮脂を取り除く働きに優れています。

余分な皮脂をパウダーに吸収してもらいましょう。メイクのノリもよくなり、ヨレやテカリなど化粧崩れを起こしづらくなるため、毛穴が目立ってしまうのを防ぐ効果が期待できます。

アットコスメで人気の毛穴カバー用下地

化粧崩れしにくく、仕上がりが滑らかで毛穴が目立たないおすすめ商品を集めました。目立つ毛穴を上手くカバーするために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ソフィーナプリマヴィスタ　皮脂崩れ防止化粧下地

皮脂汗による崩れに強い対皮脂処方で、皮脂の抱え込みを防いでくれる化粧下地。保湿成分であるカミツレエキス配合で潤いもキープしてくれます。

キス　マットシフォンUVホワイトニングベースN

テカリ・化粧くずれを抑えて、サラサラのお肌を長時間保ってくれる化粧下地。ふんわりマットなマシュマロ肌に仕上げてくれる、実力派のアイテムです。

マキアージュ　ドラマティックスキンセンサーベースUV

美しい肌を保つためのセンサー効果のあるドラマティックスキンセンサーベースUV。肌の水分バランスと皮脂をコントロールし、つけたてよりも美肌印象へと仕上げてくれます。化粧崩れに強く、さらりとした美しい肌メイクが長時間持続するのも特徴的。

レブロン　フォトレディプライマー

光を屈折、反射、拡散させる効果の高いフォトクロマチック色素が配合されていて、気になる部分を目立たなくすることに優れた化粧下地。お肌の表面を凹凸なく整えてくれるので、よりファンデーションのノリがよくなり、均一で美しい肌メイクを目指せます。

お手頃価格でも優秀な下地

オルビス スムースマットベース

気になる毛穴のカバー力に優れた部分用下地。光を操るパウダーの働きで光を強力に乱反射し、毛穴をぼかし、分かりづらく仕上げてくれます。肌になじみやすい色合いで黒ずみも明るい色合いに補ってくれる効果があります。

セザンヌ

メイク崩れの原因となる皮脂を抱え込んで広げない下地。皮脂テカリ抑制成分が配合されているため、テカりやすいおでこや鼻筋もしっかりカバー。長時間化粧持ちする商品です。うるおい成分も含まれているので、お肌が引きつらず、みずみずしい使い心地が続くのもおすすめポイントです。

毛穴カバー力が高いコンシーラー

資生堂スポッツカバーファウンデイション

アットコスメベストアワード2015で殿堂入りを果たした商品。毛穴のカバーだけでなく、シミやソバカス、傷跡などにも効果的で、幅広く使えるすぐれたカバー力を持ったコンシーラーです。滑らかな感触で伸びが良く、お肌にしっかりとフィットします。

NARSラディアントクリーミーコンシーラー

NARSのラディアントクリーミーコンシーラーは、気になる部分をしっかりと目立たなくするカバー力の高いクリームタイプのコンシーラーです。ひと塗りでなめらかにのびて肌になじみ、ヨレにくく長時間フレッシュな肌をキープし、自然で輝きのあるお肌に導いてくれます。

化粧下地をうまく使って毛穴レスを目指そう

せっかく化粧をしても毛穴が目立つだけで憂鬱な気分に。鏡を見るのも嫌になりませんか？しかし、しっかりと自分の肌に合った化粧下地、化粧方法を見つけ、うまくパートナーにすれば毛穴レスを目指せます。

今まで何気なく行っていた塗り方や、使用する量を正しくするだけでも、今日からワンステップ上の肌メイクに。気になっていた毛穴を上手にカバーできれば、憂鬱だった気持ちごとリフレッシュできてメイクも楽しくなりますよね。

用法、用量を正しく守り、丁寧な化粧下地術を身に着け、美しくナチュラルな肌を手に入れましょう。